JPS5930743B2 - 金属被覆用樹脂組成物 - Google Patents
金属被覆用樹脂組成物Info
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- JPS5930743B2 JPS5930743B2 JP49091962A JP9196274A JPS5930743B2 JP S5930743 B2 JPS5930743 B2 JP S5930743B2 JP 49091962 A JP49091962 A JP 49091962A JP 9196274 A JP9196274 A JP 9196274A JP S5930743 B2 JPS5930743 B2 JP S5930743B2
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- JP
- Japan
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- coated
- metal
- acid
- resin composition
- resin
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- Organic Insulating Materials (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は樹脂組成物を被覆してなる樹脂被覆金属に関す
るものである。
るものである。
さらに詳しくはポリブチレンテレフタレートを主成分と
する熱可塑性ポリエステルとイオン性共重合体の混合物
からなる樹脂組成物を被覆してなる剥離強度ならびに耐
熱水処理性、深絞り性および耐蝕性の優れた樹脂被覆金
属に関するものである。
する熱可塑性ポリエステルとイオン性共重合体の混合物
からなる樹脂組成物を被覆してなる剥離強度ならびに耐
熱水処理性、深絞り性および耐蝕性の優れた樹脂被覆金
属に関するものである。
従来、金属材料に対し発錆、腐蝕防止性や電気絶縁性な
どを付与するために、該金属表面を樹脂で被覆すること
が広く行なわれている。
どを付与するために、該金属表面を樹脂で被覆すること
が広く行なわれている。
かかる技術に使用される被覆用樹脂としては主としてエ
ポキシ系、フェノール系、ポリエステル系などの熱硬化
性樹脂やポリアミド系、ポリエステル系、アクリル酸系
などの熱可塑性樹脂が挙げられ、これらの樹脂を溶剤に
溶かした溶液を金属材料に塗布し、その後加熱などの方
法で溶剤を除去して金属表面に被膜を形成させる方法が
一般的に用いられている。しかし、この方法は多くの工
程を必要とし生産性が低いことと、人体に好ましくない
影響を与える有機溶剤を大量に取扱う必要があることな
どの欠点を有しているため、最近では熱可塑性樹脂を金
属表面に溶剤を用いず熱接着し金属を被覆した樹脂被覆
金属がしだいに広く用いられるようになつてきている。
ポリエステル系熱可塑性樹脂は一般に機械的強度、耐熱
性、耐摩耗性、電気絶縁性などが優れていることが知ら
れているが、ポリブチレンテレフタレートはポリエチレ
ンテレフタレートなどと比較して金属に熱接着する際、
高速度で処理するのに適した溶融粘度特性を保持してい
ること、また結晶化しやすいため熱接着後ただちに高い
接着強さを示すことなど熱接着材料として特に優れた性
質を保持している。
ポキシ系、フェノール系、ポリエステル系などの熱硬化
性樹脂やポリアミド系、ポリエステル系、アクリル酸系
などの熱可塑性樹脂が挙げられ、これらの樹脂を溶剤に
溶かした溶液を金属材料に塗布し、その後加熱などの方
法で溶剤を除去して金属表面に被膜を形成させる方法が
一般的に用いられている。しかし、この方法は多くの工
程を必要とし生産性が低いことと、人体に好ましくない
影響を与える有機溶剤を大量に取扱う必要があることな
どの欠点を有しているため、最近では熱可塑性樹脂を金
属表面に溶剤を用いず熱接着し金属を被覆した樹脂被覆
金属がしだいに広く用いられるようになつてきている。
ポリエステル系熱可塑性樹脂は一般に機械的強度、耐熱
性、耐摩耗性、電気絶縁性などが優れていることが知ら
れているが、ポリブチレンテレフタレートはポリエチレ
ンテレフタレートなどと比較して金属に熱接着する際、
高速度で処理するのに適した溶融粘度特性を保持してい
ること、また結晶化しやすいため熱接着後ただちに高い
