JPS5927902B2 - 現像用磁性トナ− - Google Patents

現像用磁性トナ−

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JPS5927902B2
JPS5927902B2 JP55160876A JP16087680A JPS5927902B2 JP S5927902 B2 JPS5927902 B2 JP S5927902B2 JP 55160876 A JP55160876 A JP 55160876A JP 16087680 A JP16087680 A JP 16087680A JP S5927902 B2 JPS5927902 B2 JP S5927902B2
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magnetic toner
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道衛 中村
正二郎 堀口
斉 竹内
和夫 狩野
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08784Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子的写真、印刷および記録法における静電的
潜像の現像に使用されるいわゆる一成分トナーに関する
ものである。
更に詳しくは、一成分トナーの強磁性微粒子状物あるい
はそれと併用した顔料に起因する諸欠点を、特定された
架橋重合体層でそれらの表面を被覆処理することで改良
せんとしたものである。
静電的潜像の現像剤として磁性を有するトナーを一成分
的に用いて現像する方法がなされている。これはキャリ
ヤー成分が使用されないものであり、従つて、そのこと
により装置上での簡素化、改良がなされると共に、現像
性能の管理保持上においても単純化がなされ、容易に高
品質の現像性能が維持される等というすぐれた利点がも
たらされた。しかしながら、このような場合はトナー粒
子中に電気抵抗値の高くない強磁性微粒子を非常に高い
比率で含有させる必要があり、しかもトナー粒子の樹脂
成分中への分散性が悪いので強磁性微粒子が接触しあい
、特に湿度の高い状態でのトナーの電気抵抗値が低くな
つてしまうことが欠点となっている。このため現像され
た画像性が不良であり、また画質の維持がなされにくか
つた。本発明者らは上記せる従来の一成分トナーの欠陥
にかんがみ、上記せる条件を満たすべく、強磁性微粒子
および顔料の表面被覆処理について種々研究した結果、
炭化水素系重合体鎖を主要重合体鎖とする架橋形成性重
合体にて処理し、っいでそれを架橋結合させた電気抵抗
の高い表面被覆処理物が前記した諸条件にすぐれた効果
を発揮しうることを見出し、本発明を完成したものであ
る。
すなわち、本発明は、強磁性微粒状物あるいはさらに顔
料および/または染料を含有する現像用磁性トナーにお
いて、少なくとも該強磁性微粒状物が、あらかじめその
表面を、分子中にα・βエチレン系不飽和基を有し、場
合によりウレタン結合および/またはエステル結合を含
有し、その主要重合体鎖が平均分子量約1000以上の
炭化水素系重合体からなり、且つその平均分子量がおお
よそ8000以上である架橋形成性重合体により、該強
磁性微粒状物の吸油量のおおよそ80パーセントを越え
ない量で被覆処理し、ついで該架橋形成性重合体をフリ
ーラジカル発生剤あるいは高エネルギー線の作用により
付加架橋結合させた電気抵抗の高い表面被覆処理である
ことを特徴とする現像用磁性トナーである。本発明につ
いて更に具体的に説明するに、本発明において、使用す
る強磁性微粒子物としては、従来公知の現像用磁性トナ
ー用として使用されている強磁性微粒状物がいずれも使
用できる。
たとえば、四三酸化鉄粉、三二酸化鉄粉等の酸化物、鉄
、ニツケル、コバルトなどの金属粉等であり、形状とし
ては立方体状、針状等形状にこだわるものではない。ま
た、微粒子物の大きさは0.05〜1ミクロンの範囲の
ものが好ましいものである。顔料(または染料)として
は従来公知の顔料が用いられる。有機顔料としてはフタ
ロシアニン系、アゾ系、アンスラキノン系、ペリノン・
