JPS5935442Y2 - 塵芥送込部材とコンテナの干渉防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は連続作動可能な塵芥積込装置を備えるホッパー
の後端に、コンテナを着脱自在に支持するリフトアーム
を該ホッパー内へのコンテナの顛倒可能に枢架した塵芥
収集車に関する。

このような塵芥収集車では、塵芥積込装置が作動してい
ても、コンテナ類例装置を随時作動させ得るようになっ
ているため、ホッパー内へのコンテナ顛倒時に塵芥積込
装置が作動していると、その塵芥送込部材がコンテナを
破損させることになる。

本考案はこの問題に対処するもので、塵芥積込装置の塵
芥送込部材とホッパーの間に常閉第１スイツチとその制
御カムを、該塵芥送込部材が積込作動開始位置より顛倒
したコンテナとの干渉域に達する間に順次間、閉される
ように取付け、且つ少くも制御カムにより開かれた常閉
第１スイツチが再び閉じた位置から塵芥送込部材が顛倒
したコンテナとの干渉域を通過し終るまでの間における
リフトアームの回動変位だけ、コンテナ顛倒時のリフト
アーム位置より下方のリフトアーム位置を境として、そ
れより上方にリフトアームがある間だけ開くように常閉
第２スイツチとその制御カムをリフトアームとホッパー
の間に取付け、塵芥送込部材作動ソレノイドの作動回路
中に常閉第２スイツチを挿入して、その常開側接点と該
塵芥送込部材作動ソレノイドとの間に常閉第１スイツチ
を挿入したことを特徴とする。

以下本考案の一実施例を図について説明する。

１は塵芥収集車の車体２上に取付けられた塵芥積込用の
荷箱、３は該荷箱１の後端開口に連設されたゲート状の
ホッパー、４は該ホッパー３の後端両側に夫々固着され
たブラケット５間に上端を枢架されたリフトアーム、６
は該リフトアーム４とホッパー３に両端を夫々連結した
油圧シリンダ、７はリフトアーム４に着脱自在に取付け
られる車輪付コンテナを示し、塵芥積込装置はホッパー
３内に、軸８を中心として油圧モータによりＲ方向に駆
動可能な板状の塵芥送込部材９と、軸１０を中心として
油圧シリンダ１１により前後揺動される押込板１２とを
含み、塵芥送込部材９の回転軌跡Ｃの下半部は略ホッパ
ー底板に内接する。

１３はホッパー３の側壁板外面に固定支持される常閉第
１スイツチ、１４は該常閉第１スイツチ１３に対向して
塵芥送込部材９と一体の軸８の端末に固着された制御カ
ムを示し、常閉第１スイツチ１３は塵芥送込部材９が第
３図に示す顛倒位置のコンテナ７と干渉する直前におけ
るＡ位置に回動した時制御カム１４が係合して開き、該
塵芥送込部材がＢ位置に回動した時制御カム１４が脱れ
て閉じる。

１５はホッパー３に取付けたブラケット５に固定支持さ
れる常閉第２スイツチ、１６は常閉第２スイツチ１５に
対向してリフトアーム４と一体のリフトアーム枢架軸１
７の端末に固着された制御カムを示し、該制御カム１６
は、塵芥送込部材９が顛倒したコンテナ７との干渉域（
ＢＤ間）を通過する間におけるリフトアームの回動変位
だけ、コンテナ類例時のリフトアーム位置Ｆより下方の
リフトアーム位置Ｅを境として、それより上方にリフト
アームがある間だけ常閉第２スイツチ１５を開く。

尚第１及び第２のスイッチ１３．１５はリミットスイッ
チにするのがよい。

１８は塵芥積込装置の制御回路で、該制御回路１８は塵
芥送込部材９の駆動油圧モータを制御する方向切換弁を
、正転（Ｒ方向回転）位置に切換える塵芥送込部材作動
ソレノイド１９と、油圧シリンダ１１を制御する方向切
換弁を押込板後退位置に切換えるソレノイド２０、及び
押込板前進位置に切換えるソレノイド２１を夫々制御し
て、ホッパー３内にその後端開口より投入された塵芥を
、第１図の積込作動開始位置より塵芥送込部材９のＲ方
向１回転運動により前上方に送込み、次でその間に略軸
８の上方附近まで後退させられている押込板１２に前進
運動を行わせて、該塵芥送込部材９上の塵芥を荷箱１内
に押込む従来同様の塵芥積込作動を単独或いは連続して
行わせる構成を持つ。

常閉第２スイツチ１５は塵芥送込部材作動ソレノイド１
９の作動回路中に挿入され、その常閉第１スイツチ１３
が挿入されている。

図示の塵芥積込装置は押込板１２を備えるため、押込板
後退用ソレノイド２０の作動回路中にも常閉第２スイツ
チ１５を挿入して、その常開側接点ＮＯと該ソレノイド
２０との間にも常閉第１スイツチ１３を挿入している。

