JPS5927420Y2 - 紙葉片収納容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、例えば紙石鹸等の紙葉片を収納するための容器
に係る。

紙石鹸は、紙状であるためその使用が極めて便利である
が、濡れると溶は易いために、濡れた手で容器内から紙
石鹸を取出そうとすると、取出さない下方のものまで濡
らして無駄にすることがある。

本案は、そのようなことのない、そして、容器内に収容
の紙葉片が蓋体の開放と同時に一枚宛自動的に確実に挾
み上げられ、且つ紙葉片に損傷が生じないようにしよう
とするものである。

以下、図示の実施例について説明する。

１は容器体で、２はその本体、３は本体２に枢着した蓋
体である。

その本体２内には、多数枚の紙葉片４・・・・・・を収
容する。

本体底壁５の中間部内面には、蓋体枢着部と直交する方
向に突条６を付設することが望ましい。

蓋体３の内面には、紙葉片つまみ７を設ける。

該紙業片つまみは、リボン状の金属弾性片８を中央で八
字状に折曲すると共に、その左右片８ａ、８ａの各中途
で内側へ適宜に彎曲させて折返し、該彎曲折返し点８ｂ
、８ｂよりやや先で更にわずかに下へ向けて折曲し、そ
の左右片先端にそれぞれゴム、軟質合成樹脂等の載体９
，９を固着して互いに突き合わせ、金属弾性片の中央背
面を蓋体裏面に接着する。

而して、蓋体を閉じれば、第２図が示すように、紙葉片
つまみ７従って金属弾性片８力咄体の曲げの弾性に抗し
て扁平状に圧縮され、この圧縮に伴い載体９，９が最上
位の紙葉片４上に圧接されると共に、載体９，９及び彎
曲折返し点８ｂ、８ｂが紙葉片４上を滑って流体９，９
間が適宜に離間される。

次に、蓋体を開けば、第１図が示すように、紙葉片つま
み７従って金属弾性片８が自体の弾性により元の状態に
復帰し、この復帰に伴い流体９，９間が閉じるので、最
上位の紙葉片４が載体９，９によって挾み上げられる。

既述のように、底壁５に突条６を設けた場合は、紙葉片
の中央部が盛上るため、紙葉片が挾み易くなる。

本案によれば、本体内に収容した紙葉片を、蓋体を開く
だけで、紙葉片つまみ７により本体内から一枚宛挾み上
げることができ、使用者はその挾み上げられた紙葉片だ
けを取出せばよいから、その取出しが極めて便利であり
、また、本体内に手を入れる必要がないので、取出さな
い紙葉片にまで手が触れることはなく、従って、紙葉片
を清潔に保つことができ、その紙葉片が紙石鹸のような
場合には、取出さないものまで濡して、無駄にするよう
なことがない。

更に、紙葉片つまみ７を、リボン状弾性片８の折曲で形
成し、その中途を適宜曲率で彎曲させて折曲しているの
で、蓋体を閉じる際に、該折曲部を紙葉片４上で円滑に
滑らせることができて、紙葉片４の破損を防止でき、先
端の載体９，９へ弾性片全体で十分なそして当りの柔か
い無理のない弾力を与えることができ、この弾力により
紙葉片の確実な挾み上げができ、長期の使用にも耐え、
構造簡潔となり、製作も容易となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案実施例を示し、第１図は蓋体開放状態の斜視
図、第２図は蓋体閉塞状態の斜視図である。 ２・・・・・・本体、３・・・・・・蓋体、７・・・・
・・紙葉片つまみ、８・・・・・・弾性片、９・・・・
・・載体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数枚の紙葉片を積層収容する本体２に開閉自在に蓋体
   ３を枢着し、該蓋体３の内面に紙葉片つまみ７を設け、
   該紙葉片つまみ７はリボン状弾性片８による対をなす左
   右片Ｂａ、８ａが蓋体裏面から下方に八字状に拡開する
   と共に中途から適宜な曲率の彎曲を以て内方へ新曲され
   、且つ各先端に互いに突き当たる載体９，９を設けてな
   ることを特徴とする紙葉片状納容器。