JPH0656506B2 - トナ− - Google Patents

トナ−

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JPH0656506B2
JPH0656506B2 JP60088483A JP8848385A JPH0656506B2 JP H0656506 B2 JPH0656506 B2 JP H0656506B2 JP 60088483 A JP60088483 A JP 60088483A JP 8848385 A JP8848385 A JP 8848385A JP H0656506 B2 JPH0656506 B2 JP H0656506B2
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    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09708Inorganic compounds
    • G03G9/09716Inorganic compounds treated with organic compounds

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法あるい
は磁気印刷法などにおいて形成される静電潜像あるいは
磁気潜像を現像するのに用いるトナーに関する。
〔従来技術の説明〕
従来から電子写真法、静電印刷法、静電記録法あるいは
磁気印刷法などとして知られている画像形成法において
は、いずれも形成された像をトナーと呼ばれる着色微粉
末を用いて可視化する工程を含んでいる。例えば、電子
写真法としては米国特許第2,297,691号明細書、特公昭4
2-23910号公報及び特公昭43-24748号公報に記載されて
いる如く、多種の方法が知られているが、一般には、光
導電性物質を利用した感光体表面に種々の方法によつて
静電荷像を形成し、次いで該静電荷像をトナーにより現
像し、必要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写し
た後、加熱、加圧等により定着して複写物を得るもので
ある。
静電印刷法は、電界を利用して荷電粉末トナーを記録材
料上に導き定着して印刷する方法である。
静電記録法は、誘電体層上に電荷を画像上に付与し、そ
れに荷電トナー粉末を付着させ定着する方法であり、ま
た磁気印刷法もこれと同様に記録材料上に磁気潜像を形
成し、これを磁性材料を含むトナー粉末で現像し、転写
材料へ転写し定着する方法である。
このような、電気的、磁気的潜像をトナーを用いて可視
化する現像方法は種々知られているが、これらの現像法
に適用するトナーとしては、従来、天然あるいは合成樹
脂からなる結着樹脂中に、着色剤である染料、顔料等の
微粒子を分散させた微粉末が用いられている。例えば、
結着樹脂としてポリスチレンを使用し、これに着色剤を
分散させたものを1〜30μ程度に微粉砕した粒子をトナ
ーとして用いている。また、磁性トナーを得る場合に
は、マグネタイトなどの磁性体粒子を含有せしめたもの
を用いている。そして、該トナーをガラスビーズ、鉄粉
などのキヤリア粒子と混合して用いる二成分現像剤と、
キヤリア粒子を用いずにトナーのみからなる一成分現像
剤とがある。
これらのトナーは、摩擦帯電性、流動性、耐衝撃性など
の種々の物理的及び化学的特性が要求されるものであ
る。しかしながら、従来のトナーはこれらのすべての特
性を満足するものは数少なく、既知のトナーの多くは下
記に示す様ないくつかの問題点を有している。即ち多く
のトナーは環境の湿度変化によつて、その摩擦電気特性
が悪影響を受ける。又、多くのトナーでは連続使用によ
る繰返しの現像によるトナー粒子と担体粒子の衝突、及
びそれらの粒子と感光板表面との接触によるトナー、担
体粒子及び感光板の相互劣化によつて、得られる画像の
濃度が変化し、或いは背景濃度が増大し、複写物の品質
を低下させる。更に多くのトナーでは潜像を有する感光
板表面へのトナーの付着量を増して、複写画像の濃度を
増大させようとすると、通常背景濃度が増し、所謂カブ
リ現象を生じる。既知のトナーの多くが、以上の如き欠
陥を一つ又はそれ以上有している為、トナーの改良に対
する要望が絶えない現状である。
又、最近では前述の電子写真等の使用目的が多種多様と
なり必要に応じて所望の色の画像が得られる小型で安価
なカラーコピー用の複写機が望まれており、そのための
トナーの開発が急務である。その意味でカラー用トナー
としては上記の欠陥を克服した優れた物理的及び化学的
特性を要することは勿論であるがトナーの色相が良好で
あることが必須条件となる。
さらに、トナーには、結着樹脂および着色剤以外に、荷
電制御剤などの補助剤を必要に応じて添加する場合もあ
る。
しかしながら従来の染顔料、荷電制御剤として知られる
物質は、トナー材料として使用した場合、色相、荷電制
御性、環境依存性、耐熱性、耐光性、定着性などの諸特
性をすべてにわたつて満足するものはなく何らかの問題
