JPS5933638Y2 - 断熱複合板 - Google Patents

断熱複合板

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JPS5933638Y2
JPS5933638Y2 JP15875779U JP15875779U JPS5933638Y2 JP S5933638 Y2 JPS5933638 Y2 JP S5933638Y2 JP 15875779 U JP15875779 U JP 15875779U JP 15875779 U JP15875779 U JP 15875779U JP S5933638 Y2 JPS5933638 Y2 JP S5933638Y2
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foam
board
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尭 石川
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建築、構築物の下地板、例えば野地板、壁下地
板、モルタル下地板、その他の下地板として適すると共
に、高断熱性、クッション性、耐火性、すぐれた調湿性
、高寸法安定性、モルタルの付着性、機械強度をも有す
る断熱複合板に関する。
例えば、従来における屋根下地構造は、垂木上に野地板
を釘で打設し、その上に防水シート(アスファルトフェ
ルト)を敷設し、その上に屋根材を積層したり、野地板
の上に独立気泡、連通気泡の合成樹脂発泡体を積層した
ような屋根構造が普通である。
この場合、前者は断熱性が殆どないため内部結露が直線
的に野地板に悪影響を及ぼし、屋根材、および野地板を
■腐食し、部材の寿命を劣化すると共に@断熱性に欠け
る欠点があった。
また、後者の場合は、上記@は大きく改善されたが、合
成樹脂発泡体は水蒸気透過率が低いため冬期のように一
度屋根材、野地板間等に結露するとそこに滞留し、結局
、上記■の現象の発生は免れない。
さらに、雪(300kg/m3の積雪)や、作業員が屋
根上に荷重として積載された際、独立気泡の合成樹脂発
泡体はクッション性に欠けるため春先になると窪んだ状
態なり、断熱性の低下とO屋根材の連結部の破壊を招く
不利があった。
さらに連通気泡の合成樹脂発泡体の場合は、荷重に応じ
て寸法が変化するため上記6の不利が存在すると共にや
はり連通気泡のため大きく@の性能が劣化する問題があ
った。
また、従来におけるモルタル壁下地構造としては、■木
ずり板にアスファルトフェルトを敷設し、これにラス材
を張り、その上にモルタル壁材を吹付け、塗り付けする
か、■下地板として高密度ガラスウールマット、◎シー
ジングボード、@合成樹脂発泡体をそれぞれ独立して用
い、これに特殊金具、あるいはラス材を装着した構成が
通例であった。
上記■では、説明するまでもなく、断熱性に欠けるため
内部結露による■があり、かつ@に欠ける不利があった
■では耐アルカリ性、吸湿性、および吸水性のため長期
間の経過に伴い断熱材としての性能が劣化し、かつ吸湿
性のため、ぬれ雑巾となり、結果的に、モルタル壁と本
すり板の間に空隙を形成する不利があった。
◎では調湿性があり、モルタルの付着性は従前より相当
に改善されているが、まだ不十分であり、かつ、断熱性
的にはAの場合とあまり変らないと共に防水的にも一部
問題があった。
■では前記したように結露水が滞留した際に発泡組織、
あるいはその表、裏面で@氷結する不利があった。
さらに外力が付加された際には、弾力性に欠けるため、
■塑性変形すると共に6耐火性に欠ける欠点があった。
もちろん、■調湿性能がなく、シかも耐火性のあるフオ
ームは■脆性があり、その上、高温下で■亀裂、剥落を
生ずる不利があった。
また、前記した他に従来のサイディング材、下地、天井
下地、および床下地構造においては、やはり、前記■〜
■、および吸音性と高結露防止機能(エアサイクル)に
劣る等の欠点が各部位において、それぞれに応じた欠点
があった。
さらに、合成樹脂発泡体のうち、ポリイソシアヌレート
フオーム、フォノールフオームを芯材として用いた複合
板においては、これらフオームと他面材の接着が悪く、
面材が剥離する欠点があった。
本考案はこのような欠点を除去するため、防水性と高い
調湿性とクッション性、吸音性、モルタル付着性を有し
、かつ、保形性を有する繊維板とすぐれた断熱性と非吸
湿性と耐火性を有し、芯材および接着剤となるプラスチ
ックフオームと面材とを順に積層すると共に、フオーム
形成時の自己接着性でこれら構成材を一体に接着して、
すぐれた断熱性、防水性、耐火性、機械強度、耐食性、
耐結露性、耐モルタルの付着性を備え、しかもプラスチ
ックフオームと面材との接着が従前よりも大幅に改善さ
れた断熱複合板を提供するものである。
以下に図面を用いて本考案に係る断熱複合板の一実施例
について詳細に説明する。
第1図は本考案に係る断熱複合板の代表的な一例を示す
斜視図であり、1は繊維板(以下、単にボードという)
