JPH07251857A - 生ビール樽 - Google Patents

生ビール樽

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JPH07251857A
JPH07251857A JP6066419A JP6641994A JPH07251857A JP H07251857 A JPH07251857 A JP H07251857A JP 6066419 A JP6066419 A JP 6066419A JP 6641994 A JP6641994 A JP 6641994A JP H07251857 A JPH07251857 A JP H07251857A
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beer barrel
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Hideki Arita
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Toa Seiki Co Ltd
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NASU TOOA KK
Toa Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィッティングを口金から外す際に生ビール
樽本体内の残圧を確実に抜くことができるようにして安
全性を向上させる。 【構成】 口金4の下部に軸心と交叉方向に排ガス用穴
27を形成する。フィッティング26を回転させ、ねじ
6,7を緩めて口金4から取外す途中で、生ビール樽本
体1内を排ガス用穴27により外部に連通させ、生ビー
ル樽本体1内の残圧を抜くことができる。フィッティン
グ26を口金4から取外す際には生ビール樽本体1内の
残圧を確実に抜くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、業務用の生ビール樽、
特に、フィッティングを取外す際の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の生ビール樽用フィッティ
ングの一例として、口金にディスペンサを装着して生ビ
ールを注出する際に、ガスバルブを開いてこのガスバル
ブの外周部から生ビール樽本体内にガスを送り込むとと
もに、ビールバルブを開いて生ビールを生ビール樽本体
から上記ガスバルブの内側を通って送り出すようにした
構成が知られている。
【0003】生ビール樽用フィッティングの他の例とし
て、ガスバルブを開いて、このガスバルブの外周部から
生ビール樽本体内にガスを送り込むとともに、生ビール
を生ビール樽本体から上記ガスバルブの内側を通って送
り出すようにした構成が知られている。
【0004】そして、上記従来例のいずれの構成におい
ても、生ビール樽本体およびフィッティングの洗浄、補
修等を行う際には、フィッティングのガスバルブを押圧
して開放し、生ビール樽本体内の残圧を抜いて安全性を
図った後、フィッティングを生ビール樽本体の口金から
外す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の構成では、ガスバルブを開放して生ビール樽本体
内の残圧を抜かなくてもフィッティングを口金から外す
ことができる。このため、生ビール樽本体およびフィッ
ティングの洗浄、補修等に際し、ガスバルブの開放操作
を行うことなく、フィッティングを口金から外すと、生
ビール樽本体内に残圧があった場合には、フィッティン
グを外している間、パッキング、若しくは雌ねじ6と雄
ねじ7の圧接によりガスが外部に排出されない。その結
果生ビール樽本体内に残圧があった場合には、フィッテ
ィングを口金から外す終端部で、フィッティングが残圧
により口金から勢いよく飛び出し、人身事故につながる
おそれがあり、危険である。
【0006】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、フィッティングを生ビール樽本体の口
金から外す際に、生ビール樽本体内の残圧を確実に抜く
ことができ、したがって、フィッティングを常に安全に
取外すことができるようにして安全性の向上を図ること
ができるようにした生ビール樽を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段は、生ビール樽本体の口金と、こ
の口金の内側に取外し可能に螺着されたフィッティング
のブッシュとの間にパッキングが介在されてシールされ
た生ビール樽において、上記フィッティングを回転させ
て上記口金から取外す途中で、上記生ビール樽本体内を
外部と連通し得るように排ガス用流路が形成されたもの
である。
【0008】上記排ガス用流路として、口金に軸心と交
叉方向に穴を形成し、または口金の内側に軸心方向に沿
うように溝を形成することができる。
【0009】そして、上記排ガス用流路は、フィッティ
ングを口金から外す際になるべく初期の位置で生ビール
樽本体内を外部と連通させ、生ビール樽本体内のガスを
排出することができるように形成するのが好ましい。
【0010】