点を有するものであつた。
例えば着色剤として染料を使用した場合では、鮮明な色
相は得やすいが、以下の様な問題点を有する。一般的に
耐熱性、耐光性に劣り、トナー製造時の熱混練等によ
り、あるいは得られた画像の人工光暴露や、屋外暴露下
での長期放置により変色、退色してしまう傾向が強い。
あるいは現像剤の比較的高温での保存に際してトナーの
凝集が生じ易い傾向がある。
また例えば着色剤として顔料を使用した場合では、一般
的には耐熱性、耐光性に於いては概ね染料より優れてお
り、また高温保存に対してもトナー凝集は生じにくい傾
向にはある。しかしながら、多くの顔料は、結着樹脂へ
の分散性に問題がある。即ち、比較的低分子量の重合体
から成るような結着樹脂を採用する場合では特に大きな
問題とはならないでのあるが、比較的高分子量あるいは
架橋タイプの結着樹脂に対しては、顔料分散が充分にな
されないと言う問題が生ずるのである。
例えば、青〜緑色顔料として極めて広い分野で使用され
ているフタロシアニン系顔料は、電子写真用トナーに用
いた場合に先に述べた様な分散不良の問題を生じやすい
代表的な例として挙げられる。このような結果として特
性的に次のような問題点が生ずる。即ち、多くの顔料で
はトナーへの着色力が乏しくなり、従つて多量の顔料を
添加せしめる事が必要となり定着性が悪化する事。ま
た、顔料のトナー粒子内での分布のバラツキが生ずる
(つまり非常に多くの顔料粒子を含むトナー粒子と、全
く顔料粒子を含まないトナー粒子が混在する)為に、ト
ナー自身の帯電性が不安定となり長期の繰り返し使用、
あるいは環境変動(温度・湿度の変動)等により画像濃
度の低下、地カブリの増加等の弊害が生ずる事。更には
トナー粒子内にとり込まれない裸の顔料粒子が存在する
為に、これらが感光体表面あるいは、スリーブ、キヤリ
ヤー等のトナー担持体を汚染し、フイルミング、画像流
れ、クリーニング不良、地カブリ、画像濃度の低下等の
好ましくない現象の原因となる事、などが挙げられる。
以上の様に着色剤として染料あるいは顔料をそのままト
ナーに含有せしめても何らかの問題点を有したトナーし
か得られないと言うのが現状であつた。
〔発明の目的〕
本発明は、上記の点に鑑みなされたものである。
即ち本発明の主たる目的は微粒子が、感光体表面やトナ
ー担持体表面への汚染を生じない、すぐれた電子写真特
性を持つたトナーの提供にある。
また本発明の他の目的は潜像に忠実な現像、転写、及び
定着を行なわしめるトナー、即ちカブリ現象、潜像周辺
部でのトナー飛散、定着不良、オフセツト等が無く、画
像濃度が高くしかもハーフトーン部の再現性に優れたト
ナーの提供にある。
本発明のもう1つの他の目的はトナーの長期にわたる使
用、環境の変動等によつても初期の良好な特性を維持し
たトナーの提供にある。
本発明のさらにもう1つの他の目的は、トナー粒子間ま
たはトナーとキヤリア間または1成分現像の場合のトナ
ー担持体上のトナーをあらゆる摩擦手段によつて摩擦帯
電せしめる方式において、トナーの摩擦帯電量が安定で
あり、かつ摩擦帯電量の分布が均一であり、使用される
現像システムに適した帯電量にコントロールできる現像
剤の提供にある。但し、ここでいうあらゆる摩擦手段と
は、トナー担持体つまり現像スリーブによるトナーの摩
擦帯電、あるいはそれ以外の摩擦部材による摩擦帯電も
含まれる。
〔発明の構成〕
本発明者は、鋭意研究を続けた結果、トナー粒子中に含
有せしめる微粒子に、予め特定の物質を用いて被覆処理
を特定の方法で施すことにより、上述の目的が達成でき
ることを見い出した。
すなわち、本発明は、少なくとも結着樹脂と、120℃
における溶融粘度が5(η)≦η≦5×10センチポ
オイズである低分子量ポリオレフイン化合物を溶剤に溶
解した溶液中に分散している微粒子の表面に該低分子量
ポリオレフイン化合物を折出させることにより予め被覆
処理した被覆微粒子と、を含有するトナー粒子を有する
ことを特徴とするトナーに関する。
本発明で用いる低分子量ポリオレフイン化合物として
は、数平均分子量500〜15000程度のエチレン、プロピレ
ン、ブチレン、イソブチレン等のエチレン系不飽和モノ
オレフイン重合体;及びこれらと、酢酸ビニル、スチレ
ン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチル
メタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジエチルアミノエチルメタクリレート、塩化ビニル
等のビニル系モノマーとの共重合体、ポリアミド、ポリ
エステル、ポリウレタン、ポリエポキシ、ポリ尿素等の
高分子化合物との共重合体等が好ましい。本発明では特
にポリエチレン、ポリプロピレン、あるいはこれらとス
チレン−アクリル共重合体がさらに好ましい。
また、本発明に用いる低分子量ポリオレフイン化合物は
120℃における溶融粘度ηが5≦η≦5×103センチポイ
ズであるものを用いることを特徴とするものであるが、
前記のηが5センチポイズ未満であるか、あるいは5×
103センチポイズ以上である場合にはいずれも分散性不