ペリレン系、インジゴ・チオインジゴ系、ジオキサジン
系、キナクリドン系、イソイントリノン系、アニリンブ
ラツク系等であり、カーボンブラツク系顔料であり、無
機顔料としては酸化チタン系、酸化鉄系、硫化カドミウ
ム、硫化亜鉛系、焼成顔料系、紺青、金属粉顔料、体質
顔料等である。次に分子中にα・β一エチレン系不飽和
基を有し、場合によりウレタン結合および/またはエス
テル結合を含有し、その主要重合体鎖が平均分子量約1
000以上の炭化水素系重合体からなり、且つその平均
分子量がおおよそ8000以上である架橋形成性重合体
について説明する。
α・β−エチレン系不飽和基とは加熱処理、重合開始剤
等のフリーラジカルの作用あるいは電子線、放射線等の
高エネルギー線の作用により付加重合型の架橋結合を生
起するような不飽和基であり、たとえばアクリロイル基
、メタクリロイル基、′−71/−?メ111」t
′7ーJャ鴻≠P1ノ』t λAゴ―ロメ JIノJt
ビニル基等の公知の不飽和基がすべて包含される。
また、平均分子量がおおよそ1000以上の炭化水素系
重合体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン−スチレン共
重合体、スチレン−イソプレン共重合体、ポリスチレン
、ポリビニルトルエン、天然ゴム、環化ゴム、更に上記
したポリジエン系重合体の水素添加物等である。後述す
るように重合体鎖が炭化水素系であり、しかも平均分子
量がおおよそ1000以上であることから、エステル結
合、ウレタン結合等の極性基の影響が少なく、架橋重合
体の樹脂膜は電気抵抗値が高く、しかも湿度の高い状態
でも電気抵抗値は低下しにくいといつたすぐれた性質を
もたらすものである。また、上記の共重合体としてはラ
ンダム共重合体、グラフト共重合体、A−B型プロツク
共重合体、A−(B)。型プロツク共重合体が含まれる
ものである。また、これらの炭化水素系重合体はα・β
−エチレン系不飽和基を有する反応性化合物と反応しう
る基、たとえば水酸基、カルボキシル基等をその重合体
の分子端に有するものであつてα・βエチレン系不飽和
基の導人は該重合体の有する反応基にα・β一エチレン
系不飽和基を有する反応性化合物を反応させることによ
つてなされる。
たとえば、水酸基を有する重合体に対しては、アクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン
酸等のα・β一エチレン系不飽和カルボン酸およびその
酸無水物、酸・・ロゲン化物、メチルエステル、エチル
エステル等の誘導体を反応させエステル結合によつて導
入する方法、α・β−エチレン系不飽和カルボン酸のジ
一ないしポリオール、たとえばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール等との部分エ
ステル化生成物である水酸基を有するα・β一エチレン
系不飽和化合物をジイソシアネート化合物、たとえばト
ルイレンジイソシアネート、イソボロンジイソシアネー
ト等を介してウレタン結合によつて導入する方法がその
代表的方法である。カルボキシル基を有する重合体に対
しては上記和化合物とのエステル結合によつて導入する
方法および上記したごときジイソシアネート化合物を介
してウレタン一尿素結合によつて導入する方法等があげ
られる。
上記したα・β一エチレン系不飽和基の導入反応におい
ては使用する不飽和単量体および導入された不飽和基の
付加重合反応および付加架橋反応等の副反応が起こりや
すいので、上記反応にあたつては重合禁止剤たとえばハ
イドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ベ
ンゾキノン等を50ないし1000ppm程度をその反
応に応じてあらかじめ添加しておくことが望ましい。
架橋形成性重合体の平均分子量がおおよそ8000以上
であることにより、導入されているα.β−エチレン系
不飽和基の付加架橋反応あるいは付加重合反応が各分子
間にわずか起つても分子量が数万以上のすぐれた物性を
有する架橋高分子皮膜が形成される。
該炭化水素系重合体の平均分子量がおおよそ8000に
みたない場合には、前記した該重合体の末端の反応基を