接着強さを示すことなど熱接着材料として特に優れた性
質を保持している。
しかし、上記の各種の優れた性質を保持している反面、
ポリブチレンテレフタレートで被覆した金属材料は熱水
あるいは蒸気で処理すると被膜が剥離したり、被覆が容
易に損傷する欠点がある。このため、ポリブチレンテレ
フタレートで被覆した例えば金属容器を殺菌などの目的
で蒸熱処理すると被膜が剥離して内容物と金属面とが直
接接触し、発錆、腐食などによつて内容物の変質をきた
す結果になる可能性がある。本発明者らはポリブチレン
テレフタレートを被覆してなる被覆金属の上記欠点を改
善し、耐熱水性の優れたポリエステル系樹脂組成物を被
覆してなる樹脂被覆金属を得るべく鋭意検討した結果、
ポリブチレンテレフタレートに適量のイオン性共重合体
を配合してなる樹脂組成物を被覆することにより、上記
欠点の改良された樹脂被覆金属が得られることを見出し
、本発明に到達した。すなわち、本発明は少なくとも6
0モル%のテレフタール酸を含むジカルボン酸成分と少
なくとも60モル%の1,4−ブタンジオールを含むジ
オール成分とからなる熱可塑性ポリエステルおよび1〜
3価の金属イオンを含むα,β一不飽和カルボン酸のイ
オン性塩とα−オレフインとのイオン性共重合体の混合
物であつて、該1〜2価の金属イオンを含むα,β一不
飽和カルボン酸塩とα−オレフインとのイオン共重合体
の含有量が混合物の全重量に基づき3〜40重量%であ
ることを特徴とする樹脂組成物を被覆してなる樹脂被覆
金属を提供するものである。
ポリブチレンテレフタレートで被覆した金属材料は熱水
あるいは蒸気で処理すると被膜が剥離したり、被覆が容
易に損傷する欠点がある。このため、ポリブチレンテレ
フタレートで被覆した例えば金属容器を殺菌などの目的
で蒸熱処理すると被膜が剥離して内容物と金属面とが直
接接触し、発錆、腐食などによつて内容物の変質をきた
す結果になる可能性がある。本発明者らはポリブチレン
テレフタレートを被覆してなる被覆金属の上記欠点を改
善し、耐熱水性の優れたポリエステル系樹脂組成物を被
覆してなる樹脂被覆金属を得るべく鋭意検討した結果、
ポリブチレンテレフタレートに適量のイオン性共重合体
を配合してなる樹脂組成物を被覆することにより、上記
欠点の改良された樹脂被覆金属が得られることを見出し
、本発明に到達した。すなわち、本発明は少なくとも6
0モル%のテレフタール酸を含むジカルボン酸成分と少
なくとも60モル%の1,4−ブタンジオールを含むジ
オール成分とからなる熱可塑性ポリエステルおよび1〜
3価の金属イオンを含むα,β一不飽和カルボン酸のイ
オン性塩とα−オレフインとのイオン性共重合体の混合
物であつて、該1〜2価の金属イオンを含むα,β一不
飽和カルボン酸塩とα−オレフインとのイオン共重合体
の含有量が混合物の全重量に基づき3〜40重量%であ
ることを特徴とする樹脂組成物を被覆してなる樹脂被覆
金属を提供するものである。
本発明で使用する熱可塑性ポリエステルとはポリブチレ
ンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレートを
主体とする共重合ポリエステルであるが、ポリエステル
中のテレフタル酸および1,4−ブタンジオールの含量
が各々60モル%以下では熱接着の際の樹脂の溶融粘度
特性および結晶化特性が変化し、被覆後の被膜の強度が
著しく低下するため好ましくない。
ンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレートを
主体とする共重合ポリエステルであるが、ポリエステル
中のテレフタル酸および1,4−ブタンジオールの含量
が各々60モル%以下では熱接着の際の樹脂の溶融粘度
特性および結晶化特性が変化し、被覆後の被膜の強度が
著しく低下するため好ましくない。
使用し得るテレフタール酸の残部のジカルボン酸成分と
してはアゼライン酸、セバシン酸、アジピン酸、ドデカ
ンジカルボン酸などの炭素数2〜20の脂肪族ジカルボ
ン酸またはイソフタール酸、ナフタレンジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸またはシクロヘキサンジカルボ
ン酸などの脂環式ジカルボン酸の単独または混合物が挙
げられる。使用し得る1,4−ブタンジオールの残部の
ジオール成分としてはエチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカンジオール
