JPS5926893Y2 - 口紅等の容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は口紅、リップクリーム、スナックアイシャドウ
、スチツクファンテション等の棒状製品を収納する容器
に関する。

従来、口紅を収納する容器は第１図に示すように容器本
体１と、この容器本体１に嵌合されるキャップ２とから
なり、前記容器本体１は外側ケース３と、この外側ケー
ス３の開口部４に固設した複数個の突起部５を有するキ
ャップ止め部材６と、前記外側ケース３の開口部４より
突出するように該外側ケース３内に固設した垂直方向に
切欠部７を形成した内筒８と、この内筒８内に該内筒８
の切欠部１と係合するガイドピン９を有する摺動可能な
口紅を支持する皿部材１０と、前記外側ケース３と前記
内筒８との間に介装され前記ガイドピン９をガイドする
螺線状のガイド溝１１を有する弾性ガイド部材１２と、
このガイド部材１２が内部に嵌合され、前記キャップ止
め部材６との間に位置するガイド部材１２等を環５外筒
１３とから構成されている。

しかし、このように構成された従来の口紅容器は次に列
挙するような欠点があった。

１、部品点数が多く、組み付げに手数を要し、高価にな
る。

２、螺線状のガイド溝を有する弾性ガイド部材や垂直方
向に切欠部を形成した内筒が必要なので、これらの部品
の加工がむずかしく高価になる。

３、口紅を支持する皿部材の外周に内筒、ガイド部材、
外筒が必要であるので、口紅の径に対し、容器の外径寸
法が大きくなり、太くなる。

本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、各部品の製作
加工が容易で、部品点数がすくなく、口紅等の径に対し
容器の外径寸法があまり大きくならず、細くスマートな
形状に形成できる安価な口紅等の容器を得るにある。

以下、第２図乃至第５図に示す実施例により本考案を詳
細に説明する。

第２図および第３図の実施例において、２１は口紅等の
棒状製品を収納できる両端開口２１ａ。

２１ｂの筒状のケース体で、このケース体２１の後端に
は凹部２２が形成され、上部寄りの外周にはキャップス
トッパー２３が形成されている。

また前記キャップストッパー２３の上・下部のケース体
外壁にはキャップを係止するための複数個の突起２４．
２５が形成されている。

２６は前記ケース体２１内に摺動自在に備えられた口紅
等の棒状製品２７を支持する皿部材で、この皿部材２６
の下部には該下部より突出され先端部がそれぞれく字状
になるように折り曲げて形成された複数個の係合片２８
で構成された係合部材２９が備えられている。

また前記皿部材２６の下部には台座３０が固着されてい
る。

３１は前記ケース体２１の先端部２１ｃあるいは後端部
２１ｄを選択的に内装することのできる一端が閉口され
た筒状のキャップで、このキャップ３１内には該キャッ
プ３１内に前記ケース体２１の後端部２１ｄを挿入した
場合、前記皿部材２６の台座３０を押し上げ皿部材２６
に支持された口紅等の棒状製品２７をケース体２１の開
口部２１ａより押し出す押し出し棒３２が固着されてい
る。

この押し出し棒３２の先端部には前記係合部材２９の係
合片２８がケース体２１の凹部２２より出た場合に係合
片２８と係合する係止部３３が形成されている。

前記キャップ３１の内壁面にはケース体２１との嵌合時
に前記突起２４．２５と強固に嵌合できるように板スプ
リング３４が設けられている。

上記構成の口紅等の容器にあってはケース体２１の後端
部２１ｄをキャップ３１内に挿入し、キャンプ３１の先
端部が突起２５と嵌合する位置まで挿入すると、キャッ
プ３１内の押し出し棒３２によって皿部材２６を上部へ
押し上げる。

すなわち、第３図に示すように皿部材２６に支持された
口紅等の棒状製品２７をケース体２１の開口部２１ａよ
り押し出され、使用することができる。

次に収納する場合、キャップ３１内よりケース体２１を
引き抜く。

このとき、押し出し棒３２の先端の係止部３３と係合部
材２９の係合片２８が係合しているため、係合片２８が
ケース体２１０四部２２に入るまで係止部３３によって
係合片２８が引きもどされる。

すなわら、皿部材２６が押し出し棒３２の係止部３３に
よって下部へ引きもどされ、皿部材２６がケース体２１
の下部に位置すると係合片２８が該係合片２８自体の弾
性力によって拡開し、ケース体２１の凹部２２の端部第
２図に示すように係合片２８が当接し、押し出し棒３２
を引き抜いても皿部材２６はそれ以上引き出されること
がない。

