JPS5934267Y2 - コンバインにおける前方カバ−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、コンバインにおける前方カバー装置に関する
。

すなわち、脱穀機の供給口前方における機体前部の引起
し体から供給口にかけて刈取搬送部を装設して構成する
コンバインにお・いて、脱穀機の扱胴カバー前部と引起
し体の上部側との間に前後方向の支軸中心に回動可能な
左カバーと右カバーを並設して刈取搬送部を被覆し、降
雨の際に雨水が供給口から脱穀機内に流入することをな
くするとともに、刈取搬送部にも雨水がかかるのを防止
して円滑な刈取殻稈の搬送と脱穀を行なわせ、しかも安
全カバーとして安全構造にし、さらに左カバーを右カバ
ー側にはた右カバーを左カバー側に向けてそれぞれ開放
し得る構成にしてカバーの開閉を容易にし運転停止時両
力バーを開放して刈取搬送部の清、掃点検を便になし得
ることのできるコンバインにおける前方カバー装置を提
供せんとするものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図はコンバイン全体の斜視図を示し、両履帯式走行
体１，１の上方に脱穀機２を搭載するが、該脱穀機２の
扱胴カバー３とフィートチエン４のカバー５とを同一面
にし、脱穀機２の後方における選別部上方の排藁部のカ
バー６も扱胴カバー３と同一面にし、脱穀機２の右側方
においてはエンジンカバー７と籾受カバー８との前後に
して、その後方のカバー９上方には籾袋載台１０を取り
つけて構成する。

また、脱穀機２にお゛ける供給口１１の前方には刈取搬
送部１２を装設するが、最前部には分草体１３および引
起し体１４を斜設し、引起し体１４と供給口１１との間
には従来構造と同様に刈刃、搬送チェノ、穂先搬送タイ
ン等からなる刈取搬送部１２を構成する。

その刈取搬送部１２の右側方には前後に操縦台１５およ
びシート１６を装設し、操縦台１５には刈取りラッチレ
バー１７を装設して、刈取搬送部１２の駆動ケース１８
にはエンジンからベルト伝動する人力プーリー１９を設
け、そのベルトを緊張又は弛緩するテンションクラッチ
プーリー２０によりクラッチの入り切り操作ができるよ
うにし、前記刈取りラッチレバー１７によりワイヤー２
１を介して上記テンションクラッチプーリー２０の操作
ができるように構成する。

また、Ａ、 Ｂは左カバーと右カバーで、扱胴カバー
３の前部から引起し体１４の上方枠体１４ａまでの間で
上記の両力バーＡ、 Ｂが供給口１１の下部前方にお
ける供給板２２および刈取搬送部１２の上方を被覆する
ように並設し、この並設せる両力バーＡ。

Ｂの接合部には機体の前後方向に支軸２３を取り付け、
両力バーＡ、 Ｂの接合側端部を上記支軸２３に蝶番
を介して取着し、支軸２３を中心にして一方の左カバー
Ａを他方の右カバーＢ側にまた他方の右カバーＢを一方
の左カバーＡ側に向けてそれぞれ開放し得るいわゆる背
中合せの方向に開くようにし両力バーＡ、 Ｂの支軸
２３と反対側には取手２４゜２５をそれぞれ取り付け、
一方の左カバーＡを開放するとその開放部から穀稈を入
れてフィートチエン４の始端部に供給できまた他方の右
カバーＢを開放すると刈取搬送部１２を操縦側から目視
することができるように構成しである。

前記左カバーＡの支軸２３寄り部分にはワイヤー２６の
端部を連結金２７に連結して取付け、その近傍に設けた
ガイド２８にワイヤー２６を通してこのワイヤー２６の
端部を前記テンションクラッチプーリー２０側に連繋し
て、ワイヤー２６を引作動するとクラッチ切りに作動す
ることができるよう構成する。

なお図中、２９は挾扼杆、３０はサイドデバイダ−を示
す。

したがって、脱穀機２の前後にかけては、引起し体１４
の上部から両力バーＡ、 Ｂ、扱胴カバー３カバー５
およびカバー６が略水平面となって張設される状態とな
り、両力バーＡ、 Ｂにより雨が降っても雨水が供給
板２２上から脱穀機２内に流れこんだり刈取搬送部１２
にかかることがなく、またシート１６に座るオペレータ
ーが刈取搬送部１２の作動状態を確認する場合には取手
２５を握って右カバーＢを矢印イで示すように支軸２３
中心に回動させて開き目視することができるし、手抜式
に穀稈を供給する場合には、取手２４を握って左カバー
Ａを矢印口で示すように支軸２３中心に大きく回動させ
て開くと、その開放から穀稈を入れてフィートチエン４
に供給することができる。

尚、その場合に、左カバーＡが開くとともにワイヤー２
６が引作動を受けてテンションクラッチプーリー２０を
クラッチ切りに作動させることになり、刈取搬送部１２
を停止させて手抜式に安全に供給することができる。

また、運転を停止して上述の如く取手２４．２５を握っ
て左カバーＡと右カバーＢを開けば刈取搬送部１２の清
掃と点検が行なえる。

このように本考案は、脱穀機の供給口前方における機体
前部の引起し体から供給口にかけて刈取搬送部を装設し
て構成するコンバインにおいて、脱穀機の扱胴カバー前
部と引起し体の上部側との間に前後方向の支軸中心に回
動可能な左カバーと右カバーを並設して前記刈取搬送部
を被覆するとともに、一方の左カバーを他方の右カバー
側に他方の右カバーを一方の左カバー側に向けてそれぞ
れ開放し得る構成にしたから、両力バーの並設装備によ
り雨水が供給口から脱穀機内に流入したり刈取搬送部の
部分にかかるのを防止して円滑な刈取殻稈の搬送と脱穀
を行なわせるとともに刈取搬送部の上方を被覆して安全
構造にすることができ、また左カバーと右カバーを前後
方向の支軸中心にそれぞれ開放し得る構成にしであるか
らその開閉は容易に行なえ運転停止時は刈取搬送部の清
掃点検を便にし得ることができる特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はコンバインの斜
視図、第２図は要部の正面図を示す。 ２・・・・・・脱穀機、１１・・・・・・供給口、１４
・・・・・・引起し体、１２・・・・・・刈取搬送部、
３・・・・・・扱胴カバー、２３・・・・・・支軸、Ａ
・・・・・・左カバー Ｂ・・・・・・右カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 脱穀機２の供給口１１前方における機体前部の引起し体
   １４から供給口１１にかけて刈取搬送部１２を装設して
   構成するコンバインにおいて、脱穀機２の扱胴カバ−３
   前部と引起し体１４の上部側との間に前後方向の支軸２
   ３中心に回動可能な左カバーＡと右カバーＢを並設して
   前記刈取搬送部１２を被覆すると共に、一方の左カバー
   Ａを他方の右カバーＢ側に他方の右カバーＢを一方の左
   カバーＡ側に向けてそれぞれ開放し得る構成にしたこと
   を特徴とするコンバインにおける前方カバー装置。