1,4−シクロヘキサンジオール、α一エチル一2−
ブチル−1,3−プロパンジオールなどの脂肪族グリコ
ール、脂環式グリコールの単独または混合物などが挙げ
られる。また、熱可塑性ポリエステルの重合度は樹脂の
オルトクロロフエノール0.5%溶液を25℃で測定し
た際の相対粘度が1.2以上であれば特に制限はない。
してはアゼライン酸、セバシン酸、アジピン酸、ドデカ
ンジカルボン酸などの炭素数2〜20の脂肪族ジカルボ
ン酸またはイソフタール酸、ナフタレンジカルボン酸な
どの芳香族ジカルボン酸またはシクロヘキサンジカルボ
ン酸などの脂環式ジカルボン酸の単独または混合物が挙
げられる。使用し得る1,4−ブタンジオールの残部の
ジオール成分としてはエチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
1,6−ヘキサンジオール、1,10−デカンジオール
1,4−シクロヘキサンジオール、α一エチル一2−
ブチル−1,3−プロパンジオールなどの脂肪族グリコ
ール、脂環式グリコールの単独または混合物などが挙げ
られる。また、熱可塑性ポリエステルの重合度は樹脂の
オルトクロロフエノール0.5%溶液を25℃で測定し
た際の相対粘度が1.2以上であれば特に制限はない。
本発明においてポリエステルに配合する1〜3価の金属
イオンを含むα,β=不飽和カルボン酸のイオン性塩と
α−オレフインのイオン性共重合体としてはエチレンと
アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和カルボン酸との
共重合体あるいはエチレンとマレイン酸、イタコン酸な
どの不飽和ジカルボン酸との共重合体のカルボキシル基
の一部または全部がナトリウム、亜鉛、アルミニウムな
どの1〜3価の金属で部分的に中和された重合体などが
挙げられ、これらのイオン性共重合体のオレフイン含有
量が60モル%以上のものが望ましい。
イオンを含むα,β=不飽和カルボン酸のイオン性塩と
α−オレフインのイオン性共重合体としてはエチレンと
アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和カルボン酸との
共重合体あるいはエチレンとマレイン酸、イタコン酸な
どの不飽和ジカルボン酸との共重合体のカルボキシル基
の一部または全部がナトリウム、亜鉛、アルミニウムな
どの1〜3価の金属で部分的に中和された重合体などが
挙げられ、これらのイオン性共重合体のオレフイン含有
量が60モル%以上のものが望ましい。
本発明に用いる熱可塑性ポリエステルとイオン性共重合
体からなる樹脂組成物を得る方法については特に制限は
なく、例えばペレツト状あるいは粉末状の熱可塑性ポリ
エステルとイオン性共重合体の混合物を押出機を用いて
溶融混合する方法、あるいはポリエステルの低重合体ま
たは重合を完結する直前にイオン性共重合体を反応系に
添加して、ポリエステルの重合を完結しながら混合物を
得る方法などが挙げられる。
体からなる樹脂組成物を得る方法については特に制限は
なく、例えばペレツト状あるいは粉末状の熱可塑性ポリ
エステルとイオン性共重合体の混合物を押出機を用いて
溶融混合する方法、あるいはポリエステルの低重合体ま
たは重合を完結する直前にイオン性共重合体を反応系に
添加して、ポリエステルの重合を完結しながら混合物を
得る方法などが挙げられる。
また得られた混合物を減圧下または不活性ガス雰囲気下
で加熱処理することも可能である。本発明の樹脂被覆金
属に用いる金属とは板状、線状、塊状の表面にメツキな
どの処理をしていない鋼材あるいは錫、亜鉛などのメツ
キをした鋼材、アルミ、銅などの非鉄金属などが挙げら
れるが、金属の材質、形状に特に制限はない。
で加熱処理することも可能である。本発明の樹脂被覆金
属に用いる金属とは板状、線状、塊状の表面にメツキな
どの処理をしていない鋼材あるいは錫、亜鉛などのメツ
キをした鋼材、アルミ、銅などの非鉄金属などが挙げら
れるが、金属の材質、形状に特に制限はない。
また被覆方法にも特に制限はなく、例えば板状の金属を
被覆する場合には樹脂組成物を所望の厚さのフイルム状
に前もつて成形し、フイルム、金属板のいずれか一方ま
たは両方を加熱して圧着する方法、または本発明の樹脂
組成物を製膜機を用いてフイルム化し、このフイルムが
まだ冷却固化されず、溶融状態で直接金属板に供給して
接着する方法などで被覆することも可能である。また線