次に第４図および第５図に示す本考案の異なる実施例に
つき説明する。

なお、この実施例の説明に当って前記本考案の実施例と
同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する
。

第４図および第５図の実施例において、前記本考案の実
施例と主に異なる点は係合部材２９Ａで、この係合部材
２９ＡはＳ字状に折り曲げて形成された複数個の係合片
２８Ａと、この係合片２８Ａ間に設けられたケース体２
１の後端の凹部２２の端部を突出させて形成したストッ
パー片３５と当接するストッパー３６とで形成した点で
、このように構成しても口紅等の棒状製品２７をケース
体２１内に収納した状態を皿部材２６の外周よりも突出
した係合片２８Ａの部分２８ａが凹部２２内へ入って保
持するとともに、押し出し棒３２が台座３０に当接して
いる場合には皿部材２６の外周よりも内側に位置してい
る係合片２８Ａの部分２８ｂが押し出し棒３２の係止部
３３と係合し、押し出し棒３２の動きに応じて移動し、
前記実施例と同様な作用効果が得られる。

なお、係合部材２９Ａは円筒状の部材にたんざく状に切
欠きを入れ、１つおきにＳ字状に折り曲げて係合片２８
Ａを形成したものでもよく、あるいは係合片２８Ａとス
トッパー片３５とを別部材で形成し、一体になるように
固設したものであってもよい。

以上の説明から明らかなように本考案にあっては次に列
挙する効果がある。

１、口紅等の棒状製品を支持する皿部材の外周には筒状
のケース体しかないので、従来のように内筒、ガイド部
材、外筒を有するものにくらべ、細くスマートな形状に
形成することができる。

また口紅等の棒状製品の径に対し、容器の外径寸法が従
来のように大きくならない。

２、従来のように製作加工のむずかしい螺線状のガイド
溝を有するガイド部材や垂直方向に切欠部を形成した内
筒を必要としないので、部品点数がすくなく、コストの
低減を図ることができる。

３、部品点数が少ないので、組付けが簡単で短時間にで
きる。

４、使用時にもケース体とキャップが嵌合した状態にな
るので、従来のようにキャップが不必要で、該キャンプ
のおき場所に困ったり、キャップのおき場所をわすれて
さがしたりしなくてもよい。

５、皿部材をケース体内に収納した後、口紅等の棒状製
品となる材料をケース体内に流し込んで棒状製品を形成
することができる。

このため、口紅等の棒状製品の組み込みが容易にできる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一実施例を示す断面図、第２図は本考案
の一実施例の収納状態を示す一部断面図、第３図は本考
案の使用状態を示す一部破断面図、第４図および第５図
は本考案の異なる実施例を示す第２図および第３図と同
様な図である。 ２１・・・・・・ケース体、２２・・・・・・凹部、２
３・・・・・・キャップストッパー、２４，２５・・・
・・・突起、２６・・・・・・皿部材、２７・・・・・
・口紅等の棒状製品、２８゜２８Ａ・・・・・・係合片
、２９，２９Ａ・・・・・・係合部材、３０・・・・・
・台座、３１・・・・・・キャップ、３２・・・・・・
押し出し棒、３３・・・・・・係止部、３４・・・・・
・板スプリング、３５・・・・・・ストッパー片、３６
・・・・・・ストッパー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １０口紅等の棒状製品を収納できる両端開口の筒状のケ
   ース体と、このケース体内に摺動自在に備えられた口紅
   等の棒状製品を支持する皿部材と、前記ケース体の先端
   部および後端部が内部に挿入できる一端が閉口された筒
   状のキャップと、前記ケース体の後端部が前記キャップ
   内に挿入されると前記皿部材を押し上げ該皿部材に支持
   された口紅等の棒状製品を前記ケース体より押し出すキ
   ャップ内に固着された押し出し棒と、この押し出し棒の
   先端部寄りの位置に形成した係止部と、前記皿部材に形
   成された口紅等の棒状製品をケース体内に収納している
   場合には該口紅等の棒状製品がケース体より突出するの
   を防止できるようにケース体に形成した凹部と係合し、
   ケース体より口紅等の棒状製品が押し出される場合には
   前記押し出し棒の係止部と係止する係合部材とからなる
   ことを特徴とする口紅等の容器。 ２、係合部材は皿部材の下部より突出され先端部がそれ
   ぞれく字状になるように折り曲げて形成された複数個の
   係合片で構成されていることを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の口紅等の容器。 ３、係合部材は皿部材の下部にＳ字状に形成された複数
   個の係合片を設けて構成したことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の口紅等の容器。