JPS5929024Y2 - エレベ−タドア制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、エレベータドアの制御装置に関するものであ
り、エレベータドアが何らかの原因により、その開閉動
作を妨げられたとき、これを直ちに検出するものである
。

従来のエレベータは、ドアシルにた普ったゴミなどの異
物や、乗客又は荷物などがドアに挾まれたりすることに
よって、ドアが全開又は全閉しない場合、タイマーを使
用して異常検出を行なっていた。

すなわち、予め設定された所定時間以内にドアか全開又
は全閉しないときに、異常であるという検出を行なうよ
うになっており、この異常検出が行なわれるとドアを反
転するようになっていた。

ところが、上記従来の装置では、予め設定された所定時
間を経過した後でなけれが異常検出ができないため、検
出に要する時間が長くなるという欠点があった。

本考案は上記の点に鑑みてなされたものであり、ドアの
開閉動作が妨げられたとき、これを直ちに検出する装置
を提供することを目的としたものである。

以下、本考案の一実施例な図面により説明する。

第１図は、ドアモーター（図示しない）に連動して回転
するプーリー１のリブ２の動きが検出出来る場所に近接
スイッチ３を取付けた状態を示したものであや、プーリ
ー１が回転して、近接スイッチ３上をリブ２が通過すれ
ば、第２図に示すように、リプ２が通過している間のみ
電圧が現われる電気信号が得られる。

これを積分回路に通して第３図の信号に変換し、電圧が
一定値以下であれば。

モーターは停止していると判断する。

また、リプ２が近接スイッチ３上に一定時間以上停止し
ており、通過して行かない場合も、モーターは停止して
いると判断する。

以上の装置でドアモーターの回転を検出して、第４図の
回路に依りドアを制御する。

第４図に於て、Ａは全自動運転スイッチ、ＳＷはかと及
び乗場のドア鎖錠スイッチ、Ｂはドア鎖錠スイッチ動作
確認リレー、Ｂ１はリレーＢの常閉接点、ＣＬ□はドア
閉じ用リレーの常開接点でドアモーターに閉じ電流が流
れている間のみ閉路、ＣＬＴは故障検出開始作動遅延タ
イマーであり、その作動遅延時間は、プーリー１が少な
くともし９回転する時間、すなわちリブ２の位置にかか
わらず近接スイッチ３上を少なくとも一つのリプ２が通
過する！でに要する時間に設定されている。

ＣＬＴ□はタイマーＣＬＴの常開時限接点、Ｄｌは前記
のドアモーターの回転検出装置の常閉リレー接点でドア
モーターが回転申開路、Ｅは故障検出リレー、Ｅ□はリ
レーＥの常開接点、Ｆは故障検出保持リレー、Ｆｌはリ
レーＦの常開接点、Ｅ１ｍ障復旧動作時間限定用作動遅
延メイマーＥＴ１はタイマーＥＴの常開時限接点を示す
。

正常な全自動運転では、全自動運転スイッチＡは投入さ
れており、ドア閉じ指令が出れば、ドア閉じ用リレー（
図示しない）が励磁され、ドアモーターは電源を供給さ
れる。

同時に接点ＣＬ１は閉路さね故障検出開始作動遅延タイ
マーＣＬＴはカウントを始める。

ドアモーターが回転を始めるとプーリー１も回転を始め
、リプ２が近接スイッチ３上を通過すれば、接点Ｄ□は
開路する。

その後にタイマーＣＬＴはカウントを終わり接点ＣＬＴ
□が閉路するため、故障検出リレーＥは消磁された寸ま
である。

そしてドアが完全に閉じればドア鎖錠スイッチＳＷが投
入されて、ドア鎖錠スイッチ動作確認リレーＢが励磁さ
れ、接点ＢＩＩ／ｉ開路となり、エレベータは次の正常
動作に移る。

