JPS5927583Y2 - リ−ドバルブ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車等の排ガス浄化システムに使用されるリ
ードパルプ装置に関するものである。

内燃機関の排ガス浄化手段として、通気孔を備える板状
の台座に弾性薄板製のリードを通気孔を閉塞、開放し得
る如くに取り付けて戊るリードパルプを、流入口および
流出口を付された内部空室を備えるケーシング内に、内
部空室を仕切る如くに装着して、流入口を二次供給源へ
、流出口を内燃機関の排気系へ、それぞれ連接させ、排
気系中に発生する脈動負圧によりリードを開閉させて、
二次空気を排気系内へ送るとともに排気系から二次空気
供給源側への排ガスの逆流を阻止する如くなしたリード
パルプ装置が広く使用されている。

第１図は実開昭５３−５４３１号公報に開示されている
この種のリードパルプ装置の従来例を示すもので、通気
孔３を備える台座２に、弾性薄板製のり−ド４を、通気
孔３を閉塞、開放し得る様に取り付けて成るリードパル
プ１が、台座２の外周部を、一端に流入口１１を有し、
他端に略り字状の断面形状を示す第１の段部１２を形成
している第１０ケーシング１０と、一端に流出口１６を
有し、他端に略り字状の断面形状を示し、かつ第１のケ
ーシング１０の端部と嵌合する第２の段部１７を形成し
ている第２０ケーシング１５とにより、中間にゴム状弾
性材料をもって略コ字形状の断面形状に製せられた弾性
部材２１を介して挾持され、第２のケーシング１５の端
部が内方へ折り曲げられて第１０ケーシング１０を抑え
ることによって、第１のケーシング１０および第２のケ
ーシング１５に保持されている。

台座２と第１の段部１２および第２の段部１７との間に
介在して台座２を支える弾性部材２１は、運転に伴なう
機関の振動がリードパルプ側へ伝播するとと或いはリー
ドパルプの開閉作動に伴なう振動がケーシング１０．１
５を通して二次空気供給系へ伝播することを阻止するた
めの振動絶縁機能および台座２の外周部とケーシング１
０，１５との接合部におけるシール機能を担うものであ
る。

本従来例におけるリードパルプ１を、弾性部材２１を介
して、両ケーシング１０，１５へ取り付けるに当っては
、第２図に要部を拡大して示す様に、台座２の外周に弾
性部材２１を被せたリードパルプを第１の段部１２内へ
挿入し、更に、第１のケーシング１０を第２の段部１７
内へ挿入し、弾性部材２１を圧迫しながら、第１のケー
シング１０を第２０ケーシング１５側へ圧して、第１の
ケーシング１０の端縁を第２の段部１７に圧接させ、次
いで、第２のケーシング１５の端部を内方へ折り曲げて
第１０ケーシング１０の外側を抑え、各部材を互いに結
合させるのである。

上記した従来技術によるリードバルブ装置においては、
弾性部材２１が挟圧により圧縮されてバネ定数を増大さ
せるために、十分な振動絶縁性が得られない。

更に、上記した従来技術によるリードパルプ１とケーシ
ング１０，１５との結合時においては、第２図上で明ら
かな様に、ケーシング１０の先端縁と第２の段部１７と
の間に隙間１９が形成されており、弾性部材２１の隅肉
部が隙間１９内へはみ出して第１のケーシング１０の先
端縁と第２の段部１７との間に挾捷れる虞れがあり、そ
のために、弾性部材２１が損傷させられてシール機能を
低下させられたり、第１のケーシング１０の先端縁と第
２の段部１７との間に挾ｌれた弾性部材２１の隅肉部に
より、第１のケーシング１０と第２のケーシング１５と
が所定の相対位置オで接近し得なくなって、弾性部材２
１によるシール機能が低下させられたり、両ケーシング
１０，１５による台座２の保持にガタを生じたりする等
の問題点が残されていた。

本考案は従来技術によるリードバルブ装置において見ら
れたケーシングと台座による支持用弾性部材の径方向部
の挟圧に基因する振動絶縁性の低減を防止するごとくな
すことを目的とする。

本考案のリードバルブ装置は、リードパルプの金属板製
の台座の外周部に、例えば、ゴム状弾性材料を用いて製
せられた弾性支持部材を、弁座の外縁から外方へ突出す
るごとくなして、焼着等の手段により接着させ、この弾
性支持部材の弁座外縁から突出する部分を配管側に挾持
させて、リードパルプの台座とケーシングの支持部との
間に、圧縮の影響を受けることのない弾性支持部材の部
分が存在するように構成することにより、弾性支持部材
の振動絶縁機能を確保するものである。

弾性支持部材の成形および台座への接着は、リードが通
気孔を閉塞する際のシートと台座との接触部のシール機
能および緩衝機能を担うために、台座の通気孔周辺に接
着されるバルブシート部材の成形および台座への接着と
同時に行うのが能率的であり、弾性支持部材と台座との
接合は、リード取付面の反対側面に付着させると、バル
ブシートの研削加工時に障害とならず好都合である。