利用して鎖長延長をはかることができる。
たとえば該重合体の有する反応基が水酸基の場合には従
来公知のジ一ないしポリイソシアネート化合物、あるい
はそれに更にエチレングリコールジエチレングリコール
トリエチレングリコールプロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール1・3−ブチレングリコール、1・
4−テトラメチレングリコール ヘキサメチレングリコ
ール等の低分子量のジオールをも鎖長延長剤として用い
てウレタン結合により行なうことが出来、また従来公知
のジ一ないしポリカルボキシル化合物およびその反応し
うる誘導体を鎖長延長剤としてエステル結合により行な
うことが出来る。
該重合体の有する反応基がカルボキシル基の場合にも、
同様にジ一ないしポリイソシアネート化合物と尿素結合
により、またジ一ないしポリアルコール化合物とエステ
ル結合により行なうことが出来る。また、上記の鎖長延
長反応とα・β一エチレン系不飽和基の導入反応の反応
のさせ方としては、あらかじめ鎖長延長反応を行なつた
後不飽和基の導人反応を行なう方法、あらかじめ不飽和
基を必要な一部の重合体の一端に導入しておき、ついで
その重合体を含めて鎖長延長反応を行なう方法、あるい
は不飽和基の導入反応と重合体の鎖長延長反応と同時に
行なうことも出来る。この場合に於ても前記した如くα
・β一エチレン系不飽和基の副反応を避けるため、従来
公知の重合禁止剤を添加することが望ましい。
上記の如くして得られた架橋形成性重合体を用いて、前
記した強磁性微粒状物あるいは更に顔料の表面を被覆処
理するものであるが、該強磁性微粒状物および顔料とい
つた微粒状物類はそれぞれ密度も、粒子の大きさ、粒子
の形状、粒子の表面の性状、粒子の集合状態等の状態が
異なつているのが通常であり、比表面積をとつてみても
、たとえば無機系では1〜50平方米/グラム、有機系
では10〜100平方米/グラム、カーボンブラツクな
どでは50〜300平方米/グラムといつたように異な
つており、微粒状物類に対して被覆処理材料を一概にあ
る重量比率で処理しても、ある場合には過剰であり、ま
た他の場合には当然不十分のこともあり、所期の目的を
達するものが得られにくいことが通常である。
一般に顔料を用いた色材、特に塗料の分野で顔料とワニ
スとの適切な比率を検討するための簡便でかつ有効な手
法として吸油量を調べている。
これは顔料に油を加えながら混合し、全体が初めて一本
の棒状にまとまつた時の油の添加量を顔料の100グラ
ムに対して表わした数値であり、粒子を包む油と粒子間
の空隙を満たす油との和になるものである。本発明に使
用される強磁性微粒状物および顔料はその表面被覆を行
なつた後、微粒状物として利用されるものであり、上記
した吸油量の測定を行ない、その数値を利用して被覆量
を決めることが簡便でかつ有効な方法である。
吸油量の100%以上ということは前記した如く粒子間
の空隙も完全に満たされて塊状になる状態のことであり
、従つてそのまま硬化した場合には再び微細に粉砕する
ことは非常に困難となつて来る。
以上のことから本発明においては、吸油量のおおよそ8
0パーセントを越えない量で被覆処理することにより、
処理物はまた空隙の残存している多孔質状態にすること
が出来、従つて機械的な破砕、粉砕、磨砕等再微粉化を
容易にならしめるようにしたものである。
上記の如くして得られた架橋形成性重合体を用いて前記
した強磁性微粒状物あるいは顔料の表面を被覆する方法
につ℃・て説明する。
まず架橋形成性重合体を適切な溶媒中に溶解させ重合体
溶液とする。
強磁性微粒状物あるいは顔料に前記した如く吸油量の8
0パーセントを越えない量の架橋形成性重合体の一部分
ないし全部を含む重合体溶液を添加し、更に必要に応じ
て適切な流動性を与えるように溶媒を添加し、充分混合
する。該微粒状物類は一般に高次の凝集をしているため
、そのまま被覆材料を加えて処理し硬化させてしまうと
、微粒状物類は高凝集のまま被覆処理してしまうので、
分散機を用℃・て凝集をほぐして均一に分散させること
が必要であり、これらの分散機の例としては、たとえば
ペイントシエイカ、ボールミル、サンドミル、アトライ
ター、ロールミル、あるいはデイゾルバ一等公知のもの
