JPS5936590Y2 - ガラス板の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば階段の手摺、カウンター上の間仕切、
あるいはパーティション等として、陽形支持枠に曲面ガ
ラス板の縁部を取付は固定する構造に関するものである
。

従来のかかる曲面ガラス板の取付構造としては例えば陽
形支持枠の溝底にセツテングブロックを敷き、該溝内に
曲面ガラス板を挿入してその縁端部を曲げの形に沿った
セツティングブロックにより支承させたのち、その溝内
側面と曲面ガラス板縁部の間ｒＣ喫を圧入し、曲面ガラ
ス板の面方向の位置を調整して曲面ガラス板を固定して
いた。

しかしながら、かかる構造ではガラス板の位置の調整に
際し、曲面ガラス板端はセツティングブロック上を曲面
ガラス板の面方向に可成移動自在であるから、曲面ガラ
ス板両側の楔の差込量を繰返し加減しなければならない
のできわめて手間がかかり、また楔がガラス面に直接液
するのでガラス板を破損させるおそれがあった。

また他の構造として、実開昭５４−５８８４１号に示さ
れているように支持枠の溝に挿入されたガラス板縁部を
、支持枠の側板を貫通して螺入されたポル１４より当板
を介して締め付は固定する構造が知られているが、これ
とてもガラス板の位置の調整を調整するに際してはガラ
ス板両側のボルトを繰返し進退させなければならず、さ
らにボルトの頭部が支持枠の外に突出しており、床に埋
設した支持枠の溝にガラス板を装着するときには適用す
ることができないという不利がある。

本考案は従来のかかる欠点を克服したものであり、陽形
支持枠の溝に曲面ガラス板の縁部をきわめて容易にしか
も正確、堅牢に固定しうるようにしたものである。

本考案の実権例を図面について説明すると、第１図は平
担面に設けた陽形支持枠１に曲面ガラス板２を並べて立
設したガラスフェンスを示し、第２１Ｚ１は例えば螺旋
状の階段３の両側に斜に設けた陽形支持枠ＩＫ曲面ガラ
ス板２を立設して手摺としたものである。

これらのガラス板２の下縁部ｒｃｔｉ、第３図、第４図
の斜視図に示すようにこれに跨がる自在駒４が装着され
て、陽形支持枠１の溝５に挿入しその溝底で支承され、
該自在駒４の一側部６の厚さはガラス板２の下端方向に
次第に大きく形成されてその側面は斜面７となっており
、陽形支持枠１の内側面とわづかな間隙を有するように
なされている。

また、自在駒４の他端部８は均一な厚さに形成され、そ
の外側面は陽形支持枠１の内側面に当接されている。

隣接する曲面ガラス板２の面の下縁部に装着された自在
駒９ｊ＝・よび端部の曲面ガラス板２の下隅部に装置さ
れた自在駒１０ばいづれも自在駒４と同様の側面を有し
ガラス板の下縁を支承しているが、第５図、第１図に示
すように自在駒９には隣接するガラス板２間の隙間１１
を一定に保持させるためこの隙間１１の下部に嵌入する
突片１２が設けられ、第６図に示すように自在駒１０に
は端部の曲面ガラス板２の外側下隅部に当接して保護す
るとともに、施工の際に最初の基準点となるところの突
条１３が設けられている。

なお、前記突片１２、突条１３は自在駒９，１０とそれ
ぞれ一体成形で作成しても、またそれぞれを接着剤等に
より自在駒９，１０に接着しても良いものである。

そしてこれらの駒４，９および１０の外面には多数の縦
溝Ｇが刻みこ１れており、陽形支持枠１のいかなる曲り
にも追従できるようになっている。

また、縦溝Ｇは内面に形成させても外側面だけでも良い
ものである。

また斜面Ｉと陽形支持枠１の溝５の内側面との間には、
図示されるように楔１５が嵌入され、該楔１５上部の溝
内には充填材１６が施されて曲面ガラス板２の縁部は支
持枠１に対し前記駒、楔および充填材により固定されて
いる。

