JPS593529B2 - 自動車用ラジエタ−のフイン用銅合金 - Google Patents

自動車用ラジエタ−のフイン用銅合金

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JPS593529B2
JPS593529B2 JP9055981A JP9055981A JPS593529B2 JP S593529 B2 JPS593529 B2 JP S593529B2 JP 9055981 A JP9055981 A JP 9055981A JP 9055981 A JP9055981 A JP 9055981A JP S593529 B2 JPS593529 B2 JP S593529B2
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JP
Japan
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corrosion
fins
corrosion resistance
copper alloy
alloy
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JP9055981A
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JPS57207139A (en
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憲一 小又
喜一 赤坂
好正 大山
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動吉川ラジェターのフィン用銅合金に関する
もので、特に耐食性を改善し、ラジェターの軽量化、長
寿命化を計ったものである。
自動車用ラジェターはエンジン部の温度上昇を防止する
だめのもので、エンジン部とラジェター間に冷却媒体で
ある水を循環させ、エンジン部で温度上昇した水をラジ
ェターで放熱させることにより、エンジン部の冷却を行
なっている。
ラジェターは通常水の通るチューブと、該チューブより
伝熱により熱を大気中に放散させるフィンとからなり、
これに空気を強制的に吹き付けて放熱を促\進させてい
る。
従来このようなラジェターのフィンには、CuにCd又
はSnを0.1〜1.0%含有せしめた厚さ0.03〜
0.2mmの銅合金薄板が用いられている。
しかるに最近、空気中に塩素、窒素酸化物、並値・酸ガ
ス等が増加し、道路には凍結防止剤として塩素化合物が
散布されるなど、自動車の走行環境が著しく悪化し、自
動車の腐食は加速の一途をたどっている。
通常ラジェターは放熱性を向上させるため、自動車の前
部に取付は前記汚染空気を吹き付けている。
また道路から凍結防止剤が跳上りなどによシ汚染空気に
混入する。
従ってラジェターのフィンはこれ等腐食媒体と直接接触
することになり、腐食に対し厳しい条件下におかれてい
る。
一方ラジェターはフィンが腐食するとその放熱性を劣化
し、更に腐食が進むとチューブからフィンが脱落し放熱
性を著しく低下し使用に耐えなくなる。
また近年、自動車は省エネルギー、排ガス対策から軽量
化が要求され、自動車の一部であるラジェターにおいて
も例外でなく、その構成部品であるフィンにおいても薄
肉軽量化が求められている。
従ってフィンには薄肉化のだめの加工性及び単位面積当
りの放熱性の向上と共に、その寿命維持が重要な課題に
なっている。
このような状況下で現用のフィン材料であるCuKCd
又はSnの何れかを添加した前記銅合金薄板は腐食に対
する抵抗がほとんどなく、耐食性の改善が強く望まれて
いた。
本発明はこれに鑑み、フィンの腐食状態を詳細に観察す
ることにより、腐食はフィンの金属表面に酸化物Cu2
Oが多層に重なり、Cu2Oと金属との界面に塩素及び
硫黄が凝集していることを知見し、腐食面は一般に乾燥
状態で水分が微量であるところからこのような条件にお
ける耐食材料について研究を行なった結果、薄肉化の加
工性と耐食性の優れたフィン用銅合金を開発したもので
、Zn1.1〜5.0%及びP O,005〜0.1
%を含み、Fe、Coの何れか1種又はFe、Co、N
iのうち何れか2種以上を合計0.02〜0.5%含む
、残部Cuからなることを特徴とするものである。
即ち本発明は上記知見に基づき、各種銅合金について、
腐食媒として硫黄と塩素が同時に存在し、しかも水分の
少ない環境における腐食試験の結果、塩素が存在する環
境では脱Znを生じ好ましくないとされていたCu−Z
n合金が亜酸化銅の生成が少なく耐食性も良好であるこ
とを知り、これについて更に検討した結果、Zn含有量
を1.1〜5.0係に制限し、これにPを0.005〜
0.1係と更にFe、coの何れか1種又はFe、co
Niのうち何れか2種以上を合計で0.02〜0、5;
%を含有せしめることにより、Cu特有の加工性を損
なうことなくCu2O増殖を伴う腐食に対し、優れた耐
食性を示すフィン用銅合金を得たものである。
