JPS5936261B2 - カラ−バランス調整方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真法によるカラーバランス調整方法に係
り、特に色分解像を形成するに際し容易に調整を可能と
したカラーバランス調整装置に関するものである。

電子写真法に基くカラー複写装置において、良好なカラ
ーバランスを再現することは極めて困難で、実用上人き
な問題点となつていた。

というのも、カラー電子写真に基く場合、露光特性、感
光体の感度特性、潜像を顕画するのに用いるトナーの特
性等が各々再現する色ごとに相違するからである。しか
も実際の装置に於ては、経年変化としての感光体の疲労
による特性の変化、光源の変化、又、トナー補給による
使用中のトナー特性の微細な変化が原因し、カラーバラ
ンスを常に調整することが必要となる恐れがある。従来
装置に於ては、各色ごとに調整手段を設けているが、こ
れらの調整は当業者にとつても極めて煩雑でかつ経験的
になされ、一般の使用者が所望のカラーバランスを得る
ことはほぼ不可能であつた。本発明の目的は、上記の点
に鑑み、良好なカラーバランス調整を容易に得る装置を
提供せんとするものである。

上記目的を達成する本発明のカラーバランス調整装置は
、電子写真感光体に異なる色成分に応じた静電潜像を形
成し、この静電潜像を当該色成分に対応する色トナーで
現像しカラー画像を形成する電子写真装置のカラーバラ
ンス調整装置において、上記色成分に対応する静電潜像
を形成するのに用いる潜像形成手段のうち、少なくとも
２色の成分に対応する静電潜像形成手段を相関して連動
調節する手段と、上記連動調節手段を駆動する単一の操
作手段とを有し、この操作手段に基づいて複数の色成分
に対応する画像の現像濃度を同時に整えるものである。

以下、本発明の詳細を図面を参照し具体例に基いて説明
する。

実施例 １ 第１図に示す実施例制御回路は、各色分解画像形成プロ
セスの帯電条件を連動調整し、シアン、マゼンタ、イエ
ロ−の３色のカラーバランスを調整せんとするもので、
図示の如く１段３回路１０接点のロータリースイッチＳ
Ｗを用いて、シアンＣ）マゼンタＭ）イエローＹの帯電
サイクルに於て、高圧電源トランスＨＶＴの電源入力側
のそれぞれの直列抵抗Ｒ１〜Ｒ３、Ｒ（〜Ｒ’３、Ｒ１
’ 〜Ｒｃをひとつのダイヤルによつて切換え、それぞ
れの帯電々圧を変化させ、各色の画像濃度のレベルを制
御するものである。

本実施例のロータリースイツチＳＷ接点番号に対する直
列抵抗値の変化、帯電々圧の変化および複写画像の色あ
いの関係について模式的に示したのが第２図である。

色あいの変化はロータリースイツチＳＷの回転に伴つて
、通常のカラーバランス（ノーマル）Ｎ１マゼンタ昧Ｍ
１青味Ｂ１シアン昧Ｃ１緑昧Ｇ１黄昧Ｙ１赤昧Ｒ１マゼ
ンタ昧Ｍ１通常のカラーバランス（ノーマル）Ｎ・・・
・・・の順に循還して強調色が変化する。この調整の順
は任意の設定しうることは勿論である。

実施例 ２ 第３図に示す実施例制御回路は、前記実施例を簡易化し
、且つ、十分なカラーバランス調整を可能とするもので
ある。

即ち、一色を基準とし他の色をこの基準値を中心に制御
せんとするものである。実施例１のロータリースイツチ
ＳＷのかわりに第３図に示すような抵抗値が回転方向に
対し、互いに逆向きに変化する同軸可変抵抗器Ｒ１〜Ｒ
３を用いてマゼンタＭおよびイエロ−Ｙに対応する帯電
サイクルの高圧電源トランスの電源入力側のそれぞれの
直列抵抗を連動するひとつのダイヤルにより変化させ、
それぞれの帯電電圧を変えてマゼンタおよびイエロ一の
画像濃度レベルを制御する。

なおシアンＣの電源入力側の直列抵抗値は固定として、
シアンの画像濃度レベルを一定とすることは前述の通り
である。第４図は本実施例の可変抵抗器の回転率に対す
る抵抗値の変化、帯電電圧の変化、複写画像濃度および
複写画像の色あいの変化の関係について模式的に示した
ものである。

