JPS5938749Y2 - チュ−ナ−の自動選局回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はステレオ放送を行なっている放送信号のみをオ
ートスキャンできるチューナーの自動選局回路に関する
。

ラジオ受信機において、アンテナ回路及び局部発振回路
に半導体可変容計ダイオードを用い、コントロール回路
より供給されるスキャン信号にて前記半導体可変容置ダ
イオードの容置を変え、アンテナ回路をアンテナに受信
される放送信号のうちの一つの放送信号を選択し出力し
うるようにするとともに、局部発振回路の局部発振信号
の周波数を前記アンテナ回路の出力信号の周波数より定
められた中間周波数分だけ高くあるいは低くなるよう電
子的にスキャンするものがある。

本考案はこのような電子的なスキャンを放送信号が到来
するまで自動的に行うオートスキャンにおいて、特にス
テレオ放送信号のみ自動的に選局されるようにした新規
なチューナーの自動選局回路を提供するもので、以下図
面に従って説明をする。

１はアンテナ、２はアンテナ１に接続されたチューナー
回路で、半導体可変容置ダイオードにて同調周波数が変
えられるアンテナ回路部、ミキサ一部、及び該ミキサ一
部に前記アンテナ回路部からの放送信号の周波数より定
められた中間周波数分高い周波数かあるいは低い周波数
の局部発振信号を供給する局部発振器を備える。

３はコントロール回路で、アップダウンカウンタ、該ア
ップダウンカウンタの出力を遂次大きくあるいは小さく
なる階段状の信号に変換するラダー回路等を有し、前記
ラダー回路で変換された階段状の信号はサーチ信号とし
てチューナー回路２の半導体可変容級ダイオードに加え
られる。

４はチューナー回路２よりの中間周波数信号を増幅する
中間周波増幅回路、５はステレオ信号復調回路で、少く
ともＦＭ検波器、ステレオコンポジット信号から左右の
音声信号及びパイロット信号を分離するマルチプレック
スを含む。

８はステレオインジケータ回路で、ベースがインバータ
９を介してステレオ信号復調回路５に接続され、コレク
タがコントロール回路３に接続されたトランジスタ１０
及び該トランジスタ１０のベースと電源に接続された発
光ダイオード１１とよりなり、コンデンサ１４でトラン
ジスタ１０がオンする時間を遅延し、十分に同調がされ
てからパイロット信号にてトランジスタ１０がオンされ
、ストップ信号を発生させるようにしている。

１２．１２はＡＦ増幅回路、１３，１３はスピーカであ
る。

次に本考案の動作について説明する。

コントロール回路３のスタートボタンヲ押スト、コント
ロール回路３中のアップダウンカウンタがカウントされ
て刻々変化するスキャン信号を生じる。

そのスキャン信号はチューナー回路２の半導体可変容置
ダイオードに加えられ、アンテナ回路部の同調周波数及
び局部発振信号を刻々変化させる。

スキャンが進みある時刻でアンテナ回路部の同調周波数
がアンテナ１に受信されている一放送信号の周波数に同
調されると、その放送信号はアンテナ回路部を通過して
ミキサ一部に加えられる。

ミキサ一部にはこのときアンテナ回路部を通過した放送
信号の周波数との差が丁度中間周波数となる局部発振信
号が加えられるから、チューナー回路２より中間周波数
信号を生じる。

その中間周波数信号は中間周波増幅回路４で増幅されて
ステレオ信号復調回路５に供給される。

そこでＦＭ検波されるとともに、若しステレオ信号であ
るのなら、左右の音声信号とパイロット信号とに分離さ
れＡＦ増幅回路１２，１２で増幅された後、スピーカー
１３．１３を駆動する。

ところで前記ステレオ放送信号が受信された状態でスキ
ャンを自動的に停止させると便利である。

そこで本考案では前記中間周波増幅回路４よりの中間周
波数信号でコントロール回路３のスキャン速度を低下さ
せ、パイロット信号より得られるストップ信号でスキャ
ンを停止させるようにしている。

