JPS5939128B2

JPS5939128B2 - 内視鏡

Info

Publication number: JPS5939128B2
Application number: JP54140647A
Authority: JP
Inventors: 吉次郎郡
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1979-10-31
Filing date: 1979-10-31
Publication date: 1984-09-21
Also published as: DE3067465D1; JPS5663328A; US4404963A; EP0028396B1; EP0028396A2; EP0028396A3; ATE6983T1

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、体腔内の観察・診断などのいわゆる内視鏡
検査に用いられる内視鏡に関する。

一般に内視鏡にあっては、光学視管部が備えられていて
この光学視管部を体腔内に挿入し、体腔内の観察・診断
などのいわゆる内視鏡検査を行なうことができるように
なっている。

そして、このような内視鏡検査が医学の進歩につれ急速
に発展している実情にあり、これに伴い内視鏡の洗浄・
消毒方法の確立がなされようとしている。

しかしながら、内視鏡は狭液による洗浄・消毒に際し、
構造的に充分な洗浄・消毒などに耐えるように製作され
ていなかったり、あるいは繰り返しの使用により使用者
には気がつかない微小な孔等が形成され、その微小孔等
から水漏れが生じるおそれがあり、その洗浄・消毒は内
視鏡の一部分に限られるという実情にある。

この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目
的とするところは、内視鏡本体に加圧防水を施して、水
漏れを防止しつつ内視鏡本体全体を薬液による洗浄・消
毒することができるとともに、水漏れの有・無および所
在を知ることができるようにした内視鏡を提供しようと
するものである。

以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図中１は内視鏡の操作部で、この操作部１には操作
ノブ２および接眼部３が設けられている。

また、操作部１には可撓性の挿入管４およびユニバーサ
ルコード５が接続されている。

また、このユニバーサルコード５の先端には、筒状端部
であるコネクター６が設けられ、図示しない光源装置に
接続できるようになっている。

そして、このように構成された内視鏡の挿入管４内には
、図示しない観察用光学ファイバーおよび照明用光学フ
ァイバーが挿入されていて、そのうちの観察用光学ファ
イバーは各挿通端が挿入管４の前方および操作部１を介
して接眼部３に臨む観察用光学系を構成している。

また、照明用光学ファイバーは各挿通端が挿入管４の前
方および操作部１、ユニバーサルコード５を介してコネ
クター６に臨む照明用光学系を構成している。

すなわち、接眼部３から挿入管４の前方が目視できるよ
うになっている。

そして、このように構成されたコネクター６に薬液によ
る洗浄・消毒に際して洗浄用防水キャップ１が着脱自在
に設けられる。

この洗浄用防水キャップ１が詳図として第２図および第
３図に示されている。

すなわち、洗浄用防水キャップ７は開口側内周面に弾性
密封部材である０リング１０を備えてコネクター６の外
周面に密着した状態で外嵌される構造となっている。

つまり、０リング１０はコネクター６の軸心を垂直な方
向における断面外形より、内径が小さくなるよう成形さ
れている。

また、洗浄用防水キャンプ７の内面には、周方向沿いに
係合爪８・・・が設けられていて、コネクター６の図示
しない光源装置との接続具である弾性リング９を共用し
てなる固定手段８ａを構成している。

すなわち、係合爪８・・・はコネクター６の弾性リング
９に対応して配置されていて、洗浄用防水キャップ７が
コネクター６の先端（一端）から基部（他端）へ完全に
外挿されて基部（他端）に位置したとき係合爪８・・・
・・・がコネクター６の弾性リング９と係合して、コネ
クター６と洗浄用防水キャンプとを固定するようにして
いる。

しかるに、洗浄用防水キャップ７は、コネクター６に密
着した状態で、固定できる構造となっている。

なお、筒状端部となるコネクター６はその構造上、先端
（一端）となるコネクター６の端面、或はコネクター６
を構成する照明用光学ファイバー保持体１１の端面及び
その接続部分に隙間などで通気部分が形成されるととも
に、その通気部分がコネクター６の基部（他端）で内視
鏡本体の内部空間と連通しているもので、その通気部分
以外の部分において（内視鏡本体）は水密気密となって
いる。

しかして、たとえば内視鏡検査をおえたあとで内視鏡を
薬液や水による洗浄・消毒する場合には、まず第１図に
示す状態において、洗浄用防水キャップ７をコネクター
６に装着する。

この洗浄用防水キャンプγの装着形態について詳細に説
明すれば、まず洗浄用防水キャンプγを第２図で示すよ
うにコネクター６の外周端に外挿することにより、０リ
ング１０を介してコネクター６と洗浄用防水キャンプ１
との密封状態が形成され、コネクター６の通気部分が密
封される。