【作用】本発明によれば、フィッティングを回転させて
口金から取外す途中で、排ガス用流路により生ビール樽
本体内を外部に連通させて解放することにより、生ビー
ル樽本体内の残圧を抜くことができるので、フィッティ
ングを口金から取外す際には生ビール樽本体内の残圧を
確実に抜くことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。まず、本発明の第1の実施例について
説明する。図1および図2は本発明の第1の実施例にお
ける生ビール樽を示し、図1はフィッティングを取付け
た状態の断面図、図2はフィッティングを取外す途中の
状態の断面図である。
【0012】図1および図2に示すように、ステンレス
製の生ビール樽本体1の上鏡2の中央部に穴3が形成さ
れ、この穴3の縁に口金4の基部が溶接により固定され
ている。口金4および生ビール樽本体1内の上部にブッ
シュ5が挿入され、口金4の上部内周に形成された雌ね
じ6にブッシュ5の上部外周に形成された雄ねじ7が取
外し可能に螺合されている。口金4の基部内周に形成さ
れた環状の突出部8とブッシュ5の中間部外周に形成さ
れた環状の段部9との間およびブッシュ5の外周面と口
金4の内周面との間に0リングからなるパッキング10
が圧縮状態で介在されてシールされている。このパッキ
ング10はブッシュ5を口金4と生ビール樽本体1に組
み込む前にはブッシュ5の外周に圧接状態で嵌合され、
パッキング10の外径が口金4の内径とほぼ等しいか、
若しくは口金4の内径より僅かに小径となるように形成
されている。
【0013】ブッシュ5内にはビールチューブ(ダウン
チューブ)11の上部が挿入され、ビールチューブ11
はその下端が生ビール樽本体1の底部付近に位置され、
軸方向に移動可能となっている。ビールチューブ11の
上端部内側には外周部をゴムにより形成したガスバルブ
12の下部が圧入等により固定されている。ブッシュ5
の下端内周に環状の突出部13が形成され、突出部13
上にビールチューブ11の外周において、リテイリング
ディスク14が設けられている。このリテイリングディ
スク14はビールチューブ11の軸方向への移動を案内
することができる。ブッシュ5内と生ビール樽本体1内
とはブッシュ5の下部に形成された穴(図示省略)とリ
テイリングディスク14に形成された切欠15により連
通されている。
【0014】ビールチューブ11のフランジ部16とリ
テイリングディスク14との間にはビールチューブ11
の外周において圧縮ばね17が介在され、この圧縮ばね
17の弾性によりビールチューブ11およびガスバルブ
12が一体に上方へ付勢されている。これによりガスバ
ルブ12のゴムから成る上部外周部がブッシュ5の内側
に設けられた弁座18に当接され、ガス流路19が閉塞
されている。そして、ガスバルブ12およびビールチュ
ーブ11が押圧されて圧縮ばね17の弾性に抗して下降
することにより、ガスバルブ12が弁座18から離隔
し、ガス流路19が開放されてビール樽本体1内がガス
流路19を介して外部に開放されるようになっている。
【0015】ビールチューブ11の上部内側にはステン
レス製のビールバルブ20が軸方向に移動可能に設けら
れている。ビールチューブ11におけるビールバルブ2
0の下方内周に形成された段部21とビールバルブ20
とに圧縮ばね22が介在され、この圧縮ばね22の弾性
によりビールバルブ20が上方へ付勢されている。これ
によりビールバルブ20がガスバルブ12におけるゴム
から成る弁座23に当接され、ビール流路24が閉塞さ
れるようになっている。そして、ビールバルブ20が押
圧されて圧縮ばね22の弾性に抗して下降することによ
り、ビールバルブ20が弁座22から離隔してビール流
路24が開放され、ビール樽本体1内がビール流路24
を介して外部に開放されるようになっている。
【0016】ブッシュ5の上端部(外端部)内側には回
転操作用の係合用突部25が180度位相をずらせて一
対突設されている。
【0017】上記構成のフィッティング26はブッシュ
5の係合用突部25に治具(図示省略)の係合部を係合
し、ブッシュ5に雌ねじ6と雄ねじ7の緩む方向に回転
力を加えることにより、圧縮ばね17,22の弾性によ
る摩擦抵抗等により全体を一体に回転させ、口金4から
外すことができる。そして、フィッティング26を回転
させて口金4から外す途中で、生ビール樽本体1内を外
部と連通し得るように口金4の下部に排ガス用流路であ
る排ガス用穴27が軸心と交叉方向で1箇所、若しくは
複数箇所に形成されている。フィッティング26を口金
4から外す終端部では生ビール樽本体1内に残圧がある
と、フィッティング26が残圧により口金4から飛び出
すおそれがあり、また、生ビール樽本体1内に残圧があ
ると、雌ねじ6と雄ねじ7が圧接状態となってフィッテ
ィング26を回転操作する際に比較的大きな力を要す
る。そこで、排ガス用穴27は、フィッティング26を
口金4から外す際に、なるべく初期の位置で生ビール樽
本体1内を外部と連通させて生ビール樽本体1内のガス
を排出することができるように、口金4のなるべく下部
寄り位置に形成するのが好ましい。
【0018】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。まず、生ビールの注出動作について説明