があげられ、単独であるいは併用して使用される。この
様にして得られた分散液には更に必要な該重合体溶液の
粘度を調整するための溶媒、あるいは必要に応じて、前
記した如き、架橋形成性重合体に架橋結合をもたらすフ
リーラジカル発生剤を加えて均一に溶解させる。該微粒
状物類の表面に重合体皮膜を形成する方法は上記した分
散液の溶媒を均等に除去しうる従来公知の方法に準じて
該微粒状物類土に重合体皮膜を沈着させることにより達
成される。たとえば、その一つの方法として、噴霧乾燥
による方法の如く、該分散液の溶媒揮発除去し、重合体
膜を微粒状物類上に形成させる方法であり、第二の方法
は、該分散液の溶媒とは互に相溶性を有するが重合体に
対しては貧溶媒である水あるいは有機溶媒中に滴下し、
重合体を析出させると共に微粒状物類上に沈着させる方
法であり、第三の方法は、該分散液が実質的に相溶性を
有せず、かつ実質的に高沸点である水あるいは有機溶媒
中に添加分散し、ついで加熱および/または減圧等の操
作を行なうことにより該分散液の溶媒を単独か、共沸混
合物として蒸発除去することにより微粒状物上に重合体
膜を形成する方法などがとられる。
上記で述べた微粒状物の被覆操作に於て、架橋形成性重
合体の架橋反応をより容易にかつ完全に行なう等の目的
をもつて、従来公知の平均分子量が約3000以下の付
加重合性オリゴマ一あるいノは低分子量の高沸点の付加
重合性モノマー等を、たとえば架橋形成性重合体の約1
0%以下の量で併用することは、本発明の達成を何ら妨
げるものではない。
また、微粒状物類を被覆する重合体は架橋形成性重合体
であり、かつ、必要によりフリーラジカル発生剤も添加
されているものである。
被覆した重合体の架橋反応、すなわち架橋重合体の生成
の反応は、前記した微粒状物類への被覆操作の工程中で
加熱される場合には、その工程において起こるものであ
るし、被覆の工程に引続いて液中の分散系の状態で分散
媒を加熱することにより加熱してもよいし、被覆処理さ
れた微粒状物類を取出し、乾燥した状態で加熱してもよ
い。かかる加熱処理により被覆処理した重合体を微粒状
物類上で熱架橋ないしはフリーラジカル架橋を起こさす
ことが出来る。また、従来公知の電子線あるいは放射線
等の高エネルギー線を照射することによつても架橋結合
さすことが出来る。
上記で使用されるフリーラジカル発生剤としては、従来
公知のものが使用されるものであり、たとえばアゾビス
イソブチロニトリル、アゾビスイソバレリン酸、過酸化
ベンゾイル、ラウロイルパーオキサイド、過硫酸カリウ
ム、過硫酸アンモニウム等、過酸化ベンゾイル−ジメチ
ルアニリン、過酸化水素一第一鉄塩、過硫酸カリ一亜硫
酸ソーダ等のレドックスシステムが使用される。
本発明において、該架橋重合体で被覆された強磁性微粒
状物あるいは更に顔料および/または染料を含む現像用
トナーにおいて、上記のものの分散媒体であり、かつバ
インダーとして作用するものとしては従来使用されて来
たものがすべて使用されるものであり、たとえばポリス
チレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン一酢
酸ビニル共重合樹脂、アクリル酸エステル系樹脂等の付
加重合系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂等
の縮合系樹脂、ロジンエステル等の変性樹脂、高級脂肪
酸、高級脂肪酸工スチルワックス等の低分子固体等が単
独にかあるいは組合せて使用される。
該被覆処理された強磁性微粒状物類と上記した分散媒た
るバインダーとの比率は、勿論従来強磁性微粒状物類と
して使用されている比率で使用されるものであり、強磁
性微粒状物としてたとえば20パーセント以上、好まし
くは40〜60パーセント程度である。また、これらの
被覆処理された強磁性微粒状物あるいは更に顔料および
/または染料を含む現像用磁性トナーを製造するにあた
つては、これらのものに上記の如き比率でバインダー類
を配合し、従来公知の方法に従つて、混練、粗砕、微粉
砕、分級して5〜40ミクロンの磁性トナーが得られる
ものである。
また、この際、従来公知の現像用トナーの添加剤たとえ
ば電荷制御剤等を添加することも出来る。
