JPS5931748A - α−シアノアクリル酸エステルの製造法 - Google Patents

α−シアノアクリル酸エステルの製造法

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JPS5931748A
JPS5931748A JP14282982A JP14282982A JPS5931748A JP S5931748 A JPS5931748 A JP S5931748A JP 14282982 A JP14282982 A JP 14282982A JP 14282982 A JP14282982 A JP 14282982A JP S5931748 A JPS5931748 A JP S5931748A
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Hiromichi Okabe
弘道 岡部
Tatsumi Nuno
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、α−シアノアクリル酸エステルの新規な製造
法に関する。
a−シアノアクリル酸エステルは、m間接M剤として現
在急成長を続けているものであり、エステル基のアルコ
ール部を変えることで性能の異なる種々のものが知られ
ている。
従来このα−シアノアクリル酸エステルの製造法として
は、米国特許第2467926号明細書に記載されてい
るように、メタノールを溶媒とじピペリジン等の有機ア
ミンを触媒と・してホルマリンとシアノ酢酸エステルと
を反応させ、ついで共沸溶媒を用いて共沸脱水しプレポ
リマーと成し、五酸化リンを加えて解重合することによ
りα−シアノアクリル酸エステルを得る方法が知られて
いる。
しかし、この方法は、高価なシアノ酢酸エステルを用い
ること、反応自体の収率が低いこと等でコスト高であり
、このコスト高が本接着剤のさらなる成長にとって大き
な障害となっている。
また、例えば、有機合成化学部会誌、、第27巻122
4頁+ (1969年)には、アクリル酸エステルを出
発原料とする方法が記載されている。すなわちアクリル
酸エステルをジクロル化した後、β位のみをメトキシ化
し次いでα位のクロル基をシアノ基に置換しα−シアノ
−β−メトキシプロピオン酸エステルとする。その後こ
れを脱アルコールしてα−シアノアクリル酸エステルと
するものであるが、この方法は収率面から不充分な所が
多く満足できるものではない。
本発明者らは−これらの事情に鑑みα−シアノアクリル
酸エステルを安価に供給する製造法につき鋭意検討した
結果、α−アセトキシ−α−シアノプロピオン酸エステ
ルを熱分解反応に(5) より脱酢酸することによって容易にα−シアノアクリル
酸エステルが得られることを見出し本発明を完成するに
至った。
すなわち、本発明は下記一般式(II)OCOOH* C;Hm −C−00OR(II) N (式中、Rはアルキル、アルケニルまたはアルコキシア
ルキルを表ワス。) で示されるα−アセトキシ−α−シアノプロピオン酸エ
ステルを熱分解反応により脱酢酸することを特徴とする
下記一般式(1) %式%() (式中、凡は前記の意味を有する。) で示されるα−シアノアクリル酸エステルの製造法を提
供する。
本発明はまた、下記一般式@) (6) (式中、Rは前記の意味を有する。) で示されるピルビン酸エステルシアンヒドリンをアセチ
ル化して前記一般式(n)で示されるプロピオン酸エス
テルを得、次いで熱分解反応により脱酢酸することを特
徴とする一般式(I)で示されるa−シアノアクリル酸
エステルの製造法を提供する。
更に本発明は、下記一般式(ぬ 1 CHs −0−COOR(′PJ′) (式中、几は前記の意味を有する。) で示されるピルビン酸エステルをヒドロシアン化して前
記一般式@)で示されるシアンヒドリンを得たのち、ア
セチル化して前記一般式(m)で示されるプロピオン酸
エステルを得、次いで熱分解反応により脱酢酸すること
