JPS5935072B2 - バス運行デ−タ収集装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はバス運行データ収集装置に関するもので運行デ
ータの収集が効果的におこなえるようにしたものである
。

周知のように、バス会社は、運行路線バスの運行状態の
管理を十分に行なう資料の入手手段として各停留所毎の
乗降客数、バスの通過時刻などの運行データ収集作業を
必要な時に適時性なっている。

これらの従来の手段として、（１）係官が日時を決めて
調査する、（２）車内のオートガイド装置を利用して行
なう。

（３）乗車整理券の回収による、などの方法が考えられ
ている。

しかしこれらのものは乗務員の操作が必要以上に要求さ
れたり、係官の膨大な労力を用したり、また乗客の整理
券取り忘れなど人為的ミスが発生している。

本発明は、バス内部の精度の高い走行距離パルス信号、
行先表示器連動信号と停留毎の乗降車口ドア開閉信号を
利用して、人為的操作ミスによるデータ欠損を防ぎ、停
留所毎に高信頼性の運行データを自動的に収集する装置
を提供するものであり、以下、図面を用いてその一実施
例を説明する。

第１図において、５０はバス車載器を示し１は記憶制御
部２の制御信号すにより情報Ｃを蓄える半導体記憶素子
を使った記憶部である。

ここで記憶制御部２は信号Ｓ１〜Ｓ６までに対応するカ
ウンターおよびレジスターを有するとともにゲート制御
信号ｇを出力し情報ｉ“もしくはｈを入出力インターフ
ェイス部３を介して情報ｅとして取り込み、情報Ｃとし
て送り出す制御をする。

また逆に記憶部１の収集データを取り出し情報ｆとして
送り出すものである。

時計部４は時間言悼１］のためクロック信号ａを常時出
力している。

電池５は記憶部１の記憶情報と時計部４の動作を保証す
る充電可能な電池であり、バス内のバッテリ電源電圧ｄ
が途絶えたとき供給を開始する。

バス車載器５０への入出力信号り、ｉ“、ｆ′のレベル
変換のため入出力インターフェース部３を有し、外部と
の接続のために接続コネクタ１０ａをも有している。

以上の各ブロックは１つの箱に収納され持ち運び可能な
ものとなっている。

中継ボックス１２はバス車載器５０を差し込める形にな
っており信号８１〜Ｓ７を取り込みやすくするものであ
る。

ここで８１は走行距離パルス信号、Ｓ２はドア開閉信号
（乗口）、Ｓ３はドア開閉信号（降口）、Ｓ４は乗客感
知信号、Ｓ５は降客感知信号、Ｓ６は行先表示器からの
運行系統番号の信号、Ｓ７はバスの電源である。

一方、収集されたデータの処理をおこなう中央部１００
は入出力インターフェース部６で入出力信号ｉ“、ｆ′
のレベル変換をおこなう。

７は中央処理部で設定部８からの情報ｉを入力し、確認
信号ｊを出力するとともに、情報ｌを初期設定値情報ｉ
“として出力し、情報ｆ“を入力するものである。

また、時刻情報ｌを入力し、データ処理結果を情報ｍと
して出力する。

８はバス運行に際しての初期設定値情報をセットする設
定部であり、９はバス車載器５０で収集したデータを制
御部７が処理した結果を出納果を出力する出力部である
。

１１は実時間時計である。また外部との接続のために接
続コネクタ１０ｂを有している。

ブロック６．７，８，９，１０ｂ。１１は総称して中央
部１００と呼び１つの筐体に収納され、バス車庫やセン
ターに設置される。

第２図に記憶部１の収集データのバッファリングホーマ
ット例を示す。

次に本実施例の動作について第１図、第２図により説明
する。

まずはじめに運行データを収集したい運行系統の該当バ
スにバス車載器５０をセットする前に、コネクタ１０ａ
と１０ｂとを接続する。

次に、初期設定値情報として設定部８から第２図の１１
〜ｉ６までをセットすると、中央処理部７と記憶制御部
２の制御によってこの情報が記憶部１に記憶される。

そして記憶制御部２はこのデータを記憶終了時より時計
部４のクロック信号ａの計数を開始する。

ただし、運行系統番号篩は、設定部から入力する場合と
バス内の行先表示器からの運転系統番号の信号（第１図
８６）を利用する場合かある。

つぎに中央部１００とバス車載器５０を切り離しバス内
部からの信号８１〜Ｓ７を中継する中継ボックス１２に
差し込み、バス運転を開始する。

このときから記憶制御部２はその内部に設けられた計数
手段によって信号Ｓ１（走行距離パルス）の計数を開始
するとともにクロック信号ａの計数も続行する。

これを第１番目の停留時におけるドア開閉信号Ｓ２．Ｓ
３が開になるまで続行する。

さらに信号Ｓ２．Ｓ３が開の間、乗客および降客感知信
号Ｓ４．Ｓ５を各々計数し、閉になるまで実行する。

信号Ｓ２ ｙ Ｓ３がともに閉になった時点でクロック
信号ａ、信号Ｓ１．Ｓ４．Ｓ５の計数値と８２．Ｓ３の
状態を走行時間ＣＴ１．走行距離Ｄｄ１．乗客数Ｃ０Ｎ
１、降客数ＣＤＮＩ、ドア開閉信号ＣＯＣｌに対応して
バッファリングするとともにカウンターおよびレジスタ
ーをプリセットし次の停留分として信号Ｓ１とクロック
信号ａの計数を開始する。

