JPH083657B2 - トナ−組成物及びその製造方法 - Google Patents

トナ−組成物及びその製造方法

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JPH083657B2
JPH083657B2 JP61025747A JP2574786A JPH083657B2 JP H083657 B2 JPH083657 B2 JP H083657B2 JP 61025747 A JP61025747 A JP 61025747A JP 2574786 A JP2574786 A JP 2574786A JP H083657 B2 JPH083657 B2 JP H083657B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電気的潜像や磁気的潜像等の可視化、ある
いは潜像形成を行う事なく、直接電気信号等に対応した
画像の形成に使用するトナー組成物及びその製造方法に
関する。
[従来の技術] 電気的潜像の形成法は従来周知であり、例えば電子写
真法においては、通常光導電体層を帯電させた後、原稿
に基いた光像を照射し、光照射部分の静電荷を減少また
は消滅させて静電潜像を形成する。
次いで、この潜像をトナーと呼ばれる現像剤で現像す
る。周知の如く、現像剤は湿式現像法と乾式現像法に大
別できるが、前者は臭気、取扱い性、安全性等に問題が
あり、近年、乾式現像法が主流となっている。
乾式現像法に関しては、各種の材料、方法が提案され
ているが、一般に現像剤の構成に基いて、一成分現像法
と二成分現像法の2種類に分類することが多い。一成分
現像法とは、画像形成を基本的にトナー粒子のみで行う
ものであり、また二成分現像法とはキャリアとトナーか
らなる現像剤を用いて画像形成を行うものである。
[発明が解決しようとする問題点] 従来の一成分現像剤、二成分現像剤共、トナーの平均
粒径はほぼ10〜20μ程度であり、分級等により微粉部分
を比較的少なくした粒度分布を有するものが用いられて
いる。
これは、たとえば二成分現像剤の場合、トナー中の微
粉が多いとキャリアがトナーにより汚染され現像剤の劣
化が早くなること、キャリアとトナーの混合性が悪く画
質にムラが発生しやすいこと、微粉トナーは帯電量が不
安定で、キャリアから遊離しやすく、現像機だけでな
く、複写機内部を汚染する原因となること、トナーによ
って可視化された像を紙等へ転写した後、感光体に残留
したトナーを除去する工程において、微粉が除去されに
くく、感光体を汚染し、画質を低下させると同時に、感
光体の寿命も短くすることなど多くの欠点があることに
よる。
また、一成分現像剤の場合でも、微粉が多いと現像機
のトナー留りから現像スリーブ上へのトナーの搬送性が
悪く、さらにスリーブ上でのトナー層の形成性も劣るこ
とから現像性が著しく低下する。この外にも複写機内及
び感光体の汚染等、二成分現像剤と同様の欠点を有して
いた。
原稿に忠実な、高解像度のモノクロ複写画像や色再現
性の良好なピクトリアルカラー複写画像を得るために
は、基本的にはトナー粒子の粒径を小さくすれば良いこ
とは周知である。
しかしながら、前述のように微粉トナーは取扱いが難
しく、さらにトナーの特性に対して微粉トナーが及ぼす
影響は大きく、平均粒径が小さなトナー、あるいは平均
粒度は大きくても粒径5μm以下の微粉を多く含む粒度
分布の広いトナーを使用して、画質を改善することは実
際上極めて困難であった。
このようにトナーの微粉化は有効な手段であることが
知られているにもかかわらず、実施されていないのが実
情である。
従って、本発明の目的は、微粉成分を多く含有し、粉
体流動性に優れたトナー組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、原稿に忠実な解像度の高い画質
と、色再現性の良好なピクトリアルカラー複写画像を得
ることのできるトナー組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、環境及び経時変化に対して安定
した画質を提供できるトナー組成物を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、長時間使用後も複写機内部を汚
染しないトナー組成物を提供することにある。
本発明の他の目的はどの様な現像、転写、クリーニン
グ、定着プロセスに対しても良好かつ安定した画像を形