を特徴とする一般式(I)で示されるα−シアノアクリ
ル酸エステルの製造法を提供する。
本発明において、前記一般式(II)および@)で示さ
れる夫々の化合物は新規化合物であり、几で表わされる
アルキルとしては、メチル、エチル、n−フロビル、i
−プロピル、ブチル、n−ヘプチルなど01−07アル
キルが例示され、アルケニルとしてはビニル、ブテニル
、ヘプテニルなどC2−07アルケニルが例示され、ま
たアルコキシアルキルとしてはメトキシエチル、エトキ
シエチルなどCt−04アルコキシ01−04アルキル
が例示される。
以下に本発明方法を詳細に説明する。
本発明方法において、一般式(II)で示されるプロピ
オン酸エステルの熱分解反応は、所定の分解温度に保た
れた分解器の中へ該プロピオン酸エステル(I[)を供
給することにより行なわれる。
熱分解反応器としては、管状反応器が良く、これは、石
英、磁製片等の不活性固型物を充填したものでもよく、
又充填材を用いない空管も採用される。
原料プロピオン酸エステル(II)の供給に於ては、窒
素、亜硫酸ガス、炭酸ガス等のガスを希釈剤として原料
と同時に供給しても良く、この場合の希釈率も任意に選
べるが、好ましくは20〜90容量%の範囲が良い。ま
た、例えばアセトン、n−ヘキサン、ジクロロエタン等
の熱分M反応に不活性な溶媒を希釈剤として使用するこ
とも可能である。
熱分解反応時の温度は、350℃〜550℃好ましくは
、400〜480℃の範囲が選ばれる。
原I=Iプロピオン酸エステル(II)または、希釈剤
で希釈された原料プロピオン酸エステル(n)は、その
まま反応器に供給することも可能であるが反応器内の温
度保持に有利なように予熱しておく方法が良くその場合
の予熱温度としては、250〜400℃の範囲が選ばれ
る。
原料プロピオン酸エステル(m)の反応器中での接触時
間は、充填材の量、形状、希釈剤の量等の選択により一
様に規定できないが、通常1〜100秒、好ましくは、
5〜40秒である。
反応は常圧下の操作が多用されるが、加圧下の反応も同
様に実施できる。
(9) 反応器より排出されたガス状の反応生成物はコンデンサ
ーにより凝縮され油状物として採取される。
油状物中には、α−シアノアクリル酸エステル、未反応
原料プロピオン酸エステル(IF)、副成物a−アセト
キシプロピオン酸エステル、酢酸、その他副反応物が含
まれる。この油状物を蒸留により分離することによりα
−シアノアクリル酸エステル(r)を得ることが出来ろ
なお生成物のα−シアノアクリル酸エステルは少量の水
分でも重合を起す為、反応器からの凝縮物の受器には、
五酸化リンのような脱水剤をあらかじめ入れておく方法
も採用される。反応物より蒸留により回収される未反応
原料プロピオン酸エステル(II)は再度熱分解反応に
使用される。
熱分解反応の原料プロピオン酸エステル(I[)は、前
記一般式@)で示されるシアンヒドリンのアセチル化に
より得られる。この場合のアセチル化剤としては、例え
ば無水酢酸、酢酸のハロゲン(10) 化物が用いられるが、少量の硫酸を触媒とし酢酸を共沸
溶媒存在下に反応させて脱水をしながらアセチル化する
方法も採用される。アセチル化剤の使用量はシアンヒド
リン@)とはt’4モルである。
アセチル化時の温度としては、40〜180℃の範囲が
選ばれるが原料のシアンヒドリン(2)は高温側では安
定性が良くない為、50〜110℃の範囲が好ましい。
アセチル化反応物は、そのまま前記の熱分解反応に供給
しても良く、一旦蒸留等の方法により純度を高めて供給
゛してもよい。
前記一般式@)で示されるシアンヒドリンは、前記一般
式(転)で示されるピルビン酸エステルをヒドロシアン
化して得ることができる。このとドロシアン化反応は青
酸又はアルカリ金属のシアン化物などのシアン化剤を用
い酸性条件下で実施することができる。
この反応での温度は低温程好ましく、−10〜7.0℃
の範囲が選ばれる。反応生成物は、必要に応Cて有機溶
剤による抽出、又は蒸留により精製してアセチル化へ供
給される。
