JPH081575Y2 - 防水コネクタのシール部材取付構造 - Google Patents
防水コネクタのシール部材取付構造Info
- Publication number
- JPH081575Y2 JPH081575Y2 JP11559590U JP11559590U JPH081575Y2 JP H081575 Y2 JPH081575 Y2 JP H081575Y2 JP 11559590 U JP11559590 U JP 11559590U JP 11559590 U JP11559590 U JP 11559590U JP H081575 Y2 JPH081575 Y2 JP H081575Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal member
- holding portion
- groove
- connector
- retainer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Description
本考案は、防水コネクタにおけるシール部材の取付構
造に関する。
造に関する。
従来より、防水コネクタとしては、ハウジングとその
ハウジングの内部に雄コネクタを収納するための空間を
隔てて端子金具の保持部を設けた雌コネクタに、ゴムな
どで形成されたシール部材を取り付けたタイプのものが
知られている。このシール部材は一般に雌コネクタの端
子金具保持部の根元に取り付けられるが、その取り付け
構造としては、第3図の(a)に示すように端子金具保
持部11の周囲に係止用の突片12を設け、これにシール部
材13の全周に設けた係止部14を係止させる構造、あるい
は(b)に示すようにシール部材13に複数個の係止ピン
15を設け、これをハウジング17に形成した係止穴16に挿
入する構造などが一般的である。 ところが、第3図の(a)に示す構造では、突片12と
係止部14との係止が比較的弱く、接続されていた雌雄の
コネクタを分離する時などにシール部材13が脱落しやす
い。また、(b)に示す構造では、係止ピン15の頭部の
寸法を係止穴16の穴径より大きくすれば係止力は強くな
るが、係止力を強くすると係止穴16への挿入が困難とな
り、組み付け時の作業性が低下して組み付けに時間がか
かるようになる。 そこで、このような問題を解決するものとして、端子
金具保持部の根元にシール部材を装着するとともに、そ
の保持部の先端側の周囲にリング状の押さえ部材を取り
付けて、シール部材の抜け止めを行う構造のコネクタも
知られている。
ハウジングの内部に雄コネクタを収納するための空間を
隔てて端子金具の保持部を設けた雌コネクタに、ゴムな
どで形成されたシール部材を取り付けたタイプのものが
知られている。このシール部材は一般に雌コネクタの端
子金具保持部の根元に取り付けられるが、その取り付け
構造としては、第3図の(a)に示すように端子金具保
持部11の周囲に係止用の突片12を設け、これにシール部
材13の全周に設けた係止部14を係止させる構造、あるい
は(b)に示すようにシール部材13に複数個の係止ピン
15を設け、これをハウジング17に形成した係止穴16に挿
入する構造などが一般的である。 ところが、第3図の(a)に示す構造では、突片12と
係止部14との係止が比較的弱く、接続されていた雌雄の
コネクタを分離する時などにシール部材13が脱落しやす
い。また、(b)に示す構造では、係止ピン15の頭部の
寸法を係止穴16の穴径より大きくすれば係止力は強くな
るが、係止力を強くすると係止穴16への挿入が困難とな
り、組み付け時の作業性が低下して組み付けに時間がか
かるようになる。 そこで、このような問題を解決するものとして、端子
金具保持部の根元にシール部材を装着するとともに、そ
の保持部の先端側の周囲にリング状の押さえ部材を取り
付けて、シール部材の抜け止めを行う構造のコネクタも
知られている。
ところが、このようにリング状の押さえ部材を用いる
ものでは、押さえ部材の肉厚によって端子金具保持部の
実質的な外形が大きくなり、ハウジングそのものまで大
きくなってしまうという問題があった。 本考案はこのような問題点に着目し、シール部材の組
み付けが容易でありながら脱落が生じにくく、且つコン
パクトな防水コネクタを得ることを目的としてなされた
ものである。
ものでは、押さえ部材の肉厚によって端子金具保持部の
実質的な外形が大きくなり、ハウジングそのものまで大
きくなってしまうという問題があった。 本考案はこのような問題点に着目し、シール部材の組
み付けが容易でありながら脱落が生じにくく、且つコン
パクトな防水コネクタを得ることを目的としてなされた
ものである。
上述の目的を達成するために、本考案では、端子金具
保持部の周囲に装着されるシール部材にこのシール部材
の対向位置を橋渡しする形状の帯片を設け、端子金具保
持部が、帯片を先端側から挿通させる溝と、この溝内に
装着されて帯片を溝の底面との間で保持するリテーナと
