JP2608046B2 - 木質系床材の置敷き工法 - Google Patents

木質系床材の置敷き工法

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JP2608046B2
JP2608046B2 JP62037336A JP3733687A JP2608046B2 JP 2608046 B2 JP2608046 B2 JP 2608046B2 JP 62037336 A JP62037336 A JP 62037336A JP 3733687 A JP3733687 A JP 3733687A JP 2608046 B2 JP2608046 B2 JP 2608046B2
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秀由記 永田
栄一 田島
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株式会社 タジマ
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、木質系床材の施工方法に関する。
従来技術 従来、木質床の施工は、木質系床材を釘で根太に固定
するか、接着剤で床下地に接着することにより行なわれ
ていた。しかし、この施工方法は、専門的な技術を必要
とし、施工コストの上昇を招いてしまう。
また、既存の下地に補修が必要となったり、根太を使
用する場合には既存下地のレベルアップが生じてしま
う。
さらに、施工された木質系床材の取外しが困難なた
め、部分的な張替の場合にも工事が面倒となったり、取
外しに際して周囲を傷めてしまうという問題もあった。
発明の目的 本発明は、専門的な技術を必要とすることなく、簡単
に木質床を施工できる施工法を提供するものである。
発明の構成 本発明の木質系床材の置敷き工法は、固定用ピンの突
出長よりも大きな厚さの下地シートを床下地上に設け、
木質系床材の裏面に固定用ピンが立設された木質系床材
を、該固定用ピンの突出面を該下地シートに向けて該下
地シート上から押し付け、該下地シート中に該固定用ピ
ンの突出部を埋設して、該木質系床材を固定することを
特徴とする。
以下、添付図面に沿って本発明をさらに詳細に説明す
る。
第1図は、本発明で用いられる木質系床材の実施例を
示す断面図、第2図はその分解断面図である。木質系床
材31は、木質系床板(本体)11と、固定用ピン23とから
なり、これらが一体化されている。本発明でいう木質系
床板11は、木質系床材本体ともいうべきものであり、従
来はこれが釘で根太に打ち付けられたり、接着剤で床下
地に接合されていた。この実施例では、木質系床板11
は、フローリング材13上に仕上材15が積層されて形成さ
れている。フローリング材13はベニヤ板、硬質繊維板、
プラスチック板等の種々の素材より形成される。仕上材
15は、突板などの木質材料から形成することができる。
多数の固定用ピン23が支持板25により固定されて固定
用ピン立設体21を構成し、この固定用ピン立設体21が木
質系床板11と一体化されている。固定用ピン23は木質系
床板11の面方向に対して垂直に突出している。支持体25
としては、ベニヤ板、アルミ箔、合成樹脂シート、不繊
布等を用いることができ、防湿性が要求される場合に
は、これらを併用することもできる。固定用ピン23は
釘、針、棒状体等の剛体が用いられる。木質系床板11と
固定ピン立設体21との一体化は、接着等により行なわれ
る。
このような木質系床材31は、固定用ピン23が予め立設
されているので、これをアンカーとして用いて床下地に
固定することにより、容易に木質床を施工することがで
きる。
第3A図および第3B図は、本発明の置敷き工法により木
質床を施工する方法について示す説明図である。先ず、
床下地35上に、下地シート33を形成する。下地シート33
は、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリウ
レタン等の発泡体シート、合成樹脂シート、フェルト不
織布、これらの複合体シートなどを床下地35に固定する
ことにより行なわれ、また、床下地35上に直接下地シー
トを設けてもよい。下地シートの固定は、接着剤、釘、
ステップル等の適宣の手段により行なうことができる。
下地シート33は、固定用ピン23の木質系床材からの突出
長よりも厚く形成することが必要であるが、要求される
荷重特性等により厚さや発泡倍率を変えることができ
る。また、下地シート33中には、荷重特性やズレ特性を
改善するために、ガラス繊維や寒冷紗等の補強層ないし
は補強材を添加することもできる。もちろん、既存の下
地シートがあるときは、これを利用することもできる。
ついで、下地シート33上に木質系床材31を置いて上か
ら押すことにより、固定用ピン23が下地シート33中に垂
直にくい込み、木質系床材31が固定される。この操作は
打ち付ける等の大きな力を必要とせず、また、失敗して
位置ズレが生じた際にも、固定用ピン23が下地シート33
に垂直にくい込んでいるだけであるため、容易に取外し
て修正することができる。このように、固定用ピン23は
下地シート33に埋設されて保持されアンカーとして働く
ものであり、釘、針、棒状体等の剛体が用いられる。順
次、木質系床材31を置敷きすることにより木質床の施工
が完了する。
発明の効果 本発明によれば、木質系床材本体に固定用ピンを予め
立設して木質系床材とし、下地シートを用いることによ
り、このピンをアンカーとして、専門的な技術を必要と
することなく下地に木質系床材を容易に固定することが
できる。
さらに、本発明の木質系床材の施工法によれば、以下
のような作用効果が得られる。
(1)既存の下地であっても、下地シートを設けるだけ
で特に下地を補修することなく施工できる。また、施工
は専門的な経験を必要としない。
(2)部分的な張替の場合は、ピンがくい込んでいるい
るだけであるため、取外しが容易であり、また、この際
に周囲を傷めることもない。同様に施工の際に失敗した
場合にも修正が容易である。
(3)下地シートを使用する施工法であるため、木床施
工ともに下地の断熱性を向上できる。
(4)根太等を使用しないため、既存下地のレベルアッ
プは、木質系床材の厚さと下地シートの厚さとの和だけ
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明で用いられる木質系床材の実施例を示
す断面図、第2図はその分解図である。 第3A図および第3B図は、本発明の施工法の実施例を示す
説明図である。 11……木質系床板、13……フローリング材 15……仕上材、21……固定用ピン立設体 23……固定用ピン、25……支持体 31……木質系床材、33……下地シート 35……床下地

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定用ピンの突出長さよりも厚い下地シー
    トを床下地上に設け、木質系床板の裏面に固定用ピンが
    立設された木質系床材を、該固定用ピンの突出面を該下
    地シートに向けて該下地シート上から押し付け、該下地
    シート中に該固定用ピンの突出部を埋設して、該木質系
    床材を固定することを特徴とする木質系床材の置敷き工
    法。
JP62037336A 1987-02-20 1987-02-20 木質系床材の置敷き工法 Expired - Fee Related JP2608046B2 (ja)

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