JPS5934404Y2 - 保温式ガス炊飯器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ガス火力により炊飯し、炊飯完了後は炊飯釜
を包囲する保温層及びこの保温層に内蔵される電熱装置
により積極的に加熱保温する形式の保温式炊飯器に関す
るものである。

この種保温式ガス炊飯器として、すでに、実願昭５２−
１６１７０９号（実開昭５４−８７１５８号）の考案を
提案したが、これは、炊飯釜の胴部を上部枠に設けた筒
状の保温層により包囲して炊飯釜の底部を下方の燃焼室
側に露出させ、他方、炊飯釜の上方は、上部枠の上方に
被冠する蓋体（同様に保温層を具備させた）により閉鎖
したものである。

このものでは、炊飯釜の胴部に位置する保温層の下端で
炊飯釜の底部外周が全域的に支持され、この支持部より
上方の炊飯釜の外周間隙は下端で閉鎖されたものとなる
。

従って、保温時に前記間隙を介する空気流が生じないこ
ととなって、保温効果が優れたものとなる。

ところが、この従来のものでは、側部（炊飯釜の胴部）
の保温層は、金属製の中空筒状体内に保温材料を充填し
た構成であるから、保温層の外装板を介して放熱するこ
ととなり、この点で保温効率が不十分なものとなる。

これは、炊飯釜の底部と接触する前記保温層の外装板の
底部及び外周部が空気流通部にあって、炊飯釜の底部か
ら前記部分の外装板に移動した熱が、この外装板に接す
る空気ＦＣ，＆こ放出されるからである。

本考案は、このような、側部保温層の下端１こ炊飯釜の
底部外周が全域的に当接し、前記保温層が金属製外装板
内に保温材料を充填したものにおいて、保温時の保温効
果を高めるため、保温層の外装板を介する熱逃散を防止
することをその課題とする。

上記課題を解決するための本考条の技術的手段は、前記
側部の保温層下端内周でこの保τ品層の内周側外装板と
外周１則外装板を接合してこの接合部をつば部とし、前
記接合部に断熱パツキンを介装すると共に前記つば部と
炊飯釜の底部外周が当接するようにしたことである。

本考案の上記技術的手段は次のよう（こ作用する。

保温待命こは、炊飯釜がｌ１１１都の保温層Ｏこ内装さ
れた状態にある。

このとき、炊飯釜の底部の下方から保温層の外周側に致
る空所に空気流通が生じる。

保温層の内周側外装板は炊飯釜と直接接触しているが、
この部分での熱移動は保温効率には直接影響しない。

他方、外周側外装板と炊飯釜とは断熱パツキンを介して
接触しているから、炊飯釜からこの外周側の外装板への
熱移動は低く抑えられる。

従って外周側外装板と流通空気との接触があっても、炊
飯釜からこの部分への熱移動が大幅に抑制される。

こととなる。

本考案は上記構成であるから、次の特有の効果４を有す
る。

炊飯釜から側部保温層の外周側外装板への熱移動が大幅
に抑制されることから、流通空気への熱逃散が防止され
、保温効率が向上する。

以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明すると、
本考案実施例の保温式ガス炊飯器は、炊飯釜１を取出し
可能に収容する上部枠２と、該上部枠を載置しかつ主バ
ーナ３を初めとする炊飯用諸装置を収容した下部ケース
４とから成り、前記上部枠にはこれに被冠する蓋体５が
片開き式で取着されている。

上部枠２にはこの内周に適宜間隙６を置いて中胴７が取
着され、さらに、該中胴とこの内側に位置する内胴８と
により形成される筒状の空所に断熱材を充填して保温層
９としてあり、前記内胴下端につば部１０を形成して、
炊飯釜１を保温層９内に内挿したときこの底部近傍の段
部１１が前記つば部に当接し、これにより炊飯釜１が保
温層９内に定置される。

この時、炊飯釜１上端のつば部１２も保温層９の下端縁
に当接する。

ここで、内胴８下端のつば部１０は中胴８の底部端縁と
接合しているが該接合部には断熱パツキン１３が介装さ
れ、内胴８から中胴７への熱移動を遮断している。

炊飯釜１の開口部は、つば部１２にその周縁を載置する
中蓋１４で閉塞され、該中蓋はその中央の軸部で蓋体５
に着脱自在に取着されており、蓋体５と一体的に開・閉
する。

また、蓋体５の保温層１５には電熱装置１６が内蔵され
、炊飯釜１の上方からの加熱保温を可能にしている。

他方、炊飯釜１の底部昏こは下部ケース４に収容される
主バーナ３が対向し、前記底部に当接する筒部１７に収
容した感熱応動装置及びバルブ装置１８等の作用により
炊飯完了時、自動的に該主バーナが消火するが、該主バ
ーナの燃焼排気は炊飯釜１の底部以下に形成される燃焼
室１９から間隙６を通って上昇し、該間隙上端の開口部
から排出される。

上記した実施例の保温式ガス炊飯器では、主バーナ３に
より炊飯が進行し、炊飯完了後は、保温層９，１５及び
これらに内蔵した電熱装置１６．２０により加熱保温さ
れる。

この保温過程に於いて、内胴８に付設する電熱装置２０
の熱及び炊飯釜１の熱は、該内胴と一体のつば部１０か
ら中胴７に伝導しその外表面から逃散しようとするが、
本考案実施例の場合、つば部１０と中胴７底部との接合
部には断熱パツキン１３が介装されているため、前記熱
逃散が極端に減少し保温効率が向上したものとなってい
る。

特に、中胴７はその周狽１］全域が保温時に外気通路と
なる図示実施例の構成では、前記効果は著しく、保温用
電気量の節約に大きく貢献するものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の説明図であり、図中、１・・・
・・・炊飯釜、９・・・・・・保温層、１３・・・・・
・断熱パツキン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側部保温層の下端に炊飯釜の底部外周が全域的に当接し
   、前記保温層が金属製外装板内に保温材料を充填したも
   のにおいて、前記側部の保温層下端内周でこの保温層の
   内周側外装板と外周側外装板を接合してこの接合部をつ
   ば部とし、前記接合部に断熱パツキンを介装すると共に
   、前記つば部と炊飯釜の底部外周が当接するようにした
   保温式ガス炊飯器。