JPS5936140A - ポリオレフイン系発泡シ−トもしくはフイルム - Google Patents

ポリオレフイン系発泡シ−トもしくはフイルム

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JPS5936140A
JPS5936140A JP57146650A JP14665082A JPS5936140A JP S5936140 A JPS5936140 A JP S5936140A JP 57146650 A JP57146650 A JP 57146650A JP 14665082 A JP14665082 A JP 14665082A JP S5936140 A JPS5936140 A JP S5936140A
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film
ethylene
foamed
sheet
heat
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Nobutaka Kishikawa
岸川 延隆
Akira Mita
明 三田
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Gunze Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は緩衝効果等の優れた横方向に熱収縮性を有する
発泡シートもしくけフィルムに関する。
従来、熱収縮性を有する発泡シート・フィルム等は、そ
の原料をポリスチレンを使用したものが主流をしめ、特
にこれがビン等の容器類の外装に用いることによシ、破
ピン防止効果と緩衝効果を発揮するので有用な包装材料
として周知である。
ところが、前記ポリスチレンからなる熱収縮性を有する
発泡シートもしくはフィルムは、その原料の特性から衝
撃に弱く脆いものであシ1例えばビン等のラベル用とし
て装着しても、その洗浄工程や充填工程、更には輸送中
に発泡シートもしくはフィルム(以下フィルムと称す)
が破損するという欠点があシ、又同フィルム表面に印刷
を施こしても鮮明に表出できず、その上発泡フィルムが
端縁から層状になって部分的に剥離する等の現象がみら
れた。
更に発泡ポリスチレン祠は延伸の際、その脆さが原因で
テンター等による横方向の延伸がしにくく、比較的延伸
を行い易いロール延伸等による縦延伸が主流であるため
、例えばこのフィルムをビン等の外装として使用する際
、自動機への適応が制限され、従前の横延伸フイルム用
(例えばpvc用)自動機には適応できず、新たに縦延
伸フィルム用自動機を準備せねばならないことも考えら
れ。
又使用面でも、例えばビンに被覆して熱収縮させビンに
密着させる筒状体を作成する工程が、横延伸材に比しど
うしても煩雑化する等の問題点もあつた。
このような技術背景のもとに、太発明者等は特願昭57
−110084号にて前記問題点の解決を提案したとこ
ろであるが、その材料を使用して例えば前記同様の筒状
体を作成し、これをビンに被覆して熱収縮させ、ビンに
密着したものは、経時の緊縛力に不足してゆるんでくる
ことが判明し、一方印刷性に若干劣ることを知見した。
この発明け、前記新たな問題点を解決するためになされ
たものであり、横方向に熱収縮性を有する発泡フィルム
若しくはシートとして、エチレン含有fdf1〜10モ
ル%のエチレン−プロピレン共重合体と、エチレン−1
−ブテン共重合体′、及び発泡剤とを配合した組成物を
製膜し、しかる後横方向に延伸してなることをこの発明
の要旨とするものである。
以下本発明について詳述する。
本発明で使用するエチレン−プロピレン共重合体は1通
常エチレン含有量1〜10モル%、好ましくは2〜6モ
ル%のもので、とのさい1oモル%を越えると製造され
た発泡シートもしくはフィルムがべたついてブロッキン
グを起し易くなって好ましくなく、まだ1モル%未満で
はその性質がポリプロピレンに近すき、従って延伸して
も収縮率が小さく、熱収縮性部材として不満足である上
に発泡セルが破れて毛羽立ち現象を起し易くなる。
なお前記共重合体中にはエチレンがランダムに入ってい
るものが好ましい。この際、前記共重合体の使用量は効
果の表われる量を適宜に加えれば良いが、好ましくは5
0〜95重量%程度でよい。
次に本発明で使用するエチレン−1−ブテンランダム共
重合体は、発泡材料の発泡セルに弾性を付与するために
添加するもので、この共重合体を添加しない場合は発泡
の際の内部圧力に耐えられず発泡セルが膨張し易くなる
ので微細な発泡構造のものが得られない。
この共重合体は発泡時のセルに弾性を付与する性質を有
するものであり、より好ましいものとしてはエチレン含
有量85〜95モル%、好ましくは87〜93モル%、
密度はエチレン含有量から決定されるが0.85〜0.
