JPS5935890Y2 - テ−プ装架機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカセット式ビデオテープレコーダのテープ装架
機構に関する。

カセットの切欠に侵入せしめた一対のテープ引出案内手
段をそれぞれ異なる方向に移動せしめてガイドシリンダ
にテープを装架せしめる方式のビデオテープレコーダは
、テープ引出案内手段を移動せしめるための機構を必要
とする。

斯る移動機構としては一般に回動アームによる方式と、
組み合わせレバーによる方式とがあるが、前者はテープ
引出案内手段の移動経路に融通性を持たしめることがで
きず、固定ヘッドの取付位置等の関係でその配設位置に
著しく制限を受け、また後者はその構成が複雑となり故
障を生じ易いばかりかコスト高ともなる。

よって、上述の点を勘案する限り移動機構は基台に穿設
した長孔をガイドとしてテープ引出案内手段をワイヤに
て移動せしめるという移動機構が望ましいものと考えら
れる。

よって本考案は、テープ引出手段をワイヤにて牽引駆動
すると共に、該駆動力を利用してインピーダンスローラ
及び固定ヘッドに対するテープの巻付量を確保するテー
プ引出ガイドをも移動せしめた新規なテープ装架機構を
提案せんとするものである。

以下本考案を図示せる一実施例に従い説明する。

第１図は、本実推測装置のテープ装架前の状態を示す平
面図を示し、図中図番１は供給リール台、２は巻取リー
ル台、３はガイドシリンダ、４は供給側インピーダンス
ローラ、５は巻取側インピーダンスローラ、６は消去用
固定ヘッド、７はコントロールヘッド、８は音声用ヘッ
ド、９はキャプスタン、１０はピンチローラ、１１は供
給側に配した第１テープ引出案内ブロツク、１２は巻取
側に配した第２テープ引出案内ブロツク、１３は前記第
１テープ引出案内ブロツク１１をテープ装架位置に固定
する第１係止ブロツク、１４は前記第２テープ引出案内
ブロツク１２をテープ装架位置に係止する第２係止ブロ
ツク、１５は前記第１・第２テープ引出案内ブロック１
１，１２を基台の長孔１６，１７に沿って往復案内せし
むべく、牽引用ワイヤ１８を外周に巻回せしめて双方向
に回転する駆動プーリをそれぞれ顕わす。

よって、本実施例も従来例同様、前記駆動プーリ１５の
回動に伴い、前記第１・第２テープ案内ブロツク１１゜
１２が、図示せるテープ収納位置より、テープＴを前記
ガイドポスト１１ａ、１１ｂ、１２ａ、１２ｂに引掛け
て引出し乍ら前記第１・第２係止ブロック１３，１４の
対向位置に移動してテープ装架を為し、斯る状態で供給
リールより導出されるテープを消去用固定ヘッド６、第
１インピーダンスローラ４、ガイドポスト１１ａｔ１１
ｂｓ ガイドシリンダ３、ガイドポンド１１ｂ、１１ａ
１第２インピーダンスローラ５、コントロールヘッド７
、音声ヘッド８、固定ガイドポスト１９、キャプスタン
９及びピンチローラ１０へと順に案内し巻取リールに巻
取るよう構成している。

しかし、一般に本実焔例の如くガイドシリンダの両側に
配したヘッド及びインピーダンスローラにテープを十分
に当接せしめるには、カセットのテープ引出位置とテー
プ収納位置の間隔を相当広く確保しなければならない。

そこで本実施例ではテープ供給側に可動のテープガイド
を設け、バックテンション検出ピンとの共同により供給
リールより導出されるテープを一担巻取側とは反対方向
に案内してヘッド及びインピーダンスローラに対するテ
ープの当接面積を十分確保している。