を有して構成されている。
保持部の周囲に装着されるシール部材にこのシール部材
の対向位置を橋渡しする形状の帯片を設け、端子金具保
持部が、帯片を先端側から挿通させる溝と、この溝内に
装着されて帯片を溝の底面との間で保持するリテーナと
を有して構成されている。
本考案によれば、帯片が溝の中に入るようにしてシー
ル部材を端子金具保持部の周囲に装着し、且つその溝内
にリテーナを装着することによって、帯片が溝の底面と
の間でリテーナによって押さえられて抜け止めされる。
このリテーナにはシール部材のような柔軟な弾性体では
なく端子金具保持部と同等の硬度を有する材料が用いら
れる。したがって、適宜の固定手段により端子金具保持
部に容易に且つ確実に固定することができ、シール部材
が脱落することはない。
ル部材を端子金具保持部の周囲に装着し、且つその溝内
にリテーナを装着することによって、帯片が溝の底面と
の間でリテーナによって押さえられて抜け止めされる。
このリテーナにはシール部材のような柔軟な弾性体では
なく端子金具保持部と同等の硬度を有する材料が用いら
れる。したがって、適宜の固定手段により端子金具保持
部に容易に且つ確実に固定することができ、シール部材
が脱落することはない。
次に図示の一実施例について説明する。 図は雌コネクタのシール部材取付構造を示している。
図において、1は内部に端子金具(図示せず)が内装さ
れている端子金具保持部、2はその外部を覆うハウジン
グ、3は端子金具保持部1の先端から基部にかけて端子
金具の設けられていない部分に形成された溝、4は端子
金具保持部1の基部の周囲を囲むリング状に形成された
シール部材、5はシール部材4に設けられた帯片であ
り、帯片5は端子金具保持部1の溝3に挿入できる寸法
でシール部材4の対向位置間を橋渡しする形状で設けら
れている。6は端子金具保持部1の先端に取り付けられ
るリテーナであり、端子金具保持部1の溝3の奥まで挿
入される突起部7と固定用の複数個の係止爪8を備え、
これに対応して端子金具保持部1に凹部9が形成されて
いる。リテーナ6の形状と寸法は端子金具保持部1に取
り付けた際に溝3を埋める状態となるだけで、端子金具
保持部1の実質的な外形寸法を大きくすることのないよ
うに選定してあり、係止爪8と凹部9は溝3が形成され
ている部分に設けられて、リテーナ6の突起部7を溝3
に所定の位置まで挿入した時に相互に係合するようにな
っている。 この実施例は上述のような構成であり、シール部材4
の組み付けは、帯片5を溝3に挿入しながらシール部材
4を端子金具保持部1に嵌挿して奥まで押し込み、次い
でリテーナ6の突起部7を溝3に挿入し、係止爪8を凹
部9に係合させてリテーナ6を端子金具保持部1の先端
に固定することによって行われる。この状態では帯片5
がリテーナ6の突起部7で押さえられているので、シー
ル部材4はリテーナ6を外さない限り外れず、係止爪8
と凹部9を適切に設計しておけば雌雄のコネクタの着脱
を繰り返してもリテーナ6が外れるようなことはなく、
しかも、シール部材4は簡単な作業によって端子金具保
持部1に確実に取り付けられる。 なお、図は2極コネクタの例を示しているが、本考案
の構造は4極、8極などの多極コネクタにも適用でき
る。また、図示の係止爪8と凹部9は一例であり、その
形状や位置は適宜選定することができる。
図において、1は内部に端子金具(図示せず)が内装さ
れている端子金具保持部、2はその外部を覆うハウジン
グ、3は端子金具保持部1の先端から基部にかけて端子
金具の設けられていない部分に形成された溝、4は端子
金具保持部1の基部の周囲を囲むリング状に形成された
シール部材、5はシール部材4に設けられた帯片であ
り、帯片5は端子金具保持部1の溝3に挿入できる寸法
でシール部材4の対向位置間を橋渡しする形状で設けら
れている。6は端子金具保持部1の先端に取り付けられ
るリテーナであり、端子金具保持部1の溝3の奥まで挿
入される突起部7と固定用の複数個の係止爪8を備え、
これに対応して端子金具保持部1に凹部9が形成されて
いる。リテーナ6の形状と寸法は端子金具保持部1に取
り付けた際に溝3を埋める状態となるだけで、端子金具
保持部1の実質的な外形寸法を大きくすることのないよ
うに選定してあり、係止爪8と凹部9は溝3が形成され
ている部分に設けられて、リテーナ6の突起部7を溝3
に所定の位置まで挿入した時に相互に係合するようにな
っている。 この実施例は上述のような構成であり、シール部材4
の組み付けは、帯片5を溝3に挿入しながらシール部材
4を端子金具保持部1に嵌挿して奥まで押し込み、次い
でリテーナ6の突起部7を溝3に挿入し、係止爪8を凹
部9に係合させてリテーナ6を端子金具保持部1の先端
に固定することによって行われる。この状態では帯片5
がリテーナ6の突起部7で押さえられているので、シー
ル部材4はリテーナ6を外さない限り外れず、係止爪8
と凹部9を適切に設計しておけば雌雄のコネクタの着脱
を繰り返してもリテーナ6が外れるようなことはなく、
