JPS5934026Y2 - リ−ドマイクロスイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は磁石を一定角度回動させることによりリード
スイッチを開閉させるようにしたリードマイクロスイッ
チの改良に関する。

最近ではリードスイッチの中心にＮ極とＳ極との中心を
一致させた磁石を該中心を支点として一定角度回動させ
ることにより、リードスイッチを開閉させるようにした
マイクロスイッチが実用に供されでいる。

このものは単に磁石を回動させるという少ない動きで電
気的な開閉動作を得るため軽荷重動作形スイッチとして
最適である。

そしてこのマイクロスイッチは従来第１図に示すように
、ケース１内において、リードスイッチ２の側方にこれ
と並行かつその中心を一致させた軸３を支点として回動
可能に装着されたホルダ４に永久磁石５を保持させると
ともに、上記ホルダ４の下部とケース１の内底部間に板
バネ６を介挿して磁石５を時計廻り方向に付勢し、また
ケース１の上面に突出した押釦７の操作部７ａが上記磁
石５の上端縁に水平となるように当接し、かつこの押釦
７の押圧により直接磁石５を傾けてリードスイッチ２の
開閉を行うようにしている。

しかしながら上記のように板バネ６を内装したものにあ
っては、振動や衡撃によりこれがはずれ易く、リードス
イッチや磁石が健全であるにもかかわらず故障し易い原
因となっており、また特に小形リードスイッチを用いた
ものにあってはケース及び各部品が極めて小さくなるた
め、バネを単体のまま組込むのでは極めて作業がやりに
くい欠点があった。

そこでこの考案はケース内にリードスイッチと並行かつ
軸を支点に回動可能に装着される磁石体の一部よりバネ
部片を突設したリードマイクロスイッチを提供するにあ
り、これによって部品数の減少と組立の簡素化を図ると
ともに、確実な動作性を得られることを目的とするもの
である。

以下この考案の実施例を第２図以下の図面を用いて詳細
に説明する。

なお各図中従来と同一箇所には同一符号を付して説明す
る。

第２図、第３図において、リードスイッチ２はケース１
のほぼ中央部に形成した嵌合溝８に嵌合して位置決め固
定されている。

このリードスイッチ２のガラス管９の両端から突出した
リード線１０゜１０の一方はケース２の溝１１に挿入さ
れるとともに、ケース１の取付溝１２に圧入固定した端
子１３にハンダ付けされ、他方のリード線１０はケース
２の取付溝１４に圧入固定されたいまひとつの端子１５
にハンダ付けされている。

上記リードスイッチ２に並設される磁石体１５はプラス
チック、ゴムに磁性粉を混合して底形されたもので、そ
の両測部中心に孔１５ａを形成し、またその下部に柔軟
性のあるバネ部片１５ｂを一体に突設し、かつ孔１５ａ
を挾んで上下にＮ、 Ｓとなるように着磁しである。

そして、ケース１の溝８の対向する縁部に見かけ上円柱
をなす弧状の突起１６゜１６と、ケース１の開口部を被
覆するカバー１７の内壁に形成された突起１８に上記磁
石体１５の孔１５ａを挿入することにより突起１６．１
８を支点として回動可能に装着するようにしている。

また上記バネ部片１５ｂの先端はケース１の内底面に圧
接されて磁石体１５を常時時計廻り方向へ付勢するよう
にしている。

更に押釦７の操作部７ａはケース１の切欠き１９より抜
は止めされるとともに、その下端を磁石体１５の上縁部
に当接して常時磁石体１５を水平に位置決めし、かつ押
釦操作により上記バネ部片１５ｂの付勢圧に抗して磁石
体１５を傾はリードスイッチ２を開閉する。

すなわち第４図イの如くリードスイッチ２と磁石体１５
の中心が一致しているとリード線１０．１０に作用する
磁束は少なく接点部１０ａ、 １０ｂは開底しているが
、上記押釦操作により同図口の如く磁石体１５を傾ける
とリード線１０．１０に作用する磁束が多く、接点１０
ａ、 １０ｂが開底するのである。

なお上記実施例では磁石体１５に孔１５ａを形成し、ケ
ース及び蓋に設けられた突起１６．１８に嵌合しである
が、これとは逆に磁石体１５に突起を形成し、ケース及
び蓋に孔を設けてこれを支持するようにしてもよい。

