JPS5939082B2 - トツプリンク連結装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、三点リンク機構を介してトラクタ機体後方に
作業機を装着する際に利用するトップリンク連結装置に
関し、簡単な操作でトップリンクを作業機側のトップマ
ストに確実に連結できるようにしたものである。

トラクタ機体後方にロータリ装置等の作業機を装着する
場合、作業機の姿勢制御が容易であること等の理由から
三点リンク機構が専ら利用されている。

しかし、従来の三点リンク機構、中でも特にそのトップ
リンクと作業機との着脱は非常に煩雑であった。

即ち、ロアリンク側であれば、ロアリンク取付台に突設
されたロアリンクピンにロアリンク後端のボール継手を
側方から套嵌し、そのロアリンクピンの突出端に抜止ピ
ンを挿入すれば良いので、比較的簡単に連結できるが、
トップリンク側の場合は、作業機に立設されたトップマ
ストの上端部間にロアリンク後端のボール継手を位置さ
せて両者のピン孔を一致させた後、それらに跨ってトッ
プリンクピンを挿入しなければならず、着脱時の取扱い
が非常に煩雑である。

本発明はこのような従来の問題点を解消したものであっ
て、その特徴とするところは、トラクタ機体に、トップ
リンクと左右一対のロアリンクとから成る三点リンク機
構を介して作業機を装着し、トラクタ機体側の油圧装置
によりロアリンクを昇降させるようにしたものにおいて
、作業機側のトップマスト上面側に保合部を設け、トッ
プリンクの後端部に、トップマスト上面側に載置可能で
かつ作業機がロアリンク後端部廻りに回動したときに前
記保合部に係合するトップリンクピンな横方向に設け、
トップマストに、トップリンクピンが保合部に係合した
ときに該トップリンクピンを感知して保合部内に抱込む
ように回動自在な押え部材と、この押え部材な抱込位置
で係脱自在にロックするロック部材とを設けた点にある
。

以下、図示の実施例について本発明を詳述すると、第１
図において、１はトラクタ機体、２は作業機昇降用の油
圧装置で、一対のリフトアーム３を有する。

４はトップリンク取付台である。５は作業機としてのロ
ータリ装置であり、自在接手軸６を介してトラクタ機体
１側から駆動される。

７はトラクタ接木１後方にロータリ装置５を牽引装着す
る三点リンク機構で、１本のトップリンク８と左右一対
のロアリンク９とから成り、その各ロアリンク９はリフ
トロッド１０を介してリフトアーム３に連結されている
。

トップリンク８は前後両端にボール継手１１．１２を有
し、その前端側ボール継手１１は枢支ピン１３によりト
ップリンク取付台４に枢着され、また後端側ボール継手
１２には第２図及び第３図に示すようにトップリンクピ
ン１４がＴ字状に挿入されており、そのトップリンクピ
ン１４は横方向に向けた状態でロータリ装置５のトップ
マスト１５上に載せ得る長さに設定されている。

トップマスト１５はロータリ装置５側に前傾姿勢で立設
されており、その背面側上端部には、トップリンクピン
１４をトップマスト１５上に載せた状態でロータリ装置
５を上昇させた時に、該トップリンクピン１４が係合す
るように保合部１６が切欠形成されている。

１７は保合部１６に係合したトップリンク１４を抱込む
押え部材で、トップリンクピン１４が嵌込む切欠部１８
を有し、トップマスト１５の上端部内側に左右一対あり
、その各々は枢支軸１９によりトップマスト１５に回動
自在に枢支されると共に、遊端側で連結板２０により一
体連結されている。

この押え部材１７はバネ２１によりストッパー２２側に
付勢され、トップリンクピン１４が切欠部１８に嵌合し
易い姿勢に保持されている。

なお連結板２０はトップリンク８と接触しない位置にあ
ることは云うまでもない。

２３はロック部材で、押え部材１７を第２図の抱込位置
にロックするためのものであって、トップマスト１５に
付設された保持筒２４に挿入きれ、かつバネ２５により
押え部材１７側に突出すべく付勢されている。

このロック部材２３はボーデンワイヤー２５を介してト
ラクタ機体１上の運転席２６近傍に付設された操作レバ
ー２７に連動連結されており、運転席２６側からの操作
レバー２Ｔの操作によって出退自在である。