91 f/ryl 、好ましくけ0.88〜0.902
肩、またメルトインデックス(190℃)ハ0.1〜4
0のものが好んで用いられる。更に融点についてはDS
C測定でのピーク位置により判断すると60〜90℃、
結晶化度はX線回析測定により(100)面の回折位置
に結晶ピークがあり、そのピーク面積を全体の強度で割
りつけた際、3〜20%の範囲が好ましい。このような
共重合体は主にバナジウム系触媒により重合されたラン
ダム共重合体と言えるものであり、本発明はこのような
エチレン−1−ブテン共重合体を用いることにより、よ
り効果が発揮される。この際、エチレン−酢酸ビニル共
重合体の使用量は少なくともその効果が表われる量を加
えれば良いが、好ましくは5〜50重量%程度で良い。
又本発明で使用する発泡剤は、公知のものであれば如何
なるものでも良く、適応可能な発泡剤としてその種類を
例示すると、揮発性のものとしてペンタン、ブタン等、
有機系のものとしてヒドラジン系、ニトロン系、アゾ系
等が、又無機系のものとして重炭酸ソーダ、炭酸アンモ
ニウム等がある。この際より好ましい例としては前記ア
ゾ糸発泡剤ではアゾジカルボンアミド、アゾビスイソブ
チロニトリル等、無機系発泡剤では重炭酸ナトリウム、
炭酸アンモン等の炭酸塩とクエン酸、酒石酸等の有機酸
とからなるものをあげることができる。なおこの発泡剤
の使用量は少なくともその効果が表われる量を加えれば
良いが、エチレン含有量1〜10モル%のエチレン−プ
ロピレン共重合体と、工、チレンー1−ブテン共重合体
との合計量100重量部に対し、0.2〜5重景部、更
に好ましくは0.5〜2重量部承部を例示できる。上記
発泡剤は本発明に係るエチレン−プロピレン共重合体及
びエチレン−1−ブテン共重合体に直接ブレンドしたり
、濃度の高い発泡剤を含むマスターペレットを加えてブ
レンドしたり、予じめ前記共重合体中に発泡剤を適宜量
練り込んで用いたりすればよく、その用法には特に制限
はない。
なお、本発明では上記3者からなる成分の他に適宜の添
加剤や充填剤等を加えると七もあり5例えは滑剤、帯電
防止剤等を必要に応じ加えて物性の改善を図ることも適
宜行い得、必要ならば顔料を添加することにより希望す
る着色も可能である。
本発明は上記各成分を配合した組成物を製膜し。
しかる後、横方Iに延伸が行なわれる。ここで横方向に
延伸を行なうのは横方向に熱収縮性を付与するためであ
り、「横方向に熱収縮する」とは発泡シートもしくはフ
ィルムを製造する方向に対して直角の巾方向に延伸を行
なうという意味であり、この横延伸を行うためには、組
成物を製膜し発泡後、もしくけ発泡し製膜後(場合によ
っては延伸中に発泡させてもよい)に行なえばよいが、
フラットシート状発泡材をテンターにより行えば最も好
ましい結果が得られる。なお横方向の延伸手段は前記の
ものに限定されるものでない。次に延伸温度であるが、
これは適宜選択でき100〜130℃が好ましい。また
延伸倍率は必要に応じその大きさを選定するが3〜10
倍程度でよく、上記の各数値条件で延伸を行えば好まし
い横方向の熱収縮性を有する発泡シートもしくはフィル
ムが得られることになる。この際、発泡シートもしくは
フィルムの製膜時や延伸時のたるみ防止等のため若干縦
方向にテンションがかかり、その結果配向が起るため、
一般に縦方向にも若干熱収縮性を有することになるが全
て本発明に包含される。
本発明に係るシートもしくはフィルムを作成する1例と
して押出機により製膜し、横延伸する方法を以下に述べ
る。
先ス、エチレン含有量1〜10モル%のエチレン−プロ
ピレン共重合体と、エチレン−1−ブテン共重合体及び
発泡材を配合した組成物をダイス内で発泡しない稈度に
押出成形機の条件設定を行い、ダイスからフラットシー
ト状に押出させる。
そしてこの際押出と同時に発泡するようにすれば好適で
ある。しかる後横延伸を行うが、延伸手段については前
述の通りである。
本発明に係る発泡シートもしくはフィルムの用途として
は、ビン等に用いる印刷された外装用熱収縮性発泡ラベ
ルとして最も多用され、延伸方向がビン等の円周方向と
一致するように筒状化して用いれば良いが、その他者種
容器、各種物品の包装用材料として多用されその応用範
囲は広く特に制限はない。
本発明は以上の通りであり、本発明に係る発泡シートも
しくはフィルムは例えばビン等の外装用ラベルとして用
