JPS5938390Y2 - 充填バルブの開閉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、充填バルブの開閉装置の改良に関するもので
ある。

第１図は従来の充填バルブの一例を示す図で、１は外側
レバー、２は軸、３は内側レバーで、これらは後述する
ように軸２がフィラーボウル４の側壁に回転可能に支持
され、軸２０両端に外側レバー１および内側レバー３が
設げられている。

外側レバー１は図示されていないカムと接して、バルブ
閉位置ａとバルブ開位置すへ回動されるようになってい
る。

５はチャージングバルブで、内側レバー３と係合するバ
ルブ上側本体５ａと、ステム７の上端に嵌合され、孔５
Ｃを有するバルブ下側本体５ｂとからなり、バルブ上側
本体５ａとバルブ下側本体５ｂとの間にはチャージング
ガスケット６が組み込１れ、バルブ下側本体５ｂとステ
ム７との間にはスプリング８が介装されている。

ステム７は、同ステム７に固着されたカラー９と、スプ
リングケース１１との間に介装されたポストスプリング
１０により上方へ付勢支持され、その下部には液バルブ
用のパツキン１２が装着されており、スプリング７の上
昇ストロークはスプリングケース１１の段部１１ｂで規
制されるようになっている。

１１ａはスプリングケース１１に設けられた液孔を示す
。

１３はスニフトブロックで、同ブロック１３内ニハ袋ナ
ツト１４、スニフトステム１５、パツキン１６、スプリ
ング１７からなるスニフトバルブが内蔵され、スニフト
オリフイス１８を介して液流下通路に連通している。

スニフトブロック１３はスプリングケース１１、センタ
リング外側カップ１９、センタリング内側カップ２０と
ともにパツキン２２を介して締金２１によりフィラーボ
ウル４に固定されている。

２３はステム７の下端にねじ込１れたベントチューブで
、スプレッダ２４を有するとともに下部にベントホール
２５が穿設されている。

２６はびんを示す。上記充填バルブにおいて、びん２６
が供給されると、外側レバー１がｂ位置に回動され、同
時に軸２を介して内側レバー３もｂ位置に回動され、こ
れによってチャージングバルブ５が上昇シて、孔５ｃが
連通し、フィラーボウル４内のカウンタ−圧が、孔５ｃ
からステム７、ベントチューブ２３を介してびん２６内
に供給され、フィラーボウル４内とびん２６内が同一圧
力になると、ポストスプリング１００作用によりステム
７が上昇され、液の充填が開始される。

液の充填が進む間びん２６内のカウンター圧は、ベント
チューブ２３、ステム７を介してフィラーボウル４内に
戻り、びん２６内の充填液がベントチューブ２３下端の
ベントホール２５を塞ぐと、びん２６内カウンター圧の
戻りが止オリ、液がベントチューブ２３、ステム７内を
上昇した状態で液の流下も止する。

この状態で外側レバー１はａ位置へ回動され、同時に内
側レバー３もａ位置へ回動されるため、チャージングバ
ルブ５が押し下げられ、孔５ｃが閉じられると共にパツ
キン１２がスニフトブロック１３に着座シて液バルブも
閉となる。

続いて、スニフトステム１５が押し込１れ、スニフトバ
ルブが開となって、びん２６のヘッドスペースのカウン
ター圧はスニフトオリフイス１８を経て大気に放出され
る。

しかる後、びん２６が下降され、次工程へと送られる。

ここで、従来の充填バルブの開閉装置について第２図な
いし第４図により詳細に説明すると、内側レバー３は軸
２と一体に形成され、軸２はフィラーボウル４の側壁に
ブツシュ２７を介して回転可能に装着されるようになっ
ており、この軸２の他端には、溝２ａと角部２ｂが設け
られている。

一方、外側レバー１には、軸２０角部２ｂに嵌合する角
孔１ａｓ締め付は用スリット１ｂおよびボルト貫通用孔
１ｃが設けられ、外側レバー１を軸２の角部２ｂに嵌め
込み、ボルト２８とナツト２９とで締め付けることによ
り、両者を結合している。

３０はばね座、３Ｆはばねを示し、ばね３１の押圧力で
、充填バルブの開閉装置の位置決めを行っている。

３２．３３はフィラーボウル４の内圧シール用φリング
、３４はフィラーボウルカバーで、同カバー３４はパツ
キン３５を挾んで多数の袋ナツト３６によりフィラーボ
ウル４に締め付は固定されている。

しかし、上記した構成によると、運転中、φリング３２
．３３が傷付いてフィラーボウル４内の圧力が漏れたり
、ブツシュ２７が摩耗したり、内側レバー３が曲がった
シしてこれらの部品を取り替える必要が生じた場合、多
数の袋ナツト３６を全て取り外してフィラーボウルカバ
ー３４を外し、さらにボルト２８とナツト２９を取り外
して外側レバー１を外したうえでないと、φリング３２
゜３３、ブツシュ２７および内側レバー３を取外し交換
することができず、この作業に多大の労力と時間を要し
ていた。

