JPS5929525B2 - 無水亜二チオン酸ナトリウム製造母液の処理方法 - Google Patents

無水亜二チオン酸ナトリウム製造母液の処理方法

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JPS5929525B2
JPS5929525B2 JP2910977A JP2910977A JPS5929525B2 JP S5929525 B2 JPS5929525 B2 JP S5929525B2 JP 2910977 A JP2910977 A JP 2910977A JP 2910977 A JP2910977 A JP 2910977A JP S5929525 B2 JPS5929525 B2 JP S5929525B2
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Japan
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sodium
mother liquor
sulfite
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dithionite
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JP2910977A
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JPS53113298A (en
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吉三 大引
和男 西浦
正雪 高橋
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Koei Chemical Co Ltd
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Koei Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B21/00Nitrogen; Compounds thereof
    • C01B21/082Compounds containing nitrogen and non-metals and optionally metals
    • C01B21/086Compounds containing nitrogen and non-metals and optionally metals containing one or more sulfur atoms

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は無水亜ニチオン酸ナトリウム製造母液の処理方
法特に有機溶剤−水混合溶媒系においてギ酸ナトリウム
、無水亜硫酸および無水亜硫酸と反応して酸性亜硫酸ナ
トリウムを生成するナトリウム化合物(例えば水酸化ナ
トリウム、炭酸ナトリウムおよび亜硫酸ナトリウムなど
)より無水亜ニチオン酸す) IJウムを製造する(以
下、「ギ酸ナトリウム法」と云う。
)際に、反応液中に析出した無水亜ニチオン酸ナトリウ
ムを分離して得られる母液(以下、「無水亜ニチオン酸
ナトリウム製造母液」という。
)を処理して有用物質を採取する方法に関する。
ギ酸ナトリウム法による無水亜ニチオン酸ナトリウム製
造母液には、一般に、使用した無水亜硫酸1モルに対し
て約0.15〜0.2モルの未反応の酸性亜硫酸ナトリ
ウム、過剰に用いたギ酸ナトリウムおよび副反応で生成
した僅かのチオ硫酸ナトリウムが溶存している。
従って、工業的に無水亜ニチオン酸ナトリウムを製造す
るに当っては、製造コストを引き下げるうえからも、公
害対策上からも、無水亜ニチオン酸ナトリウム製造母液
中のこれら溶存物質を有利に回収することが望まれる。
この観点から従来提案されている無水亜ニチオン酸す)
IJウム製造母液の処理法としては、■該母液をエチ
レンオキシド、プロピレンオキシドまたは酸素で処理し
、この処理液を無水亜ニチオン酸ナトリウムの製造に循
環使用する方法(%公開47−16413号明細書、特
開昭48−66594号明細書)、■該母液を鉱酸で処
理し、酸性亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムおよ
びギ酸ナトリウムを無水亜硫酸およびギ酸メチルとして
回収し、無水亜ニチオン酸ナトリウム製造に循環使用す
る方法(%公開48−38558号明細書)、■該母液
を水酸化ナトリウム化ウムし、酸性亜硫酸ナトリウムを
亜硫酸ナトリウムとして析出沢別し、得られるP液を過