即ち中間周波増幅回路４より生じた中間周波数信号は波
形整形回路７を経てコントロール回路３に加えられ、該
コントロール回路３中のアップダウンカウンタのカウン
ト速度を遅くして、スキャン信号の変化を緩やかにして
それまでよりも低速でスキャンする。

そしてさらにスキャンが進み完全同調点附近までスキャ
ンされたとき、ステレオ放送であるのならステレオ信号
復調回路５よりパイロット信号が生じ、インバータ９を
介してトランジスタ１０のベースに加えられるが、前記
パイロット信号はコンデンサ１４に充電されるので、今
までハイレベルにあったトランジスタのベースは徐々に
低下し完全同調点になるとローレベルになり、発光ダイ
オード１１を発光させてステレオ信号が受信されたこと
を表示するとともに、トランジスタ１０をオフにしてコ
ントロール回路３にストップ信号を加える。

それによってコントロール回路３のスキャン動作を停止
し７、コントロール回路３よりそのときのスキャン信号
を発生し続け、前記受信された放送信号を受信しつづけ
る。

しかし受信された放送信号がモノラル信号であるとき、
中間周波増幅回路４よりコントロール回路３に信号が加
えられスキャン速度が低下するが、ステレオ信号復調回
路５からはパイロット信号が生じないので、コントロー
ル回路３は低速のまましばらくスキャンする。

スキャンが続くとそのとき受信されている放送信号の周
波数の同調点よりずれて、中間周波増幅回路４からも信
号が生じなくなり、再びコントロール回路３は次の放送
信号が受信されるまで高速でスキャンを行う。

上述の如く中間周波数信号が検出されるとスキャン速度
を遅くし、完全同調点附近まで同調されストップ信号が
受信されるとスキャンを停止させるようにしたのは、前
記ストップ信号は完全同調点附近のみで検出されるよう
にしたため、スキャンの過程でストップ信号が検出され
る時間は中間周波数信号に比して短かく、スキャン速度
を速めるとストップ信号が検出されるまでの間にスキャ
ンされてしまいコントロール回路３のスキャン動作を停
止できないおそれがあるからである。

本考案のチューナーの自動選局回路は上述した如く、ス
キャン信号を発生させるコントロール回路のスキャン動
作を中間周波増幅回路より信号が発生されたときスキャ
ン速度を遅くし、パイロット信号より得られるストップ
信号でもってそのスキャン動作を停止するようにしたの
で、スキャン速度を高めたときでもステレオ放送信号の
みを自動選局できる。

しかも前記ストップ信号はステレオインジケータ回路よ
り発生させるので、ストップ信号を得るために特に複雑
な回路を必要とせず、さらにストップ信号はパイロット
信号をコンデンサーで遅延して発生させるため、表示素
子の動作と同様にチューナ回路が完全にステレオ信号に
同調されたときに発生される故、スキャンを完全同調点
で停止出来る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案のチューナーの自動選局回路図である。 ２・・・チューナー回路、３−・・コントロール回路、
４−・中間周波増幅回路、５・・・ステレオ信号復調回
路、８・・・ステレオインジケータ回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アンテナに受信される放送信号のうち一放送信号のみを
   選択し出力するチューナー回路と、該チューナー回路に
   順次変化するスキャン信号を供給するコントロール回路
   と、前記チューナー回路の出力信号を増幅する増幅回路
   と、該増幅回路に接続されたステレオ信号復調回路と遅
   延用のコンデンサー及び表示素子を有し前記ステレオ信
   号復調回路に接続されたステレオインジケータ回路とよ
   りなり、前記増幅回路よりの信号でコントロール回路の
   スキャン速度を減速し、ステレオ信号復調回路よりのパ
   イロット信号を前記ステレオインジケータ回路のコンデ
   ンサーで遅延してストップ信号を発生させるとともに表
   示素子を動作させ、前記ストップ信号でコントロール回
   路のスキャンを停止させることを特徴とするチューナー
   の自動選局回路。