即ち本発明合金はCuKZnを添加することによりCu
2Oの生成を少なくして耐食性を向上せしめ、これにP
を添加することにより合金中の含有酸化物を除去すると
共に更に耐食性を向上せしめ、これにFe、Coの倒れ
か1種又はFe、Co、Niのうち倒れか2種以上を添
加することにより、Cu特有の加工性を損なうことなく
Cu2Oの生成及び増殖の抑制効果を増大せしめて耐食
性向上の効果を強化せしめたものである。
しかして本発明合金において、Zn含有量を1.1〜5
.0係と限定した理由は、1.1%未満では耐食性が不
充分であり、5.0%を越えるとフィン材として重要な
熱伝導性が著しく低下するためである。
まだP含有量を0.005〜0.1係と限定した理由は
、0.005%未満では耐食性が不充分であり、0.1
係を越えると粒界腐食が著しく増大し耐食性を低下する
ためである。
更にF e 、Coの何れか1種又はFetCotNi
のうち何れか2種以上の含有量を合計で0.02〜0.
5%と限定した理由は、何れもCu2Oの生成及び増殖
を抑制し耐食性を向上するも、0.02%未満では耐食
性が不充分であり、0.5%を越えるとフィンとしての
重要な熱伝導性を大巾に低下せしめるためである。
以下本発明合金を実施例について説明する。
黒鉛ルツボを用いてCuを溶解し、その湯面を木炭末で
被覆しだ後添加元素を挿入し、これを金型に鋳造して第
1表に示す組成の厚さ25關、巾250m71.長さ2
50mmの鋳塊を得た。
この鋳塊を一面あたり2.5 mm面削した後常法に従
って熱間圧延を加え、しかる後中間焼鈍と冷間圧延を繰
返して厚さQ、5mmの板に仕上げた。
この板より腐食試験用サンプルと熱伝導度評価用サンプ
ルを採取し、次のようにして腐食試験と熱伝導度評価を
行なった。
その結果を第1表に併記し九腐食試験は厚さQ、5mm
の板より巾100mm、長さ100朋のサンプルを切り
出し、これを0.3%SO2ガスと0.3%c/!、2
ガスを含む空気中に48時間曝露した後、温度60℃、
湿度50%の恒温恒湿槽内に%時間保持することを4回
繰返し、腐食生成物を除去して重量を計り、テスト前後
の重さより腐食減量を求め、単位面積当りの腐食減量を
求めた。
また熱伝導度の評価については、熱伝導度と強い正相関
にある導電率を測定した。
第1表より明らかなように、本発明合金/16.1〜6
はいずれも従来合金413〜14に比較し、熱伝導性を
大巾に低下させることなく耐食性が著しく向上している
ことが判る。
これに対し本発明合金の組成範囲よ、DZn又はP含有
量が少ない比較合金//610 t 411は耐食性が
それほど改善されず、またZn又はP含有量の多い比較
合金48 、 /169はフィンとして重要な熱伝導性
が低下し、特にP含有量の多い/f6.9は粒界腐食が
増大しており、フィン材としては好ましくないことが判
る。
まだF e 、Co 、N tについても同様で、本発
明合金の組成範囲より合計含有量が少ない比較合金//
611 t /1612は何れも耐食性がそれほど改善
されず、合計含有量の多い比較合金/I67は熱伝導性
が大巾に低下し、フィン材としては好ましくないことが
判る。
このように本発明合金は塩素及び硫黄の混在する腐食環
境において優れた耐食性を示すもので、自動車用ラジェ
ターのフィンに使用し、ラジェターの寿命を増大し軽量
化を可能にする顕著な効果を葵するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 I Zn1.1〜5.0%及びP 0.005〜0.
    1 %を含み、FetCoの何れか1種又はFe、co
    。 Niの倒れか2種以上を合計0.02〜0.5%含み、
    残部Cuからなる自動車用ラジェターのフィン用銅合金
JP9055981A 1981-06-12 1981-06-12 自動車用ラジエタ−のフイン用銅合金 Expired JPS593529B2 (ja)

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JPS57207139A JPS57207139A (en) 1982-12-18
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JPS6296630A (ja) * 1985-10-22 1987-05-06 Kobe Steel Ltd 剪断加工性に優れた銅合金
US5769129A (en) * 1995-03-16 1998-06-23 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Cold-and hot-water supply copper-alloy pipe with inner-surface protective film, method for manufacturing same, and hot-water supply heat exchanger

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