次に作用を説明する。

トラクタ機体１に三点リンク機構７を介してロータリ装
置５を装着する場合には、先ず各ロアリンク９をロータ
リ装置５のロアリンク取付台に連結し、次にトップリン
ク８を後方へと回動させて、その後端のトップリンクピ
ン１４を第４図に示す如くトップマスト１５上に載せる
。

勿論、この時、押え部材１７はストッパー２２により第
４図に示す如く待機位置に係止され、その切欠部１８が
トップリンクピン１４を受は得る方向に向いた状態にあ
り、またロック部材２３は操作レバー２７により引込め
られている。

そこで油圧装置２を上昇方向に作動させ、ロアリンク９
を上昇させると、ロータリ装置５がロアリ・ ンク９後
端を支点として後方へとＣ矢示方向に回動するので、ト
ップリンクピン１４がトップマスト１５上を上端側へと
ｂ矢示方向に相対摺動し、押え部材１７の切欠部１８に
嵌込むと同時に、この押え部材１７が枢支軸１９廻りに
Ｃ矢示方向に回動して、トップリンクピン１４が第２図
に示す如く保合部１６に係合し、かつ押え部材１７によ
り抱込まれるのである。

従って、次に、操作レバー２７を解除すれば、バネ２５
によってロック部材２３が押え部材１Ｔ側に突出して、
この押え部材１７を回動不能にロックするので、トップ
リンクピン１４はトップマスト１５上端の係合部１６内
に保持され、これでトップリンク８とトップマスト１５
との連結が完了する。

トップリンク８をトップマスト１５から外す場合には、
ロック部材２３を抜いた後、ロータリ装置５全体を若干
ｄ矢示方向に回動させても良いし、またロアリンク９と
ロータリ装置５との連結を解除した後、トラクタ機体１
を若干後進させても良く、これらの時における解除動作
は、連結時の逆である。

以上のように本発明では、作業機５側のトップマスト１
５上面側に保合部１６を設け、トップリンク８の後端部
に、トップマスト１５上面側に載置可能でかつ作業機５
がロアリンク９後端部廻りに回動したときに前記保合部
１６に係合するトップリンクピン１４を横方向に設け、
トップマスト１５に、トップリンクピン１４が係合部１
６に係合したときに該トップリンクピン１４を感知して
保合部１６内に抱込むように回動自在な押え部材１７と
、この押え部材１Ｔを抱込位置で係脱自在にロックする
ロック部材２３とを設けているので、トップリンクピン
１４をトップマスト１５上に載置した後、油圧装置２を
上昇方向に作動させてロアリンク９を持上げることによ
り、ロアリンク９の後端部廻りに作業機５が回動してト
ップリンクピン１４が係合部１６に係合し、押え部材１
７、ロック部材２３でトップリンクピン１４を離脱不能
に抱束する。

従って、トップリンク８を容易にトップマスト１５に連
結することが可能であり、着脱時の取扱いが非常に容易
になる。

またトップリンク側は通常のものを使用し、その後端部
に横方向にトップリンクピン１４を設けておけば良く、
トップマスト側のみの改良で良いので、トップリンクは
従来通り各種の作業機に兼用することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は全体の側面図
、第２図はその要部の拡大断面図、第３図は第２図のＡ
−Ａ矢視図、第４図は動作説明図である。 １・・・トラクタ機体、５・・・ロータリ装置、８・・
・トップリンク、１４・・・トップリンクピン、１５・
・・トップマスト、１６・・・係合部、１７・・・押え
部材、２３・・・ロック部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ トラクタ機体１に、トップリンク８と左右一対のロ
   アリンク９とから成る三点リンク機構７を介して作業機
   ５を装着し、トラクタ機体１側の油圧装置２によりロア
   リンク９を昇降させるようにしたものにおいて、作業機
   ５側のトップマスト１５上面側に保合部１６を設け、ト
   ップリンク８の後端部に、トップマスト１５上面側に載
   置可能でかつ作業機５がロアリンク９後端部廻りに回動
   したときに前記保合部１６に係合するトップリンクピン
   １４を横方向に設け、トップマスト１５に、トップリン
   クピン１４が係合部１６に係合したときに該トップリン
   クピン１４を感知して保合部１６内に抱込むように回動
   自在な押え部材１７と、この押え部材１７を抱込位置で
   係脱自在にロックするロック部材２３とを設けたことを
   特徴とするトップリンク連結装置。