酸化水素で処理してこの処理液を無水亜ニチオン酸ナト
リウム製造に循環使用する方法(特公昭51−3559
0号明細書)などがある。
本発明者らは、これら従来法よりも更に有利な無水亜ニ
チオン酸ナトリウム製造母液の処理方法を開発すべく研
究を重ねるうち、該母液の系内においてそこに存在する
酸性亜硫酸ナトリウムに亜硝酸ナトリウムを反応させる
と、高収率でニトリロスルホン酸ナトリウムが晶出する
事実を見出し、この知見に基いて本発明を完成するに至
った。
本発明の要旨は、ギ酸ナトリウム法による無水亜ニチオ
ン酸ナトリウム製造母液に、亜硝酸ナトリウムを添加し
、該母液に溶存する酸性亜硫酸ナトリウムと反応させて
ニトリロスルホン酸ナトリウムを形成せしめ、これを晶
出分離することを特徴とする無水亜ニチオン酸ナトリウ
ム製造母液の・処理方法に存する。
ニトリロスルホン酸塩の製造法としては、従来、酸性亜
硫酸カリウムと亜硝酸カリウムからニトリロスルホン酸
カリウムを製造する方法(J、A、C。
S、60巻1947頁(1938年))が知られており
、その反応は次式で表わされる: しかして、この反応は通常水中で行われ、生成したニト
リロスルホン酸カリウムは水に比較的難溶性であるとこ
ろから、反応系より分離、晶出するのが普通である。
しかしながら、上記の方法に従って水溶液中で酸性亜硫
酸ナトリウムと亜硝酸ナトリウムを同様に処理してもニ
トリロスルホン酸ナトリウムは晶出して来ない。
これはニトリロスルホン酸カワウてムが水に極めて溶は
難いのに対し、ニトリロスルホン酸ナトリウムは水に極
めてよく溶解する性質を有することにもよるが、ニトリ
ロスルホン酸塩が中性ないし酸性の水溶液中では容易に
次式の如(加水分解して水素イオンを生成し、この水素
イオンが更に加水分解を促し、イミド硫酸塩、更にはス
ルファミノ酸塩まで、容易に加水分解するためとも考え
られる: 本発明方法においても、酸性亜硫酸ナトリウムと亜硝酸
ナトリウムの反応に際して水が存在するのであるが、同
時に有機溶媒も存在するため、該反応は有機溶剤−水混
合溶媒系で行われ、生成したニトリロスルホン酸ナトリ
ウムがこの混合溶媒系に難溶であるところから速やかに
反応系外に晶出するものである。
いずれにせよ、ギ酸ナトリウム法による無水亜ニチオン
酸ナトリウム製造母液カラニトリロスルホン酸ナトリウ
ムを製造しようとする試みは全く行われたことがな(、
また該無水亜二チオン酸ナトIJウム製造母液がニトリ
ロスルホン酸ナトリウムの製造に極めて適した組成ない
しは性質のものであることも全く知られていなかったの
であるから、本発明方法は従来の公知技術から予測不能
のものと云うことができる。
本発明方法で原料として使用する無水亜二チオン酸ナト
IJウム製造母液は、有機溶剤として主にメタノールを
含むのが普通であるが、ギ酸ナトリウム法に用いられる
公知の他の有機溶剤、たとえばエタノール、ジオキサン
、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセ
トニトリルなどが主として存在していてもよい。
その液性は中性ないし弱酸性で、一般にpH4〜6であ
り、通常、酸性亜硫酸ナトリウム2.0〜6.0%、ギ
酸ナトリウム20〜80%、チオ硫酸ナトリウム0.4
〜4.0%、有機溶剤64〜82%、水16〜24%を
含む組成である。
亜硝酸ナトリウムは結晶のままあるいは水溶液として添
加されてよいが、工業的には飽和水溶液で添加するのが
好ましい。
亜硝酸ナトリウムの添加量は、酸性亜硫酸ナトリウム1
モルに対し%〜%モル、好ましくは%〜%モルである。
亜硝酸ナトリウム自体の代りに二酸化窒素と一酸化窒素
の混合ガスを吹込みながら水酸化ナトリウムを添加して
も同様の作用効果が達成される。
添加時間に特に制約はない。
反応温度は反応時間と関係するが、通常反応を1.5〜
3.0時間で終わるためには50〜70℃に保つことが
好ましい。
反応終了後は40℃以下に冷却し、析出したニトリロス
ルホン酸ナトリウムを1過、メタノールで洗浄、乾燥し
て白色結晶状粉末を得る。
収率は、亜硝酸ナトリウムに対し、通常80%以上であ
る。
本発明方法により得られるニトリロスルホン酸ナトリウ
ムは、これをカリウムイオンを含む水溶液中に添加する
と、溶解度の極めて低いニトリロスルホン酸カリウムと
して沈澱する性質をもっているため、濃厚鍼水からのカ
リウムの沈澱分離剤として有用である。
また、最近洗剤用非リン系無公害ビルダーとして注目さ
れているイミドビススルホン酸三ナトリウムの直接原料
としても有用なものであって、たとえばその水溶液に酸
を加えて微酸性に調整するだけで常温でも実質定量的に
イミドビススルホン酸二ナトリウムとなり、これを水酸