すると、口金4にディスペンサ(図示省略)を装着して
ガスバルブ12を押圧し、ガスバルブ12およびビール
チューブ11等を圧縮ばね17の弾性に抗して下降させ
るとともに、ビールバルブ20を押圧し、ビールバルブ
20を圧縮ばね22の弾性に抗して下降させる。これに
伴い、ガスバルブ12がブッシュ5の弁座18から離隔
してガス流路19を開放するとともに、ビールバルブ2
0をガスバルブ12の弁座23から離隔してビール流路
24を開放する。そして、ガス流路19から生ビール樽
本体1内にガスを送り込むことにより、生ビール樽本体
1内の生ビールをビールチューブ11を経てビール流路
24から外部へ注出することができる。この間、口金4
とブッシュ5とはパッキング10によりシールされ、生
ビール樽本体1内と排ガス用穴27とは遮断されている
ので、生ビール樽本体1内のガスが排ガス用穴27から
排出されるおそれはない。
【0019】次に、フィッティング26の取外し動作に
ついて説明する。図1の状態で、治具の係合部をフィッ
ティング26のブッシュ5の係合用突部25に係合し、
治具の回転操作を行い、その係合部とブッシュ5の係合
用突部25を介してブッシュ5に回転力を加えることに
より、上記のようにフィッティング26を回転させるこ
とができる。このとき、治具でブッシュ5の上部段部2
8を押圧し、雌ねじ6と雄ねじ7の圧接状態を解除する
ことにより、比較的小さい力でフィッティング26を回
転させることができる。そして、雌ねじ6と雄ねじ7が
緩み始め、図2に示すようにフィッティング26がパッ
キング10と共に口金4から外れ始めると、生ビール樽
本体1内が排ガス用穴27により外部に開放され、生ビ
ール樽本体1内のガスを排ガス用穴27から外部に排出
し、生ビール樽本体1内の残圧を抜くことができる。続
いて治具の操作によりブッシュ5に回転力を加えること
により、ねじ6,7を緩めてフィッティング26を口金
4から外すことができる。このとき、上記のように生ビ
ール樽本体1内の残圧は外部に抜けているので、フィッ
ティング26を比較的小さい力で口金4から安全に外す
ことができる。したがって、生ビール樽本体1およびフ
ィッティング26の洗浄、補修等を行うことができる。
【0020】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図3および図4は本発明の第2の実施例における
生ビール樽を示し、図3はフィッティングを取付けた状
態の断面図、図4はフィッティングを取外す途中の状態
の断面図である。
【0021】上記第1の実施例は口金4にディスペンサ
を装着して生ビールを注出する際に、ガスバルブ12を
開いてこのガスバルブ12の外周部から生ビール樽本体
1内にガスを送り込むとともに、ビールバルブ20を開
いて生ビールを生ビール樽本体1から上記ガスバルブ1
2の内側を通って送り出すようにしたタイプの生ビール
樽に適用しているが、本実施例においては、ガスバルブ
を開いてこのガスバルブの外周部から生ビール樽本体内
にガスを送り込むとともに、生ビールを生ビール樽本体
から上記ガスバルブの内側を通って送り出すようにした
タイプの生ビール樽に適用している。
【0022】図3および図4に示すように、ステンレス
製の生ビール樽本体31の上鏡32の中央部に穴33が
形成され、この穴33の縁に口金34の基部が溶接によ
り固定されている。口金34および生ビール樽本体31
内の上部にブッシュ35が挿入され、口金34の上部内
周に形成された雌ねじ36にブッシュ35の上部外周に
形成された雄ねじ37が取外し可能に螺着されている。
口金34に基部内周に形成された環状の突出部38とブ
ッシュ35の中間部外周に形成された環状の段部39と
の間およびブッシュ35の外周面と口金34の内周面と
の間に0リングからなるパッキング40が圧縮状態で介
在されてシールされている。このパッキング40はブッ
シュ35を口金34と生ビール樽本体31に組み込む前
にはブッシュ35の外周に圧接状態で嵌合され、パッキ
ング40の外径が口金34の内径とほぼ等しいか、若し
くは口金34の内径より僅かに小径となるように形成さ
れている。
【0023】ブッシュ35内にはビールチューブ41の
上部が挿入され、ブッシュ35の下端部内周に形成され
た雌ねじ42にビールチューブ41の上部大径部43の
外周に形成された雄ねじ44が螺着されている。ビール
チューブ41はその下端が生ビール樽本体31の底部付
近に位置されている。ブッシュ35内と生ビール樽本体
31内とはブッシュ35の下部に複数箇所に形成された
穴45により連通され、ビールチューブ41の上端部に
は穴46が複数箇所に形成されている。
【0024】ブッシュ35の上端部内周とビールチュー
ブ41の上端部外周との間にガスバルブ47が上下動可
能で上方への抜け止め状態に介在されている。ガスバル
ブ47の下側にはばね受け48が設けられ、このばね受
け48とビールチューブ41の大径部43との間に圧縮
ばね49が介在され、この圧縮ばね49の弾性によりガ
スバルブ47が上方へ付勢され、ブッシュ35の上端部
内周とビールチューブ41の上端部外周とがシール状態
で閉塞されている。そして、ガスバルブ47が押圧され
て圧縮ばね49の弾性に抗して下降することにより、ガ
