JPS5927815B2 - 乾式床下地工法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、遮音性が良好であり且床仕上げ高さが高くな
らない床下地が高能率にて形成できる乾式床下地工法を
提供せんとするものである。

従来、この種床下地工法としては、尿素地上に根太を敷
設した後、該根太上に合板を捨貼りして床下地を形成す
る根太組工法、並びに、尿素地上にモルタル仕上げを施
して床下地を形成する湿式１法が公知である。

しかしながら、前者においては、きしみ音、衝撃伝達音
が大きいため、床材を敷設施工した時の遮音性が悪く、
又、根太の敷設によって床下地高さが高くなるため、床
材を敷設施工して床仕上げした時の床仕上げ高さが高く
なると言う欠点があり、他方、後者においては、モルタ
ル仕上げに手間がかかり作業能率が悪いと言う欠点があ
った。

本発明はかかる点に鑑みて為されたものであり上記従来
の床下地工法の欠点を悉く解消したものである。

以下、本発明を図面に基いて詳細に説明する。

本発明は、例えば、第１図乃至第３図に示すように、コ
ンクリートスラブよりなる床素地１上に、全面にわたっ
て、孔径５乃至１０ｍｍ、間隔１００乃至２００ｍｍに
て多数の孔２，２・・・・・・を穿設せる木毛セメント
板、木片セメント板等の多孔質板体よりなり、周縁部に
切欠段部６を形成した床下地パネル３，３．・・・・・
・を敷設し、該床下地パネル３゜３、・・・・・・と床
素地１との間隔の大きい部分にくさび形の飼木４を介在
させて床下地パネル３，３゜・・・・・・を水平に保持
した後、該床下地パネル３，３゜・・・・・・の孔２，
２．・・・・・・部より、コンクリートパッチ（セメン
ト、骨材および合成ラテックスを混合してなる高粘性の
コンクリートパッチ）、硬質ウレタン樹脂発泡材料等よ
りなる接着剤５を注入して硬化させるとともに切欠段部
６に敷目板８を床下地パネル３，３．・・・・・・を床
素地１上に接着して床下地を形成することを特徴とする
ものである。

尚、第３図に示すように、床素地１上に敷設し、相隣り
合う床下地パネル３，３．・・・・・・の切欠段部６．
６間に、孔７，７．・・・・・・を穿設せる合板、バー
ドボード等よりなる敷目板８を嵌合することにより釘打
ち、接着等にて固着して相隣り合う床下地パネル３，３
を連結して水平に保持する又、上記のように、敷目板８
を使用して相隣り合う床下地パネル３，３を連結すると
第４図に示すように、床下地パネル３の一端縁部の切欠
段部６に予め敷目板８を、釘打ち、接着等にて固着して
相隣り合う床下地パネル３，３を連結しても良い。

上記のように、本発明は尿素地上に多孔質板体よりなる
床下地パネルを敷設して水平に保持した後、該床下地パ
ネルの孔部より接着剤を注入して接着して床下地を形成
するとともに切欠段部に敷目板を嵌合するので、尿素地
上に床下地パネルが強固に固着一体化できるため、根太
上に合板を捨貼りした場合のような、きしみ音、衝撃伝
達音等の発生が可及的に防止でき、良材を敷設施工した
時の遮音性が良好であり且床仕上げ高さも根太を敷設し
た場合のように高くならず、又、床下地パネルを使用し
て乾式１法にて床下地が形成できるため、湿式１法に比
して高能率にて床下地が形成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明において使用する床下地パネルの縦断面
図、第２図は同床下地パネルの平面図、第３図は本発明
の実施例の縦断面図、第４図は本発明において使用する
異った床下地パネルの縦断面図である。 １・・・床素地、２・・・孔、３・・・床下地パネル、
５・・・接着剤、８・・・敷目板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 尿素地上に多孔質板体よりなり、周縁部に切欠段部
   を形成した床下地パネルを敷設しくさび形飼木を介在し
   て水平に保持した後、該床下地パネルの孔部より接着剤
   を注入して接着するとともに該切欠段部に敷目板を嵌合
   してなることを特徴とする乾式床下地工法。