化ナトリウムで中和すると安定なイミドビススルホン酸
三ナトリウムとなる。
また、本発明方法により酸性亜硫酸ナトリウムをニトリ
ロスルホン酸ナトリウムとして晶出、分離して得られる
r液は、公知の中和酸化処理法に準じて過酸化水素処理
を施すことにより、溶存するギ酸ナトリウムを無水亜ニ
チオン酸ナトリウム製造の原料として再使用することが
できる。
本発明方法では、酸性亜硫酸ナトリウムが予め選択的に
分離されるため、他の公知の母液処理法、たとえば酸素
または空気による処理方法(特公昭47−16413号
明細書)も、より有利に適用出来るものである。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
たソし、%とあるのは重量%である。実施例 1 攪拌器、還流冷却器、温度計および滴下ロートを取り付
けた51のガラス製反応器を水浴中に設置し、ギ酸ナト
リウム法により得られた無水亜二チオン酸ナトIJウム
製造母液〔組成:ギ酸ナトリウム(6,2%)、ギ酸メ
チル(11%)、酸性亜硫酸ナトリウム(3,1%)、
チオ硫酸ナトリウム(1,4%)、メタノール(67%
)、水およびその他(21%))4000Pを入れる。
攪拌しながら40℃に昇温し、亜硝酸ナトリウム(98
%)23グの水30グ溶液を1分間で滴下する。
この液を60〜64°Cに昇温し、2時間この温度を保
った後、40℃以下に冷却し、析出物を1過する。
これをメタノール(100%)iooyで洗浄した後、
減圧乾燥すれば、ニトリロスルホン酸ナトリウム純度9
0%(ケエルダール法による窒素分析より)IIOPが
得られる。
ニトリロスルホン酸ナトリウムを1別した母液に48%
水酸化ナトIJウムを滴下し、pH7〜8に調製しなが
ら常圧下精留してメタノールを回収する。
メタノールの留去が終われば常圧下または減圧下に水を
蒸発してギ酸ナトリウムを析出させる。
すなわち、水約70(lを蒸発させ、熱時p過すると、
水約10%を含むギ酸ナトリウム105グが得られる。
この中にはギ酸ナトリウム純分に対しチオ硫酸ナトリウ
ム4%が含まれている。
上記の操作を繰返し、母液中に含有しているギ酸ナトリ
ウムを順次回収し、55%のギ酸ナトリウム水溶液とし
た後、115℃でチオ硫酸ナトリウムの5倍モルの過酸
化水素(35%)とpH9,0を保つように水酸化ナト
リウム水溶液(48%)を攪拌しながら滴下する。
滴下終了後、30分間そのままその温度を保つ。
アルカリ性または酸性の場合、ギ酸または水酸化ナトI
Jウムで中和する。
析出物があれば熱時r過する。この処理により操作損失
も含めてギ酸ナトリウムの回収率は95%以上であり、
チオ硫酸ナトリウムの含量はギ酸ナトリウム純分に対し
て0.02%以下となる。
実施例 2 ギ酸ナトリウム法により得られた無水亜ニチオン酸ナト
リウム製造母液〔組成:ギ酸ナトリウム(6,4%)、
ギ酸メチル(1,2%)、酸性亜硫酸ナトリウム(40
%)、チオ硫酸ナトリウム(1,0%)、メタノール(
69%)、水及びその他(18%))4000Pを入れ
、攪拌しながら40℃に昇温し、亜硝酸ナトリウム(9
8%)36?の水43P溶液を1分間で滴下する。
この液を60〜64℃に昇温し、2時間この温度を保っ
た後、40℃以下に冷却し、1過する。
メタノール(100%)130I?で洗浄した後減圧乾
燥する。
ニトリロスルホン酸ナトリウム純度88%(ケエルダー
ル法による窒素分析より)165y′を得た。
二) IJロスルホン酸ナナトリウム1別後母液は実施
例1に準じて処理したメタノールおよびギ酸ナトリウム
を回収した。
回収したギ酸ナトリウム中のチオ硫酸ナトリウム含量は
ギ酸ナトリウム純分に対し0.02%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 有機溶剤−水混合溶媒系においてギ酸ナトリウム、
    無水亜硫酸および無水亜硫酸と反応して酸性亜硫酸ナト
    リウムを生成するナトリウム化合物より無水亜ニチオン
    酸ナトリウムを製造する際に、反応液中に析出した無水
    亜ニチオン酸ナトリウムを分離して得られる母液に、亜
    硝酸ナトリウムを添加し、該母液に溶存する酸性亜硫酸
    ナトリウム化IJウムてニトリロスルホン酸ナトリウム
    を形成せしめ、これを晶出分離することを特徴とする無
    水亜ニチオン酸ナトリウム製造母液の処理方法。
JP2910977A 1977-03-15 1977-03-15 無水亜二チオン酸ナトリウム製造母液の処理方法 Expired JPS5929525B2 (ja)

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