スバルブ47とブッシュ35の上端部内周とに流路が形
成されるとともに、ビールチューブ41の穴46が露出
されて開放されるようになっている。
【0025】上記構成のフィッティング50は治具(図
示省略)によりブッシュ35に雌ねじ36と雄ねじ37
の緩む方向に回転力を加えることにより、全体を一体に
回転させ、口金34から外すことができる。そして、フ
ィッティング50を回転させて口金34から外す途中
で、生ビール樽本体31内を外部と連通し得るように口
金34の下部に排ガス用流路である排ガス用穴51が軸
心と交叉方向で1箇所、若しくは複数箇所に形成されて
いる。そして、排ガス用穴51はフィッティング50を
口金34から外す際に、なるべく初期の位置で生ビール
樽本体31内を外部と連通させて、生ビール樽本体31
内のガスを排出することができるように、口金34のな
るべく下部寄り位置に形成するのが好ましいことは上記
第1の実施例と同様である。
【0026】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。まず、生ビールの注出動作について説明
すると、口金34にディスペンサ(図示省略)を装着し
てガスバルブ47を押圧し、圧縮ばね49の弾性に抗し
て下降させる。これに伴い、ガスバルブ47とブッシュ
35の上端部内周とに流路を形成するとともに、ビール
チューブ41の上端部の穴46を露出させて開放するこ
とができる。そして、流路から生ビール樽本体31内に
ガスを送り込むことにより、生ビール樽本体31内の生
ビールをビールチューブ41を経てその上端部の穴46
から外部へ注出することができる。この間、口金34と
ブッシュ35とはパッキング40によりシールされ、生
ビール樽本体31内と排ガス用穴51とは遮断されてい
るので、生ビール樽本体31内のガスが排ガス用穴51
から排出されるおそれはない。
【0027】次に、フィッティング50の取外し動作に
ついて説明する。図3の状態で、治具をブッシュ35の
上部外周に係合し、好ましくはブッシュ35を押圧した
状態で治具の回転操作を行うことにより、両係合部(図
示省略)を介してブッシュ35に回転力を加え、フィッ
ティング50を回転させることができる。そして、雌ね
じ36と雄ねじ37が緩み始め、図4に示すようにフィ
ッティング50がパッキング40と共に口金34から外
れ始めると、生ビール樽本体31内が排ガス用穴51か
ら外部に開放され、生ビール樽本体31内のガスを排ガ
ス用穴51により外部に排出し、生ビール樽本体31内
の残圧を抜くことができる。続いて治具の操作によりブ
ッシュ35に回転力を加えることにより、ねじ36,3
7を緩めてフィッティング50を口金35から外すこと
ができる。このとき、上記のように生ビール樽本体31
内の残圧は外部に抜けているので、フィッティング50
を口金34から安全に外すことができる。したがって、
生ビール樽本体31およびフィッティング50の洗浄、
補修等を行うことができる。
【0028】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図5ないし図7は本発明の第3の実施例における
生ビール樽を示し、図5および図6はフィッティングを
取付けた状態の平面図および断面図、図7はフィッティ
ングを取外す途中の状態の断面図である。
【0029】本実施例においては、上記第1の実施例と
同一部分については同一符号を付してその説明を省略
し、異なる構成について説明する。本実施例の特徴とす
るところは、図5ないし図7に示すように、フィッティ
ング26を回転させて口金4から外す途中で、生ビール
樽本体31内を外部と連通し得るように口金4の内側に
下部から上端部に亘って排ガス用流路である排ガス用溝
52が軸心方向に沿うように1条、若しくは複数条形成
された点にある。そして、排ガス用溝52は、フィッテ
ィング26を口金4から外す際に、なるべく初期の位置
で生ビール樽本体1内を外部と連通させて生ビール樽本
体1内のガスを排出することができるように、口金4の
なるべく下部寄り位置から上端部に向かって形成するの
が好ましいことは上記第1の実施例と同様である。
【0030】本実施例においても、フィッティング26
を口金4から取り外す途中で、生ビール樽本体1内を排
ガス用溝52により外部に開放して生ビール樽本体1内
のガスを排ガス用溝52により外部に排出し、生ビール
樽本体1内の残圧を抜くことができる。したがって、フ
ィッティング26を口金4から安全に外すことができて
生ビール樽本体1およびフィッティング26の洗浄、補
修等を行うことができる。
【0031】なお、上記第2の実施例のタイプの生ビー
ル樽においても、上記第3の実施例と同様に排ガス用流
路として排ガス用溝を形成することができる。本発明
は、このほか、その基本的技術思想を逸脱しない範囲で
種々設計変更することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィッティングを回転させて口金から取外す途中で、排ガ
ス用流路により生ビール樽本体内を外部に連通させて解
放することにより、生ビール樽本体内の残圧を抜くこと
ができるので、フィッティングを口金から取外す際には
生ビール樽本体内の残圧を確実に抜くことができる。し