成成しうるトナー組成物を提供することにある。
本発明の更に他の目的は前記トナー組成物の製造方法
を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、トナー組成物の
小粒径部分が球形化処理され、更に必要により流動性付
与剤を含有するトナーにより前記の目的が達成されるこ
とを見出し本発明を完成した。
すなわち、本願発明は、 (1)結着樹脂、着色剤及びその他の添加剤で構成され
る粉状トナー組成物において、トナー組成物の分級によ
る微粉部分が球形化されてなることを特徴とするトナー
組成物、 (2)トナー組成物の分級が10μ以下の値において行な
われている特許請求の範囲第1項に記載のトナー組成
物、 (3)少なくとも上記微粉部分が流動性付与剤をさらに
含有する特許請求の範囲第1項または第2項に記載のト
ナー組成物、 (4)結着樹脂、着色剤及びその他の添加剤で構成され
る粉状トナー組成物を、所定の粒径にて小粒径部分と大
粒径部分とに分級し、小粒径部分のトナー組成物を球形
化処理した後、その小粒径部分のトナー組成物を前記大
粒径部分のトナー組成物と混合することを特徴とするト
ナー組成物の製造方法、 (5)トナー組成物の分級が10μ以下の値において行な
われる特許請求の範囲第4項に記載のトナー組成物。
(6)球形化処理がトナー粒子を結着樹脂の軟化点以上
の熱風で処理することにより行なわれる特許請求の範囲
第4項または第5項に記載のトナー組成物の製造方法 を提供する。
すなわち、トナー組成物の微粉部分を球形化すること
によりキャリアとの接触が均一になり、トナー表面上の
帯電も形状に依存せず均一かつ安定となる。このため、
現像性の向上が計られ、さらには遊離トナーが減少する
ことになるので複写機内部の汚れも減少する。
また、一成分磁性トナーにおいては、微粉トナーから
磁性粉の脱離が発生しやすいが球形化により、磁性粉が
内部にとり込まれやすくなり、磁性粉の露出が抑えら
れ、磁性粉の脱離も防止できるので画質汚れ等の欠陥も
減少する。
更に、定着性と製造性、特に粉砕性を向上させるた
め、従来比較的分子量の小さい樹脂を用いたり、分子量
分布が広く、低分子量成分をかなり含有する樹脂を用い
たトナーも製造されているが、混練、粉砕により得られ
たトナーには、微粉トナーが比較的多く含有されている
ため、これを分級によりとり除いていた。また微粉トナ
ーには粘着性の強い低分子量成分が多く含有されている
場合が多く、不定形の微粉トナーを多く含有するトナー
を用いると感光体へのトナー付着が発生しやすかった。
しかし微粉トナーを球形化し、流動性付与剤を添加する
ことによって、これらの問題はすべて解決される。これ
は形状が球形になることにより感光体との接触面積が減
少すると共に、流動性付与剤の効果もあって流動性がか
なり向上するために、固着防止ができるようになること
による。
この様に、微粉の欠点であった種々の問題点を微粉部
分を球形化することと流動性付与剤の含有により解決し
たために、微粉を使うことが初めて可能となった。これ
により細線、網点等の解像性が向上し、原稿に忠実な複
写画像を得ることができる。
また、カラー原稿についても原稿に忠実にトナーが現
像されるようになり、混色による色再現性も向上するよ
うになった。
本発明のトナー組成物に用いられる結着樹脂は特に限
定されないが、基本的には天然及び合成の樹脂状物質で
軟化点が室温以上、約150℃以下のものが選ばれる。特
に種々の目的により二種以上の樹脂を混合して用いても
良い。
結着樹脂としては、例えばビニルトルエン、α−メチ
ルスチレン、クロルスチレン、アミノスチレン等のスチ
レン及びその誘導体、置換体の単独重合体や共重合体;
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチル
メタクリレート等のメタクリル酸エステル類及びメタク
リル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等
のアクリル酸エステル類及びアクリル酸、ブタジエン、
イソプレン等のジエン類、アクリロニトリル、ビニルエ
ーテル類、マレイン酸及びマレイン酸エステル類、無水
マレイン酸、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル系単量
体の単独或いは他の単量体との共重合体、エチレン、プ
ロピレン等のオレフィン系単量体の単独もしくは共重合