しかも、シール部材4は簡単な作業によって端子金具保
持部1に確実に取り付けられる。 なお、図は2極コネクタの例を示しているが、本考案
の構造は4極、8極などの多極コネクタにも適用でき
る。また、図示の係止爪8と凹部9は一例であり、その
形状や位置は適宜選定することができる。
上述の実施例から明らかなように、本考案は、シール
部材にその対向位置を橋渡しする形状の帯片を設け、こ
の帯片を端子金具保持部の先端部に形成された溝に挿入
してリテーナで抜け止めするようにしたものである。 従って、シール部材を端子金具保持部に容易に組み付
けることができ、またリテーナを端子金具保持部の溝に
挿入する構造のため、端子金具保持部ひいてはハウジン
グの実質的な外形を大きくしないで組み付け後の抜け止
めを確実に行い、シール部材の脱落を防止することが可
能となる。
部材にその対向位置を橋渡しする形状の帯片を設け、こ
の帯片を端子金具保持部の先端部に形成された溝に挿入
してリテーナで抜け止めするようにしたものである。 従って、シール部材を端子金具保持部に容易に組み付
けることができ、またリテーナを端子金具保持部の溝に
挿入する構造のため、端子金具保持部ひいてはハウジン
グの実質的な外形を大きくしないで組み付け後の抜け止
めを確実に行い、シール部材の脱落を防止することが可
能となる。
第1図は本考案の一実施例の一部破断分解斜視図、第2
図は組み付け状態の一部破断側面図、第3図の(a)及
び(b)は従来例の要部の断面図である。 1……端子金具保持部、2……ハウジング、3……溝、
4……シール部材、5……帯片、6……リテーナ、7…
…突起部、8……係止片、9……凹部、11……端子金具
保持部、12……突片、13……シール部材、14……係止
部、15……係止ピン、16……係止穴、17……ハウジング
図は組み付け状態の一部破断側面図、第3図の(a)及
び(b)は従来例の要部の断面図である。 1……端子金具保持部、2……ハウジング、3……溝、
4……シール部材、5……帯片、6……リテーナ、7…
…突起部、8……係止片、9……凹部、11……端子金具
保持部、12……突片、13……シール部材、14……係止
部、15……係止ピン、16……係止穴、17……ハウジング
Claims (1)
- 【請求項1】端子金具保持部(1)の周囲に装着される
シール部材(4)にこのシール部材(4)の対向位置を
橋渡しする形状の帯片(5)を設け、 上記端子金具保持部(1)は、上記帯片(5)を先端側
から挿通させる溝(3)と、該溝(3)内に装着されて
該帯片(5)を該溝(3)の底面との間で保持するリテ
ーナ(6)とを有して構成されたことを特徴とする防水
コネクタのシール部材取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11559590U JPH081575Y2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 防水コネクタのシール部材取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11559590U JPH081575Y2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 防水コネクタのシール部材取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0472570U JPH0472570U (ja) | 1992-06-25 |
JPH081575Y2 true JPH081575Y2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=31863369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11559590U Expired - Lifetime JPH081575Y2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 防水コネクタのシール部材取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081575Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6835811B2 (ja) * | 2018-12-28 | 2021-02-24 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ |
-
1990
- 1990-11-01 JP JP11559590U patent/JPH081575Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0472570U (ja) | 1992-06-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |