JPS5928622Y2

JPS5928622Y2 - ジヤツク

Info

Publication number: JPS5928622Y2
Application number: JP1979117748U
Authority: JP
Inventors: 嘉男倉橋
Original assignee: エムデン無線工業株式会社
Priority date: 1979-08-27
Filing date: 1979-08-27
Publication date: 1984-08-17
Also published as: JPS5635784U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、主にマイクミキシングに用いられるスイッチ
付のジャックに関するものである。

従来のスイッチ付ジャックは、画状に成形された筐体の
一端面にスリーブを、その内部に第１および第２の端子
を設け、第２の端子の可動接触片を前記スリーブに挿抜
されるプラグによって変位させ、第１の端子と接離させ
る構造である。

しかし、この構造では、第２の端子の可動接触片は１つ
でかつプラグの一側に対して接する構造、つまり変位す
る可動接触片の反力がプラグの一側のみから作用するた
め、プラグの挿抜が円滑でなく、シかもプラグとスリー
ブとの間に隙間があるとプラグが他方へ傾いた状態とな
って、プラグと第２の端子または第１および第２の端子
間の接触が不安定になる欠点がみられた。

また、スリーブに接続されるアースとしてのスリーブ端
子はスリーブに鮫着固定する必要があり、筐体への取り
付けが困難であったため、組立作業性が悪かった。

本考案は上述のような問題点に鑑みなされたもので、第
２の端子はプラグの進入路の両側に配置しプラグの挿抜
によって互いに接離方向へ変位して第１の端子と接離す
る一対の可動接触片を形成することにより、プラグの挿
抜を円滑にするとともにプラグと第２の端子および第１
と第２の端子との接触を確実にし、かつ、スリーブ端子
を容易に取り付けられるようにした組立作業性の良いジ
ャックを提供することを目的とするものである。

以下、本考案の一実施例を図面について説明する。

このジャックＡは、筐体１と、第１および第２の端子２
，３と、スリーブ４と、スリーブ端子５とから構成され
ている。

筐体１は、絶縁性の合成樹脂により上面および前面上半
部を開口する画状に成形されたボテ゛イ６と、絶縁性の
合成樹脂により断面下向きコ字形に成形され前記ボディ
６の上面開口部に被嵌されるカバー７とから構成されて
いる。

ボテ゛イ６には、その前壁に半円溝８と一側で位置して
底面に貫通する端子片挿通孔９とが、両側壁内面に前壁
上方に位置してそれぞれ周外側面へ貫通する係止孔１０
と中間部に位置して高さの異なるＬ字状の案内壁１１を
それぞれ対向させた端子収納溝１２とが、後壁に２個の
係止孔１３が、底壁の中間位置および後方位置に下面へ
貫通する端子片挿通孔１４，１５がそれぞれ形成されて
いる。

端子片挿通孔１５の両側には端子保持溝１６を有する案
内壁１７が形成されている。

また、ボディ６の下面には複数の突起１８が設けられて
いる。

これは、プリント基板との接触面積を少なくし半田付作
業時に発生する熱による不良原因を防ぐものである。

カバー７にはその前壁に前記ボディ６の半円溝８と対向
し円孔を形成する半円溝１９が、両側壁外面の前端部に
前記ボディ６の係止孔１０に嵌合する係止爪２０が、土
壁内面に一対の押圧片２１と端子保持溝２２を有する案
内壁２３と前記ボディ６の係止孔１３に嵌合する２つの
係止爪２４とがそれぞれ設けられている。

第１の端子２は、導電性材料にて成形され、前記ボディ
６およびカバー７の保持溝１６．２２間に上下端部を保
持されるコ字形の固定接触片２５の下部に後面側へ突出
する２つのダボ２６が形成されているとともに、下端に
前記ボディ６の端子片挿通（Ｌ１５を通って下面側へ突
出する端子片２７が折曲形成されている。

第２の端子３は、導電性材料にて成形され、水平基片２
８の前側に前記ボディ６の端子片挿通孔１４を通って下
面側へ突出する端子片２９が、両側に前記ボディ６の端
子収納溝１２に挿入される両側片３０がそれぞれ折曲形
成され、この両側片３０の前側から後方へ行くに従って
互いに接近する一対の可動接触片３１が形成されている
。

可動接触片３１の途中には、プラグＢの進入路に対して
互いに内方へ突出する屈曲部３２が形成されている。

スリーブ４は、導電性材料にて成形され、前記ボディ６
およびカバー７の半円溝８，１９間に保持される円筒状
のスリーブ筒３３の前半部外周におねじ３４が、後半部
外周に前記ボディ６およびカバー７の前壁厚の間隔をお
いて角形のフランジ３５．３６が成形されている。

後方のフランジ３６の中間にはその上下部に切欠部３７
が形成されている。

スリーブ端子５は、導電性材料にて成形され、前記スリ
ーブ筒３３のフランジ３５、３６間に嵌合する半環状
帯３８の一端に前記ボディ６の端子片挿通（Ｌ９を通っ
て下面側へ突出する端子片３９が、下部後方に先端がプ
ラグＢの進入路内へ突出する接触片４０がそれぞれ成形
されている。