で少なくとも1つの外表面に凹状2、凸状3からなる波
構造4を形成したものであり、例えばシージングインシ
ュレーションボード、ロックウール板、木片セメント板
などの硬質板の1種からなるものである。
さらに説明すると、繊維板1はそれ自体に調湿性を有す
るが、これに波構造4のエアサイクルによる結露防止機
能、波構造4による表面積の増加と乱反射による吸音性
の強化(例えば平均吸音率200〜4000 Hzで4
1%、2000〜4000ルで70〜80%等)、モル
タル壁材の付着面積の増加と、くいつき(アンカー効果
)の強化、および機械強度の強化、例えば少なくとも1
mm以上の伸縮幅の弾性があり、曲げ強さ2 kg/C
Tn”以上、寸法安定性があり、密度が、例えば幅50
〜100 kg/cm”の比較的軽量なものである。
また断熱性は、熱伝導率が約0゜035〜0.5 Kc
al/m 、 h 、 ℃のものである。
勿論、繊維板1は下記するプラスチックフオームとの一
体化の強化とフオームの変形防止、およびフオームの炭
化促進に寄与するものである。
すなわち、繊維板1に水分が10%位含まれており、上
記フオームが高熱にさらされると徐々にこの水分が蒸発
するためフオームが蒸し焼き状態になるからである。
特に、シージングインシュレーションボードの場合は、
防水性と耐食性、耐薬品性がある。
さらに大きさとしては施工性を考慮して、例えば900
×1800 mmを標準として用いる。
また、板厚tは外力の付加されない部位で約5mm、通
常は7mm、9〜12mm程度までである。
含水率は好ましくは10%以下である。
また凹凸部2,3は、例えばtl、t2が全体厚tの士
となるように形成するものである。
5は面材で金属板(Cu 、Fe 、A I ) 、ク
ラフト紙、アルミニウム箔、鉄箔、合成樹脂シート、ア
スファルトフェルト、石膏紙、不織布等の1種、もしく
は2種以上をラミネート、あるいは防水処理したもの等
の1種からなるものである。
6は高熱下で炭化層を形成するプラスチックフオーム(
以下、単にフオームという)で、合成樹脂発泡体(以下
、単に発泡体という)7と不燃性繊維8とからなるもの
である。
さらに説明すると、フオーム6は主に断熱材、防水、お
よび防湿材、クッション材、耐火材として機能すると共
に、断熱複合板自体の軽量化を図るためのものである。
また、発泡体7は高熱下で炭化層となるポリイソシアヌ
レートフオーム、フェノールフオームの1種からなり、
主に前記した各機能のほかに、発泡体7形戒時の自己接
着性によって繊維板1と面材5とを一体に接着するため
の接着剤としての機能するものである。
さらに不燃性繊維8は長さ3mm以上の繊維で、例えば
グラスウール、ロックウール、アスベスト、石膏、金属
などの1種以上を第2図a、l)に示すように少なくと
も面材5と接触する面の表層部等に高密度、例えば発泡
体7の原料100重量部に対し約lO〜100重量部位
としたものである。
その目的は発泡体7の脆性改善のための補強、高熱下に
おける発泡体7の亀裂防止、面材5と発泡体7の接着力
強化を図るためである。
さらに説明すると、発泡体7は脆いため、外力によって
窪んだすするので、これを不燃性繊維8を発泡体7の表
層部にそのスキン層をも利用して強固に結合一体化する
ことによって外力による破壊を抑制することである。
また、接着力の強化は発泡体7の原料が面材5と接触す
る際に、発泡体7の原料が不燃性繊維8を通過した後に
ボード1、面材5と接触させ、しかもクリーム状の発泡
体原料の一部が不燃性繊維8に含浸され、それ以外の発
泡体原料が上記繊維8間を通過する時間が遅延されてほ
ぼゲル状となり、その直後にボード1、面材5に接触す
るためであると思料される。
なお、発泡体7の自己接着力が最大に強い状態はゲル状
態のときである。
また、不燃性繊維8をフオーム6の表層部6aに分布す
るには、例えばボード1上に不燃性繊維8を積層し、そ
の上に発泡体原料を吐出し、次ぎに面材5を積層し、そ
の後にキュアして一体化するものである。
この場合、不燃性繊維8は発泡体原料の発泡によりボー
ド1の表面から5〜lQmmの厚さ位までに分布するが
、ボード1表面近傍のフオーム6に多く、これから遠ざ
かるに従って粗になり、表面から約10mm以上のフオ
ーム6の厚さ部分には全く存在しない構造としたもので
ある。
すなわち、発泡体7の発泡組織は表層部以外、殆ど荒ら
されないものであり、発泡体原料を有効に発泡させられ
ると共に、単体の発泡体に比べて断熱性もあまり低下し
ないものである。
次ぎに製造方法について簡単に説明すると、例えば発泡
体原料としてはフェノール樹脂、不燃性繊維8としては
、長さlQQmmのガラス繊維を上記原料100重量部
に対し、10重量部分布すると仮定する。
そこで、ボード1としてはシージングインシュレーショ
ンボードで、厚さ12mmの表面に未発泡の上記原料を
吐出し、次ぎにガラス繊維8を敷設し、その上にカラー
鋼板5を積層して総厚み3Q mmのボード1上を製造
した。
なお、フオーム6の密度は30kg/m3であり、ガラ
ス繊維8は第2図aに示すように面材5の表面から5.