体;ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、エポキ
シ樹脂、ポリカーボネート、シリコーン系樹脂、フッ素
系樹脂、フェノール樹脂、石油樹脂、ロジン及び誘導
体;合成及び天然のワックス状物質;等を単独もしくは
混合した形で用いることが出来る。
良好なカラー再現を得るためには、結着樹脂として数
平均分子量(Mn)が約10000以下の結着樹脂成分を含有
することが望ましい。重量平均分子量(Mw)は、画像形
成システムとして採用される定着方式や現像剤を繰返し
使用する際の安定性等の観点から決められる。
トナーの力学強度を高めたり、ヒートロール定着時の
定着温度許容幅を広げたりすることが望まれる場合は、
重量平均分子量(Mw)が約100000以上の高分子量樹脂成
分や架橋樹脂成分をトナー結着樹脂成分として含有させ
るのが良い。
なお、前記架橋樹脂の架橋結合は、必ずしも共有結合
ではなく、イオン結合やその他の2次結合であってもよ
い。
共重合体を結着樹脂として用いる場合、その共重合体
はランダム共重合体の外、用途に合わせて、交互共重合
体、グラフト共重合体、ブロック共重合体、相互貫入型
共重合体等の共重合体様式を適宜選択して用いる。ま
た、2種以上の結着樹脂成分を混合して用いる場合は、
溶融混合、溶液混合、エマルジョン混合等の機械的混合
の外、結着樹脂成分の製造時に共存重合、多段重合法等
で混合してもよい。
また、帯電制御剤を添加してもよい。
正帯電性制御剤の場合は、四級アンモニウム塩その
他、塩基性、電子供与性の有機物質、負帯電極制御剤の
場合は、含金属染料等の金属キレート類、酸性もしくは
電子吸引性の有機物質等を用いることが出来る。この
外、金属酸化物等の無機粒子や前記有機物質で表面を処
理した無機物質を用いてもよい。これら帯電制御剤はト
ナー結着樹脂中に添加混合して用いてもよく、またトナ
ー粒子表面に付着させた形で用いてもよい。
結着樹脂成分自体で帯電制御を行う場合、正帯電極を
付与する際には、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジエチルアミノエチルメタクリレート、2−ビニル
ピリジン、4−ビニルピリジン等の電子供与性単量体成
分を含む結着樹脂を用いることが出来る。前述の単量体
成分を用いる場合には、アミンの部分を四級アンモニウ
ム塩化してもよい。
また、負帯電極を結着樹脂成分に付与する場合は、メ
タクリル酸、アクリル酸、ケイ皮酸、無水マレイン酸、
ビニルスルホン酸や含フッ素アクリレート、含フッ素メ
タクリレート等の電子吸引性単量体成分を含む結着樹脂
を用いればよい。酸系の単量体を用いる場合も対カチオ
ンを付加し、塩構造を取らせてもよい。
一般に着色剤として用いる染顔料はトナーの帯電性に
大きな影響を及ぼすので本発明における前述の有機顔料
も、顔料粒子表面を結着樹脂成分や、上述の帯電制御剤
などで予め処理してからトナー中に添加してもよい。更
にまた、固体電解質、高分子電解質、電荷移動錯体、酸
化スズ等の金属酸化物等の導電体、半導体、或いは強誘
電体、磁性体等を添加して、トナーの電気的性質を制御
することができる。
この外、トナー中には体質顔料、繊維状物質の様な補
強充填剤、熱特性及び力学特性調整剤、防腐剤、酸化防
止剤、消臭剤、発泡剤、離型剤、粘着剤等を必要に応じ
て添加することができる。
本発明のトナー組成物に用いられる着色剤は、例えば
カーボンブラック、オイルブラック、ニグロシン等の黒
色系染顔料、C.I.Pigment Yellow1、同3、同74、同9
7、同98等のアセト酢酸アリールアミド系モノアゾ黄顔
料(ファストエロー系)、C.I.Pigment Yellow12、同1
3、同14等のアセト酢酸アリールアミド系ジスアゾ黄顔
料、C.I.Solvent Yellow19、同77、同79、C.I.Dispers
e Yellow164等の黄顔料、C.I.Pigment Red48、同49:
1、同53:1、同57:1、同81、同122、同5等の赤もしくは
紅顔料、C.I.Solvent Red49、同52、同58、同8等の赤
系顔料、C.I.Pigment Blue15:3等胴フタロシアニン及
びその誘導体、変性体等の青系染顔料、C.I.Pigment G
reen7、同36(フタロシアニン−グリーン)等の緑色顔
料などの有機染顔料である。
これら染顔料は単独で用いても、2種以上を混合して