次に、組立方法を説明する。

まず、ボディ６の端子片挿通孔１５へ第１の端子２の端
子片２７を挿入し、その固定接触片２５の下端部を端子
保持溝１６に収納する。

すると、固定接触片２５のダボ２６が端子保持溝１６内
に入り込むため、第１の端子２はガタッキを防止される
。

つぎに、ボディ６の端子片挿通孔１４へ第２の端子３の
端子片２９を挿入し、その両側片３０を端子収納溝１２
に収納する。

このとき、第２の端子３の一対の可動接触片３１をそれ
ぞれ両側へ開きその先端で既に収納された第１の端子２
の固定接触片２５の両側を挟持させる。

つぎに、スリーブ端子５の半環状帯３８をスリーブ４の
フランジ３５．３６間の溝に嵌合した後、ボテ゛イ６の
前壁に上記スリーブ４のフランジ３５．３６間の溝を挿
入するとともに、スリーブ端子５の端子片３９を端子片
挿通孔９へ挿入する。

つぎに、ボディ６の上面にカバー７を被嵌すると、カバ
ー７の係止爪２０，２４がボディ６の係止孔１０．１３
にそれぞれ嵌合し、カバー７が係止される。

この際、カバー７の端子保持溝２２に第１の端子２の上
端部が保持されるとともに、カバー７とボディ６との半
円溝１９，８間にスリーブ４およびスリーブ端子５が保
持される。

また、カバー７の一対の押圧片２１が第２の端子３の側
片３０と可動接触片３１との間を通って水平基片２８の
上面をボディ６の底壁へ押圧するため、第２の端子３は
浮き上りを防止されて保持される。

このように、ボディ６に上面の一方向から第１、第２の
端子２，３およびスリーブ４などを挿嵌し、カバー７を
嵌着するだけで容易にジャックＡを組み立てることがで
きる。

そしてスリーブ端子５の取り付けも、スリーブ４にスリ
ーブ端子５を嵌着し、このスリーブ４をボテ゛イ６に嵌
合するのみで、スリーブ端子５はボディ６とカバー７と
の半円溝８．１９間にスリーブ４とともに保持されるた
め容易に取り付けることができる。

さて、このような状態において、スリーブ４にプラグＢ
を挿入すると、プラグＢの進入路に対して第２の端子３
の可動接触片３１に形成された屈曲部３２が内方に位置
しているため、一対の可動接触片３１は側片３０との連
結部を支点としてそれぞれ外側へ変位し、それぞれの先
端が第５図の如く第１の端子２から離れる。

要するに、第２の端子３の一対の可動接触片３１がプラ
グＢの両側から接する構造なので、プラグＢの挿抜が円
滑にできるとともに、プラグＢと第２の端子３との接触
が確実になる。

さらに、スリーブ４とスリーブ端子５の半環状帯３８と
は多面積で圧着され接触するとともに、スリーブ端子５
の接触片４０がプラグＢに接触するため、プラグＢとス
リーブ端子５とは確実に接続される。

また、プラグＢを挿入する前は、第２の端子３の一対の
可動接触片３１が第１の端子２を両側から挟持している
ため、両者間の接触不良も防止できる。

本考案によれば、第２の端子にプラグ進入路の両側に配
置しプラグの挿抜によって互に接離方向へ変位して第１
の端子の両側部と接離する一対の可動接触片を形成した
ことにより、挿抜されるプラグの両側を均等な挿圧力で
可動接触片が接触するので、プラグの挿抜を円滑に行え
るとともにプラグと第２の端子との接触が確実にでき、
さらに通常は第１の端子の両側部を第２の端子の一対の
可動接触片が押圧し接触しているため第１の端子と第２
の端子との接触も確実にでき、また、スリーブにスリー
ブ端子を装着しこのスリーブをボディに嵌合するのみで
スリーブ端子はスリーブとともにボディとカバーとの両
半円溝間に保持することができるため、スリーブ端子を
容易に取り付けることができ、組立作業性の良いジャッ
クを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、第２図は
組込状態における横断面図、第３図はその縦断面図、第
４図は第３図のＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図はプラグを
挿入した状態における横断面図である。２・・・・・・第１の端子、３・・・・・・第２の端子
、４・・・・・・スリーブ、５・・・・・・スリーブ端
子、６・・・・・・ボデ゛イ、７・・・・・・カバー、
８．１９・・・・・・半円溝、３１・・・・・・可動接
触片、３３・・・・・・スリーブ筒、３５．３６・・・
・・・フランジ、３８・・・・・・半環状帯、３９・・
・・・・端子片、４０・・・・・・接触片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

上面を開口するとともに前面の上部を開口して下部に半
円溝を形威したボディと、このボディ内の後部に上面よ
り挿入し保持される第１の端子と、この第１の端子の両
側に先端が接触するとともに前記ボディ内のプラグ進入
路の両側に相対して配置されプラグの挿抜によって接離
方向へ変位し前記第１の端子に対して接離される一対の
可動接触片を一体に形成した第２の端子と、プラグが挿
抜されるスリーブ筒を有しこのスリーブ筒の後部外側に
間隔をおいて複数のフランジをそれぞれ形威しこのフラ
ンジ間のスリーブ筒の下面を前記ボディの半円溝に嵌合
するスリーブと、このスリーブのフランジ間のスリーブ
筒の外側に嵌合される半環状帯の端子片を一端に形成す
るとともに半環状帯の下部後方に先端がプラグ進入路内
へ突出する接触片を形成したスリーブ端子と、前記ボデ
ィ上面に嵌着し下部前端に前記ボディの半円溝に対向す
る半円溝を形成した前壁を突設しこの半円溝と前記ボデ
ィの半円溝間で前記スリーブとともに前記スリーブ端子
を保持するカバーとを具備したことを特徴とするジャッ
ク。