良を生じるため好ましくない。
なお、本発明における低分子量ポリオレフイン化合物の
溶融粘度η値は、ブルツクフイールド粘度計により測定
したものである。
本発明において使用する微粒子としては、従来トナー構
成成分として用いられているすべての微粒子が使用で
き、これらの例としては、従来公知の微粒子、例えばア
ントラキノン系、キナクリドン系、フタロシアニン系、
ペリレン系、ペリノン系、アゾ系等の各種有機顔料及び
酸化チタン、酸化鉄、黄鉛、群青、紺青等の各種無機顔
料あるいは各種金属酸化物や金属塩化物又はこれらの混
合物、金属錯体などの金属化合物等をあげることができ
る。そして、該微粒子は窒素吸着法によるBET比表面積
が0.1m2/g〜300m2/g、好ましくは1.0m2/g〜100m2/gであ
ることが望ましい。中でも、BET比表面積が10〜100m2
/gである有機系顔料、特にフタロシアニン系顔料、アゾ
系顔料を用いた場合は良好な結果が得られる。
本発明に用いる微粒子を前記の特定の低分子量ポリオレ
フイン化合物を被覆処理するための方法としては、例え
ば、キシレン、デカリン、テトラリン等の溶剤に低分子
量ポリオレフイン化合物を溶解し、この溶液中に微粒子
を加えた後で、非溶媒を加えることにより、或いは、後
述する実施例に記載されているように、この溶液中に微
粒子を加えた後、この溶液の液温を降下させることによ
り、低分子量ポリオレフイン化合物を析出させる方法が
挙げられる。このように被覆処理した被覆微粒子中の低
分子量ポリオレフイン化合物の含有量は、被覆微粒子全
量に対して、0.01〜80重量%、好ましくは0.05〜50
重量%、特に好ましくは0.1〜30重量%とする。
また本発明のトナーにおける前記被覆微粒子の添加量
は、個々の微粒子の性質及び目的によつて異なるが、被
覆処理後の微粒子としてトナー中に0.2〜80重量%、
好ましくは0.5〜70重量%、特に好ましくは1〜50
重量%とする。
本発明に用いるトナー粒子の製造方法は、一般的に用い
るすべての方法を採用することができ、具体的には、結
着樹脂と前記の低分子量ポリオレフイン化合物で被覆処
理した被覆微粒子を、 溶融混練、冷却、粉砕、分級する方法、 溶融混練、液中への分散、造粒する方法、 溶融混練、気体中への噴霧、造粒する方法、 あるいは、結着樹脂を構成するモノマーに該被覆微粒子
を予め分散させたものを重合、造粒する方法などであ
る。
本発明に用いる結着樹脂としては、ポリp−クロルスチ
レン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換
体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合
体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニル
トルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合
体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−
アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、
スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブ
チル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ス
チレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビ
ニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチル
ケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチ
レン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリ
ル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチ
レン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチ
ルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウ
レタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラ
ール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テル
ペン樹脂、フエノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素
樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフイン、パラフイ
ンワツクスなどが単独或いは混合して使用できる。
本発明による効果は、メルトフロウインデツクス値が0.