次に第５図はこの考案の他の実施例を示すもので、磁石
体２０は矩形状に形成された金属製永久磁石２１と、こ
の磁石２１を保持するプラスチック製ホルダ２２とから
なる。

上記ホルダ２２は一端に係止片２３ａを有する保持片２
３、他端に保持片２４を形成し、かつ孔２５ａ、２５ａ
を有する支持部２５．２５を両側に形成し、上記磁石２
１を保持片２３．２４及び支持部２５で囲んで装着する
ようにしたもので、その下部にはバネ部片２６を一体に
突設し、この先端部をケース１の内底面に当接すること
により磁石２１をホルダ２２とともに常時時計廻り方向
に付勢するようにしている。

なお他の箇所およびその動作については上記第１の実施
例と同様であるから符号のみを付して説明を省略する。

更に第６図はこの考案の更に他の実施例を示すもので、
磁石体３０は略矩形状に形成され、かつその中央部に凹
溝３１ａを形成した永久磁石３１と、この磁石３１の凹
溝３１ａに嵌合固着されるプラスチック製ホルダ３２と
からなっていて、このホルダ３２の下端にはバネ部片３
３が一体に突設されているとともに、両側部には支持軸
３４が突設され、ケース１及びカバー１７に形成された
孔（図示せず）にこれを回動自在に装着するようにして
いる。

なお同第６図において磁石体３０を説明の都合上磁石３
１とホルダ３２とに分解して描いであるが、実際には上
記磁石３１にアウトサート成形方法（金属主体に部分的
にプラスチックをモールドして底形する方法）により一
体化するようにしてもよいし、またホルダ３２の弾性を
利用して磁石３１に圧入嵌合するようにしてもよい。

以上各実施例で説明したようにこの考案に係るリードマ
イクロスイッチにあっては、磁石体にバネ部片を一体に
底形したものであるから従来のようにバネを別部材で構
成したものに比して部品数が減少し、組立が簡素化する
とともに、確実な動作を得られる。

またその機構も簡単であるため更に小形化することも可
能であるなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のリードマイクロスイッチの内部を示す正
面図、第２図はこの考案に係るリードマイクロスイッチ
の内部を示す正面図、第３図は同スイッチの分解斜視図
、第４図イ、口は同スイッチの動作原理を示す説明図、
第５図はこの考案の他の実施例におけるスイッチの分解
斜視図、第６図はこの考案の更に他の実施例における磁
石体の分解斜視図である。 １・・・・・・ケース、２・・・・・・リードスイッチ
、７・・・・・・押釦、１５，２０，３０・・・・・・
磁石体、１５ａ、 ２６．３３−バネ部片、２１，３１
・・・・・・永久磁石、２２．３２・・・・・体ルダ。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ケース内において、リードスイッチの側方に並行
   かつその中心を一致して配置し、かつこの中心を支点と
   して回動可能に装着された磁石体の一端に押釦を当接す
   るとともに、弾性体の付勢圧によってこの磁石体を一定
   姿勢に保持し、かつ押釦操作によって上記付勢圧に抗し
   て磁石体を傾動化さけてリードスイッチの開閉を行うよ
   うにしたリードマイクロスイッチにおいて、上記磁石体
   にバネ部片を一体に成形するとともに、このバネ部片の
   先端をケース内壁に当接させて磁石体を一定姿勢に保持
   し、かつ押釦操作に対する復帰力を付与するようにした
   ことを特徴とするリードマイクロスイッチ。
2. （２）上記磁石体はプラスチック、ゴムに磁性粉を配合
   してなり、かつ上記バネ部片を設けて一体成形されたこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のリ
   ードマイクロスイッチ。
3. （３）上記磁石体は永久磁石と、この磁石を保持すると
   ともに、ケースに回動可能に装着されるホルダからなり
   、かつこのホルダにバネ部片を一体に形成したことを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のリードマ
   イクロスイッチ３（４）上記磁石体は永久磁石と、この
   磁石の外周に一体的に成形されるプラスチック成形体か
   らなり、かつこのプラスチック成形体にバネ部片を一体
   に形成したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のリードマイクロスイッチ。