ついで、この洗浄用防水キャンプ１を矢印方向沿いに順
次移行してコネクター６に外挿していくと、防水キャン
プ７内の空気が圧縮されコネクター６の通気部分に集中
して加圧される。

そして、その加圧空気は各隙間等を経て水密気密の状態
にあるユニバーサルコード５内、操作部１内、挿入管４
内に順次至り内視鏡本体全体を加圧防水化とする。

ついで、洗浄用防水キャンプ７の各係合爪８・・・が第
３図で示すようにコネクター６の弾性リング９と係合す
ることにより、洗浄用防水キャップ７がクリック固定さ
；れ、上記加圧防水化が完成する。

これら、一連した簡易操作により、洗浄用防水キャンプ
７の装着がなされる。

しかして、こののち、内視鏡本体全体を薬液、水等に浸
漬することにより、内視鏡に微小な孔がおいてあったよ
うな場合であっても水漏れ等を防止しつつ効果的に内視
鏡本体全体を洗浄・消毒することができる。

しかも、内視鏡に微小な孔があった場合には、その部位
から気泡が見られるから、気泡の有無に□ より、水漏
れの有無、さらに水漏れの部位を知ることができ、水漏
れの検査手段も兼ねることができる。

そして、洗浄・消毒後は洗浄用防水キャンプ１を保護カ
バーとして使用することができる。

なお、この発明は上述した実施例に限定されるものでは
なく、たとえば第４図、第５図、第１図に示すようなも
のにしてもよい。

すなわち、第４図は上述した実施例の洗浄用防水キャッ
プ７の固定手段を次のようにしたものである。

すなわち、コネクター６の基部外周面に周方向沿いにピ
ン溝２０．２０を刻設し、洗浄用防水キャップＴの開口
側端にピン溝２０，２０に対応して同数のピン２１．２
１を設け、洗浄用防水キャンプＩの固定を、各ピン溝２
０．２０の開口部２２，２２にピン２１．２１を挿入し
、ついで洗浄用防水キャンプ７を周方向に回動させるこ
とによりなしたものである。

この場合の固定手段は、コネクター６に固定手段を構成
する弾性リング９などの構成部品がないような場合に最
も効果的である。

なお、ピン２１．２１とピン溝２０．２０との個数は任
意に設定することができる。

また、第５図も同様に上述した実施例の洗浄用防水キャ
ンプ７の固定手段を次のようにしたものである。

すなわち、要部としては、第６図で示すようにコネクタ
ー６の基部外周側に押し卵収納室２３を少なくとも一対
膜け、この押し卵収納室２３に下部に係合受爪２４を備
え、中途部に横溝２５を備えた押し釦２６を上下動自在
に設置し、その横溝２５に押し釦移動規制用のねじ２７
を挿通して押し釦２６を上下動可能に固定し、この押し
釦２６を押し卵収納室２３の底部に設置されたばね２８
によって上方向へ付勢したものからなる押し釦操作機構
２９をコネクター６に設ける。

そして、洗浄用防水キャンプ７の開口端に上記保合受爪
２４と対応して係合爪３０を設け、洗浄用防水キャンプ
７の固定を、係合爪３０を押し卵収納室２３に挿入する
ことより自動的になされる係合受爪２４と係合爪３０と
のクリック固定によりなしたものである。

そして、洗浄用防水キャンプを取り外すときには、押し
釦２６．２６を抑圧操作することにより、クリック固定
が解除され、容易に洗浄用防水キャンプＴを取り外しす
ることができる。

この場合の固定手段は、洗浄用防水キャップ７の挿入時
、周方向への位置合わせを要することがなく、しかも完
全なるロックがなされるため、はずれにくい効果的なロ
ック形態を提供することができる。

なお、押し釦２６．２６の個数は任意に設定することが
できる。

また、第１図は上述した実施例の洗浄用防水キャンプ７
の固定手段を次のようにしたものである。

すなわち、要部としては第８図で示すように洗浄用防水
キャンプ７の開口端外周面上に中途部がピン３２を介し
て枢支される回動体３３を一対膜け、これらをピン３２
．３２に巻装されたねじりばね３４，３４によって反時
計方向へ付勢したもので、通常時は回動体３３の一端に
設けられた爪部３５，３５が洗浄用防水キャップ７自体
に当接している。

そして、洗浄用防水キャップ７の固定を、洗浄用防水キ
ャップ７の挿入に伴う爪部３５゜３５とコネクター６自
身に光源装置との接続具として設けられたつば部３６と
のクリック固定によりなしたものである。