いると、特に破ビン防止効果や緩衝効果に優れる。また
強度等の諸物性にも優れ、従来のものの如く脆くないの
で、例えば筒状体としても折りたたむことが可能で、折
りたたみの際に生じた折目は熱収縮の際に消滅するとい
う特性もある上に、材料の端縁から層状となって剥離し
易いという欠点もなく強靭である等の如く顕著な効果を
奏する。
特に本発明に係る発泡シートもしくはフィルムは横方向
に熱収縮性を有するので、例えば従来から使用されてい
る自動機1例えば熱収縮ラベルを容器類の外周に被覆し
、容器類の円周方向に熱収縮させて装着させる自動ラベ
ル挿入機の機構に適用する際も、センターシールによる
長尺の連続した筒状体を予じめ作成しくこの状態で扁平
に折シたたんで保管しておくこともできる)ておくこと
が可能であシ、これを容器類の外周に挿入被覆する際、
適宜長さにカットして筒状体として用いればよく、従っ
て従来機の機構を適用できるのに対し、従来の縦方向に
熱収縮する発泡材料を用いる場合、センターシールによ
る長尺の連続した筒状体を予じめ作成しておくことがで
きず、長尺フィルムを適寸にカットした後に個々の筒状
体を予じめ作成しておくか、自動ラベル挿入機に挿入の
際、筒状体も同時に作成する必要がある等のために。
従来機の機構をそのまま適用することができないもので
あり、こうした点でも本発明のシートもしくはフィルム
は格別な効果を有する。以上の説明を図面で示したもの
が第1図と第2図である。第1図は本発明に係る横方向
に熱収縮性を有する発泡フィルムによるものであり、+
+)I/i長尺フィルム。
(2)は長尺筒状体、(3)はセンターシール、(4)
は個々にカットされた筒状体、(6)は容器、(6)は
熱収縮させて容器(6)上に密着した筒状体(ラベル)
、矢印は収縮方向を示す。第2図は従来の縦方向に熱収
縮性を有する発泡フィルムによるものを示したもので、
(1)′は長尺フィルム、 +21’は個々にカットさ
れたフィルム、 +41’はカットされたフィルム(2
)lをシール+31’ して個々の筒状体としたもの、
15)(6)は第1図と同一であり、矢印は同じく収縮
方向を示したもので、これらの図面から本発明の発泡フ
ィルムから筒状体を形成する際、従来のものに比し極め
て能率の良いことが理解できる。
次に本発明では、前記発泡シートもしくはフィルムの印
刷性を改良し、その表面状態の改良等を図るため、該発
泡材料にラミネート層を形成させることも可能でこのラ
ミネート層は接着層を用い、もしくは用いずして発泡シ
ートもしくはフィルムとラミネートすればよく、こうす
ると印刷した際、表面状態が良好のため、インキぬけ等
の現象が生ずることがない。このラミネート層(スキン
層ともいう)として用いる熱可塑性フィルムとしては、
一般に使用されている各種の熱可塑性重合体からなるフ
ィルムを例示でき、特に制限はない。これらの数例を示
すと、ポリオレフィン系樹脂とじては低・中・高密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン及びその共重合体等、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニル系樹脂
、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−1−ブテ
ン共重合体等である。その中で特に好ましい例は、前記
本発明の発泡シートもしくはフィルムと同種の重合体か
らなるもので、エチレン含有量1〜10モル%のエチレ
ン−プロピレン共重合体及びエチレン−1−ブテン共重
合体(好ましくはエチレン含有量85〜95モル%、密
度0.85〜0.91 y7’cl、メルトインデック
ス(190℃)0.1〜40.融点60〜90℃、結晶
化度3〜20%の範囲のランダム共重合体に属するもの
。この際、融点や結晶化度の測定法は前記したと同様に
より行われるものである。)を単品で、もしくはこれら
のブレンド物として用いると、アンカーコート層の必要
がなく発泡材料と熱圧着により直接ラミネートが可能で
あって至極便利である。一方異質の熱可塑性フィルムを
用いると、屑等を回収して再利用することが困難な場合
も考えられるが、勿論利用は可能である。なおラミネー
ト層を形成する熱可塑性フィルムも前述発泡材料と同様
に、適宜の添加剤や充填剤等を加えることもあり、例え