たがって、常に安全に取外すことができるようにして安
全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における生ビール樽を示
し、フィッティングを取付けた状態の断面図である。
【図2】同生ビール樽を示し、フィッティングを取外す
途中の状態の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例における生ビール樽を示
し、フィッティングを取付けた状態の断面図である。
【図4】同生ビール樽を示し、フィッティングを取外す
途中の状態の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例における生ビール樽を示
し、フィッティングを取付けた状態の平面図である。
【図6】同生ビール樽を示し、フィッティングを取付け
た状態の断面図である。
【図7】同生ビール樽を示し、フィッティングを取外す
途中の状態の断面図である。
【符号の説明】
1 生ビール樽本体 4 口金 5 ブッシュ 10 パッキング 11 ビールチューブ 12 ガスバルブ 20 ビールバルブ 26 フィッティング 27 排ガス用穴 31 生ビール樽本体 34 口金 35 ブッシュ 40 パッキング 47 ガスバルブ 50 フィッティング 51 排ガス用穴 52 排ガス用溝
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 生ビール樽
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、業務用の生ビール樽、
特に、フィッティングを取外す際の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の生ビール樽用フィッティ
ングの一例として、口金にディスペンサを装着して生ビ
ールを注出する際に、ガスバルブを開いてこのガスバル
ブの外周部から生ビール樽本体内にガスを送り込むとと
もに、ビールバルブを開いて生ビールを生ビール樽本体
から上記ガスバルブの内側を通って送り出すようにした
構成が知られている。
【0003】生ビール樽用フィッティングの他の例とし
て、ガスバルブを開いて、このガスバルブの外周部から
生ビール樽本体内にガスを送り込むとともに、生ビール
を生ビール樽本体から上記ガスバルブの内側を通って送
り出すようにした構成が知られている。
【0004】そして、上記従来例のいずれの構成におい
ても、生ビール樽本体およびフィッティングの洗浄、補
修等を行う際には、フィッティングのガスバルブを押圧
して開放し、生ビール樽本体内の残圧を抜いて安全性を
図った後、フィッティングを生ビール樽本体の口金から
外す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の構成では、ガスバルブを開放して生ビール樽本体
内の残圧を抜かなくてもフィッティングを口金から外す
ことができる。このため、生ビール樽本体およびフィッ
ティングの洗浄、補修等に際し、ガスバルブの開放操作
を行うことなく、フィッティングを口金から外すと、生
ビール樽本体内に残圧があった場合には、フィッティン
グを外している間、パッキング、若しくは雌ねじ6と雄
ねじ7の圧接によりガスが外部に排出されない。その結
果生ビール樽本体内に残圧があった場合には、フィッテ
ィングを口金から外す終端部で、フィッティングが残圧
により口金から勢いよく飛び出し、人身事故につながる
おそれがあり、危険である。
【0006】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、フィッティングを生ビール樽本体の口
金から外す際に、生ビール樽本体内の残圧を確実に抜く
ことができ、したがって、フィッティングを常に安全に
取外すことができるようにして安全性の向上を図ること
ができるようにした生ビール樽を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段は、生ビール樽本体の口金と、こ
の口金の内側に取外し可能に螺着されたフィッティング
のブッシュとの間にパッキングが介在されてシールされ
た生ビール樽において、上記フィッティングを回転させ
て上記口金から取外す途中で、上記生ビール樽本体内を
外部と連通し得るように排ガス用流路が形成されたもの
である。
【0008】上記排ガス用流路として、口金に軸心と交
叉方向に穴を形成することができる。
【0009】そして、上記排ガス用流路は、フィッティ
ングを口金から外す際になるべく初期の位置で生ビール
樽本体内を外部と連通させ、生ビール樽本体内のガスを
排出することができるように形成するのが好ましい。
【0010】
【作用】本発明によれば、フィッティングを回転させて
口金から取外す途中で、排ガス用流路により生ビール樽
本体内を外部に連通させて解放することにより、生ビー
ル樽本体内の残圧を抜くことができるので、フィッティ
ングを口金から取外す際には生ビール樽本体内の残圧を
確実に抜くことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。まず、本発明の第1の実施例について
説明する。図1および図2は本発明の第1の実施例にお