以下、図示の実施例について説明する。

第３図の実施例において、リードパルプの台座２の外側
寸法が、配管系を構成する両ケーシング１０，１５の内
側寸法よりも小さく製せられ、台座２のり−ド４取付側
面に対し反対側にある面の外周部に、ゴム状弾性材製の
弾性支持部材６が、台座２の外縁から外方へ突出するご
とくに接着され、その外周側の部分を、第１の段部１２
および第２の段部１７の間に挾持させることにより、リ
ードパルプが、両ケーシング１０．１５に支持されて、
両ケーシング１０，１５の弾性支持部材挾持部と台座２
の外縁との間に隙間が形成され、該隙間に対応する弾性
支持部材６の部分は、挟圧力を何ら受けないことになる
。

弾性支持部材６は、第４図の要部該犬図に示されるよう
に、外周側の隅肉部を欠除されて傾斜面７を形成上でい
る。

上記の構成になるリードパルプとケーシングとの組合せ
は、第４図の要部拡大図に示されるごとく、弾性支持部
材６を第１のケーシング１０の第１の段部１２内へ挿入
し、次いで、第１のケーシング１０を第２の段部１７内
へ挿入し、弾性支持部材６を圧迫して第１のケーシング
１０を第２０ケーシング１５側へ接近させ、第１のケー
シング１０の先端縁を第２の段部１７へ圧接させて第２
のケーシング１５の端部を内方へ折り曲げ、第１０ケー
シングを抑えさせて各部材を結合させるのである。

弾性支持部材６の外方端部に傾斜面７を形成されて隅肉
部が欠除されているので、弾性支持部材６が圧迫される
際に、第１０ケーシング１０の先端縁と第２の段部１１
との間の隙間１９内にくい造管れることか無く、弾性支
持部材６が、第１のケーシング１０と第２のケーシング
１５とにより正常に保持される。

第５図に示される他の実施例に訃いては、弾性支持部材
６の外側に金属板製のスペー？８が接着されるか嵌挿さ
れ、第１０ケーシング１０′が段部を形成せず平板状を
呈して、弾性支持部材６と第１のケーシング１０とを第
２の段部１７内に挿入し、弾性部材６を圧迫してスペー
サ８０両端縁を第１のケーシング１０および第２の段部
１７へ圧接させ、第２のケーシング１５の端部を内方へ
折り曲げて第１のケーシング１０を抑えさせることによ
ってリードパルプと両ケーシング１０．１５が結合させ
られる。

弾性支持部材６の外方端部は傾斜面７が形成されて隅肉
部が欠除されているので、スペーサ８の端縁と各ケーシ
ング１０，１５との間に形成される隙間１９内に弾性支
持部材の一部がくい込むことがなく、弾性支持部材６が
両ケーシング１０，１５により正常に保持される。

本考案のリードバルブ装置が上記した構成要件を備えて
いることにより、下記する幼果かもたらされる。

１）リードバルブのように、固有振動数が大きく、１０
０〜３００ヘルツに達するものにおいて、作動に伴う振
動の伝播を効果的に抑止するためには、リードバルブに
対する支持手段のバネ定数を低くすることが不可欠であ
るが、本考案の弾性支持部材は、ケーシングに挟圧され
ない部分が存在することにより、バネ定数を低く設定さ
れるので、すぐれた振動伝播阻止能力を保有する。

２）支持部材がゴム状弾性材製であるため、しめ代を大
きくとることができ、良好なシール性が確保される。

３）支持部材に圧縮の影響を受けない部分が存在するこ
とにより、支持部材全体としてかしめ代のバラツキや支
持部材の厚みのバラツキによる支持部材のバネ定数の変
化が少なく、目的とした振動絶縁機能が十分に確保され
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来技術によるリードバルブ装置を示す断面図
、第２図は第１図の従来例におけるリードバルブとケー
シングとの組立中の状況を示す要部断面図、第３図は本
考案によるリードバルブ装置の一実施例を示す断面図、
第４図は第３図の実施例におけるリードバルブとケーシ
ングとの組立中の状況を示す要部断面図、第５図は本考
案によるリードバルブ装置の他の実施例における組立中
の状況を示す要部断面図である。 １・・・・・・リードバルブ、２・・・・・・台座、３
・・・・・・通気孔、４・・・・・・リード、６・・・
・・・弾性支持部材、６′・・・・・・突出部、７・・
・・・・傾斜面、８・・・・・・スペーサ、１０・・・
・・・第１のケーシング、１１・・・・・・流入口、１
２・・・・・・第１の段部、１５・７・・・・第２のケ
ーシング、１６・・・・・・流出口、１７・・・・・・
第２の段部、２１・・・・・・弾性部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通気孔３を備える台座２に、前記通気孔３を開閉する弾
   性薄板製のリード４を取付けてなるリードパルプ１を、
   配管系中に配置したリードパルプ装置において、ゴム状
   弾性材料をもって製せられた支持部材６を、前記台座２
   の一方の側面に、前記台座２の外縁から突出する如くに
   固着させ、前記支持部材６の前記台座２の外縁から突出
   する部分を、前記配管側に挾持させることにより、前記
   リードパルプ１を支持させるごとくなしたリードパルプ
   装置。