JPS5928480Y2 - 遅延回路 - Google Patents
遅延回路Info
- Publication number
- JPS5928480Y2 JPS5928480Y2 JP16947278U JP16947278U JPS5928480Y2 JP S5928480 Y2 JPS5928480 Y2 JP S5928480Y2 JP 16947278 U JP16947278 U JP 16947278U JP 16947278 U JP16947278 U JP 16947278U JP S5928480 Y2 JPS5928480 Y2 JP S5928480Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- bbd
- closed loop
- output
- microphone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案は信号の遅延回路に関し、例えばいわゆるエコ
ーマイクロホンに使用して好適なものである。
ーマイクロホンに使用して好適なものである。
エコーマイクロホンとして、従来バケットブリゲートデ
バイスいわゆるBBDと称される電荷の転送素子を信号
の遅延素子として使用したものが知られており、即ちマ
イクロホンカプセルよりの出力(又はその増巾出力)を
BBDを通じて外部出力端子に送出すると共に、この外
部出力端子の一部を再びBBDの入力側にフィードバッ
クさせいわゆる閉ループを構成し、マイクロホンカプセ
ルよりの信号をこの閉ループを使用して数回又は数十回
或いはそれ以上の回数にわたり信号を巡還させ、この間
、次第に信号を減衰させるようになすことによって出力
端子よりエコー効果を有する信号を得るようにしている
ものがある。
バイスいわゆるBBDと称される電荷の転送素子を信号
の遅延素子として使用したものが知られており、即ちマ
イクロホンカプセルよりの出力(又はその増巾出力)を
BBDを通じて外部出力端子に送出すると共に、この外
部出力端子の一部を再びBBDの入力側にフィードバッ
クさせいわゆる閉ループを構成し、マイクロホンカプセ
ルよりの信号をこの閉ループを使用して数回又は数十回
或いはそれ以上の回数にわたり信号を巡還させ、この間
、次第に信号を減衰させるようになすことによって出力
端子よりエコー効果を有する信号を得るようにしている
ものがある。
そしてこのマイクロホンによりエコー効果を得る為には
経験上、マイクロホンカプセルよりの信号がマイクロホ
ンとしての出力端子において60dB減衰するのに3秒
程度を必要とし、これより短かい時間ではエコー感が得
られず、又5秒以上となると不安定感が生ずることが判
った。
経験上、マイクロホンカプセルよりの信号がマイクロホ
ンとしての出力端子において60dB減衰するのに3秒
程度を必要とし、これより短かい時間ではエコー感が得
られず、又5秒以上となると不安定感が生ずることが判
った。
ところで上述した信号遅延素子としてのBBDは512
ビツトを単体として形成したものが一般的に普及してい
るところからこれを使用すれば充分安価にエコーマイク
ロホンを提供することができる。
ビツトを単体として形成したものが一般的に普及してい
るところからこれを使用すれば充分安価にエコーマイク
ロホンを提供することができる。
そしてこのBBDを駆動するには標本化する場合の上限
周波数が決まるところから一般的に8kHzのくり返し
周波数を有するクロック信号が使用され、この関係から
かかるBBDを信号が通過する時間は32m秒となる。
周波数が決まるところから一般的に8kHzのくり返し
周波数を有するクロック信号が使用され、この関係から
かかるBBDを信号が通過する時間は32m秒となる。
このようなりBDを使用した場合、上述したようにマイ
クロホンカプセルよりの出力が、マイクロホンとしての
出力端子において60dB減衰する迄の時間(以下残響
時間とする)Tは、T−TL60(dB) ×□にて表わされる。
クロホンカプセルよりの出力が、マイクロホンとしての
出力端子において60dB減衰する迄の時間(以下残響
時間とする)Tは、T−TL60(dB) ×□にて表わされる。
TLは信号がBBDA(dB)
2
を通過する時間でこの場合は32m秒(□秒)、000
Aは信号がBBDを含む閉ループを1巡する間に減衰す
る減衰量である。
る減衰量である。
よって残響時間Tを3秒としてAの値を算出すると約0
.7 d Bが得られる。
.7 d Bが得られる。
即ちBBDを含む閉ループの1巡当りの信号の減衰量(
以下帰還減衰量と云う)は1dB程度に選ばねばならず
、これ以上の帰還減衰量となるように選ぶと残響時間T
が短かくなってエコー効果を期待することができなくな
る。
以下帰還減衰量と云う)は1dB程度に選ばねばならず
、これ以上の帰還減衰量となるように選ぶと残響時間T