つまり、正常時には故障検出リレーＥ、故璋検出保持リ
レーＦは消磁されたまオであり、故障復旧動作時間限定
用作動遅延タイマーＥＴはカウントをしない。

正常な動作でドアが閉じている途中で、シルにたまった
ゴミなどによってドアが停止した場合、ドアモーターの
回転検出装置の接点Ｄ１は閉路し、故障検出リレーＥは
児戯される。

リレーＥが励磁されると、故障検出保持リレーＦは励磁
され、故障復旧動作時間限定用作動遅延タイマーＥＴは
カウントを始める。

曾た、リレーＥが励磁されることでドア開き指令（図示
しない）が出されドアを開く。

ドアが開き始めるとすなわちドアモーターが回転を始め
ると接点Ｄ１は開路し、リレーＥは消磁されるが、リレ
ーＦは励磁されたままである。

ドアが完全に開いたならば、直ちにドア閉じ指令を出し
、ドアを再び閉じると共にリレーＦの接点（図示しない
）を利用して、ドアモーターの電機子及び界磁の電流を
増加させ、トルクを増加させる。

トルクを増加させて閉じることでシルのゴミが押し除か
れ、ドアが完全に閉じたならば、リレーＢがｍされリレ
ーＥ、Ｆは消磁され、かつタイマーＥＴはカウントを停
止し、以後は正常な運転となる。

トルクを増加させて閉じても、再び途中で停止したなら
ば、上記開閉動作を繰り返すが、タイマーＥＴは最初の
ドア途中停止時より、カウントを続けている。

ドアが完全に閉じられず、数回上記開閉動作を繰り返し
ているうちに、タイマーＥＴはカウントを終り、リレー
Ｅは励磁されたままとなり、ドア開き指令が出たま曾と
なる。

つ捷り無意床な開閉動作を打切り、エレベータはドアを
開いた状態で休止となる。

休止となった後は、エレベータの管理者がシルのゴミを
取除き、カゴ内操作盤の全自動運転スイッチＡを遮断し
、リレーＥ、Ｆを消磁し、タイマ−ＥＴを復帰させた後
、再びスイッチＡを投入すれば、正常運転に復帰する。

これは従来、サーマルリレーが作動した場合、機械室で
の復旧作業が必要であったのに対して、かごにおける復
旧作業のみで処理出来、非常に簡単に行なえる。

尚、上記実施例ではドア閉じ動作の場合について説明し
たが、ドア開き動作についても同様に行なえることは言
うまでもない。

以上説明したように、本考案によれば、ドアが開閉動作
中に停止した場合、直ちにこれを検出することができる
ため、極めて短い時間のうちに、ドア反転指令を出すこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はドアモーター回転検出用近接スイッチの配置図
、第２図は近接スイッチの出力電気信号波形、第３図は
第２図の信号を積分回路に通した後の信号波形、第４図
は本考案の回路図である。 １・・・・・・モータ一連動プーリー、２・・・・・・
リプ、３・・・・・・近接スイッチ、Ａ・・・・・・全
自動運転スイッチ、Ｂ・・・・・・ドア鎖錠スイッチ動
作確認リレー Ｃ３Ｌ・・・・・・ドア閉じ用リレーの
常開接点、ＣＬＴ・・・・・・故障検出開始作動遅延タ
イマー、Ｄｌ・・・・・・ドアモーターの回転検出装置
の常閉リレラ接点、Ｅ・・・・・・故障検出リレー、Ｅ
Ｔ・・・・・・杓章復旧動作時間限定用作動遅延タイマ
ー、Ｆ・・・・・・故障検出保持リレーＳＷ・・・・・
・ドア鎖錠スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動式ドアを有するエレベータにおいて、ドアモーター
   に連動するように取り付けられたプーリーと、このプー
   リーが回転しているか否かを検出する検出装置とを設け
   、ドア開閉指令が出力されているときに前記検出装置が
   、前記プーリーが停止していることを検出した場合、ド
   アを反転させるように構成したことを特徴とするエレベ
   ータドア制御装置。