ける生ビール樽を示し、図1はフィッティングを取付け
た状態の断面図、図2はフィッティングを取外す途中の
状態の断面図である。
【0012】図1および図2に示すように、ステンレス
製の生ビール樽本体1の上鏡2の中央部に穴3が形成さ
れ、この穴3の縁に口金4の基部が溶接により固定され
ている。口金4および生ビール樽本体1内の上部にブッ
シュ5が挿入され、口金4の上部内周に形成された雌ね
じ6にブッシュ5の上部外周に形成された雄ねじ7が取
外し可能に螺合されている。口金4の基部内周に形成さ
れた環状の突出部8とブッシュ5の中間部外周に形成さ
れた環状の段部9との間およびブッシュ5の外周面と口
金4の内周面との間にOリングからなるパッキング10
が圧縮状態で介在されてシールされている。このパッキ
ング10はブッシュ5を口金4と生ビール樽本体1に組
み込む前にはブッシュ5の外周に圧接状態で嵌合され、
パッキング10の外径が口金4の内径とほぼ等しいか、
若しくは口金4の内径より僅かに小径となるように形成
されている。
【0013】ブッシュ5内にはビールチューブ(ダウン
チューブ)11の上部が挿入され、ビールチューブ11
はその下端が生ビール樽本体1の底部付近に位置され、
軸方向に移動可能となっている。ビールチューブ11の
上端部内側には外周部をゴムにより形成したガスバルブ
12の下部が圧入等により固定されている。ブッシュ5
の下端内周に環状の突出部13が形成され、突出部13
上にビールチューブ11の外周において、リテイリング
ディスク14が設けられている。このリテイリングディ
スク14はビールチューブ11の軸方向への移動を案内
することができる。ブッシュ5内と生ビール樽本体1内
とはブッシュ5の下部に形成された穴(図示省略)とリ
テイリングディスク14に形成された切欠15により連
通されている。
【0014】ビールチューブ11のフランジ部16とリ
テイリングディスク14との間にはビールチューブ11
の外周において圧縮ばね17が介在され、この圧縮ばね
17の弾性によりビールチューブ11およびガスバルブ
12が一体に上方へ付勢されている。これによりガスバ
ルブ12のゴムから成る上部外周部がブッシュ5の内側
に設けられた弁座18に当接され、ガス流路19が閉塞
されている。そして、ガスバルブ12およびビールチュ
ーブ11が押圧されて圧縮ばね17の弾性に抗して下降
することにより、ガスバルブ12が弁座18から離隔
し、ガス流路19が開放されてビール樽本体1内がガス
流路19を介して外部に開放されるようになっている。
【0015】ビールチューブ11の上部内側にはステン
レス製のビールバルブ20が軸方向に移動可能に設けら
れている。ビールチューブ11におけるビールバルブ2
0の下方内周に形成された段部21とビールバルブ20
とに圧縮ばね22が介在され、この圧縮ばね22の弾性
によりビールバルブ20が上方へ付勢されている。これ
によりビールバルブ20がガスバルブ12におけるゴム
から成る弁座23に当接され、ビール流路24が閉塞さ
れるようになっている。そして、ビールバルブ20が押
圧されて圧縮ばね22の弾性に抗して下降することによ
り、ビールバルブ20が弁座22から離隔してビール流
路24が開放され、ビール樽本体1内がビール流路24
を介して外部に開放されるようになっている。
【0016】ブッシュ5の上端部(外端部)内側には回
転操作用の係合用突部25が180度位相をずらせて一
対突設されている。
【0017】上記構成のフィッティング26はブッシュ
5の係合用突部25に治具(図示省略)の係合部を係合
し、ブッシュ5に雌ねじ6と雄ねじ7の緩む方向に回転
力を加えることにより、圧縮ばね17,22の弾性によ
る摩擦抵抗等により全体を一体に回転させ、口金4から
外すことができる。そして、フィッティング26を回転
させて口金4から外す途中で、生ビール樽本体1内を外
部と連通し得るように口金4の下部に排ガス用流路であ
る排ガス用穴27が軸心と交叉方向で1箇所、若しくは
複数箇所に形成されている。フィッティング26を口金
4から外す終端部では生ビール樽本体1内に残圧がある
と、フィッティング26が残圧により口金4から飛び出
すおそれがあり、また、生ビール樽本体1内に残圧があ
ると、雌ねじ6と雄ねじ7が圧接状態となってフィッテ
ィング26を回転操作する際に比較的大きな力を要す
る。そこで、排ガス用穴27は、フィッティング26を
口金4から外す際に、なるべく初期の位置で生ビール樽
本体1内を外部と連通させて生ビール樽本体1内のガス
を排出することができるように、口金4のなるべく下部
寄り位置に形成するのが好ましい。
【0018】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。まず、生ビールの注出動作について説明
すると、口金4にディスペンサ(図示省略)を装着して
ガスバルブ12を押圧し、ガスバルブ12およびビール
チューブ11等を圧縮ばね17の弾性に抗して下降させ
るとともに、ビールバルブ20を押圧し、ビールバルブ
20を圧縮ばね22の弾性に抗して下降させる。これに
伴い、ガスバルブ12がブッシュ5の弁座18から離隔
してガス流路19を開放するとともに、ビールバルブ2
0をガスバルブ12の弁座23から離隔してビール流路
