JPS5928498Y2 - 往復走行型テ−プレコ−ダ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は往復走行型テープレコーダに関するものであ
る。

従来の往復走行型テープレコーダはつぎに述べるような
二つの大きな欠点があった。

（１）メカニズムが反転するために必要な０．５〜１秒
程度の時間Ｔ、の間、録音信号が中断される。

（２）新たな録音信号がテープの未消去部分に重複録音
される可能性がある。

すなわち、第１図ζこおいて、１はテープ２が正方向（
矢印Ｕ）に走行する場合の消去ヘッド、３は録音ヘッド
、４はテープが逆方向（矢印■）（こ走行する場合の消
去ヘッドである。

反転録音時、メカニズム（図示せず）が反転動作を完了
しテープが逆方向（矢印Ｖ）へ走行開始する際（こ消去
ヘッド４と録音ヘッド３の間にあるテープ２すなわちｂ
＝ ｃ間のテープ２は未消去であって、このｂ ＝
ｃ間のテープ２に既に記録された信号があれば、録音ヘ
ッド３と消去ヘッド４の間をテップ２が走行するために
必要なテープ走行時間Ｔ２の間に新たな録音信号がテー
プ２に加えられたときに、２種の信号が重畳される。

したがって、この考案の目的は、録音再生信号の連続性
の確保と未消去部分の重複録音を防止できる往復走行型
テープレコーダを提供することである。

この考案の一実施例を第２図に示す。

すなわち、この往復走行型テープレコーダは、再生ヘッ
ド５；再生増幅器６；録音入力端子７；録音増幅器８；
録音再生切換スイッチ９ ａ ｙ ｓ ｂ ｒ ｓ ｃ
；遅延回路１０；正反転切換スイッチｌｌａ、１１ｂ
：再生出力端子１２；録音ヘッド１３；通常のメカニズ
ム（図示せず）および通常のバイアス回路（図示せず）
等で構成されている。

つぎに、この往復走行型テープレコーダの動作について
説明する。

まず、正方向録音のときは、録音再生切換スイッチ９ａ
、９ｂ 、９ｃをそれぞれＢ側に、正反転切換スイッ
チ１１ａ、ｌｌｂをそれぞれＤ側に倒す。

この場合、正方向録音信号が録音入力端子７、録音増幅
器８、録音再生切換スィッチ９ａｓ正反転切換スイッチ
１１ｂおよび録音再生切換スイッチ９ｃを経て録音ヘッ
ド１３に供給される。

つづいて、センシングテープ等の一般的手段により反転
動作が開始し完了して、正反転切換スイッチｌｌａ、１
１ｂがＣ側に切換り、逆方向録音信号が録音入力端子７
、録音増幅器８、録音再生切換スィッチ９ａｘ遅延回路
１０、正反転切換スイッチ１１ｂおよび録音再生切換ス
イッチ９ｃを経て録音ヘッド１３に供給される。

この場合、遅延回路１０の遅延時間Ｔがメカニズムが反
転するのに必要な時間Ｔ１と反転時の消去ヘッド４と録
音ヘッド３とのテープ走行時間Ｔ２との和以上に設定さ
れているため、録音信号の中断と第１図Ｑこ示すような
り ＝ ｃ間の未消去部分における重複録音を防止する
ことができる。

つぎに、正方向再生のときは、録音再生切換スイッチ９
ａ ＋９ｂ、９ｃをそれぞれＡ側に、正反転切換スイ
ッチ１１ａ、ｌｌｂをそれぞれＤ側Ｉこ倒す。

この場合、正方向再生出力が再生ヘッド５、再生増幅器
６、録音再生切換スイッチ９ａ、遅延回路１０、正反転
切換スイッチ１１ａおよび録音再生切換スイッチ９ｂを
経て再生出力端子１２に供給される３つづいて、センシ
ングテープ等の一般的手段ｃこより反転動作が開始し完
了して、正反転切換スイッチＩｌａ、１１ｂがＣ側に切
換り、逆方向再生出力が再生ヘッド５、再生増幅器６、
録音再生切換スイッチ９ａ、正反転切換スイッチ１１ａ
および録音再生切換スイッチ９ｂを経て再生出力端子１
２に供給される。

このように正方向再生時にも遅延回路１０を介して再生
出力を再生出力端子１２に供給しているため、録音時と
同様（こ再生音の連続性は損なわれない。

以上のように、この考案の往復走行型テープレコーダは
、往復走行型テープレコーダメカニズムと、この往復走
行型テープレコーダメカニズムの録音動作および再生動
作にそれぞれ応動する録音回路および再生回路と、この
録音回路および再生回路にそれぞれ含まれる録音ヘッド
および再生ヘッドと、前記往復走行型テープレコーダメ
カニズムの正方向走行および逆方向走行の録音動作にそ
れぞれ応動する第１および第２の消去ヘッドと、前記往
復走行型テープレコーダメカニズムが反転するため（こ
必要な時間と前記第２の消去ヘッドおよび前記録音ヘッ
ドの間のテープ走行時間との和以上の遅延時間を有し逆
方向走行のときに前記録音回路の録音信号を遅延させる
とともに正方向走行のときに前記再生回路の再生信号を
遅延させる遅延回路とを備えているため、録音再生信号
の連続性の確保と未消去部分の重複録音を防止すること
ができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の往復走行型テープレコーダの欠点を説明
するための説明図、第２図はこの考案の一実施例の構成
図である。 ５・・・・・・再生ヘッド、６・・・・・・再生増幅器
、７・・・・・・録音入力端子、８・・・・・・録音増
幅器、９ａ、９ｂ。 ９ｃ・・・・・・録音再生切換スイッチ、１０・・・・
・・遅延回路、ｌｌａ、１１ｂ・・・・・・正反転切換
スイッチ、１２・・・・・・再生出力端子、１３・・・
・・・録音ヘッド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 往復走行型テープレコーダメカニズムと、この往復走行
   型テープレコーダメカニズムの録音動作および再生動作
   にそれぞれ応動する録音回路および再生回路と、この録
   音回路および再生回路にそれぞれ含まれる録音ヘッドお
   よび再生ヘッドと、前記往復走行型テープレコーダメカ
   ニズムの正方向走行および逆方向走行の録音動作にそれ
   ぞれ応動する第１および第２の消去ヘッドと、前記往復
   走行型テープレコーダメカニズムが反転するために必要
   な時間と前記第２の消去ヘッドおよび前記録音ヘッドの
   間のテープ走行時間との和以上の遅延時間を有し逆方向
   走行のときに前記録音回路の録音信号を遅延させるとと
   も（こ正方向走行のとき（こ前記再生回路の再生信号を
   遅延させる遅延回路とを備えた往復走行型テープレコー
   ダ。