本発明によつて得られた現像用磁性トナーはその含有す
る強磁性微粒状物あるいは更に顔料が炭化水素系重合体
を主要重合体鎖とする架橋重合体で被覆処理されている
ので、従来のものに比べて非常にすぐれた効果を有する
ものである。重合体が炭化水素系であることから、その
電気抵抗値が高く、樹脂膜としては体積抵抗が1014
〜1017Ω・?を示すものであり、しかも吸湿性も著
しく低いものであるから、湿度の高い状態でも、トナー
の電気抵抗値は低下しにくく、従つて湿度の高低によつ
て大きく影響されず、トナーの画像性にすぐれていた。
また、該微粒状物を樹脂バインダー中に分散させる際に
於ても、炭化水素系重合体は表面に架橋結合を形成して
℃・るものであり、熔融軟化して粒子表面から脱落剥離
してしまうことはなく、また炭化水素系であることから
バインダーに親和性を有しており、樹脂バインダー中へ
の分散が容易であり、かつすぐれた分散性がもたらされ
る。次に参考例(架橋形成性重合体の製造例)および実
施例をあげて具体的に説明する。
なお、文中、部または%とあるのは重量基準である。
参考例 1 ペンタエリスリトールトリアクリレートと両末端が水酸
基である平均分子量が3000の液状ポリブタジエンジ
オールをトルイレンジイソシアナートと2:JメF6のモ
ル比でトルエンを溶媒にして、固形分に対して0.05
%のハイドロキノン及び0.01%のジブチル錫ジラウ
レートを添加し、50゜C〜95゜Cにて合計15時間
の付加縮合重合反応を行い、平均分子量がおおよそ2万
〜3万の、アクリロイル基を分子の端に有するポリブタ
ジエン系ポリウレタンのトルエン溶液を得た。
溶液の固形分は25%であつた。参考例 2 ペンタエリスリトールトリメタクリL/一トと、1・2
−ビス(γ−アクリロイルオキシ−β−ヒドロキシ−n
−プロピルオキシ)エタンと、両末端が水酸基であり平
均分子量が3000の液状の水素添加されたポリブタジ
エンを、イソボロンジイソシアネートと2:2:JメF1
0のモル比でトルエンを溶媒にして、固形分に対して0
.05%のハイドロキノン及び0.01%のジブチル錫
ジラウレートを添加し、50℃〜95℃にて合計20時
間の付加縮合重合反応を行ない、平均分子量がおおよそ
2万〜4万のメタクリロイル基を分子の端に、またアク
リロイル基をペンダントグループとして有する水素添加
されたポリブタジエン系ポリウレタンのトルエン溶液を
得た。
この溶液の固形分は25%であつた。実施例 1 四三酸化鉄(吸油量22グラム/100グラム酸化鉄)
100部、参考例1で得られたアクリロイル基を有する
ポリブタジエン系ポリウレタンの25%トルエン溶液1
2部、トルエン221部をガラスビーズと共に分散用容
器に入れペイントシエイカ一にて1時間振とうし分散さ
せた。
分散後、四三酸化鉄のトルエン分散液をとりだした。酸
化鉄の含有率は30%であつた。上記で得た四三酸化鉄
のトルエン分散液100部に、アゾビスイソブチロニト
リル0.045部を5部のトルエンに溶解させた溶液を
添加し、均一に混合した。
次いで、このフリーラジカル発生剤を含む酸化鉄の分散
液をおおよそ120℃の熱風中にてトルエンを乾燥した
。得られた粉末を熱水中に添加し、攪拌して分散させ、
85℃〜95℃にて3時間攪拌し、該重合体の架橋反応
を起こさせた。ついで冷却し、濾過してのち濾過ケーキ
を60℃にて1晩乾燥した。それを粉砕して架橋重合体
膜で被覆された四三酸化鉄粉末30部を得た。このもの
の1000V/?における電気抵抗値はおおよそ101
2Ω・?のオーダーを示した。上記で得た架橋重合体膜
で被覆された四三酸化鉄50部をポリエチレン50部と
常法に従つて混練し、冷却後、粗砕してのちジニットミ
ルで微粉砕し、更に分級して5〜30ミクロンの磁性ト
ナ一を得た。この磁性トナーを20℃、65%RHおよ
び30℃、80%RHの雰囲気にて保管してのち、それ
らを用いて一成分トナー用電子写真複写機にて複写した
ところ、共に鮮明な画像が得られ、すぐれた性質を有す
ることを示した。
実施例 2 実施例1と同様にして、四三酸化鉄(吸油量33グラム
/100グラム酸化鉄)100部、参考例2で得られた
メタクリロイル基およびアクリロイル基を有する水素添
加されたポリブタジエン系ポリウレタンの25%トルエ