5mmの厚さの範囲に分布していた。
この断熱複合板の熱伝導率は0.021 Kcal/m
、 h、℃テあり、曲げ強度は26〜30kg/cm3
、最大曲げ破壊荷重は130 kgであった。
また、吸音性、クッション性、寸法安定性、調湿性も十
分に認められた。
さらに、この断熱複合板の面材5側を900℃の温度に
30分分間上たところ、フオーム6は炭化しただけで寸
法変形もなく、ボード1の燃焼も全くなかった。
その他、この断熱複合板を胴縁(図示せず)に釘を介し
て固定し、その上に周知外装材(図示せず)を装着した
ときのボード1の室内側の表面に結露することがなかっ
た。
これは波構造4のエアサイクルのためである。以上、説
明したのは本考案に係る断熱複合板の一実施例にすぎず
、第3図a−dに示すように横取することもできる。
すなわち、a図はボード1とフオーム6とを△lだけ変
位して形成したもの、b−dは面材9を図のように設け
たものである。
上述したように本考案に係る断熱複合板によれば、エア
サイクル機能とボード自体の調湿性と吸音性と寸法安定
性を有し、かつ、フオームとの一体化に好都合な連通空
隙のボードと、すぐれた断熱性と耐火性があり、かつ、
不燃性繊維の分布位置を面材、ボード等と接触する表層
のみとし、従前にない接着性を発揮させてフオームと面
材とを一体に積層固着したため、すぐれた機械強度を有
し、かつ、面材、ボードとフオーム間の剥離を大幅に抑
制した特徴がある。
また、前記■〜■の欠点を一挙に除去できると共に安価
にして、施工容易な特徴がある。
さらに、フオームは脆性が大きく改善されると共に、発
泡組織の荒れも少なくすぐれた断熱性、防水性を発揮し
、かつ、生産しやすい利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る断熱複合板の一実施例を示す斜視
図、第2図a、l)は本考案に係る断熱複合板の一部を
拡大して示す説明図、第3図a−dはその他の実施例を
示す説明図である。 1・・・・・・繊維板、4・・・・・・波構造、5・・
・・・・面材、6・・・・・・プラスチックフオーム、
8・・・・・・不燃性繊維。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも1つの外表面に凹凸状からなる波構造を形成
    した繊維板と面相関に高熱下で炭化層を形成するプラス
    チックフオームの自己接着性を介して一体に形威し、ま
    た上記プラスチックフオームの少なくとも前記面材と接
    触する面の表層部に長さが3mmの不燃性繊維をランダ
    ムに、がっ、上記フオーム原料100重量部に対し約1
    0〜100重量部分布したことを特徴とする断熱複合板
JP15875779U 1979-11-15 1979-11-15 断熱複合板 Expired JPS5933638Y2 (ja)

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JP15875779U JPS5933638Y2 (ja) 1979-11-15 1979-11-15 断熱複合板

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JP15875779U JPS5933638Y2 (ja) 1979-11-15 1979-11-15 断熱複合板

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Publication Number Publication Date
JPS5676431U JPS5676431U (ja) 1981-06-22
JPS5933638Y2 true JPS5933638Y2 (ja) 1984-09-19

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ID=29669984

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JP15875779U Expired JPS5933638Y2 (ja) 1979-11-15 1979-11-15 断熱複合板

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JPH06551B2 (ja) * 1983-10-26 1994-01-05 大日本印刷株式会社 剥離テ−プ付き容器
KR100467983B1 (ko) * 2002-03-29 2005-02-02 (주)서한종합건축사사무소 방재 단열 패널
KR100465495B1 (ko) * 2002-04-17 2005-01-13 주식회사 아인종합건축사사무소 흡음 패널

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JPS5676431U (ja) 1981-06-22

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