状の金属を被覆する場合は通常の電線被覆装置を用いる
ことが可能である。また、樹脂組成物を粉末化し静電塗
装または流割浸漬などの方法で金属を被覆することも可
能である。上記各種の方法を用いて作つた本発明の樹脂
被覆金属は高い剥離強度と優れた耐熱性、深絞り性、耐
蝕性を示し、缶などの金属容器、機械、建築物船舶など
の内装あるいは外装材料、電線などとして優れた性能を
示す。
被覆する場合には樹脂組成物を所望の厚さのフイルム状
に前もつて成形し、フイルム、金属板のいずれか一方ま
たは両方を加熱して圧着する方法、または本発明の樹脂
組成物を製膜機を用いてフイルム化し、このフイルムが
まだ冷却固化されず、溶融状態で直接金属板に供給して
接着する方法などで被覆することも可能である。また線
状の金属を被覆する場合は通常の電線被覆装置を用いる
ことが可能である。また、樹脂組成物を粉末化し静電塗
装または流割浸漬などの方法で金属を被覆することも可
能である。上記各種の方法を用いて作つた本発明の樹脂
被覆金属は高い剥離強度と優れた耐熱性、深絞り性、耐
蝕性を示し、缶などの金属容器、機械、建築物船舶など
の内装あるいは外装材料、電線などとして優れた性能を
示す。
以下、本発明を実施例で説明する。
実施例 1
相対粘度1.41のポリブチレンテレフタレートとイオ
ン性共重合体(三井ポリケミカル(株)製“サーリン1
−1653(イオンタイプZn)とを第1表に示した各
種の混合割合になるように240〜250℃に設定した
60mmφの押出機を用いて各各溶融混合し、ペレツト
状物を得た。
ン性共重合体(三井ポリケミカル(株)製“サーリン1
−1653(イオンタイプZn)とを第1表に示した各
種の混合割合になるように240〜250℃に設定した
60mmφの押出機を用いて各各溶融混合し、ペレツト
状物を得た。
この混合物ペレツトをフイルム用ダイスをそなえた45
m!φの押出機を用い、厚さ30μのフイルムに成形し
、得られた各フイルムを240〜250℃に予熱した。
鋼板(U.S.G≠30)の試験片に21<9/Cil
で5秒問圧着して樹脂被覆金属板を作成した。上記各被
覆金属板をテンシロンメータを用い、JIS−K685
4の方法にしたがつて剥離速度20u/TStの条件で
被覆層の剥離強度を測定した。また、上記各試料をオー
トクレーブ中で110℃lの熱水に30分間浸漬して熱
処理を行ない、冷却後上記と同じ方法で剥離強度を測定
した。また成形加工品の耐蝕性を評価するため、熱水処
理した樹脂被覆金属板を密着折曲げ加工し、エツジ部を
テープシールしたのち塩水噴霧テスト(JIS−Z,−
2371に準する)を480時間行ない折曲げ部分の発
錆程度を評価した。各々の測定結果を第1表に示す。
m!φの押出機を用い、厚さ30μのフイルムに成形し
、得られた各フイルムを240〜250℃に予熱した。
鋼板(U.S.G≠30)の試験片に21<9/Cil
で5秒問圧着して樹脂被覆金属板を作成した。上記各被
覆金属板をテンシロンメータを用い、JIS−K685
4の方法にしたがつて剥離速度20u/TStの条件で
被覆層の剥離強度を測定した。また、上記各試料をオー
トクレーブ中で110℃lの熱水に30分間浸漬して熱
処理を行ない、冷却後上記と同じ方法で剥離強度を測定
した。また成形加工品の耐蝕性を評価するため、熱水処
理した樹脂被覆金属板を密着折曲げ加工し、エツジ部を
テープシールしたのち塩水噴霧テスト(JIS−Z,−
2371に準する)を480時間行ない折曲げ部分の発
錆程度を評価した。各々の測定結果を第1表に示す。
第1表の結果から明らかなように、イオン性共重合体の
配合量が3〜40重量%の範囲である本発明の被覆金属
板▲2〜4は、熱水処理後の剥離強度は向上し、耐蝕性
が良好であつた。
配合量が3〜40重量%の範囲である本発明の被覆金属
板▲2〜4は、熱水処理後の剥離強度は向上し、耐蝕性
が良好であつた。
比較例 1
相対粘度1.45のポリエチレンテレフタレートと実施
例1と同じイオン性共重合体とを270〜280℃の温
度で溶融混合ならびにフイルム化し金属板に270〜2
80℃で熱接着して実施例1と同様の試験を行なつた。
例1と同じイオン性共重合体とを270〜280℃の温
度で溶融混合ならびにフイルム化し金属板に270〜2
80℃で熱接着して実施例1と同様の試験を行なつた。
結果を第2表に示す。第2表の結果から明らかなように
、ポリエチレンテレフタレートにイオン性共重合体を混