1〜20g/10分(試験条件:荷重10Kg、125℃)程度
の結着樹脂を用いた時に好ましい効果を示した。尚、こ
こでのメルトフロウインデツクスは日本工業規格の熱可
塑性プラスチツクの流れ試験方法JIS K7210記載の装置
を用いて、手動切りとり法で測定を行なつたものであ
る。
更に本発明が特に効果的な結着樹脂は、重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)との比Mw/Mnが4以上の特に1
0以上のビニルモノマーから合成されるビニル重合体、
ポリエステル、エポキシ樹脂である。
ここで上記Mw/Mnの値はゲルパーミエーシヨン・クロマ
トグラフイーによつて測定した値から算出した。測定条
件は、温度25℃で溶媒としてテトラヒドロフランを毎
分1mlの流速で流し、試料濃度8mg/mlのテトラヒドロ
フランの試料溶液を0.5ml注入して測定する。なお、カ
ラムとしては、103〜2×106の分子量領域を適確に測定
するために、市販のポリスチレンゲルカラムを複数本組
合せるのが良く、例えば、waters社製のμ-styragel 50
0、103、104、105の組合せや昭和電工社製のshodex A-802、
803、804、805の組合せが良い。試料の分子量測定にあた
つては、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリ
スチレン標準試料により作製された検量線の対数値とカ
ウント数との関係から算出した。検量線作成用の標準ポ
リスチレン試料としては、例えば、Pressure Chemical
CO.製或いは東洋ソーダ工業社製の分子量が6×102、2.
1×103、4×103、1.75×104、5.1×104、1.1×105、3.
9×105、8.6×105、2×106、4.48×106のものを用い、
少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いる
のが適当である。また、検出器にはRI(屈折率)検出器
を用いる。
また、トナーを磁性トナーとして用いるために、磁性粉
を含有せしめても良い。このような磁性粉としては、磁
場の中に置かれて磁化される物質が用いられ、鉄、コバ
ルト、ニツケルなどの強磁性金属の粉末もしくはマグネ
タイト、γ−酸化鉄、フエライトなどの合金や化合物が
ある。この磁性粉の含有量はトナー重量に対して10〜70
重量%が良い。
以上のトナー構成をマイクロカプセルトナーにおいて、
壁材、芯材あるいは両方に担持させることも可能であ
る。
本発明トナーは必要に応じて鉄粉、ガラスビーズ、ニツ
ケル粉、フエライト粉などのキヤリアー粒子と混合され
て、電気的潜像の現像剤として用いても良い。本発明の
現像剤は種々の現像方法に適用されうる。例えば、磁気
ブラシ現像方法、カスケード現像方法、米国特許第3,90
9,258号明細書に記載された導電性磁性トナーを用いる
方法、特開昭53-31136号公報に記載された高抵抗磁性ト
ナーを用いる方法、特開昭54-42141号公報、同55-18656
号公報、同54-43027号公報などに記載された方法、フア
ーブラシ現像方法、パウダークラウド法、インプレツシ
ヨン現像法などがある。
又、スリーブ等の現像剤担持体に現像剤を保持させる場
合には、磁力、クーロン力、静電気力、影像力、機械的
な力等を利用することが可能である。また本発明に使用
する転写方法としては、静電転写方式、バイアスロール
方式、圧力転写方式、磁気転写方式等従来より周知の方
法が用いられる。更に感光体上の残余のトナーをクリー
ニングする方法としては、従来より周知のブレードクリ
ーニング方式、フアーブラシクリーニング方式、磁気ブ
ラシクリーニング方式等が用いられるが、発明のトナー
には特にブレードクリーニング方式が適している。ま