用いてもよい。また、これら染顔料表面を界面活性剤、
シランカップリング剤等のカップリング剤、高分子材料
で処理したものや高分子染料あるいは高分子グラフト顔
料を用いてもよい。
更にまた、本発明のトナー組成物においてはトナー粒
子の流動性、帯電性、現像性、転写性、保存安定性を一
層改善するために、或いは光導電体表面へのトナーのフ
イルミングを防止し、トナーのクリーニング性を向上さ
せるために、トナー粒子と共に混合して使用する流動性
付与剤を外部添加剤として併用しても良い。
流動性付与剤としては、ステアリン酸等の長鎖脂肪酸
及びそのエステル、アミド、金属塩、二硫化モリブデ
ン、カーボンブラック、グラフアイト、フッ化黒鉛、炭
化ケイ素、窒化ホウ素、シリカ、酸化アルミニウム、二
酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ等の微粉末、フッ素系
樹脂粉末、アクリル樹脂粉末、その他ワックス状物質、
架橋又は非架橋樹脂粉末等である。必ずしも限定はでき
ないが、通常臨界表面張力30dyn/cm以下の低表面エネル
ギーを有するか、又は摩擦係数0.1以下の平滑な表面を
有する固体微粒子、或いは非粘着性、若干の研磨性を有
する微粒子を用いると、特に流動性改善やフイルミング
防止に有効である。
流動性付与剤としては、本発明の目的には粒径約10m
μ〜100mμ程度の微粒子が都合よい。トナーへの添加量
は0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜3重量%が適当で
ある。
本発明によるトナー組成物は以下のようにして製造さ
れる。
トナー組成物を構成する各成分を混練、粉砕して所定
の粒度のトナーとする。なお、トナーの平均粒度及び粒
度分布は従来のトナーと同様でもよいが、画質の改善の
点からは平均粒度d50が20μm以下のトナーが望まし
い。特に平均粒度d50が約5μmから約15μmであり、
粒度25μm以上の粗粉トナーの含有率が約10%以下、粒
度5μm以下の微粉トナーが約8%以上の粒度分布を有
する微粉トナーもしくは微粉トナー含有量の多いトナー
が望しい。
次いで所定の粒径で、すなわち5μm、好ましくは10
μmで分級して粗粉部分と微粉部分とに分ける。
次に微粉部分を球形化処理する。
球形化の方法としては、熱風で処理する乾式法、溶剤
を使用する湿式法のいずれでもよい。
乾式法では、分球した微分粒子が互に凝集しないよう
な一次粒子の状態で熱風中に分散して吹き込んで球形化
する。
また、粉砕後分級せずに熱風処理することも可能であ
り、この場合も材料の種類、粒度、一次粒子への分散、
さらに処理条件を選択することによって、特定の粒径以
下の微粉部分のみを選択的に球形化することができる。
このように熱処理により球形化する方法が簡便かつ汚染
も少なく好都合であるが、この外、湿式スプレイドライ
法、乳化重合法、懸濁重合法、分散重合法等の方法でト
ナーを球形化してもよい。
なお、本発明でいう球形化とは必ずしも粒子表面が平
滑な真球を意味するものではなく、見掛上球形であれば
よく、トナー粒子表面に、極めて微小な凹凸を有してい
てもさしつかえない。
所望により添加される流動性付与剤は、熱風処理等に
より球形化した微粉部分に対してのみ添加してもよく、
またトナー全てに混合添加しても良い。
また、流動性付与剤は熱風処理する前に付着させてお
いて、熱風で球形化と同時に固着させても良い。
さらに超微粉や粗大粒子を除去する必要がある場合
は、熱風処理する前でも後でも、またはその両方で分級
を行なうことができる。
[発明の効果] 前述の様な構成を有する本発明のトナー組成物は静電
凝集を起したりすることなく、流動性に優れ、現像、転
写性共に良好である。すなわち、ベタ黒像濃度、線像、
中間像は程良く、非画像部の地汚れ、トナー飛散等の現
象も、ほとんど観察されない。また、正転像、反転像、
どちらでも良好な画像が得られ、光導電体の種類に対し
ても特に選択性は認められない。更に、トナーを反復使
用しても画質は安定であり、経時変化は観察されない。
なお、本発明のトナー組成物は必ずしも一種のトナー
のみで構成する必要はなく、二種以上のトナーの混合物
としても使用することができる。又キャリア粒子と組合
せて二成分現像剤として、使用することもできる。
又、トナー中に磁性粉を混入し、磁性トナーとして用
いる場合は電気的潜像の外、磁気的潜像やその他磁気信
号に対応して、現像を行うことも可能である。
