JPS5934421Y2 - 電気ポツトにおける水位管位置決め構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気ポットにおける水位管の位置決め構造に関
するものである。

従来、ヒータを備えた中容器の底部より水位管を立設し
、胴体に取付けた水量表示パネルの表示窓を介して水位
管内の水位を目視し得るようにした電気ポットが提供さ
れている。

こＱ水位管は若干の寸法誤差を吸収し得るように上下２
個のゴム製り型チューブで中容器に接続されているが、
水位管を中容器に取付ける場合には、まず下方のチュー
ブで水位管と中容器とを接続したのち、上方のチューブ
を接続するようになっている。

そのため、上方のチューブを接続する際、下方のチュー
ブには曲げ力や捩り力が作用することがあり、下方のチ
ューブが変形して水位管が水量表示パネルの表示窓に対
して斜めに取付けられるという欠点がある。

本考案はかかる欠点に鑑みてなされたもので、下方のチ
ューブに曲げ力や捩り力が作用していても、水位管を水
量表示パネルの表示窓に対し正確に位置決めできる電気
ポットにおける水位管位置決め構造を提供することを目
的とする。

以下、本考案を一実施例である添付図面にしたがって説
明する。

第１図は本考案にかかる電気ポットの一例を示し、薄肉
金属板からなる胴体１の下部に底体４を、上部に肩体５
を固定し、肩体５の上部には空気ポンプ（図示せず）を
内蔵した蓋体６がヒンジ部１によって開閉自在に設けら
れている。

上記胴体１の内部にはステンレス製の中容器８が収納固
定されており、この中容器８の底部外周にはバンド状ヒ
ータ９が巻装され、かつ中容器８の周囲は断熱材１０で
おおわれている。

この断熱材１０の外側には透明なガラス管からなる水位
管１１が立設されており、この水位管１１の上下端部は
中容器８の上端部側壁および底部とＬ型のチューブ１２
，１３によって接続されている。

上記チューブ１２，１３は耐熱性を有するシリコンゴム
製で、特に下方のチューブ１３の外側面には第３図に示
すごとく縦溝１４が設けられて（・る。

上記胴体１の水位管１１と対応する位置には、第２図に
示すごとく縦方向に窓孔２が設げられており、この窓孔
２の両側には合計６個の取付孔３が設けられている。

上記胴体１の窓孔２の外側には合成樹脂製の水量表示パ
ネル１５が取付けられている。

すなわち、このパネル１５は横断面略コ字形に形成され
、中央部には縦長な表示窓１６が設けられ、内側面には
先端部が外側方へ突出した６個のＬ字形係合爪１７が一
体に突設されている。

また、パネル１５の下部には通電表示用の２個の表示孔
１８が設けられ、この表示孔１８にレンズ１９が嵌合し
、このレンズ１９の内側にランプ２０が対応するように
なっている。

パネル１５の上下端部には突片２１ ．２２が突設され
ており、上方の突片２１は第１図に示すごとく肩体５の
下面に係合し、下方の突片２２ゆ上記窓孔２の下縁の内
側に係合し、この突片２２の内面には上記チューブ１３
の縦溝１４と嵌合する縦リブ２３が設げられている。

上記パネル１５を胴体１に取付けるには、係合爪１Ｔを
取付孔３に嵌入するとともに下方にスライドさせること
により、係合爪１７が取付孔３の側縁部に係合し、かつ
パネル１５の下方の突片２２が窓孔２の下縁に係合して
パネル１５の下方への位置決めがなされる。

そして、胴体１の上端に肩体５を載置固定することによ
り、パネル１５の上方への移動が規制され、パネル１５
は胴体１にガタッキなく固定される。

上記のごとくパネル１５を胴体１に取付げた後、パネル
１５の下端部の縦リブ２３に水位管１１の下端に接続し
たチューブ１３の縦溝１４を嵌合し、このチューブ１３
をパネル１５に対し中心位置に位置決めする。

したがって、たとえ上記チューブ１３に曲げ力や捩り力
が作用していても、水位管１１が傾くことなく、水位管
１１をパネル１５の表示窓１６の正面に正確に対応させ
ることができる。

なお、上記実施例では、パネル１５に縦リブ２３を、チ
ューブ１３に縦溝１４を設けたが、これに限らず、例え
ばパネル１５とチューブ１３との一方に円形凹部を、他
方に円形突部を設けてもよい。

ただ、上記のごとく縦リブ２３と縦溝１４とを嵌合させ
れば、上下方向にはスライドし得るので、チューブ１３
には無理な力がかからない利点がある。

以上の説明で明らかなように、本考案によれば、水量表
示パネルとＬ型チューブとの凹凸部を互いに嵌合させた
ので、Ｌ型チューブに曲げ力や捩り力が作用していても
、水位管をパネルの表示窓に正確に位置させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる電気ポットの一部断面側面図、
第２図は胴体と水量表示パネルとの分解斜視図、第３図
は水位管の位置決め構造の要部斜視図である。 １・・・・・・胴体、８・・・・・・中容器、９・・・
・・・ヒータ、１１・・・・・・水位管、１３・・・・
・・チューブ、１４・・・・・・縦溝、１５・・・・・
・水量表示パネル、１６・・・・・・表示窓、２３・・
・・・・縦リブ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） ヒータを備えた中容器の底部より水位管を立
   設し、胴体に取付けた水量表示パネルの表示窓を介して
   水位管内の水位を目視し得るようにした電気ポットにお
   いて、水位管の下端と中容器の底部とを接続するＬ型チ
   ューブと、水量表示パネルの下端部内面とに、互いに嵌
   合する凹凸部を設けたことを特徴とする電気ポットにお
   ける水位管位置決め構造。
2. （２）上記り型チューブには縦溝を設け、水量表示パネ
   ルの下端部内面には上記縦溝に嵌合する縦リブを設けた
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   電気ポットにおける水位管位置決め構造。