が短かくなってエコー効果を期待することができなくな
る。
ところがこのBBDは温度に対する通過信号の減衰量の
変化が大きく、即ち温度が下ると通過信号の損失が小と
なり、上述したように帰還減衰量を小に選んであるとこ
ろから、換言すれば帰還量を極めて犬に選んであるとこ
ろから、温度の低下に伴って帰還減衰量が増々小となる
と、閉ループの利得が1又はこれに極めて近い値となり
、発振状態となる。
変化が大きく、即ち温度が下ると通過信号の損失が小と
なり、上述したように帰還減衰量を小に選んであるとこ
ろから、換言すれば帰還量を極めて犬に選んであるとこ
ろから、温度の低下に伴って帰還減衰量が増々小となる
と、閉ループの利得が1又はこれに極めて近い値となり
、発振状態となる。
即ち非常に不安定な状態となる。これを回避するにはB
BDのピット数を増加させればよいが、BBDが高価な
ものであるところから、エコーマイクロホン全体が高価
となる欠点がある。
BDのピット数を増加させればよいが、BBDが高価な
ものであるところから、エコーマイクロホン全体が高価
となる欠点がある。
この考案は極めて安価にして且つ上述した欠点を回避し
ようとしたものである。
ようとしたものである。
以下図面についてこの考案による遅延回路の一例をエコ
ーマイクロホンに適用した場合について説明するに、1
はマイクロホンカプセルであってその出力はリミッタ増
巾器2を通じて上述した電荷転送素子BBD3に供給さ
れ、これよりの出力はサンプルホールド回路4に供給さ
れる。
ーマイクロホンに適用した場合について説明するに、1
はマイクロホンカプセルであってその出力はリミッタ増
巾器2を通じて上述した電荷転送素子BBD3に供給さ
れ、これよりの出力はサンプルホールド回路4に供給さ
れる。
更にこのサンプルホールド回路4からの出力はローパス
フィルタ5を通じてマイクロホンとしての出力端子6に
供給される。
フィルタ5を通じてマイクロホンとしての出力端子6に
供給される。
7はくり返し周波数が例えば8kHzのクロック信号発
振器であり、これよりの出力をして上述したBBD3及
びサンプルホールド回路4を駆動するようにしている。
振器であり、これよりの出力をして上述したBBD3及
びサンプルホールド回路4を駆動するようにしている。
尚、BBD3としてはいわゆる2相駆動方式のものを使
用することができる。
用することができる。
サンプルホールド回路4にて得られた信号の一部は抵抗
器8よりなる帰還回路を通じてリミッタ増巾器2に帰還
され、閉ループ9を形成上ている。
器8よりなる帰還回路を通じてリミッタ増巾器2に帰還
され、閉ループ9を形成上ている。
そしてこの閉ループ9内における減衰量が上述したよう
に約1dBに選ばれるものである。
に約1dBに選ばれるものである。
尚、本例ではマイクロホンカプセル1よりの出力が混合
回路10にてローパスフィルタ5よりの出力と混合され
、出力端子6に供給されるようになされている。
回路10にてローパスフィルタ5よりの出力と混合され
、出力端子6に供給されるようになされている。
尚、リミッタ増巾器2は雑音を除去する為のものであり
、ローパスフィルタ5は、サンプルホールド回路4より
得られた階段状波形信号を整形する為のものである。
、ローパスフィルタ5は、サンプルホールド回路4より
得られた階段状波形信号を整形する為のものである。
このような回路において、この考案においては上述した
閉ループ9内に、温度補償装置11を挿入するものであ
る。
閉ループ9内に、温度補償装置11を挿入するものであ
る。
この温度補償装置11としてはBBD即ち電荷転送素子
3と逆の温度特性を有する素子例えばサーミスタを使用
することができる。
3と逆の温度特性を有する素子例えばサーミスタを使用
することができる。
又この場合このサーミメタ11は上述した閉ループ9内
であればそのいずれた挿入してもよいが、図面の例では
帰還抵抗器8と直列に接続した場合である。
であればそのいずれた挿入してもよいが、図面の例では
帰還抵抗器8と直列に接続した場合である。
第2図は第1図に示す回路の各部の波形図であり、第2
図AはBBD3の出力波形図、第2図Bはサンプルホー
ルド回路4の出力波形図、第2図Cはローパスフィルタ
5の出力波形図である。
図AはBBD3の出力波形図、第2図Bはサンプルホー
ルド回路4の出力波形図、第2図Cはローパスフィルタ
5の出力波形図である。
この考案は上述したように構成したものであるから、今
温度が低下して帰還回路8を通じてサンプルホールド回
路4よりリミッタ増巾器2へ帰還される信号量が増加し
ようとしても、この閉ループ9内に挿入されたサーミス
タ11の抵抗値が増大し、よってこの帰還量は温度に関
係なく、常にほぼ一定に保持されることになる。
温度が低下して帰還回路8を通じてサンプルホールド回
路4よりリミッタ増巾器2へ帰還される信号量が増加し