即ち本実症例では一端にバックテンション検出ピン２２
を植立し他端に供給リール用バンドブレーキ２５を固定
すると共に第１発条２４にて時計方向に回動付勢される
バックテンションレバー２３と、一端にテープガイドピ
ン１９を植立し第２発条２１にて時計方向に回動付勢さ
れテープ収納状態で前記バックテンションレバー２３を
前記第１発条２４の付勢に抗して反時計方向に強制回動
せしめるテープガイドレバー２０と、テープ装架完了に
伴ってテープガイドピンを位置規制する係止板２６と、
駆動プーリ１５の回動に伴うワイヤのストロークを減じ
て前記テープガイドレバー２０を反時計方向に牽引回動
せしむべく大径プーリと小径プーリを一体化して成る中
間プーリ２７をそれぞれ配し、テープ装架に際しては前
記駆動プーリ１５の回動によりテープ装架を為すと共に
前記中間プーリ２７の大径プーリに巻付けたワイヤを巻
戻し乍ら小径プーリにワイヤを徐々に巻付けて前記第２
発条２１付勢に抗して前記テープガイドレバー２０を反
時計方向に回動せしめると、該テープガイドレバーによ
り強制回動せしめられていた前記バックテンションレバ
ー２３が前記第１発条２４の付勢によってテープループ
に外接し、テープ装架完了に伴って前記テープガイドピ
ン１９が前記係止板２６の切欠に当接固定される（第２
図参照）。

よって斯る状態で供給リールより導出されるテープはテ
ープループに外接するバックテンション検出ピン２２に
よりテープループの内方に少許径路を変更せしめられた
後、前記テープガイドピン１９により外方にテープ経路
を大きく変更せしめられるため、前記消去ヘッド６及び
前記インピーダンスローラ４に対するテープの周接量を
十分確保できる。

一方テープ収納に際しては、前記巻取リール台２が駆動
せしめられると共に前記駆動プーリ１５が逆転駆動され
るため、前記第１・第２テープ引出案内ブロック１１，
１２はカセット内に後退して弛緩テープがカセット内に
巻取られ、前記テープガイドレバー２０は前記第２発条
の付勢によって前記中間プーリ１７の小径プーリに巻付
けたワイヤを巻戻して大径プーリにワイヤーを巻付は乍
ら時計方向に回動し、回動に連動して前記バックテンシ
ョンレバー２３を反時計方向に強制回動せしめる。

よってテープ収納動作完了後には前記第１・第２テープ
引出案内ブロック１１，１２、前記テープがイドピン１
９及び前記キャプスタン９がカセットの切欠内に位置し
てカセット内にテープが張架されるためカセットの排出
が可能となる。

よって本考案によればテープ引出案内手段に連動してテ
ープガイドピンがテープループを拡開するため、インピ
ーダンスローラ及び固定ヘッドに対してテープを十分当
接せしめることができその効果は犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す平面図、第２図は第
１図と異なる態様を示す要部平面図をそれぞれ示す。 主な図番の説明、１９・・・・・・テープガイドピン、
２０・・・・・・テープガイドレバー、２１・・・・・
・発条、２２・・・・・・バックテンション検出ピン、
２３・・・・・・バックテンションレバー、２６・・・
・・・係止板、２７・・・・・・中間プーリ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 牽引用ワイヤにて一対のテープ案内ブロックを基板の長
   孔に沿って案内しカセット内に位置するガイドポストを
   テープ装架完了位置迄持ち来すカセット式ビデオテープ
   レコーダに於て、前記カセット切欠内の退避位置と前記
   カセット外のテープループ拡開位置との２位置に変位す
   るテープガイドと、一端に配設した前記テープガイドを
   前記２位置に変位せしむべく他端を基板上に回動自在に
   枢支して成るテープがイドレバーと、該テープガイドレ
   バーを退避方向に回動付勢する第２発条と、前記テープ
   ガイドレバーをテープ装架動作に連動し前記第２発条の
   付勢に逆らって拡開方向に回動せしめる牽引用ワイヤと
   、一端にバックテンション検出ピンを配設し、他端を回
   動自在に枢支されると共に退避状態の前記テープガイド
   レバーに直接係合して退避位置に強制回動せしめられる
   バックテンションレバーと、前記テープガイドレバーの
   拡開方向への回動に伴い保合を解除される前記バックテ
   ンションレバーをテンション検出位置に回動せしめる第
   １発条とを配して成るテープ装架機構。