24を開放する。そして、ガス流路19から生ビール樽
本体1内にガスを送り込むことにより、生ビール樽本体
1内の生ビールをビールチューブ11を経てビール流路
24から外部へ注出することができる。この間、口金4
とブッシュ5とはパッキング10によりシールされ、生
ビール樽本体1内と排ガス用穴27とは遮断されている
ので、生ビール樽本体1内のガスが排ガス用穴27から
排出されるおそれはない。
【0019】次に、フィッティング26の取外し動作に
ついて説明する。図1の状態で、治具の係合部をフィッ
ティング26のブッシュ5の係合用突部25に係合し、
治具の回転操作を行い、その係合部とブッシュ5の係合
用突部25を介してブッシュ5に回転力を加えることに
より、上記のようにフィッティング26を回転させるこ
とができる。このとき、治具でブッシュ5の上部段部2
8を押圧し、雌ねじ6と雄ねじ7の圧接状態を解除する
ことにより、比較的小さい力でフィッティング26を回
転させることができる。そして、雌ねじ6と雄ねじ7が
緩み始め、図2に示すようにフィッティング26がパッ
キング10と共に口金4から外れ始めると、生ビール樽
本体1内が排ガス用穴27により外部に開放され、生ビ
ール樽本体1内のガスを排ガス用穴27から外部に排出
し、生ビール樽本体1内の残圧を抜くことができる。続
いて治具の操作によりブッシュ5に回転力を加えること
により、ねじ6,7を緩めてフィッティング26を口金
4から外すことができる。このとき、上記のように生ビ
ール樽本体1内の残圧は外部に抜けているので、フィッ
ティング26を比較的小さい力で口金4から安全に外す
ことができる。したがって、生ビール樽本体1およびフ
ィッティング26の洗浄、補修等を行うことができる。
【0020】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図3および図4は本発明の第2の実施例における
生ビール樽を示し、図3はフィッティングを取付けた状
態の断面図、図4はフィッティングを取外す途中の状態
の断面図である。
【0021】上記第1の実施例は口金4にディスペンサ
を装着して生ビールを注出する際に、ガスバルブ12を
開いてこのガスバルブ12の外周部から生ビール樽本体
1内にガスを送り込むとともに、ビールバルブ20を開
いて生ビールを生ビール樽本体1から上記ガスバルブ1
2の内側を通って送り出すようにしたタイプの生ビール
樽に適用しているが、本実施例においては、ガスバルブ
を開いてこのガスバルブの外周部から生ビール樽本体内
にガスを送り込むとともに、生ビールを生ビール樽本体
から上記ガスバルブの内側を通って送り出すようにした
タイプの生ビール樽に適用している。
【0022】図3および図4に示すように、ステンレス
製の生ビール樽本体31の上鏡32の中央部に穴33が
形成され、この穴33の縁に口金34の基部が溶接によ
り固定されている。口金34および生ビール樽本体31
内の上部にブッシュ35が挿入され、口金34の上部内
周に形成された雌ねじ36にブッシュ35の上部外周に
形成された雄ねじ37が取外し可能に螺着されている。
口金34に基部内周に形成された環状の突出部38とブ
ッシュ35の中間部外周に形成された環状の段部39と
の間およびブッシュ35の外周面と口金34の内周面と
の間にOリングからなるパッキング40が圧縮状態で介
在されてシールされている。このパッキング40はブッ
シュ35を口金34と生ビール樽本体31に組み込む前
にはブッシュ35の外周に圧接状態で嵌合され、パッキ
ング40の外径が口金34の内径とほぼ等しいか、若し
くは口金34の内径より僅かに小径となるように形成さ
れている。
【0023】ブッシュ35内にはビールチューブ41の
上部が挿入され、ブッシュ35の下端部内周に形成され
た雌ねじ42にビールチューブ41の上部大径部43の
外周に形成された雄ねじ44が螺着されている。ビール
チューブ41はその下端が生ビール樽本体31の底部付
近に位置されている。ブッシュ35内と生ビール樽本体
31内とはブッシュ35の下部に複数箇所に形成された
穴45により連通され、ビールチューブ41の上端部に
は穴46が複数箇所に形成されている。
【0024】ブッシュ35の上端部内周とビールチュー
ブ41の上端部外周との間にガスバルブ47が上下動可
能で上方への抜け止め状態に介在されている。ガスバル
ブ47の下側にはばね受け48が設けられ、このばね受
け48とビールチューブ41の大径部43との間に圧縮
ばね49が介在され、この圧縮ばね49の弾性によりガ
スバルブ47が上方へ付勢され、ブッシュ35の上端部
内周とビールチューブ41の上端部外周とがシール状態
で閉塞されている。そして、ガスバルブ47が押圧され
て圧縮ばね49の弾性に抗して下降することにより、ガ
スバルブ47とブッシュ35の上端部内周とに流路が形
成されるとともに、ビールチューブ41の穴46が露出
されて開放されるようになっている。
【0025】上記構成のフィッティング50は治具(図
示省略)によりブッシュ35に雌ねじ36と雄ねじ37
の緩む方向に回転力を加えることにより、全体を一体に
回転させ、口金34から外すことができる。そして、フ
ィッティング50を回転させて口金34から外す途中