なお、縦溝Ｇの形状はＵ字形、■字形等種々の形状が採
用できるものである。

また、自在駒４は第１０図に示すような両側面に斜面を
有するものでも良く、その他の自在駒８，９．１０も同
様である。

かかる本考案の施工は、昔ず最外端のガラス板２に自在
駒１０，４および９を装着し陽形支持枠１の溝内に挿入
する。

ついでこれに隣接するガラス板２に自在駒４および外端
に自在駒９を装着して陽形支持枠１の溝内に装入し、そ
の隣接端をさきに挿入されている自在駒９の未だ曲面ガ
ラス板が挿入されていない溝部に挿入する。

以下同様に次の曲面ガラス板を駒を付して支持枠に挿入
する。

しかるのち、各曲面ガラス板の面が揃うように楔１５を
打込み調整する。

その後充填材１６を圧入したのち陽形支持枠１の化粧板
１Ｔを装着し、曲面ガラス板２との間に受材１８を挿入
し、その上に密封材１９を施す。

普た、曲面ガラス板間の隙間１１０目地にも密封材を施
し、曲面ガラス板の上縁には笠木２０を嵌着して完成す
る。

なお、曲形支持枠ｉｒｉ本実施例のように水平又は斜方
向に設けたもののみならず、壁面等に垂直に、あるいは
天井面に下向きに取付けたもの、渣た、平面上に設けた
ものおよび埋設されたものについても本考案を適用する
ことができる。

また、自在駒は曲面ガラス板に当接するので、その材質
は硬質のゴム、プラスチック等であり、ガラス板縁部に
は接着剤を介して装着すれば一層堅牢であり、自在駒の
外側面は多くの突起を有する粗面とすれば楔を確実に係
止することができる。

自在駒はプラスチック等により一体に成形してもよいが
第７図に示すように、条溝２１を有する板状の成形体と
し、その条溝から折曲げて使用するようになし、その折
曲部が可撓性を有するようにすれば種々の厚さのガラス
板に装着することができる。

自在駒は曲面ガラス板の大きさに応じてその縁部に適宜
個数装着する。

楔１５は打込嵌入に耐えるように木材、金属、硬質プラ
スチック等から成り、第８図のごとき形状の他第９図の
ごとく上方に平担部を有するように形成すれば支持枠の
溝５が深いときに打込む場合に好都合である。

また楔１５にも前記自在駒と同様の溝を亥１んだものを
使用しても良い。

充填材１６は圧入により緊締する糸状鉛の集合体あるい
は流入させて固化するプラスチック系接着材などを使用
する。

なお、化粧板と曲面ガラス板間および曲面ガラス板相互
間の目地に施す密封材１９は固化して弾性を有する珪素
樹脂系充填剤などが装着しい。

本考案によれば、曲面ガラス板の縁部に自在駒を装着し
、ついで楔を嵌入することにより、従来支持枠の溝底に
敷き込んでいたセララングブロックが不要となり、また
、楔による集中応力がガラス板に及ばないので安全であ
り、楔により曲面ガラス板が緊締され、充填材により駒
は振動などでゆるみを生じないとともに自在駒と相１つ
て曲面ガラス板を陽形支持枠に対し固定する。

また、本考案によれば、例えば陽形支持枠の片側におい
て施工の際の足場がなく、あるいは足場を設は難いよう
なときに、その側に自在駒の均一な厚さの側部を置くよ
うにすれば安全に作業を行なうことができる。

従って、本考案により施工をきわめて容易かつ正確に行
うことができるとともに、ガラス板を支持枠に強固に自
立させることができるとの著効を期することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであり、第１図は正面
図、第２図は他の例を示す正面図、第３図は第１図およ
び第２図のＩ −Ｉ線の断面斜視図、第４図乃至第９図
は種々の駒および楔の態様を示す斜視図、第１０図は他
の自在駒の取付けを示す斜視図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガラス板の縁部に、該縁部に跨がり、その少なくとも一
   側部はガラス板の端部に向い次第に厚く形成した斜面を
   有すると共に、少なくとも側部に多数の縦溝を形成した
   自在駒を装着して支持枠の溝底で支承させ、該自在駒の
   斜面と支持枠の溝の内側面との間隙に楔を嵌入口、該楔
   上部の支持枠溝内に充填材を装入してガラス板縁部を支
   持枠に固定してなるガラス板の取付構造。