た、クリーニング工程に至る直前において必要に応じて
トナークリーニングを容易にするために除電工程等を設
けても良い。本発明によるクリーニング性に関する効果
は特にOPC感光体(有機光導電体)、アモルフアスシリ
コン感光体に対して好ましい結果を示した。
〔実施例〕
以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明するが、本発
明はこれらの実施例により何ら限定されるものではな
い。尚、実施例中の部数は全て重量部である。
実施例1 ポリエチレン(120℃におけるη=5cps)5部を60℃
のキシレン100部に溶解した溶液に銅−フタロシアニ
ン顔料(CI Pigment blue15)30部を加え10分間攪拌
した後室温まで冷却し過乾燥し、ポリエチレンで被覆
処理した銅−フタロシアニン顔料を得、被覆微粒子とし
た。この被覆処理した銅−フタロシアニン顔料は、およ
そ0.2重量パーセントのポリエチレンを含有してい
た。
上記処方の混合物をロールミルにて170℃で30分間加
熱混練した後冷却し、ハンマーミルにて粗砕し、次いで
エアージエツト方式による微粉砕機で微粉砕し、トナー
粒子を得た。得られたトナー粒子を更に風力分級を行っ
て5〜25μのトナー粒子を選択し、1重量%のコロイ
ダルシリカを添加しトナーとした。得られたトナーを顕
微鏡で観察した所、トナー粒子は均一に顔料を含んでお
り、顔料を含まない透明なトナー粒子や、顔料凝集物は
見られなかつた。
次いで該トナーを使用しPC-20複写機(キヤノン製PC-20
は、OPC感光体を用い、ブレードクリーニング方式を採
用した複写機である)を用いて複写した所、カブリの無
い鮮明な青色画像が得られた。この時の最高画像濃度
(以下Dmaxと略す)は1.41であつた。更に連続3,000枚
の複写後もクリーニング不良、フイルミング画像流れは
発生せずDmaxは1.22であつた。
〔比較例1〕 実施例1で使用した被覆処理した銅−フタロシアニン顔
料に代えて、被覆処理をしていない銅−フタロシアニン
顔料を用いる事以外は実施例1と同様にして得たトナー
を顕微鏡で観察した所、トナー粒子中の顔料分散は極め
て悪く、顔料を含まない透明なトナー粒子と顔料を含む
トナー粒子とが混在していた。更に実施例1と同様に複
写したところ、ややカブリの目立つ画像しか得られず、
しかもDmaxは1.04と低かつた。更に連続3000枚の複写後
では更にカブリは増大しDmaxは0.66に低下し、感光体表
面にはフイルミングの現象が認められた。
実施例2 ポリプロピレン(120℃に於けるη=350cps)5部を7
0℃のテトラリン100部に溶解した溶液に、ペリレン
系赤色顔料(C.I.Pigment blue149)20部を加え5分間
攪拌した後室温まで冷却し、メチルカルビトール350
部を徐々に加え更に過・乾燥してポリプロピレンで被
覆処理したペリレン系顔料を得、被覆微粒子とした。こ
の被覆処理したペリレン顔料は、2.2重量パーセント
のポリプロピレンを含有していた。
上記処方の混合物を用いる以外は実施例1と同様にして
得たトナーを用い同様の複写を行なつたところカブリの
無い鮮明な赤色画像が得られた。この時のDmaxは1.37で
あつた。
実施例3 ポリプロピレン(120℃に於けるη=950)2部を90℃
のキシレン100部に溶解した溶液に黒色酸化鉄30部
を加え60分間攪拌した後室温まで冷却し過・乾燥し
てポリプロピレンで被覆処理した黒色酸化鉄(γ−Fe
)を得、被覆微粒子とした。この被覆処理した黒
色酸化鉄は、4.9重量パーセントのポリプロピレンを
含有していた。
上記処方の混合物を用いる以外は実施例1と同様にして
トナーを得た。
このトナーを使用してNP-500RE複写機(キヤノン製)を
アモルフアスシリコン感光体用に改造した実験機を用