そして、洗浄用防水キャンプ７を取り外すときには、回
動体３３，３３の他端を押圧操作することによりクリッ
ク固定が解除され、容易に洗浄用防水キャンプＩを取り
外すことができる。

この場合の固定手段は、特にコネクター６等に固定用装
置を必要としないのが特徴であり、内視鏡の洗浄・消毒
あるいは内視鏡の防水化、気密化などの洗浄用防水キャ
ップ７の必要時以外、すなわち通常時における内視鏡の
機能をさまたげない。

なお、回動体３３．３３の個数は任意に設定することが
できる。

゛また、以上、上述した実施例はいずれも筒状端部
をコネクターとして適用したが、これに限定されるもの
ではなく接眼部３にも適用することができる。

というのは、第９図に示すように接眼本体筒状部３７の
端部に、たとえば撮影装置などを結合する結合部を有し
ているものであっては、端面に撮影装置などとの電気的
結合、機械的結合のための内視鏡内部に通ずる通気部分
が構造的に備えられており、洗浄・消毒に際して水密化
とする必要があるからである。

そして、その実施例としては次のようになっている。

すなわち、図中３９は洗浄用防水キャップで、これは上
述実施例と同様、開口側内周面に弾性密封部材であるＯ
リング４０ａを備えて、接眼本体筒状部３１の外周面に
密着した状態で外嵌される構造となっている。

また、洗浄用防水キャップ３９の内底面の中央には、一
対の係合爪４１．４１を備えた突起体４０が設けられて
いて、接眼本体筒状部３７の図示しないたとえば撮影装
置との結合部である係合爪受溝４２，４２を備えた接眼
開口部４３を共用してなる固定手段４４を構成している
。

しかして、洗浄用防水キャンプ３９を接眼本体筒状部３
Ｔに外挿することにより、上述実施例と同様に加圧空気
が通気部分を経て内視鏡本体全体に挿入され、内視鏡本
体全体を加圧防水化にする。

ついで、係合爪４１，４１および突起体４０が係合爪受
溝４２，４２および接眼開口部４３を挿通して突き当っ
たところで、洗浄用防水キャンプ３９を回転させること
により洗浄用防水キャップ３９の固定がなされ、上記加
圧防水化、すなわち内視鏡本体全体の密封が完了する。

これにより、上述した実施例と同様な効果を得ることが
できるものである。

以上説明したようにこの発明によれば、外気と連通ずる
通気部分を備えた筒状端部に弾性密封部材を備えた洗浄
用防水キャンプを固定手段を介して着脱自在に設け、通
気部分を水密気密とするとともに内視鏡本体全体を加圧
防水化としたから、内視鏡本体全体に充分な耐力が形成
され、内視鏡本体に微小な孔がおいていたような場合で
あっても水漏れを防止しつつ効果的に内視鏡本体全体を
薬液等によって洗浄・消毒することができる。

しかも、内視鏡に微小な孔があったような場合には、そ
の部位からの気泡が見られるから、気泡の有・無により
、水漏れの有・無、さらには水漏れの部位を知ることが
でき、水漏れの検査手段も兼ねることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す全体正面図、第２図
は同じく洗浄用防水キャンプの装着過程状態を示す一部
断面した側面図、第３図はその装着状態を示す一部断面
した側面図、第４図はこの発明の他の実施例を示す一部
断面した側面図、第５図はこの発明の他の実施例を示す
一部断面した側面図、第６図はその固定手段を示す拡大
部分断面図、第１図はこの発明の他の実施例を示す半断
面図、第８図はその固定手段を示す拡大部分断面図、第
９図はこの発明の他の実施例を示す斜視図である。６・・・・・・コネクター（筒状端部）、７・・・・・
・洗浄用防水キャンプ、８ａ・・・・・・固定手段、１
０・・・・・・０リング（弾性密封部材）。

Claims

【特許請求の範囲】

１外気と連通ずる通気部分を一端に備えその通気部分
が他端で内視鏡本体の内部空間に連通ずる筒状端部を有
し、その通気部分以外の部分は水密気密である内視鏡に
おいて、上記筒状端部の一端から他端側へ着脱自在に外
挿される洗浄用防水キャンプと、この洗浄用防水キャン
プの開口部内周面に設けられ上記筒状端部の軸心と垂直
方向断面外形より小さな内径をもつリング状の弾性密封
部材と、この弾性密封部材が上記筒状端部の他端に位置
したとき上記洗浄用防水キャップと上記筒状端部とを固
定する手段とを設けたことを特徴とする内視鏡。