ば滑剤、帯電防止剤等を必要に応じ加えて物性の改善を
図ることも適宜行い得、必要ならば顔料を添加すること
により希望する着色も可能である。
次にこのようなラミネート層を有する発泡シートもしく
けフィルムを作成する1例として、押出機によりフィル
ムもしくはシート状に製膜し1次いで熱可塑性フィルム
を溶融押出う贋ネートシテ。
ラミネート層を形成した後、横延伸する方法を以下に述
べる。
先ス、エチレン含有量1〜10モル%のエチレン−プロ
ピレン共重合体と、エチレン−1−ブテン共重合体及び
発泡材を配合した組成物をダイス内で発泡しない程度に
押出成形機の条件設定を行い、ダイスからフラットのシ
ート状に押出させる。
そしてこの際押出と同時に発泡するようにすれば好適で
ある。一方では前記発泡シートもしくはシートの原料組
成物と同種のエチレン1〜10モル%のエチレン−プロ
ピレン共重合体とエチレン−1−ブテン共重合体とから
なる熱可塑性樹脂自己合物を押出すと同時に、前記発泡
材料(発泡シート)上に溶融押出してラミネートし、熱
可塑性フィルムによるラミネート層を形成する。
この際、熱可塑性フィルムはその押出しの際の熱のため
簡単なニップロールにより発泡シートと容易に積層一体
化する。次いでテンターにより横方向に延伸させるが、
この延伸により発泡シートと熱可塑性フィルムがより強
力に接着し、両者はあたかも一層のシートとなり、極め
て剥離しesGlものとなる。次に延伸温度であるが、
これは適宜選択でき100〜130℃が好ましい。また
延伸倍率は必要に応じその大きさを選定するが2倍以上
、要すれば3〜10倍程度に延伸すればよく、上記の各
数値条件で延伸を行えば好ましい横方向の熱収縮性を有
するラミネート層を有する発泡シートもしくはフィルム
が得られるが1本発明は勿論これを限定するものでない
。このようにして複合発泡材料が作成されるのであり、
この際発泡シートもしくけフィルム、ラミネート層の厚
さは用途に応じて適宜選択すればよい。また印刷性の向
上を図るためラミネート層の表面にコロナ放電処理等の
表面処理を施すことも自由である。
以上は発泡材料(発泡シート)上に同種の熱可塑性フィ
ルムを溶融押出ラミネートする方法であるが、この他に
同種の熱可塑性フィルムを予じめ製膜しておき、発泡シ
ートがダイスから押出され、発泡したと同時に、該フィ
ルムを発泡シート上にニップロール等により押圧してラ
ミネートしてもよい。この際発泡シート側に押出しの際
の熱が残っているため、両者は極めて容易に積層一体化
できる。まだ発泡は製膜と同時が好ましいが、製膜前で
あっても、製膜後であっても、更に延伸と同時であって
も差しつかえないことは勿論である。
以下大発明の実施例を比較例と共に挙げる。
〈実施例1〉 エチレン含有i4.5モル%のエチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体70重量%と、エチレン含有量88モル
%、密度0.88 WA、メルトインデックス(190
℃)4.0.融点約75℃、結晶化度約10%のバナジ
ウム系触媒により作成されたエチレン−1−ブテンラン
ダム共重合体30重量%の配合物100重量部に対し、
重炭酸ナトリウムとクエン酸の混合物からなる発泡剤1
重量部を配合し、押出成型機のダイスを通してフラット
シート状押出成膜を行なった。この際、ダイスより押出
した時に発泡するように条件設定を行なったさころ、厚
さ1000μの発泡シートを得た。しかる後、テンダー
により温度110〜12.0”Cで横方向に約5倍に延
伸したところ、厚さ200μの横方向に熱収縮する発泡
フィルムを得た。この際1発泡剤の重炭酸ナトリウムが
分解して気泡を生じさせた。。
〈実施例2〉 発泡剤として重炭酸ナトリウムとクエン酸を使用(使用
量20重量%)してなる主成分が、ポリエチレンである
マスターベレット5重量部(発泡剤成分け1重量部)を
用いる以外は実施例1・と同様の配合物を用い、押出製
膜して厚さ1000μのフラット状発泡シートを得た。
しかる後、テンターにて湿度110〜120 ℃で横方
向に約5倍に延伸したところ、厚さ200μの横方向に
熱収縮する発泡フィルムを得た。
〈比較例1〉 エチレン含有!4.5モル%のエチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体100重量部に重炭酸ナトリウムとクエ