い、静電潜像として暗部+500V、明部+100V、感光体表
面と現像スリーブを300μmとし、この現像スリーブと
感光体表面との間に、周波数1800Hz、ピーク対ピーク値
1.4KV、中心値+250Vの電圧を加え、転写電圧を+8KVと
して連続200,000枚に相当する現像−転写−ブレードク
リーニングを行なつたが、フイルミング及びクリーニン
グ不良は発生しなかつた。
実施例4 C.I.Pigment blue 15の代わりに、C.I.Pigment Yellow
83のアゾ系黄色顔料を用いることを除いては実施例1と
ほぼ同様に行なつたところ、良好な結果が得られた。
実施例5 C.I.Pigment Red 149の代わりに、C.I.Pigment Red 38
のアゾ系赤色顔料を用いることを除いては実施例2とほ
ぼ同様に行なつたところ、良好な結果が得られた。
比較例2 ポリエチレン(120℃におけるη=5cps)10重
量部を加熱溶融し、銅−フタロシアニン顔料(CI Pigme
nt blue 15)10重量部を加え、充分に混練した後冷却
し、更にスピードミルにて粗粉砕した。
実施例1で用いたポリエチレンで被覆処理した銅−フタ
ロシアニン顔料の代わりに、上記のポリエチレンと銅−
フタロシアニン顔料の粉砕粒子10重量部を用いる以外
は実施例1と同様にした。得られた画像のDmaxは
0.9であった。連続3000枚の複写後のクリーニン
グ不良、フイルミング、画像流れは、特に問題のないレ
ベルであったが、連続1000枚程度の複写時から画像
濃度が低下しはじめ、連続3000枚の複写後には0.
5まで低下した。
〔発明の効果の概略〕
本発明のトナーは、トナー粒子に含有される着色剤を主
体とする微粒子が、120℃における溶融粘度ηが5≦η
≦5×103センチポイズである低分子量ポリオレフイン
化合物を溶剤に溶解した溶液中に分散している微粒子の
表面に該低分子量ポリオレフイン化合物を折出させるこ
とにより、予め被覆処理した被覆微粒子であるため、微
粒子は該低分子量ポリオレフイン化合物により均一且つ
確実に被覆されることから、この被覆微粒子は、微粒子
の表面を被覆する低分子量ポリオレフイン化合物と結着
樹脂としてのポリマーとの親和性、相溶性が良好である
ため、トナー粒子中に均一に分散し、またトナー粒子間
での被覆微粒子の分布が均一になり、更に、被覆微粒子
はトナー粒子中に分散性良好に取り込まれていて、裸の
着色剤微粒子が存在しないという構造上の特徴を有す
る。これらのことから、トナーの着色力が高く、着色剤
の添加量が少なくて済み、トナー自身の摩擦帯電性が安
定で、かつ摩擦帯電量の分布が均一であり、使用される
現像システムに適した帯電量にコントロールでき、長期
の繰り返し使用、あるいは環境変動等によつても画像濃
度は低下せず、地カブリの増加等の弊害もない。また、
感光体表面あるいは現像スリーブ、キヤリアー等のトナ
ー担持体を汚染することもなく、潜像周辺部でのトナー
飛散、定着不良、フイルミング、オフセツト、画像流
れ、クリーニング不良、地カブリ画像濃度の低下等の悪
現象を起こすことなく、潜像に忠実な現像、転写及び定
着を行なうことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも結着樹脂と、120℃における
    溶融粘度(η)が5≦η≦5×10センチポオイズで
    ある低分子量ポリオレフイン化合物を溶剤に溶解した溶
    液中に分散している微粒子の表面に該低分子量ポリオレ
    フイン化合物を折出させることにより予め被覆処理した
    被覆微粒子と、を含有するトナー粒子を有することを特
    徴とするトナー。
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