合した被覆金属板はポリブチレンテレフタレートの場合
のような耐熱水処理性の向上効果はほとんど見られない
。また耐蝕性を調べたところ、発錆が起り、フイルムが
剥離してしまつた。実施例 2 イソフタール酸を第3表に示した酸成分に対する各種の
割合で共重合したポリブチレンテレフタレート(相対粘
度1.4〜1.43)80重量部と、イオン性共重合体
(三井ポリケミカル(株)製0サーリンJヨ黷P650(
イオンタイプZn)20重量%とを溶融混合し、実施例
1と同様の方法でフイルム化ならびに金属被覆を行ない
、被覆金属板を作つた。
、ポリエチレンテレフタレートにイオン性共重合体を混
合した被覆金属板はポリブチレンテレフタレートの場合
のような耐熱水処理性の向上効果はほとんど見られない
。また耐蝕性を調べたところ、発錆が起り、フイルムが
剥離してしまつた。実施例 2 イソフタール酸を第3表に示した酸成分に対する各種の
割合で共重合したポリブチレンテレフタレート(相対粘
度1.4〜1.43)80重量部と、イオン性共重合体
(三井ポリケミカル(株)製0サーリンJヨ黷P650(
イオンタイプZn)20重量%とを溶融混合し、実施例
1と同様の方法でフイルム化ならびに金属被覆を行ない
、被覆金属板を作つた。
被覆の剥離強度および90℃、60分の耐熱水処理性の
測定を行ない、さらに熱処理後の被覆の外観を観察し耐
蝕性を調べた。結果を第3表に示す。
測定を行ない、さらに熱処理後の被覆の外観を観察し耐
蝕性を調べた。結果を第3表に示す。
第3表の結果から明らかなように、本発明の煮11〜1
5は良好な耐熱水性、耐蝕性を示した。
5は良好な耐熱水性、耐蝕性を示した。
一方、ポリエステル中のテレフタール酸含量が60モル
%以下の本発明の範囲外の煮16は、耐熱水性ならびに
被覆物の外観が低下し、耐蝕性が劣ることがわかつた。
実施例 3 エチレングリコールを第4表に示した酸成分に対する各
種の割合で共重合したポリブチレンテレフタレート(相
対粘度1.35〜1.37)80重量%とイオン性共重
合体(三井ポリケミカル(株)製8サーリン″1605
(イオンタイプNa)20重量%とを溶融混合し、実施
例1と同様の方法でフイルム化ならびに金属被覆を行な
い、得られた被覆金属板の被膜の剥離強度および90℃
、60分間の耐熱水処理性、耐蝕性の測定を行なつた。
%以下の本発明の範囲外の煮16は、耐熱水性ならびに
被覆物の外観が低下し、耐蝕性が劣ることがわかつた。
実施例 3 エチレングリコールを第4表に示した酸成分に対する各
種の割合で共重合したポリブチレンテレフタレート(相
対粘度1.35〜1.37)80重量%とイオン性共重
合体(三井ポリケミカル(株)製8サーリン″1605
(イオンタイプNa)20重量%とを溶融混合し、実施
例1と同様の方法でフイルム化ならびに金属被覆を行な
い、得られた被覆金属板の被膜の剥離強度および90℃
、60分間の耐熱水処理性、耐蝕性の測定を行なつた。
結果を第4表に示す。第4表の結果から明らかなように
、本発明の煮17〜19の被覆金属板は良好な耐熱水性
、耐蝕性を示す。
、本発明の煮17〜19の被覆金属板は良好な耐熱水性
、耐蝕性を示す。
一方、エチレングリコールの含量40モル%以上の本発
明の範囲外の被覆金属板▲20,21は、熱処理前、熱
処理後のいずれの剥離強度も著しく低く、また、耐蝕性
も不十分であつた。実施例 4イオン性共重合体(三井
ポリケミカル(株)゛サーリン゛AD−8102)20
重量部とジオール成分が1,4−ブタンジオール73モ
ル%、1,6−ヘキサンジオール27モル%で酸成分が
テレフタル酸であるポリエステル80重量部とを実施例
1と同様の方法で溶融混練してペレツト化した。
明の範囲外の被覆金属板▲20,21は、熱処理前、熱
処理後のいずれの剥離強度も著しく低く、また、耐蝕性
も不十分であつた。実施例 4イオン性共重合体(三井
ポリケミカル(株)゛サーリン゛AD−8102)20
重量部とジオール成分が1,4−ブタンジオール73モ
ル%、1,6−ヘキサンジオール27モル%で酸成分が
テレフタル酸であるポリエステル80重量部とを実施例
1と同様の方法で溶融混練してペレツト化した。
このペレツトで3011φの押出機およびクロスヘツド
ダイ方式の電線被覆装置を用い、銅を主成分とする金属
線を被覆した結果、金属線との密着性ならびに耐熱水性
の優れた被覆電線が得られた。実施例 5第5表に示し
たように実施例1〜3、比較例1で使用した各被覆樹脂
