JPS593267Y2 - 熱交換用管 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は各種流体の熱交換をその螺旋状の流路に於て行
うようになした熱交換用管に関するものである。

出願人の実験に用いたパイプに於ては内外二重管とし、
その内管を外周にひだのない直管状とし、この内管の外
周にその長手方向に螺旋状のひだを設けた外管を嵌合し
、且この外管の内周面を内管の外周面に接面するように
なし外管ひだ内部を流れる流体と内管内部を流れる流体
とを内外両管の接触面を介して所望の熱交換を行ってい
る。

従ってこの方法によれば熱交換を行うに有効なる内外管
の接触面積が少なく、シかも外管形成に多大の材料を要
する欠点がある。

本考案はこれに鑑みてなしたもので、以下本考案を図面
に基づいて説明する。

図に於て１は内管で、熱交換を行う各種の流体例えば液
体、気体等の性質に応じて耐腐蝕性を有し、且熱伝導性
の良好なる材質（銅、アルミニウム）にて所要の内径と
肉厚を有し、内部を内流路４として形成すると共にこの
内管１を全長に亙り波形凸部を連続した螺旋状に形成し
、この波形凸部間に内側に彎曲した凹部とするもので、
その断面形状は第２図に詳示するように三角おむすび形
となっている。

又上記の如く構成したる内管１の外周に外管２を嵌合す
るが、この外管２も内管１と同様に該外管内を流通せし
める各種気体、液体等各種流体に対して腐蝕しない材質
を用い、そしてこの外管を内管をその内部に嵌合しうる
内径を有するパイプ形とし、且この外管に必要に応じて
内管に設けた波形凸部よりもその凹凸量が小さい螺旋状
の波形凸部２ａを設ける。

この波形凸部２ａは内管の波形凸部のピッチと同−又は
異なるようになす。

この外管の波形凹凸は必要に応じて設けるもので、直管
状であっても使用できるものである。

上述の内管１に外管２を嵌合した場合、三角おむすび形
をした内管をゆるい角度で捻るようにして設けた波形凹
凸の凸部１ａを外管内面に接触させると共にこの外管内
面と内管と内管波形凸部の偏平なる凹部１ｂ間に形成さ
れる空間を偏平なる外流路３とし、この外流路３を内管
外周の波形凸部に沿って螺旋形に形成するものである。

尚この熱交換用管の端部を図示省略したが内外管とも直
管状とし、これにより管継手金具等と簡易に接合するよ
うになすこともある。

而して本考案による時は断面おむすび形をした内管を波
形凸部を連続した螺旋状に形成し、且この内管外周に嵌
合する外管とこの波形凸部間の偏平なる凹部とにより流
路を形成するようになしているため内管内を流通する液
体は直管に比べ大なる表面積を有する内管全外表面を介
して熱交換されるため熱交換効率が飛躍的に向上すると
共に外管内の流路面積が従来品に比べ大となる多量の流
体を通すことができ、さらに内外管ともに従来品の如く
ひだを設けず内管に波形凹凸を波形に形成するのみであ
るため使用材料が少くてすみ、且つ内管と外管のみによ
って形成される故安価に提供できるしかも内管内を流下
抵抗を少なくして流下できる等数々の利点を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は左半を縦断したる正面図、第２図は縦断側面図
である。 １・・・・・・内管、１ａ・・・・・・波形凹凸の凸部
、１ｂ・・・・・・凹部、２・・・・・・外管、２ａ・
・・・・・波形凸部、３・・・・・・外温路、４・・・
・・・向流路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内管の外周に波形凸部を連続して大きなピッチの螺旋形
   に形成し、この波形凸部間を内側に彎曲してくぼませて
   凹部を形成した断面三角おむすび形とした内管を外管内
   に嵌合すると共に内管の波形凸部を外管内面に接触させ
   、この内外管間に、内管外周面に沿って螺旋形の偏平な
   る外流路を形成したる熱交換用管。