ン酸とからなる発泡剤1重量部を配合した組成物を、実
施例1と同様に処理し発泡フィルムを得た。このフィル
ムは発泡状態が悪くセルがところどころ破裂して表面が
毛羽立って見える上に、延伸の際の縦割れによる解機化
がところどころに見られる不良品であった。
〈比較例2〉 ポリスチレンに比較例1と同様の発泡剤を同量加え、同
様に製膜し、110℃の温度で3倍にロール延伸を行な
ったところ、縦方向に熱収縮する厚さ200pの発泡フ
ィルムを得た。この際、同様に押出製膜した原反シート
をテンターにょシ横方向に3倍に延伸する実験を試みた
が、テンタークリップにより原反シートの耳部が破壊さ
れたり、中央部で破断されて十分な延伸ができなかった
以上の実施例1.2と比較例2で得られた発泡フィルム
の各物性を下記第1表に掲げる。
第  1  表 上記の第1表から大発明の実施例1.2の各発泡材料は
強靭で、引裂強度に優れ、衝撃強度が抜群で伸度も適度
に備わった極めて実用的な熱収縮性材料であることが立
証された。これに対し比較例1のものは満足な材料とな
らなかったし、比較例2の従来品は横延伸は不可能であ
り、縦延伸されたものも衝撃強度その他諸物性が極めて
悪く。
緩衝効果がもう一つ不充分であった。
〈実施例3〉 エチレン含有Ft[、sモル%のエチレン−プロピレン
ランダム共重合体70重量%に実施例fl)ト同ジエチ
レンー1−ブテンランダム共重合体30重景%を含む組
成物100重量部に対し。
重炭酸ナトリウムとクエン酸の配合物からなる発泡剤1
重量部を配合し、押出成型機のダイスを通してフラット
シート状に押出し1発泡させてなる厚さ、900μの発
泡シートを作成した。一方、エチレン含有負4.5モル
%のエチレン−プロピレンランダム共重合体70重量%
と、エチレン含有tssモル%、密度0.88 y/c
l 、メルトインデックス(190℃)4.0.融点約
75℃。
結晶化度約1096のバナジウム系触媒により作成され
たエチレン−1−ブテンランダム共重合体30重量%か
らなる厚さ100μの熱可塑性フィルムを押出し、前記
の発泡シート上に直接溶融押出しラミネートしたところ
、両者は熱可塑性フィルム押出時の残熱により、かなり
接着されていた。しかる後テンタ一温度115℃にて。
5倍に横延伸したところ、発泡層180μ、ラミネート
層20μを有する厚さ200μのラミネート層を有する
発泡フィルムを得た。このフィルムの発泡層とラミネー
ト層は延伸工程で強力に接着しており、横方向に熱収縮
する好ましいものであった。
〈実施例4〉 発泡剤として重炭酸ナトリウムとクエン酸を使用(使用
量20重量%)した主成分が低密度ポリスチレンのマス
ターベレット5重量部(発泡剤成分は1重量部)を用い
る以外実施例1と同様の組成物を゛用い、同様に製膜し
て厚さ900μのフラット状発泡シートを得た。しかる
後、実施例1と同様にラミネート層を形成した後、テン
ターにて温度110〜120℃で横方向に約5倍に延伸
したところ1発泡層180μ、ラミネート層20μの合
計厚さ200μである横方向に熱収縮するラミネート層
を有する発泡フィルムを得た。
〈比較例3〉 エチレン含有itsモル%のエチレン−プロピレンラン
ダム共重合体100重量部に重炭酸ナトリウムとクエン
酸とからなる発泡剤1重量部を加えた配合組成物を実施
例1と同様にして厚さ900μの発泡フィルムを得、前
記共重合体単品からなる厚さ100μの熱可塑性フィル
ムを溶融押出しラミネートとよりラミネートした。
次いでテンターにより実施例1と同様に横延伸したとこ
ろ、この複合発泡材料(フィルム)は発泡層の面のセル
がところどころ破裂しておシ表面が毛羽立っていた。ま
た縦方向に方向性があられれ、ところどころに割れが生
じている不良品でもあった。
く比較例4〉 ポリスチレンに比較例1と同様の発泡剤を同量加え、同
様に製膜して厚さ510μの発泡シートラ得た。一方ポ
リスチレンのみからなる厚さ90μのフィルムを押出し
、溶融押出しラミネート法により、前記発泡シートにラ
ミネートして、しかる後、110℃の温度で3倍にロー
ル延伸を行なったところ、厚さ200μの縦向に熱収縮
する複合フィルムを得た。この添、同様にラミネートし
た未延伸複合シートをテンターにより横方向に3倍に延
伸しようとしたが、テンタークリップによシ未延伸シー
