JPS5934345Y2 - 鞄等の肩掛ベルトの係止金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鞄・リュックサック等（以下鞄等という）に用
いる肩掛ベルトの係止金具に関するものである。

従来鞄等の肩掛ベルトの係止金具としては、略り字形の
本体の一側中央に差込棒を回動自在に設けたものや、略
Ｊ字形のフック片の半割部に板バネ等の弾性を有する開
閉片を舌片状に取付けたものが用いられている。

しかし、いずれも製作に手数を要するばかりか、体裁が
悪いので鞄等の生命たる美観上余り芳しくなく、高級な
鞄等には不向きであった。

本考案はこれに鑑みてなしたもので、以下図面に示す実
施例に基づいて説明する。

図に於てＡは鞄等の肩掛ベルトの端部に取付ける係止金
具の本体で、この本体Ａは、略Ｊ字形に成形した係止片
１．２を、その彎曲部１ａ、２ａを夫々内方に向けて、
互に当接して環状体を形成するようになしたものである
。

上記彎曲部１ａ、２ａは次第に先細状になすと共に、そ
の当接面に夫々逆方向のテーパを設けて当接時ぴったり
一致するようになして、あたかも一つの止環の如き外形
を形成するようになす。

また、彎曲部１ａ、２ａには先端に嵌合突起１ｂ、２ｂ
を夫々設け、またこの嵌合突起１ｂ、２ｂが当接する位
置に嵌合部ＩＣ，２Ｃを設けて、当接時、嵌合突起１ｂ
、２ｂが嵌合部２Ｃ，ＩＣに夫々嵌合するようになして
係止片が容易に離間しないようになす。

なお、一方の彎曲部の中央に嵌合突起を設け、他方の彎
曲部の中央に嵌合部を設けて嵌合するようになすことも
ある。

また、嵌合突起、嵌合部にかえであるいは合せて係止片
１，２の少くとも彎曲部ｌａ、２ａに磁性を帯びさせて
、互に吸着するようになすこともある。

次に、前記彎曲部を夫々内方に向けて、係止片１．２の
ボス部状になした取付部１ ｄ 、２ ｄに軸３を取着
するか、あるいは略Ｈ型の止環Ｂに同様にして取着して
、係止片１，２を揺動自在になした本体Ａを形成する。

そして、この本体Ａまたは止環Ｂを肩掛ベルトの端部に
取付けるものである。

なお、上記取付部１ｄ、２ｄは略り字形に屈曲成形して
、互に当接し軸等で以って枢着すると共に、肩掛ベルト
の端部に予めつけた止環に連結体を介して回転自在に取
付けることもある。

また、前記係止片１，２のうちの一方のみを揺動自在に
し、他方を固着することもある。

本考案に係る係止金具を用いる時は、鞄等の側部に設け
た止環に、彎曲部１ａ、２ａを開いた状態にして夫々挿
通して肩掛ベルトを引くと、彎曲部１ａ、２ａは当接し
、嵌合突起が嵌合部に嵌合して確固に取付けうる。

従って、本考案は略Ｊ字形の係止片を互に当接して環状
体を形成するようになしたので、あたかも一つの止環の
如くなるので、外形の美しさが生命たる高級な鞄等には
最適であり、また、肩掛ベル［・を引くと彎曲部が当接
する構造になっており、しかも嵌合部等で以ってぴった
り当接する構造になしたので、確固に取着することがで
きる等の利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示す。 第１図は斜視図、第２図は異なる実施例の斜視図、第３
図は彎曲部の当接状態を示す正面図である。 Ａ・・・・・・本体、Ｂ・・・・・・止環、１，２・・
・・・・係止片、１ａ、２ａ・・・・・・彎曲部、ｌｂ
、２ｂ・・・・・・嵌合突起、ＩＣ，２Ｃ・・・・・・
嵌合部、１ ｄ 、２ ｄ・・・・・・取付部、３・・
・・・・軸。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）略Ｊ字形に威した係止片１，２の一方又は両方の
   一端を軸に揺動自在に取付け、他端彎曲部１ａ。 ２ａが互に当接して環状体を形成するようにしたことを
   特徴とする鞄等の肩掛ベルトの係止金具。
2. （２）前記彎曲部に嵌合突起を、またこの嵌合突起が当
   接する位置に嵌合部を設けたことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の鞄等の肩掛ベルトの係止金
   具。
3. （３）彎曲部を先細状になすと共に、その当接面に夫々
   逆方向のテーパを付けたことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の鞄等の肩掛ベルトの係止金具。
4. （４）係止片１，２の少くとも彎曲部に磁性を帯びさせ
   たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の鞄等の肩掛ベルトの係止金具。