従ってスイッチ１３．１５は共に二つの回路の開閉を行
う２極式である。

図中２２は塵芥送込部材９の逆転用ソレノイド、２３は
電源を示す。

上記構成によれば、塵芥積込装置の連続作動中は、スイ
ッチ１３．１５が共に常開接点Ｎｏ側に切換えられて開
いた時だけ、ソレノイド１９．２０の作動回路が遮断さ
れて塵芥送込部材９、押込板１２が停止することになり
、しかも該塵芥送込部材の停止位置は第３図に示す顛倒
位置のコンテナ７直前のＡＢ間に限定され、押込板１２
の停止位置はそれよりも前方に位置する。

従ってリフトアーム４に取付けたコンテナ７を、油圧シ
リンダ６の伸長により軸１７を中心として随時第１図鎖
線示のように顛倒しても、塵芥送込部材９は顛倒したコ
ンテナ７に衝突する直前のＡＢ間で停止すると共に、押
込板１２の作道も停止し、しかもリフトアーム４がＥ位
置を通り過ぎた時に塵芥送込部材９がＢ位置にあったと
しても、該リフトアームがＦ位置に達するまでの間に塵
芥送込部材９はＤ位置に達するか、或いはこれを通り過
ぎているから、該塵芥送込部材がコンテナを破損する恐
れは全く無いし、塵芥送込部材９がコンテナ７の上端関
口からの塵芥排出を妨げる位置で停止する恐れもない。

又顛倒したコンテナ７を油圧シリンダ６の縮小により第
１図実線示の位置に戻す際は、リフトアーム４がＥ位置
より下方に下降すれば、第２スイツチ１５が自動的に閉
じて塵芥積込装置の作動が再開される。

従って本考案によれば、コンテナ類例装置を随時作動さ
せても、塵芥送込部材によるコンテナの損傷を確実に防
止できるのみならず、停止した塵芥送込部材がコンテナ
よりの塵芥排出を妨げる恐れもなく、しかも塵芥送込部
材の作動停止時間を極く短時間にして塵芥積込効率の低
下を防ぐことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は塵芥収集車後部の側面図、第２図はすフトアー
ムとホッパー間の常閉第２スイッチ取付部分の側面図、
第３図は塵芥送込部材とホッパー間の常閉第１スイッチ
取付部分の側面図、第４図は電気回路図である。 １・・・・・・塵芥積込用荷箱、３・・・・・・ホッパ
ー、４・・・・・・ノットアーム、５・・・・・・ブラ
ケット、６・・・・・・油圧シノンダ、７・・・・・・
上端が開口した車輪付コンテナ、９・・・・・・塵芥送
込部材、１２・・・・・・押込板、１３・・・・・・常
閉第１スイツチ、１４・・・・・・制御カム、１５・・
・・・・常閉第２スイツチ、１６・・・・・・制御カム
、１８・・・・・・塵芥積込装置の制御回路、１９・・
・・・・塵芥送込部材作動ソレノイド、２０・・・・・
・押込板の後退作動用ソレノイド。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）塵芥積込装置を備えるホッパーの後端に、コンテ
   ナを着脱自在に支持するリフトアームを該ホッパー内へ
   のコンテナの顛倒可能に枢架した塵芥集車において、塵
   芥積込装置の塵芥送込部材とホッパーの間に常閉第１ス
   イツチとその制御カムを、該塵芥送込部材が積込作動開
   始位置より顛倒したコンテナとの干渉域に達する間に順
   次間、閉されるように取付け、且つ少くも制御カムによ
   り開かれた常閉第１スイツチが再び閉じた位置から塵芥
   送込部材が顛倒したコンテナとの干渉域を通過し終るま
   での間におけるリフトアームの回動変位だけ、コンテナ
   顛倒時のリフトアーム位置より下方のリフトアーム位置
   を境として、それより上方にリフトアームがある間だけ
   開くように常閉第２スイツチとその制御カムをリフトア
   ームとホッパーの間に取付け、塵芥送込部材作動ソレノ
   イドの作動回路中に常閉第２スイツチを挿入して、その
   常開側接点と該塵芥送込部材作動ソレノイドとの間に常
   閉第１スイツチを挿入したことを特徴とする塵芥送込部
   材とコンテナの干渉防止装置。
2. （２）実用新案登録請求の範囲第（１）項記載の塵芥送
   込部材とコンテナの干渉防止装置において、常閉第１ス
   イツチが塵芥送込部材と顛倒したコンテナとの干渉域の
   直前において順次間、閉されるようにしたもの。