で、生ビール樽本体31内を外部と連通し得るように口
金34の下部に排ガス用流路である排ガス用穴51が軸
心と交叉方向で1箇所、若しくは複数箇所に形成されて
いる。そして、排ガス用穴51はフィッティング50を
口金34から外す際に、なるべく初期の位置で生ビール
樽本体31内を外部と連通させて、生ビール樽本体31
内のガスを排出することができるように、口金34のな
るべく下部寄り位置に形成するのが好ましいことは上記
第1の実施例と同様である。
【0026】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。まず、生ビールの注出動作について説明
すると、口金34にディスペンサ(図示省略)を装着し
てガスバルブ47を押圧し、圧縮ばね49の弾性に抗し
て下降させる。これに伴い、ガスバルブ47とブッシュ
35の上端部内周とに流路を形成するとともに、ビール
チューブ41の上端部の穴46を露出させて開放するこ
とができる。そして、流路から生ビール樽本体31内に
ガスを送り込むことにより、生ビール樽本体31内の生
ビールをビールチューブ41を経てその上端部の穴46
から外部へ注出することができる。この間、口金34と
ブッシュ35とはパッキング40によりシールされ、生
ビール樽本体31内と排ガス用穴51とは遮断されてい
るので、生ビール樽本体31内のガスが排ガス用穴51
から排出されるおそれはない。
【0027】次に、フィッティング50の取外し動作に
ついて説明する。図3の状態で、治具をブッシュ35の
上部外周に係合し、好ましくはブッシュ35を押圧した
状態で治具の回転操作を行うことにより、両係合部(図
示省略)を介してブッシュ35に回転力を加え、フィッ
ティング50を回転させることができる。そして、雌ね
じ36と雄ねじ37が緩み始め、図4に示すようにフィ
ッティング50がパッキング40と共に口金34から外
れ始めると、生ビール樽本体31内が排ガス用穴51か
ら外部に開放され、生ビール樽本体31内のガスを排ガ
ス用穴51により外部に排出し、生ビール樽本体31内
の残圧を抜くことができる。続いて治具の操作によりブ
ッシュ35に回転力を加えることにより、ねじ36,3
7を緩めてフィッティング50を口金35から外すこと
ができる。このとき、上記のように生ビール樽本体31
内の残圧は外部に抜けているので、フィッティング50
を口金34から安全に外すことができる。したがって、
生ビール樽本体31およびフィッティング50の洗浄、
補修等を行うことができる。
【0028】なお、本発明は、このほか、その基本的技
術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更することができ
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィッティングを回転させて口金から取外す途中で、排ガ
ス用流路により生ビール樽本体内を外部に連通させて解
放することにより、生ビール樽本体内の残圧を抜くこと
ができるので、フィッティングを口金から取外す際には
生ビール樽本体内の残圧を確実に抜くことができる。し
たがって、常に安全に取外すことができるようにして安
全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における生ビール樽を示
し、フィッティングを取付けた状態の断面図である。
【図2】同生ビール樽を示し、フィッティングを取外す
途中の状態の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例における生ビール樽を示
し、フィッティングを取付けた状態の断面図である。
【図4】同生ビール樽を示し、フィッティングを取外す
途中の状態の断面図である。
【符号の説明】 1 生ビール樽本体 4 口金 5 ブッシュ 10 パッキング 11 ビールチューブ 12 ガスバルブ 20 ビールバルブ 26 フィッティング 27 排ガス用穴 31 生ビール樽本体 34 口金 35 ブッシュ 40 パッキング 47 ガスバルブ 50 フィッティング 51 排ガス用穴
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】削除
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】削除

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ビール樽本体の口金と、この口金の内
    側に取外し可能に螺着されたフィッティングのブッシュ
    との間にパッキングが介在されてシールされた生ビール
    樽において、上記フィッティングを回転させて上記口金
    から取外す途中で、上記生ビール樽本体内を外部と連通
    し得るように排ガス用流路が形成された生ビール樽。
  2. 【請求項2】 排ガス用流路が口金に軸心と交叉方向に
    形成された穴である請求項1記載の生ビール樽。
  3. 【請求項3】 排ガス用流路が口金の内側に軸心方向に
    沿うように形成された溝である請求項1記載の生ビール
    樽。
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