[実施例] 以下に本発明を比較例及び実施例により説明するが、
もちろん本発明は、これらの例によって限定されるもの
ではない。
実施例1 ポリエステル樹脂 (分子量約5000) 93重量部 カーボンブラック(キャボット社製、 ブラックパールスL) 7重量部 を70〜90℃で7分間溶融混練し、冷却後粉砕して平均粒
度d50が9μm、25μm以上の粗粉が5重量%、5μm
以下の微粉が13重量%のトナー粒子を得た。このトナー
をカットポイント7μmとして風力式分級機にて微粉と
粗粉とに分級した。微粉トナーのみを一次粒子に分散し
た状態で吹き込み、トナーと熱風がぶつかる箇所での湿
度が約180℃になるように調整した熱風にあてて、球形
の微粉トナーとした。この球形化処理された微粉トナー
に約80重量%の割合で、先に分級した粗粉と混合した
後、シリカの微粉末と1重量%混合付着させて、トナー
とした。このトナーの粒度分布は分級する前とほとんど
同じであった。また粉体圧縮率をパウダーテスター(細
川鉄工所社製)にて測定したところ35%を示した。
さらに、このトナーを平均粒径80μmの球状フェライ
ト粉とトナー濃度が3重量%になるように混合して現像
剤とした。ブローオフ法にて、トナーの帯電量を測定し
たところ−13μc/gであった。この現像剤を用いて富士
ゼロックス株式会社製2300複写機で画質を評価したとこ
ろ、網点再現では175線を再現し、線再現では16ライン
ペア/mmまで再現できた、さらに1万枚後も解像度の低
下はなく、地汚れもない画質が得られ、複写機内部の汚
れもほとんどなかった。
比較例1 実施例1と同じ組成の成分を混練、粉砕後、同様の粒
度分布を有するトナー粒子を得た。分級及び球形化処理
は行なわず、シリカの微粉末を1重量%混合付着させて
トナーとした。
実施例1と同様の方法にて、粉体圧縮率を測定したと
ころ、48%を示し、見掛上の流動性も湿った感じで良く
なかった。
さらに、このトナーを平均粒径80μmの球状フェライ
トとトナー濃度が3重量%になるように混合して、現像
剤とした。ブローオフ法にてトナーの帯電量を測定した
ところ、−11μc/gであった。
この現像剤を用いて富士ゼロックス株式会社製2300複
写機で画質を評価したところ、現像剤の流動性が悪く、
濃度ムラがあり、転写性もあまり良くないため、画質全
体の濃度も低かった。さらにトナーを補給した場合も、
キャリアの球状フェライト粒子との混合性が悪く、約20
00枚頃から濃度低下の激しい画質となった。
実施例2 スチレン−ブチルメタクリレート共重合体 (数平均分子量約7000) 93重量部 カーボンフブラック 5重量部 ニグロシン 2重量部 をローター回転型混練機で10分間溶融混練し、冷却後粉
砕し、平均粒径12μmのトナーを得た。25μm以上の粗
粉は5重量%であり、かつ5μm以下の微粉は10重量%
であった。このトナーを実施例1と同様の方法にて分級
したのち微粉を熱風にて球形化処理し、先に分級した粗
粉を混合し、アミン系処理シリカの微粉末を0.8重量部
混合付着させてトナーとした。粉体圧縮率を測定したと
ころ33%を示した。
さらに、平均粒径80μmのフッ素樹脂をコートした球
状フェライトとトナー濃度が3重量部になるように混合
し現像剤とした。
トナーの帯電量は+16μc/gであった。この現像剤を
富士ゼロックス株式会社製2300複写機を改良し、負帯電
性の有機感光体を用いた複写機にて画質を評価したとこ
ろ、網点再現では175線を再現し、線再現では16ライン
ペア/mmまで再現し、原稿に忠実な画像であった。
比較例2 実施例2と同様の組成の成分を溶融混練した後、冷却
粉砕後、分級し、平均粒径が13μm、25μm以上の粗粉
が7重量%、5μm以下の微粉5重量%の粒度分布を有
するトナーを得た。
このトナーにアミン系処理シリカの微粉末を1重量%
混合付着させて粉体圧縮率を測定したところ39%を示し
た。
このトナーを平均粒径80μmの球状フェライトとトナ
ー濃度が3重量%になるように混合して、現像剤とし
た。トナー帯電量をブローオフ法にて測定したところ+
12μc/gであった。
この現像剤を富士ゼロックス株式会社製2300複写機を
改良し、負帯電性の有機感光体を用いた複写機で画質評
価したところ、線再現、網点再現性共、従来の現像剤と
同程度で、あまり解像力は高くなかった。
実施例3 実施例1と同様の組成の成分をローター回転型混錬機
で10分間溶融混練し、冷却後、粉砕し、平均粒径d50