すなわち運行中の収集動作は信号Ｓ２．Ｓ３が゛閉″の
間は信号Ｓ１．クロック信号ａｔ゛開″の間は信号Ｓ４
．Ｓ５の計数をｎ番目に停留した分まで繰り返すもので
ある。

定められた運行終了層、バス車載器５０を中継ボックス
１２より抜き取り、再び接続コネクタ１０ａと１０ｂを
接続することにより、記憶部１に蓄積された全収集デー
タが中央処理部７の格納場所へ自動的に移し変えられる
。

以上が運行データを収集する基本的な動作である。

次に、第３図を用いて、走行距離と所定の運行路線の停
留所間隔とから停留所を判別する動作について説明する
。

Ａはある運行路線における各停管所の存在を示すもので
あり、Ｂは中央処理部７内に予じめ用意される全運行路
線のうちの１運行路線分の各停留所間隔（Ｄ１〜Ｄｎ）
であり、Ａに対応するものとする。

Ｄ１〜Ｄｎは順序よく格納されている。Ｃは中央処理部
γ内に収集された距離データを平面的に表わしたもので
ある。

中央処理部７は、測定された第３図Ｃの距離データ（Ｄ
ｄ１〜Ｄｄｎ）と、第３図Ｂの各停留所間隔（Ｄ１〜Ｄ
ｎ）とを呼び出して両者を比較する。

まず、始点からバスが運行して最初に停車したときの距
離データＤｄ１と、始点から第１停留所までの間隔Ｄ１
を比較する。

これは、ＤｌよりＤｄｌがはるかに大きいので、中央処
理部７は次に、始点から第２停留所までの間隔（ＤＩ
＋ Ｄ２ ）とＤｄｌを比較する。

この場合は誤差分Ｅｄ１を考えると（Ｄ１＋Ｄ２）とＤ
ｄ、はほぼ一致しているので、Ｄｄ、は第２停留所でバ
スが停車したものであると判別される。

次に、中央処理部７はＤｄ２とＤ２とを比較する。

この場合、Ｄｄ２がＤ３よりはるかに大きいので次にＤ
ｄ２と（Ｄ３＋ Ｄ４ ）とを比較する。

この比較の結果はＤｄ２が（Ｄ３＋ Ｄ４）とほぼ等し
いので、第２停留所からＤｄ２の距離は第４停留所と判
別する。

以下同様に、終点まで距離データと、中央処理部７に記
憶されている所定系統の停留所間の距離とから停車した
停留所番号が判別されるものである。

以上のように、自動的に収集された停留所間の走行距離
データと、中央処理部７に記憶されている所定系統の停
留所間の距離とから停車した停留所番号が判別されるの
で、停留所番号に対する乗降者数が自動的に得られるも
のである。

従って、本発明はバスの乗務員の人為的操作ミスによる
データ欠損がなくなり、停留所毎に高信頼性の運行デー
タが収集できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるバス運行データ収集
装置を説明するためのブ冶ツク図、第２図は第１図によ
って収集された収集データのバッファリングホーマット
を示す図、第３図Ａ、Ｂ。 Ｃは停留所番号、運行系統番号を判別する方法を説明す
る図である。 、１・・・・・・記憶部、２・・・・・・記憶制御部、
３・・・・・・インターフェース部、７・・・・・・中
央処理部、８・・・・・・設定部、１２・・・・・・中
継ボックス、５０・・・・・・バス車載部、１００・・
・・・・中央部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ バスの走行に応じて出力される走行距離パルスをバ
   ス乗降口のドアが閉じられバスの走行が開始されてから
   次に停車し上記ドアが開かれるまでの量計数すると共に
   、上記ドアが開かれている間に上記バスの乗降口を通過
   する乗降客の数を計数する計数手段と、この計数手段に
   よって計数された走行距離パルスの計数値、乗降客の計
   数値をそれぞれ記憶する記憶部と、予めバスの路線にし
   たがって各停留所の名称、各停留所間の距離を表わすデ
   ータを記憶しておく設定部と、上記設定部に記憶された
   上記データと上記記憶部に記憶された上記計数値をそれ
   ぞれ読出し、これらを比較して上記バスがどの停留所で
   停車したかを判定する中央処理部と、その判定された停
   留所の名称および対応する乗降客数とを出力する出力部
   とを具備するバス運行データ収集装置。