ようとしても、この閉ループ9内に挿入されたサーミス
タ11の抵抗値が増大し、よってこの帰還量は温度に関
係なく、常にほぼ一定に保持されることになる。
よって冒頭に述べたような不安定な状態は確実に回避さ
れる特徴を有する。
れる特徴を有する。
第3図は横軸に温度を目盛り、縦軸に残響時間を目盛っ
て示したもので、図中曲線12はサーミスタ11が閉ル
ープ9内に挿入されていない場合の特性曲線、13はこ
れにサーミスタ11を挿入した場合の特性曲線である。
て示したもので、図中曲線12はサーミスタ11が閉ル
ープ9内に挿入されていない場合の特性曲線、13はこ
れにサーミスタ11を挿入した場合の特性曲線である。
これからも判るように、サーミスタ11を挿入した場合
には温度の変化にかかわらず、常には文一定の残響時間
(60dB減衰に要する時間)が得られるのに対して、
サーミスタ11がない場合は一5°C〜35℃の変化に
対して30秒〜2秒の範囲で変化する残響時間が得られ
ることが判り、これでは使用上非常に不安定なものとな
る。
には温度の変化にかかわらず、常には文一定の残響時間
(60dB減衰に要する時間)が得られるのに対して、
サーミスタ11がない場合は一5°C〜35℃の変化に
対して30秒〜2秒の範囲で変化する残響時間が得られ
ることが判り、これでは使用上非常に不安定なものとな
る。
以上説明したこの考案によれば、サーミスタ11を使用
し、これを閉ループ9内に挿入するのみの簡単な構成に
よって従来の欠点を回避することができ、しかもこれに
よりほとんど高価となることもなく、又構造的にも大型
化することもない特徴を有する。
し、これを閉ループ9内に挿入するのみの簡単な構成に
よって従来の欠点を回避することができ、しかもこれに
よりほとんど高価となることもなく、又構造的にも大型
化することもない特徴を有する。
尚この考案における遅延回路は上述においてはエコーマ
イクロホンに使用した場合であるが、これに限られるこ
となく、その他の信号のエコー効果として、例えばレコ
ードプレーヤ等の出力のエコー効果に使用することも可
能であること明らかであろう。
イクロホンに使用した場合であるが、これに限られるこ
となく、その他の信号のエコー効果として、例えばレコ
ードプレーヤ等の出力のエコー効果に使用することも可
能であること明らかであろう。
第1図はこの考案による遅延回路を使用したエコーマイ
クロホンの一例を示すブロック図、第2図はその各部の
信号の波形図、第3図は第1図に示すブロック図の特性
を示す温度−残響時間特性曲線図である。 1はマイクロホンカプセル、2はリミッタ増巾器、3は
電荷転送素子、9は閉ループ、11は温度補償装置であ
る。
クロホンの一例を示すブロック図、第2図はその各部の
信号の波形図、第3図は第1図に示すブロック図の特性
を示す温度−残響時間特性曲線図である。 1はマイクロホンカプセル、2はリミッタ増巾器、3は
電荷転送素子、9は閉ループ、11は温度補償装置であ
る。
Claims (1)
- 入出力端間に電荷転送索子を挿入し、出入力端間に帰還
回路を接続して閉ループを構威し、この閉ループ内に温
度補償装置を挿入してなる遅延回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16947278U JPS5928480Y2 (ja) | 1978-12-08 | 1978-12-08 | 遅延回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16947278U JPS5928480Y2 (ja) | 1978-12-08 | 1978-12-08 | 遅延回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5587023U JPS5587023U (ja) | 1980-06-16 |
JPS5928480Y2 true JPS5928480Y2 (ja) | 1984-08-16 |
Family
ID=29171575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16947278U Expired JPS5928480Y2 (ja) | 1978-12-08 | 1978-12-08 | 遅延回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5928480Y2 (ja) |
-
1978
- 1978-12-08 JP JP16947278U patent/JPS5928480Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5587023U (ja) | 1980-06-16 |
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