7.2μm、25μm以上の粗粉が1重量%以下、5μm以
下の微粉が40重量%のトナー粒子を得た。
このトナーをカットポイント5μmとして、風力式分
級機にて微粉と粗粉とに分級した。微粉トナーのみを一
次粒子に分散した状態で吹き込み、トナーと熱風がぶつ
かる箇所での温度が約180℃になるように調整し熱風に
当てて、球形の微粉トナーとした。この球形化処理され
た微粉トナー50重量部に対して、先に分級して得た粗粉
を50重量部混合した後、シリカの微粉末を1.2重量%混
合付着させて、トナーとした。粉体圧縮率は37%を示し
た。
さらに、このトナーを平均粒径80μmの球状フェライ
ト粉とトナー濃度が3重量%になるように混合して現像
剤とした。
ブローオフ法にてトナーの帯電量を測定したところ、
−14μc/gであった。この現像剤を富士ゼロックス株式
会社製2300複写機で画質評価したところ網点再現では17
5線を再現し、線再現では16ラインペア/mmまで再現し、
原稿に忠実な画像であった。
比較例3 実施例1と同様の組成の成分を溶融混練し、冷却粉砕
後、実施例3と同様の粒径のトナーを得た。球形化処理
をせず、シリカの微端末を1.2重量%混合付着させて粉
体圧縮率を測定したところ49%と示した。また、見掛上
の流動性も実施例3より劣った。
このトナーについて実施例3と同様の方法で、画質を
評価したところ、濃度ムラがあり、さらに非画像部にも
トナーの付着があって全体に汚れた画質であった。この
様な状態は複写枚数の増加に従って、増大した。
比較例4 実施例3と同様にして得た平均粒径7.2μmのトナー
粒子を分級せず、全粒子を実施例3と同じ方法にて球形
化処理した。シリカの微粉末を1.2重量%混合付着させ
てトナーとした粉体圧縮率は29%を示し、流動性は見掛
上非常に良かった。
さらにこのトナーを平均粒径80μmの球状フェライト
粉とトナー濃度が3重量%になるように混合して現像剤
とした。ブローオフ法によりトナーの帯電量を測定した
ところ、−13μc/gであった。この現像剤について富士
ゼロックス株式会社製2300複写機で画質を評価したとこ
ろ約50枚頃までは良好な画質であったが、その後、徐々
に非画像部の地汚れが生じ、100枚目頃から得に目立つ
様になった。また、この時の帯電量を測定したところ−
3μc/gとかなり低下していることが判った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高島 絋一 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ツクス株式会社竹松事業所内 (56)参考文献 特開 昭54−121130(JP,A) 特開 昭59−102252(JP,A) 特開 昭59−127662(JP,A) 特開 昭60−123861(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結着樹脂、着色剤及びその他の添加剤で構
    成される粉状トナー組成物において、トナー組成物の分
    級による微粉部分が球形化されてなることを特徴とする
    トナー組成物。
  2. 【請求項2】トナー組成物の分級が10μ以下の値におい
    て行なわれている特許請求の範囲第1項に記載のトナー
    組成物。
  3. 【請求項3】少なくとも上記微粉部分が流動性付与剤を
    さらに含有する特許請求の範囲第1項または第2項に記
    載のトナー組成物。
  4. 【請求項4】結着樹脂、着色剤及びその他の添加剤で構
    成される粉状トナー組成物を、所定の粒径にて小粒径部
    分と大粒径部分とに分級し、小粒径部分のトナー組成物
    を球形化処理した後、その小粒径部分のトナー組成物を
    前記大粒径部分のトナー組成物と混合することを特徴と
    するトナー組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】トナー組成物の分級が10μ以下の値におい
    て行なわれる特許請求の範囲第4項に記載のトナー組成
    物。
  6. 【請求項6】球形化処理がトナー粒子を結着樹脂の軟化
    点以上の熱風で処理することにより行なわれる特許請求
    の範囲第4項または第5項に記載のトナー組成物の製造
    方法。
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