ン溶液20部、トルエン180部をガラスビーズと共に
ペイントシエイカ一にて1時間分散を行なつた。
分散後、四三酸化鉄のトルエン分散液をとり出した。酸
化鉄の含有率は30%であつた。上記で得た四三酸化鉄
のトルエン分散液100部に、アゾビスイソブチロニト
リル0.075部を5部のトルエンに溶解させた溶液を
添加し、均一に混合した。
ついで、このフリーラジカル発生剤を含む酸化鉄の分散
液をおおよそ120℃の熱風中にてトルエンを乾燥した
得られた粉末を熱水中に添加し、攪拌して分散させ、8
5℃〜95℃にて3時間攪拌し、該重合体の架橋反応を
起こさせた。ついで冷却し、濾過してのち、濾過ケーキ
を60℃にて1晩乾燥した。これを粉砕して架橋重合体
で被覆された四三酸化鉄粉末31部を得た。このものの
1000V/C77Lにおける電気抵抗値はおおよそ1
011Ω・?のオーダーを示した。上記で得た架橋重合
体膜で被覆された四三酸化鉄45部、黒色油溶性染料1
部、ポリエチレン49部およびエチレン一酢酸ビニル共
重合樹脂5部とを常法に従つて混練し、冷却後、粗粉砕
してのちジニットミルで微粉砕し、分級して5〜30ミ
クロンの磁性トナーを得た。
この磁性トナーを20℃、65%RHおよび30℃、8
0%RHの雰囲気にて保管してのち、それらを用いて一
成分用電子写真複写機にて複写したところ、共に鮮明な
画像が得られ、すぐれた性質を有することを示した。
実施例 3 実施例1と同様にして四三酸化鉄(吸油量20グラム/
100グラム酸化鉄)100部、銅フタロシアニンブル
ー顔料(吸油量40グラム/100グラム顔料)20部
、ルチル型酸化チタン白色顔料(吸油量22グラム/1
00グラム顔料)50部、参考例1で得られたアクリロ
イル基を有するポリブタジエン系のポリウレタンの25
%トルエン溶液40部およびトルエン290部をガラス
ビーズと共に分散用容器に人れ、ペイントシエイカ一に
て2時間分散させた。
分散後、四三酸化鉄、ブルー顔料、白色顔料のトルエン
分散液をとり出した。上記で得たトルエン分散液400
部に、アゾビスイソブチロニトリル0.4部を10部の
トルエンに溶解させた溶液を添加し、均一に混合した。
ついで実施例1と同様にして、分散液を熱風中で乾燥し
た。ついで熱水中で処理し、架橋反応を完結させた。P
過、乾燥、粉砕して、架橋重合体膜で被覆された酸化鉄
−青色顔料一白色顔料の複合している粉末を得た。この
ものの1000V/?における電気抵抗値はおおよそ1
012Ω・?のオーダーを示した。上記で得た磁性を有
する青色粉末63部をマイクロクリスタリンワツクス2
0部およびポリエチレン17部と常法に従つて混練し、
冷却後、粗砕してのちジニットミルで微粉砕し、更に分
級して5〜30ミクロンの磁性トナーを得た。
この磁性トナーを20゜C、65%RHおよび30℃、
80%RHの雰囲気にて保管したのち、それらを用いて
一成分トナー用電子写真複写機にて複写したところ、共
に青色の画像が得られ、すぐれた性質を有することを示
した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 強磁性微粒状物あるいはさらに顔料および/または
    染料を含有する現像用磁性トナーにおいて、少なくとも
    該強磁性微粒状物が、あらかじめその表面を、分子中に
    α・β−エチレン系不飽和基を有し、場合によりウレタ
    ン結合および/またはエステル結合を含有し、その主要
    重合体鎖が平均分子量約1000以上の炭化水素系重合
    体からなり、且つその平均分子量がおおよそ8000以
    上である架橋形成性重合体により該強磁性瓶粒状物の吸
    油量のおおよそ80パーセントを越えない量で被覆処理
    し、ついで該架橋形成性重合体をフリーラジカル発生剤
    あるいは高エネルギー線の作用により付加架橋結合させ
    た電気抵抗の高い表面被覆処理物であることを特徴とす
    る現像用磁性トナー。
JP55160876A 1980-11-17 1980-11-17 現像用磁性トナ− Expired JPS5927902B2 (ja)

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