本発明における原料化合物である上記一般式(給で示さ
れるピルビン酸エステルは、その製造法および純度につ
いて特に制約はなく、例えばピルビン酸と相当するアル
コールとのエステル化反応、あるいはピルビン酸ハライ
ドと相当するアミンとの縮合反応によって得られたもの
が用いられる。
上記した本発明方法の各工程において一般式(n)で示
されるプロピオン酸エステルの熱分解反応は反応条件の
要請から連続式で実施することが好ましい。また一般式
(lv)のピルビン酸エステルのとドロメジアン化反応
および一般式@)のシアンヒドリンのアセチル化反応は
連続式、回分式のいずれでもよい。
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、これら
の実施例は本発明を限定するものではない。例中、%は
重量%を表わす。
実施例1−a 、bおよびC 内径2.0 cm、長さ50口の縦型石英製反応管、お
よび内径5mg、長さ80crnの原料供給口およびガ
ス供給口を有する予熱器を上記反応管の上端部に取゛り
付けてなる熱分解反応装置を準備した。
反応管は外部から電気炉および断熱材で夫々加熱、保温
した。
予熱管はリボンヒーターで覆い、スライダックを用いて
温度調節した。
反応管内には、径3〜5rmの石英片を充填し、充填層
の長さを40口とした。また反応管内には、温度検知端
子を設置して反応中の温度を測定しtこ。
反応管内の温度を所定の温度に調節したのち、予熱管の
原料供給口およびガス供給口から夫々所定量のα−アセ
トキシ−α−シアノプロピオン酸エチルエステルおよび
窒′素ガス□を同時に連続的に供給した。
反応は連続的に1時間行つ丁コ。
(18) 反応管よりのガス状生成物は、蛇管式コンデンサーで冷
却、凝縮して油状物を得た。
油状物は、そのままガスクロマトグラフィーで分析した
夫々の反応条件および反応結果を表−1に示す。
表中、α−シアンアクリル酸エステルは、EOA 、a
−アセトキシ−α−シアノプロピオン酸エステルはPO
HA、酢酸はAOAで夫々表わした。油状物回収率は、
ガスリ外の供給原料総量に対する、油状分の回収率を示
す。
実施例1−aで櫓られた油状物を、ミクロ精留装置で分
留じ沸点56〜57℃(2wHg)の留分7.Ogを得
た。水晶は、ガスクロマトグラフィ−の分析結果、α−
シアノアクリル酸エチルであり、良好な瞬間接着機能を
持□つ彪 でいた。精留で回収された未反応原料は次相の反応に再
使用した。
上剥の原料化合物であるα−アセトキシ−(14) α−シアノプロピオン酸エチルエステルは下記のとおり
製造した。
かきまぜ器、温度計、コンデンサーの付いた500ゴ底
抜き式丸底フラスコに、ピルビン酸エチル1049(0
,9モル)を仕込ミ攪拌下内温を5℃まで冷却した。こ
の中に98%硫酸9BQC0,9Bモル)、及び25%
濃度のNaCN水溶液176.4g(&ON  として
44g・・・・・・0.9モル)を定量ポンプで2時間
かけて滴下し終るように仕込んだ。滴下途中内温が10
℃を越えないように冷却した。
滴下途中の反応液のPHは2.0以下であった。
滴下終了後20分間同温度で攪拌を続けた後攪拌を止め
て静置分液を10分間行ない油層を1281水層を25
0ダ得た。油層は精留にかけ1 tmH9の減圧下、塔
頂温度68〜69℃の留分を117g得た。この留分は
、下記の元素分析、第1図のNMR5および第2図のI
Rからピルビン酸エチルのシアンヒドリンであることが
判った。
水晶を、かきまぜ機、コンデンサー、温度計付の200
−フラスコに入れ、98%硫酸0.2gを入れた後90
℃に昇温した。この中7′V− に、無鉄酢酸85gを1時間かけて滴下、さらに80分
保温した。反応は、はぼ定量的に進行した。原料ピルビ
ン酸エチルからアセチル体への収率は、91%であった
なお本実施例で得られたシアンヒドリン及び、そのアセ
チル体の元素分析値は以下のものであった。
ピルビン酸エチルシアンヒドリン 測定値1C=50.5%、flI−6,1%、N=9.