色あいの変化は可変抵抗器の回転に伴つてマゼンタ昧、
通常のカラーバランス（ノーマル）、イエロ一味の順に
強調変化する。

本実施例に於ては、シアンを基準としたが、他の色を基
準とし、その組合せも所望に成しうることは勿論である
。実施例 ３第５図に示す実施例は、プロセス条件制御
として、各分解色ごとに露光量を制御するためにこの制
御量を連動調整せんとするものである。

即ち、図示の如きスリツト露光方式の装置に於ては、連
動して濃度が変化するＮＤフイルタ一をスリツト前でサ
ーボモータにより上下させ、これにより露光量を制御し
て色あいを変化させたものである。上記第６図はブリツ
ジ回路を用いた上記ＮＤフイルタ一を可変するサーボモ
ータの制御回路図である。第５図において１は原稿、２
はＲ，Ｇ，Ｂの各色分解用フイルタ一、３は回転可能な
円板、４はモータ、５は撮影レンズ、６はガラスに金属
を薄膜蒸着した連続的に濃度が変化するＮＤフイルタ一
、７はこのＮＤフイルタ一６をスリツト前で上下移動さ
せる搬送ベルト、８はベルト７のプーリ一、９はサーボ
モータ、１０は露光スリツト、１１は感光ドラムである
。

第６図示の抵抗はＲ１〜Ｒ４，Ｒｌ〜Ｒ′４，Ｒ］′〜
Ｒ４ｌはそれぞれマゼンタ、イエロ一、シアンの制御回
路のホイートストンブリツジを構成する抵抗である。

これらの抵抗Ｒｌ，Ｒｒ，ＲｌＩｌ及びＲ２，Ｒ／！，
Ｒ２Ｉは各々可変で、抵抗Ｒ，，Ｒｌ′，ＲｌＩを全て
連動或はその一組を連動とし、一方の抵抗Ｒ２，Ｒ２′
，Ｒ２ＩはサーボモータＭ（第５図のサーボモータ９に
対応）と連動可変に構成した。露光動作に先立ち再現色
像に応じ、所定色のマイクロスイツチがオンとなり、例
えば、シアン再現の場合所定ブリツジのａｌ−ｂｌ′間
に電位差が存する間サーボモータＭが回転する。この回
転に連動し可変の抵抗Ｒ２Ｉが変化し、電位がＯとなつ
たときサーボモータＭはオフとなり、スリツトが最適位
置に設定される。この動作が順次各色ごとに行われる。
図示の場合、マゼンタ、イエロ一の各制御回路の可変抵
抗Ｒ，，Ｒ／を連動して回転させ、且つ、それぞれの抵
抗値を逆方向に変化するようにし、またＲＩＸは半固定
とした。第７図に示すのが、抵抗Ｒｌ，Ｒｌ′の抵抗値
特性と、各露光量の変化及び画像濃度の相関関係を模式
的に説明するものである。

尚、抵抗Ｒｌ，ＲＲ，Ｉを連動させ各色全てを制御して
も良いことは前述の通りである。上記実施例からも明ら
かな如く、本発明の装置は各色再現のプロセス条件を設
定する各プロセス手段の少なくとも一種を連動制御する
のみならず、二種以上、例えば前記の露光手段と帯電手
段を連関調整す、る態様でも良いことは勿論である。

以上具体例により説明した如く、本発明は、各色分解像
ごとのプロセス条件を連関調整するので、非常に容易に
カラーバランスを調整でき、極めて有効である。しかも
、色調を強調して使用することと、通常の色再現を容易
に切換えられ、且つ、通常の色再現は一定の画質を保障
じうる点でも極めて有効である。更に、本発明は、各電
子写真法によるカラー再現に適用できるから、その有用
性は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を説明する回路図で、第２図
はその制御量の相関関係を説明する説明図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電子写真感光体に異なる色成分に応じた静電潜像を
   形成し、この静電潜像を当該色成分に対応する色トナー
   で現像しカラー画像を形成する電子写真装置のカラーバ
   ランス調整装置において、上記色成分に対応する静電潜
   像を形成するのに用いる潜像形成手段のうち、少なくと
   も２色の成分に対応する静電潜像形成手段を相関して連
   動調節する手段と、上記連動調節手段を駆動する単一の
   操作手段とを有し、この操作手段に基づいて複数の色成
   分に対応する画像の現像濃度を同時に整えることを特徴
   とするカラーバランス調整装置。