JPS5929567B2 - 1,4−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼンの製造方法 - Google Patents

1,4−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼンの製造方法

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JPS5929567B2
JPS5929567B2 JP50072068A JP7206875A JPS5929567B2 JP S5929567 B2 JPS5929567 B2 JP S5929567B2 JP 50072068 A JP50072068 A JP 50072068A JP 7206875 A JP7206875 A JP 7206875A JP S5929567 B2 JPS5929567 B2 JP S5929567B2
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JP
Japan
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benzene
bis
hydroxyalkoxy
acid
reaction
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Expired
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JP50072068A
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JPS51149233A (en
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吉夫 元山
俊之 井坂
清 寺西
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヒドロキノンとアルキレンオキシドから色相の
優れた1・4−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベン
ゼンを製造する方法に関する。
1・4−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼンは
ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリエステル、アル
キド樹脂の原料あるいは架橋剤として有用な物質である
ヒドロキノンとアルキレンオキシドを溶媒および塩基性
触媒の存在下に反応させて1・4−ビス(2−ヒドロキ
シアルコキシ)ベンゼンを製造する方法は公知である。
しかし、いずれの方法で製造した1・4−ビス(2−ヒ
ドロキシアルコキシ)ベンゼンも著しく着色しており、
この1・4−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼ
ンを前記の用途に使用するためには活性炭等による吸着
および溶媒による再結晶などの煩雑な精製操作を繰り返
えすことが必要であつた。このような煩雑な精製操作を
施しても、まだ充分なる色相の1・4−ビス(2−ヒド
ロキシアルコキシ)ベンゼンは得難かつた。本発明はヒ
ドロキノンとアルキレンオキシドから色相の優れた1・
4−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼンを製造
する方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、ヒドロキノンとアルキレンオキシドの反
応終了後の混合物に酸を加えることにより容易に色相の
優れた1・4−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベン
ゼンが得られることを見い出し、本発明に到達した。す
なわち、本発明は、溶媒および塩基性触媒の存在下にヒ
ドロキノンとアルキレンオキシドを反応させて1・4−
ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼンを製造する
・・・・・・・・・方法において、アルキレンオキシド
の使用量は、ヒドロキノンに対するモル比として2.0
ないし2.4の範囲であり、溶媒として水を使用し、ま
た反応終了後の混合物に塩基性触媒と当量以上の酸を加
えた後、反応混合物から1・4−ビス(2−ヒドロキシ
アルコキシ)ベンゼンを単離することを特徴とする1・
4−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼンの製造
方法である。
本発明の方法で使用されるアルキレンオキシドとしては
、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオ
キシドなどがあげられる。
これらのアルキレンオキシドはヒドロキノンに対するモ
ル比として2.0ないし2.4の範囲で使用される。本
発明の方法で使用される塩基性触媒としては、アルカリ
金属あるいはアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、炭
酸塩、重炭酸塩などの無機塩基性化合物、アミン類、水
酸化第4アンモニウム化合物、ベタイン類、ホスフイン
類などの有機塩基性化合物が使用される。これらの塩基
性触媒のうちではアルカリ金属あるいはアルカリ土類金
属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩が好適に使用
される。本発明の方法で使用される溶媒としては、水が
使用される。
本発明の方法では、ヒドロキノン、アルキレンオキシド
、溶媒および塩基性触媒からなる混合物を60ないし1
30℃の範囲に加熱することによつて反応は進行し、1
・4−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼンが生
成する。
