JPS5932408Y2 - プレス曲型 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、カール曲げ加工を行なうプレス凸型に関す
る。

従来のプレスブレーキカール曲げ加工例について説明す
れば、１ず、第１図に示すようなプレスブレーキカール
凸側で加工してから、第２図に示すプレスブレーキカー
ル曲げ修正開型で修正加工を施すのが普通の加工手順で
あって、第１図において、１はプレスブレーキラム、３
はポンチホルダ、４は被加工材１３を押えて滑動ずれを
防ぐ材料押え金、５は前記ポンチホルダから吊下して先
端に前記押え金を螺入している押え金ボルト、６はポン
チホルダと押え余聞に間挿して該押え金に押圧力を与え
るばね、７はポンチホルダに固着した曲げポンチ、８は
プレスブレーキホルダ、１０は前記ホルダに装着したダ
イホルダ、１０ａは前記ダイホルダに固着したバッキン
グホルダ、１１は同じくダイホルダに固着した曲げダイ
、１２は前記バッキングホルダに固着したバンキングプ
レートであり、第２図において、１４は修正ポンチ、１
５は修正ダイを示しており、い１ラム１を下降させると
、被加工材１３は材料押え金４で押えられてから、ポン
チ７とダイ１１０間で第３図のａのように曲げられるが
、その曲げ形状は第４図に示すようになり、ついで該材
料を第１図に示すｂの長さだけ前出させてさらに前述同
様に曲げ加工を施すと、第５図に示すような材料のスプ
リング。

バック性による不充分なカール曲げ形状になるので、第
２図に示した修正ポンチ１４と修正ダイ１５間において
加圧することに上って第６図に示すカール曲げ製−品を
得ることができる。

上述したように従来方式による加工では修正曲げ加工々
程を必ず要求され、一般にプレスブレーキ機は長尺物の
曲げ加工専用機であるために修正工程があればその分だ
げ長尺物の移動に労力および工数が必要となる上に、修
正加工用の間型を準備せぬばならないなどの問題をかか
えている。

この考案は、このような問題を解消するためになされた
もので、プレスブレーキカール凸型の曲げダイとバッキ
ングホルダ間の下方に回転曲げダイを配設することによ
って一挙にカール曲げ製品が得られるプレス凸型を提供
することを目的としている。

つぎに、この考案の実施例を示す図面について説明すれ
ば、第７および８図において、前述した第１図における
同一または相当部品には同一の符号を用いるものとして
、１６は曲げポンチ７の外側に固定した回転ダイ押しポ
ンチで、１７は曲げダイ１１とバッキングホルダ１０ａ
間の下方に配設した半月状の回転ダイであって、該回転
ダイはその半月部分をダイホルダ１０上に固設した回転
ダイホルダ１８に回転自在に支承させ、また該半月部に
到設した切欠溝２２内に前記曲げダイに止めねじ２０で
一端を固定したコイルばね１９の他端を当圧させ、さら
に回転ダイ上面の平面部２３に該ダイが第７図における
反時計方向に回転しないようにストッパビン２１を係合
配置しているものである。

したがって、この考案によれば、まず曲げポンチＴで被
加工材１３を前述の第４図に示す形状に曲げ加工を施し
てから、第７図に示すように、ｂの長さだけ前に出させ
た後に再びラム１を下降させると、先づ第８図Ａに示す
ように、被加工材１３は材料押え金４によって把持され
、次いで既に曲げ加工された曲り部上り中央寄りの部分
を回転ダイ押しポンチ１６で押され、更に第８図Ｂに示
す如く、中央寄りの部分を曲げポンチ７で押され、更に
、ラム１の下降するにつれて第８図Ｃに示す如く、曲げ
ポンチＴの曲面部によって曲げタ゛イ先端部１１．に徐
々に押しつげられ、最終段階では第８図りに示す如く回
転ダイ押しポンチ１６が回転ダイ１７の一方の端部を押
し下げるので、該ダイは第８図りにおいて時計方向に回
転し、その平面部の他端部が被加工材１３の先端部分Ｃ
を押圧するから、該部分は曲げダイ１１の突設したダイ
先端部１１ａの下面に沿って曲げられて前述した第６図
に示すカール曲げ製品を得ることができる。

上記のように、この考案は、−挙にカール曲げ製品まで
曲げ加工ができ、修正加工工程を経る必要が全くないの
ど、能率的である上に前述のような長尺物の移動運搬工
数を削減することができ、修正加工用の間型の準備も不
要となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプレスブレーキカール間型を使用する加
工例を示す要部を縦断側面であられした説明図、第２図
は同じく修正間型による要部縦断側面であられした説明
図、第３図は同じく被加工材、曲げポンチおよびダイの
相関を示す拡大縦断側面図、第４図は同じく最初の工程
による被加工材の曲げ形状図、第５図は同じく第二工程
による曲げ形状図、第６図は同じくカール曲げ製品の曲
げ形状図、第７図はこの考案の実施例による加工を示す
要部を縦断側面であられした説明図、第８図Ａはこの考
案実施例の第二加工工程の曲げ開始の状態図、第８図Ｂ
は曲げポンチによる曲げ開始の状態図、第８図Ｃは曲げ
ポンチの曲面による曲げ状態図、第８図りは回転ダイに
よる曲げ状態図、である。 ４・・・材料押え金、７・・・曲げポンチ、１０．・・
・バッキングホルダ、１１・・・曲げダイ、１１ａ・・
・曲げダイ先端部、１３・・・被加工材、１６・・・回
転ダイ押しポンチ、１７・・・回転ダイ、１８・・・回
転ダイホルダ、１９・・・コイルばね、２１・・・スト
ツピン、２２・・・切欠溝、２３・・・回転ダイ平面部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被加工材を曲げダイ上に材料押え金で押えると同時に曲
   げポンチで押圧してカール曲げを行なうプレスブレーキ
   機において、前記曲げポンチの外側に回転ダイ押しポン
   チを固定するとともに、曲げダイの先端部の下方に半月
   状の回転ダイを配設してその半月部分を回転自在にダイ
   ホルダに支承させ、その上面の平面部端が前記回転ダイ
   押しポンチで押下げられると該回転ダイか回転してその
   半筒部他端と前記曲げダイ先端部下面との間で被加工材
   に曲げ加工を施すようにしたことを特徴とするプレス凸
   型。