JPS593523B2 - パイプの油焼きもどし装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、油で満たされたタンクと、パイプの供給装置
および処理ずみのパイプの運び出し装置とより成るパイ
プの油焼きもどし装置に関する。

公知のように、パイプを油焼きもどしする際、加熱され
たパイプが油面に接したとき、煙と可燃１性の油の蒸気
が発生し、この煙と油の蒸気が環境上非常にやっかいな
問題となっている。

すなわち、従来のこの種の装置としては、たとえば米国
特許３．２１２，７６６ などがあり、これらの装置
にはこの煙と油の蒸気が周辺に流出するにまかせてあっ
たり、あるいは、この蒸気を吸出して特別に処理するよ
うにした構成のものがなかった。

そのため環境を悪くするという問題に加えて、周辺にあ
る装置の部品類が、油の蒸気の凝縮により生じた油膜で
おおわれてしまうという問題点があった。

そのほか、油焼きもどし装置の周辺での作業が非常に阻
害される弊害があった。

したがって、本発明の目的は、パイプの外側と内側から
同時にパイプに油を掛ける際、有害な油の蒸気の発生を
阻止することができるように構成されたパイプの油焼き
もどし装置を提供することである。

上記の目的を達成するため、特許請求の範囲の第１項に
記載された装置が本発明に従って提案されたのである。

本発明の実施態様については特許請求の範囲の第２項を
参照されたい。

本発明によれば、パイフカ１オイル・タンクに入ったと
き発生した激しい油の蒸気は、パイプがオイル・タンク
に入った直後、オイル・タンクをおおうことにより漏出
することを阻止することができる。

油槽の中で引き続きパイプを処理している間に発生した
煙または油の蒸気は、本発明に従って構成されたカバー
・フードにより捕捉されるので、環境上やっかいな問題
が生じることはない。

以下、本発明の実施例を図解した添付図面を参照しなが
ら詳細に説明する。

添付図面のうち第１図に示されているように、カバー・
フード４を備えた油焼ともどし装置は、オイル・タンク
１から構成されており、該オイルタンク１の中に案内レ
ール２と運び出しチェーン３とが設けられている。

前記オイル・タンク１の上部は、カバー・フード４によ
り部分的に閉止されている。

本装置の入口側にあるオイル・タンク１とカバー・フー
ド４の間のスペース１２は、旋回可能なカバー５によっ
て塞がれている。

油槽１０と前記カバー５の間でかつオイル・タンク１の
正面側壁には、閉止フラップ６を備えた穴が設けられて
いる。

この穴の１つは空気を供給するフラップとして用いられ
ており、一方、油槽１０から発生した油の蒸気は別の穴
を経て吸い出して排除するようにされている。

前記カバー・フード４は油槽１０の中に延在した壁体７
および８を備えており、該壁体７および８のうち、本装
置の入口側に配設さそている壁体７は、他方の壁体８よ
り短い寸法に作られている。

本油焼きもどし装置の使い方について説明すると、パイ
プ９は、カバー５が開いてから適当な引渡装置１１より
オイル・タンク１の中に供給される。

前記カバー５はパイプ９の引き渡しを受ける直前まで閉
止されていて、パイプ９がカバー５の上に来ると開き、
引き渡しが終ると閉じて、油の蒸気を集めるスペース１
２をエア・タイトな状態に閉止する。

加熱されたパイプ９が油槽１０内に入ってぎたときに発
生した油の蒸気や煙のガスは、閉止フラップ６を経て吸
引により排出されて、洗滌装置。

涙過装置または焼却装置に運び出される。

この吸引排出工程の間、反対側のフラップが開いてフレ
ッシュ・エアが吸い込まれる。

前記パイプ９は、油槽１０の中に沈下した後、クランプ
装置１３により保持され、公知の要領でオイル・タンク
１の正面側壁に取り付けられたノズルを経てパイプの内
側と外側に油が散布される。

この工程の間に発生した油の蒸気は上昇して壁体７およ
び８により形成された空所１４の中に入り、この空所１
４の中で凝縮する。

空所１４内の圧力が非常に大きくなっても、過圧状態の
油の蒸気は短い方の壁体７の下から前記油の蒸気を集め
るスペース１２に移動し、上述の要領で該スペース１２
から吸引、排出される。

すなわち、壁体７を壁体８より短く構成することによっ
て、油の蒸気を常に壁体７側の下からスペース１２へ誘
導するようにしている。

パイプの運び出しは、運び出しチェーン３により公知の
要領で行なわれる。

第２図および第３図には複数のパイプを同時に処理する
ように構成された変更態様に係る保持装置１５および１
６が示されている。

以上のように本発明の装置によれば、発生する油の蒸気
を、壁体７と壁体８とで形成した空所１４に集めて、こ
れを凝縮するとともに、この空所１４から洩れた油の蒸
気を、一方の壁体７側から上方のカバー５で閉鎖された
スペース１２に導き、こ＼から閉止フラップ６を経て吸
引し、洗滌、濾過または焼却装置に誘導するようにしで
ある。

したがって、本発明の装置によって従来装置のように油
の蒸気によって発生していた環境悪化並びに装置、部材
等に対する油膜の付着という問題を解消することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、カバー・フードを備えた本発明に係るパイプ
の油焼きもどし装置の略横断面図、第２図は同装置内で
３本のパイプを取り−扱うよう構成された保持装置の変
更態様を図解した部分的な拡犬略横断面図、第３図は、
２本のパイプを取り扱・う保持装置を設けた本発明に係
るパイプの油焼ぎもどじ装置の略横断面図である。 図中、本発明を理解するのに必要な符号を示すと次の通
りである。 １・・・オイル・タンク、２・・・案内レール、３・・
・運び出しチェーン、４・・・カバー・フード、５・・
・旋回可能なカバー、６・・・閉止フラップ、７，８・
・・壁体、９・・・パイプ、１０・・・油槽、１１・・
・引渡装置、１２・・・油の蒸気を集めるスペース、１
３・・・フラング装置、１４・・・空所、１５．１６・
・・保持装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 油が満たされたタンクもパイプの供給装量および処
   理ずみのパイプの運び出し装置とより成ルハイプの油焼
   きもどし装置において （１）タンク１の開口を広くおおうよう延設されていて
   、下部が油槽１０の中に浸漬されているカバー・フード
   ４と、 （１）−１該カバー・フード４のうち供給装置２に面し
   た方の壁体７が、運び出しチェーン３のような運び出し
   装置３に面した方の壁体８より短く形成され、 （２）前記カバー・フード４の供給装置２側に取り付け
   られたカバー５と、 （３）前記タンク１の下部に配設されていて、パイプの
   内部に油を掛けるノズルを付設せしめたパイプ保持装置
   １３と、 （４）油の蒸気を吸い出すとともに、フレッシュ・エア
   を入れるようタンク１の正面側壁に取り付けられた閉止
   フラップ６と を備えていることを特徴とするパイプの油焼きもどし装
   置。 ２ 前記パイプ保持装置が複数のパイプを同時に受は支
   えるよう構成されている特許請求の範囲の第１項に記載
   のパイプの油焼ぎもどじ装置。