7%計算値1c=50.8%、Eニー6.8%、N=9
.8%ピルビン酸エチルシアンヒドリンのアセチル体測
定値±C= 51.7%、H=5.9%、N=7.7%
計算値;C=51.9%、 H= 5.9 X 、 N
 = 7.5%実施例2 熱分解原料を、アセトンで希釈して使用し窒素ガス量を
2.OL/hとする以外実施例1−aと同じ条件で反応
を行なった。
反応結果を表−1に示す。
実施例8 希釈ガスの種類を窒素ガスから炭酸ガスに変える以外、
実施例1−aと同じ条件で反応を行なった。
反応結果を表−1に示す。
実施例4 a−アセトキシ−α−シアノプロピオン酸エチルエステ
ルをメチルゴスチルとする以外実施例1−aと同一の条
件で熱分解反応を行なった。結果を表−1に示す。
なお、該メチルエステルの調製法は、以下の°方法によ
った。
実施例−1と同じ装置に、ピルビン酸メチル91.8 
f/ (0,9モル)、98%硫酸96F(0,96モ
ル)及び、25%濃度のNaCN水e液176.49 
(NaCNとして、44 f −・・−0,9モル)を
、3成分を相性する方法で、2時間かけて、3成分が同
時に供給し終るように滴下した。反応温度は5〜10℃
で行なつ(17) fコ。反応後、分液により・121gの油層を得1こ。
油層中には、ピルビン酸メチルエステルシアンヒドリン
が110y含まれていた。
この油層を、精留にかけるこ号なく、そのまま実施列1
と同じ方法で、0.21の98%硫酸と89Fの無水酢
酸で100℃にてアセチル化を行ない、アセチル体を得
た。ピルビン酸メチルエステルからの収率は95%であ
った。本実施例のアセチル化により得られたものの、元
素分析値は以下のとおりであった。
測定値C−50,2%、■=5.1%、N−8.896
計jiE 値C= 49.1%H= 5.2 % N”
” ’ 2/実施例5 α−アセトキシ−α−シアノプロピオン酸エチルエステ
ルをブチルエステルとする以外実施例1−aと同じ方法
で熱分解反応を行なった。その結果を表−1に示す。
原料のブチルエステルは、実施例1と同様の処決で調製
した。ピルビン酸ブチルからα−アセトキシ−a−シア
ノプロピオン酸ブチ(18) ルエステルへの収率は90%であった。
本実施例のアセチル化により得られjこものの元素分析
値は以下のとおりであった。
測定値i (3=56.5 wt% H−7,9wt%
 N=13.6wt%計算値+ O”” 56.3 ”
 t% )1: = 7. Q wt% N=5.(i
wt%
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は夫々実施例1で得られたピルビン
酸エチルエステルシアンヒドリンのNMRおよびIR測
定チャートである。 (21完)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  下記一般式 %式% C式中aはアルキル、アルケニルまたハアルコキシアル
    キルを表ワス。) で示されるα−アセトキシ−α−シアノプロピオン酸エ
    ステルを熱分解反応により脱酢酸することを特徴とする
    下記一般式 %式%(300 (式中、R′は前記の意味を有する。)で示されるα−
    シアノアクリル酸エステルの製・進法。
  2. (2)下記一般式 %式% (式中、几はアルキル、アルケニルまたはアルコキシア
    ルキルを表わす。) で示されるピルビン酸エステルシアンヒドリンをアセチ
    ル化して下記一般式 %式% (式中、凡は前記の意味を有する。) で示されるα−アセトキシ−α−シアノプロピオン酸エ
    ステルを得、次いで熱分解反応により脱酢酸することを
    特徴とする下記一般式%式% (式中、几は前記の意味を有する二) で示されるα−シアノアクリル酸エステルの製造法。
  3. (3)下記一般式 0 %式% (式中、几はアルキル、アルケニルまたはアルコキシア
    ルキルを表わす。) で示されるピルビン酸エステルをヒドロシアン化して下
    記一般式 %式% (式中、1tは前記の意味を有する。)で示されるピル
    ビン酸エステルシアンヒドリンを得たのち、アセチル化
    して下記一般式0式% (式中、Rは前記の意味を有する。) で示されるα−アセトキシ−α−シアノプロピオン酸エ
    ステルを得、次いで熱分解により脱酢酸することを特徴
    とする下記一般式0式% (式中、孔は前記の意味を有する。) で示されるα−シアノアクリル酸エステルの製造法。
JP14282982A 1982-08-17 1982-08-17 α−シアノアクリル酸エステルの製造法 Granted JPS5931748A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0741127A1 (en) * 1995-05-05 1996-11-06 Loctite Corporation Synthesis of cyanoacrylate esters by oxidation of aromatic selenyl cyanopropionates

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0741127A1 (en) * 1995-05-05 1996-11-06 Loctite Corporation Synthesis of cyanoacrylate esters by oxidation of aromatic selenyl cyanopropionates

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