本発明の方法では反応終了後の反応混合物に酸が添加さ
れる。
反応混合物中に加えられる酸としては、硫酸、塩酸、リ
ン酸などの無機酸の他に、酢酸、トルエンスルホン酸な
どの有機酸があげられ、これらの酸の中では硫酸あるい
は塩酸を使用するのが好ましい。これらの酸の添加量は
塩基性触媒と当量以上であることが必要である。一般に
は酸の添加量は塩基性触媒の1.0倍当量ないし1.2
倍当量の範囲で使用するのが好適で、それ以±の量の酸
を添加してもさらに効果が向上することはない。酸を反
応終了後の反応混合物の液相のPHが7以下になるよう
に、好ましくはPHが5になるように加えるのが好適で
あり、それ以上の量の酸を加えてもさらに効果が向上す
ることはない。酸で処理された反応終了後の混合物を通
常の方法、たとえば結晶化あるいは蒸留によつて処理す
ることにより、1・4−ビス(2−ヒドロキシアルコキ
シ)ベンゼンが単離される。本発明の方法により反応終
了後の反応混合物を酸で処理することによつて色相の優
れた1・4一ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼ
ンが得られるようになる。
次に、本発明の方法を実施例によつて具体的に説明する
なお、実施例あるいは比較例において、1・4−ビス(
2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼンの色相の表示は1
・4−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼン0.
50f7を試薬特級メタノール10m1に溶かし、標準
ハーゼン色と比較したものである。実施例 1 攪拌機、還流冷却管およびエチレンオキシド供給管を備
えた内容積500mtのフラスコにヒヒドロキノン55
7(0.50モル)および水165fを入れ、反応系内
を充分に窒素ガスで置換した後、80℃に加熱してヒド
ロキノンを溶解させた。
窒素雰囲気下で水酸化ナトリウム1.0rを添加し、撹
拌しながら、エチレンオキシド48.5f7(1.1モ
ル)をガス状で2時間の間に供給した。エチレンオキシ
ドの供給終了後、さらに1時間撹拌を続けた後、希塩酸
を加え、反応系内の液相のPHを7に調節した。反応混
合物を10℃に冷却して結晶を析出させた後、▲過し、
1・4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンの白
色結晶91.1V(収率92%)を得た。この1・4−
ビス(2一ヒドロキシエトキシ)ベンゼンの融点は10
5℃、メタノール溶液のハーゼン色は80であつた。実
施例2〜3、比較例1〜2実施例1において、反応終了
後の反応混合物に加える希塩酸の添加量を変え、系内の
PHを変えた場合の粗1・4−ビス(2−ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼンの収率およびメタノール溶液のハーゼ
ン色を表1に示した。
また、比較例として反応終了後の反応混合物に酸を加え
なかつた場合の結果を表1に示した。実施例4〜6、比
較例3〜5 実施例1において、触媒として表2に示した化合物を使
用して実施例1と同様に反応を行い、反応終了後の反応
混合物に表2に示した酸を加えることによつてPHを表
2に記載した値に調整した後、反応混合物を10℃に冷
却し、結晶化した1・4−ビス(2−ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼンをf別した。
結果を表2に示した。また、比較例として、反応終了後
の反応混合物に酸を加えなかつた場合の結果も示した。
実施例 7 撹拌機、還流冷却管および滴下f斗を備えた内容積50
0Tn1のフラスコにヒドロキノン55r(0.5モル
)および水165f7を入れ、反応系内を充分に窒素ガ
スで置換した後、80℃に加熱してヒドロキノンを溶解
させた。
窒素雰囲気下で水酸化ナトリウム1.0yを添加し、撹
拌しながらプロピレンオキシド63.8V(1.1モル
)を滴下f斗より2時間で供給した。プロピレンオキシ
ドの供給終了後、さらに1時間攪拌を続けた後、希塩酸
を加え、反応系内の液相のPHを5に調節した。反応混
合物を10℃に冷却して、結晶を析出させた後、▲過し
、1・4−ビス(2−ヒドロキシプロピオキシ)ベンゼ
ンの白色結晶1017(収率85%)を得た。この1・
4−ビス(2−ヒドロキシプロピオキシ)ベンゼンの融
点は115℃、メタノール溶液のハーゼン色は50であ
つた。比較例 6実施例7において、反応終了後の反応
混合物に酸を加えないで同様に実施したところ、1・4
一ビス(2−ヒドロキシプロピオキシ)ベンゼンの黄褐
色結晶103.5y(収率87%)が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 溶媒および塩基性触媒の存在下にヒドロキノンとア
    ルキレンオキシドを反応させて1・4−ビス(2−ヒド
    ロキシアルコキシ)ベンゼンを製造する方法において、
    アルキレンオキシドの使用量は、ヒドロキノンに対する
    モル比として2.0ないし2.4の範囲であり、溶媒と
    して水を使用し、また反応終了後の混合物に塩基性触媒
    と当量以上の酸を加えた後、反応混合物から1・4−ビ
    ス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼンを単離するこ
    とを特徴とする1・4−ビス(2−ヒドロキシアルコキ
    シ)ベンゼンの製造方法。
JP50072068A 1975-06-16 1975-06-16 1,4−ビス(2−ヒドロキシアルコキシ)ベンゼンの製造方法 Expired JPS5929567B2 (ja)

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JPS51149233A JPS51149233A (en) 1976-12-22
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