組成物を用い、これを溶融押出して厚さ30μのフイル
ムを作つた。
ダイ方式の電線被覆装置を用い、銅を主成分とする金属
線を被覆した結果、金属線との密着性ならびに耐熱水性
の優れた被覆電線が得られた。実施例 5第5表に示し
たように実施例1〜3、比較例1で使用した各被覆樹脂
組成物を用い、これを溶融押出して厚さ30μのフイル
ムを作つた。
Claims (1)
- 1 少なくとも60モル%のテレフタール酸を含むジカ
ルボン酸成分と少なくとも60モル%の1,4−ブタン
ジオールを含むジオール成分とからなる熱可塑性ポリエ
ステルおよび1〜3価の金属のイオンを含むα,β−不
飽和カルボン酸のイオン性塩とα−オレフィンとのイオ
ン性共重合体の混合物であつて該1〜3価の金属イオン
を含むα,β−不飽和カルボン酸のイオン性塩とα−オ
レフィンとのイオン性共重合体の含有量が混合物の全重
量に基づき3〜40重量%である樹脂組成物を被覆して
なる樹脂被覆金属。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49091962A JPS5930743B2 (ja) | 1974-08-13 | 1974-08-13 | 金属被覆用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP49091962A JPS5930743B2 (ja) | 1974-08-13 | 1974-08-13 | 金属被覆用樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5120253A JPS5120253A (en) | 1976-02-18 |
JPS5930743B2 true JPS5930743B2 (ja) | 1984-07-28 |
Family
ID=14041171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP49091962A Expired JPS5930743B2 (ja) | 1974-08-13 | 1974-08-13 | 金属被覆用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5930743B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999027026A1 (fr) * | 1997-11-26 | 1999-06-03 | Nippon Steel Corporation | Composition resineuse de revetement pour feuilles metalliques, film resineux, feuilles metalliques enduites de resine, et recipients metalliques enduits de resine |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU500523B2 (en) * | 1975-12-08 | 1979-05-24 | General Electric Company | Thermoplastic molding composition |
JPS6052179B2 (ja) * | 1976-11-19 | 1985-11-18 | 東レ株式会社 | 金属缶用樹脂組成物 |
JPS57113244A (en) * | 1980-12-29 | 1982-07-14 | Yoshie Hasegawa | Inspecting device of wafer surface |
JP2635230B2 (ja) * | 1991-03-25 | 1997-07-30 | 株式会社クボタ | 藺草選別装置 |
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-
1974
- 1974-08-13 JP JP49091962A patent/JPS5930743B2/ja not_active Expired
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5120253A (en) | 1976-02-18 |
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