また、フィシ−ボウルカバー３４を取り外すには、ガス
圧が散逸したり、液温か上がり液ロスを生じるため、フ
ィラーボウル４内の液を一端回収しなげればならず、作
業が著しく面倒であった。

本考案は、上記した点に鑑み提案されたもので、フィラ
ーボウルの底部に取り付けられた充填バルブの該フィラ
ーボウル内側への突出端部と係合して該充填バルブを開
閉する内側レバーと、同内側レバーと一体をなし上記フ
ィラーボウルの側壁を貫通して外部へ突出した軸と、同
軸と上記フィラーボウルの側壁との間に介装され該軸を
回転可能に保持するブツシュおよびφリングと、上記軸
の突出端が嵌挿された外側レバーとを有する充填バルブ
の開閉装置において、上記ブツシュを囲繞し上記フィラ
ーボウルの外壁へ着脱可能に取り付けられる・・ウジン
グを具備したことを特徴とし、その目的とするところは
、フィラーボウルカバーを取り外すことなく、充填バル
ブの開閉装置の構成部品を交換することのできる充填バ
ルブの開閉装置を提供しようとするものである。

本考案は、上記したように構成されているため、開閉装
置の構成部品の１つが損傷して、これを取り替えるには
フィラーボウル内のガス圧を抜いたウニ、−・ウジング
をフィラーボウルから取り外して損傷した部品を交換す
ればよく、フィラーボウルカバーを取り外したり、液を
回収したりする必要がなくなり、短時間にしかも容易に
処置することができるようになる。

以下、本考案の一実施例を第４図および第５図に基づい
て説明する。

図において１は外側レバー、２は軸、３は内側レバー、
４はフィラーボウルの側壁、２１はブツシュ、２８はボ
ルト、３１はばね座、３１はばね、３２．３３は中φリ
ングであり、以上により従来のものとほぼ同様の充填バ
ルブの開閉装置が構成されており、この充填バルブの開
閉装置は一つのハウジング５０に組み込筐れ、同一・ウ
ジンク５０がφリング５１を介してフィラーボウル４の
側壁に外側から嵌め込１れ、ボルト５２によジ着脱自在
に装着されている。

なお、図中３４はフィラーボウルカバー、３５はパツキ
ン５０．３６は袋ナツトを示す。

上記構成において充填バルブの開閉装置を構成する部品
の損傷、例えばφリング３２，３３の傷付き、ブツシュ
２７の摩耗、内側レバー３０曲がり等が生じ、これを交
換する必要が生じた場合、１ず、フィラーボウル４内の
ガス圧を抜いたうえ、ボルト５２を取り外して、−・ウ
ジング５０ごと充填バルブの開閉装置を取り外して、−
・ウジング５０ごと充填バルブの開閉装置を第４図に２
点鎖線でしめすようにしてフィラーボウル４から取り外
すことができる。

そして損傷した部品を交換したのち、挿入孔５４ｂをは
に組み込んでフィラーボウル４に装着し、ボルト５２で
締め付は固定すればよく、フィラーボウルカバー３４を
取り外す必要もなく、極めて短時間に、しかも容易に取
り替え作業を行うことができる。

また、上記のように短時間に、取シ替え作業ができるた
め、フィラーボウル内の液を回収しなくとも、液に内包
されるガスの漏洩は殆ど問題にならず、大気に晒される
ことによる液温上昇も実用上殆ど問題とならない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の充填バルブ構造を示す断面図、第２図は
第１図のＡ−Ａ断面図、第３図は第１図のＢ−Ｂ断面図
、第４図および第５図は本考案の一実施例を示す図で第
４図は第１図のＡ−Ａ断面に相当する断面図、第５図は
第１図のＢ−Ｂ断面に相当する断面図である。 １・・・・・・外側レバー、２・・・・・・軸、３・・
・・・・内側レバー ４・・・・・・フィラーボウル、
２７・・・・・・ブツシュ、３２．３３・・・・・・φ
リング、５０・・・・・・−・ウジング、５１・・・・
・・φリング、５２・・・・・・ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フィラーボウルの底部に取り付けられた充填バルブの該
   フィラーボウル内側への突出端部と係合して該充填バル
   ブを開閉する内側レバーと、同内側レバーと一体をなし
   上記フィラーボウルの側壁を貫通して外部へ突出した軸
   と、同軸と上記フィラーボウルの側壁との間に介装され
   該軸を回転可能に保持するブツシュおよびφリングと、
   上記軸の突出端が嵌挿された外側レバーとを有する充填
   バルブの開閉装置において、上記ブツシュを囲繞し上記
   フィラーボウルの外壁へ着脱可能に取り付けられるハウ
   ジングを具備したことを特徴とする充填バルブの開閉装
   置。