トの耳部が破壊されたシ、耳部が把持されていても中央
部から縦裂けが生じたりして、十分な延伸ができなかっ
た。
以上の実施例3.4と比較例4で得られた複合発泡フィ
ルムの各物性を下記第2表に掲げる。
次   葉 第2表 上記の第2表から本発明の実施例3.4の各ラミネート
層を有する発泡フィルムは強靭で、引裂強度に優れ、衝
撃強度が抜群で、伸度も適度に備わった極めて実用的な
熱収縮性材料であることが立証された。これに対し比較
例3のものは満足な材料とならなかったし、比較例4の
従来品は横延伸は不可能であり、縦延伸されたものも衝
撃強度その他諸物性が極めて悪く、緩衝効果がもう一つ
不充分である上に、例えばラミネート層が取扱中や洗浄
中に剥離する等の現象も見られ、また両層とも剥げ落ち
る等の現象も見られた。
〈実施例5〉 実施例1.2.3.4で得た発泡フィルムを熱収縮性ラ
ベルとしてビンに被覆させるため、表面に印刷を施した
後、巾22.5 asQ長尺帯にスリットし、センター
シールを施して折す径11 cmの長尺筒状体を得た。
これを長さ11aにカットして筒状体となし、ビンに被
嵌し熱収縮させてビン表面にこれを密着させた。この際
熱収縮の方向はビンの円周方向であり、ビンの軸方向に
も若干収縮した。
〈比較例5〉 比較例2.4で得た発泡フィルムを熱収縮性ラベルとし
て実施例4と同様のビンに被覆させるため、印刷を施し
1次いで巾11aの長尺帯にスリットした後、フィルム
の長尺方向と直角の方向に22.5 eIRにカットし
て長さ22.5 atsr 。
巾11αの長方形のフィルムを作成した。この長方形フ
ィルムにセンターシールを施して折り径11(至)、長
さllamの筒状体を作成して実施例4と同様にビン表
面に密着させた。
以上の実施例5と比較例5からも解る如く、実施例5の
ものは筒状体を作成するのが極めて能率的で、かつ筒状
体を二つに折りたたむこともでき。
従来の自動ラベル挿入機の機構を用いることによシ連続
してビンに密着させることが可能であるのに対し、比較
例5のものは筒状体の作成が極めて煩雑で非能率的で、
かつ、筒状体を二つ折りにすると折シ目が破れるおそれ
がある上に、特別な自動ラベル挿入機を作成しないと密
着させることができなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明に係るポリオレフィン系発泡フ
ィルムと従来の発泡フィルムを使用してビンに筒状体を
熱収縮被着する場合の工程説明図である。 +1)・・・本発明に係る横方向に熱収縮性を有する発
泡フィルム、(2)・・・長尺筒状体、(5)・・・容
器、(6)・・・熱収縮して容器上に密着した筒状体、
 (1)’・・・従来の縦方向に熱収縮性を有する発泡
フィルム。 特許 出 願人 グンゼ株式会社 手続補正書(自発) 昭和57年9月25日 l 事件の表小 昭和57年  特許願第146650号2、発 明  
    の名称 ポリオレフィンA+a泡シートもしくはフィルム3、補
正をする者 事件との関係 特許出願人 (1コ33)グーン ゼ 株 式 会 社3 拒絶理由
通知の日(」(補正命令の日付)成葉 7、補正の内容 +11  明細書第5頁12行目に「エチレン−酢酸ビ
ニル」トするヲ[エチレン−1−ブテン]ト訂正する。 (2)同第5頁20行目に「ニトロン系」とあるを「ニ
トロソ系」と訂正するっ (3)  同第7頁7〜9行目に「とは発泡シート・・
意味であり、」とあるを「には発泡シートもしくはフィ
ルムを製造する方向に対して直角の巾方向に延伸を行な
うことにより達成され、」と訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エチレン含有量が1〜10モル%のエチレン−プロ
    ピレン共重合体と、エチレン−1−ブテン共重合体及び
    発泡剤とを配合した組成物を製膜し、しかる後横延伸に
    付されることにより。 横方向に熱収縮性を有することを特徴とするポリオレフ
    ィン系発泡シートもしくはフィルム。
JP57146650A 1982-08-23 1982-08-23 ポリオレフイン系発泡シ−トもしくはフイルム Granted JPS5936140A (ja)

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