JPS5926046Y2 - 錠前 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、取付は錠箱からクレセント錠板を出没回動
させる形式の錠前に関するものである。

従来、この種形式の錠前にあっては相手側金具と係合す
るように突出方向にクレセント錠板を回動させたのち、
その都度手動によりクレセント錠板と係合するストッパ
ーを回動させて、没入方向に上記クレセント錠板が回動
しないようロックしていたので、手間がかかると共に、
手動のため上記ストッパーの回動操作をわすれるという
欠点があった。

この考案は、相手側金具と係合するようにクレセント錠
板を回動させたとき、自動的にロックされるようにして
、上述の欠点を解消することを目的としている。

この考案は、ストッパーとクレセント錠板との間にバネ
を張設して、相手側金具と係合するようにクレセント錠
板を回動したとき、自動的に上記クレセント錠板にスト
ッパーが係合する錠前を提供する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図に於て、１は取付は錠箱で、この錠箱１の前面壁２に
透孔３を設けると共に、この透孔３には、外端に操作レ
バー４を有する軸５が嵌挿されている。

上記軸５の内端には、クレセント錠板６が固定されてい
る。

また、錠箱１の側壁７−側には、突出方向にクレセント
錠板６を回動させたとき、上記クレセント錠板６が通過
する貫窓８が設けられている。

さらに、没入しているクレセント錠板の偏心量の大きい
周縁側で周壁７他側に透孔９を設ける。

また、クレセント錠板６の突出時上記クレセント錠板６
の偏心量の小さい周縁端と先端とが当接し、かつクレセ
ント錠板６の投入時上記クレセント錠板６の突出量の大
きい周縁部に先端部の側縁が接触するようストッパー１
０の末端部を、前面壁２の裏面から突出する軸１２によ
り回動可能に取付けると共に、上記透孔９にストッパー
１０の末端から連なる操作片１１を貫通させておく。

さらに、ストッパー１０の末端部とフレセフ１〜錠板６
の開放側周縁部との間には、クレセント錠板６の没入状
態から突出状態迄の間において軸５の方向にストッパー
１０の先端を引きつけ、かつ軸５に対し先端が離反する
ようストッパー１０を回動させた状態を維持するバネ１
３が張設されている。

なお、図中１４はストッパー１０及びクレセント錠板６
に設けたピン或は片の係合部材で、この係合部材１４に
バネ１３の両端に設けであるフック１５を係止する。

１６は錠箱１の両端に設けたビスの挿通孔である。

この考案に係る錠前は、以上の構成であって、次に作用
を説明すると、第１図で示したようにレバー４の回動操
作により錠箱１にクレセント錠板６を没入させた解錠時
にあっては、上記クレセント錠板６に対するバネ１３の
係止点が、軸５と貫窓８を有する周壁７との間に位置す
るので、軸５の方向にストッパー１０の先端を引きつけ
ている。

このため、クレセント錠板６の周壁にストッパー１０の
先端部の側縁が圧接している。

次に、相手側金具１７とクレセント錠板６とが噛み合う
ようにレバー４の回動操作により上記クレセント錠板６
を回動させた施錠時にあっては、クレセント錠板６の回
動にともない」―記りレセント錠板６の偏心量の小さい
周縁端からストッパー１０の先端が外れるので、ストッ
パー１０が第４図時計方向、即ち軸５に向けてストッパ
ー１０の先端が移動する。

このため、タレセント錠板６の偏心量の小さい周縁端に
ストッパー１０の先端が自動的に係合する。

上記の保合を解除するには、操作片１１により第４図反
時計方向にストッパー１０を回動させると、バネ１３と
ストッパー１０との係止点が軸１２と周壁７との間に移
動するので、上記ストッパー１０の復帰回動が阻止され
る。

このとき、クレセント錠板６の偏心量の小さい周縁端か
らストッパー１０の先端が（第５図で示したように）外
れているので、解錠方向にクレセント錠板６を回動させ
ることができる。

また、錠箱１にクレセント錠片６が没入したとき、バネ
１３とクレセント錠板６との係合点が、軸５の貫窓８を
有する周壁７との間に移動するので、軸５の方向に先端
が引きつけられるようストッパー１０を回動させる。

このため、クレセント錠板６の周面にストッパー１０の
先端側縁を圧接する。

以上のように、この考案に係る錠前によれば、取付は錠
箱と、この錠箱の周壁−側に設けた貫窓と、上記錠箱の
前面壁に貫通させたレバーを有する軸と、この軸の内端
に解錠時錠箱に納まり、かつ施錠時貫窓から外方に突出
するよう固定したクレセント錠板とで構成した錠前に於
て、没入しているフレセンＩ・錠板の偏心量の大きい周
面部で周壁の他側に設けた透孔と、この透孔に末端に連
なる操作片を貫通させ、かつ没入しているフレセフ１〜
錠板の周縁に先端部の側縁が臨むよう設けたストッパー
と、このストッパーの末端部を軸支するよう上記前面壁
の裏面から突出した軸と、またクレセント錠の開放側周
縁部とストッパーの末端部との間に、上記クレセント錠
板の没入状態から突出状態迄の間においてレバーを有す
る軸側にストッパーの先端を引きつけ、かつクレセント
錠板の突出時レバーを有する軸から先端が離反するよう
ストッパーを回動させたとき、その離反状態を維持する
よう張設したバネとによって構成されているので、施錠
するようクレセント錠板を回動させたとき、クレセント
錠板の偏心量の小さい周縁端とストッパーの先端と力巾
動的に係合する。

このため、施錠後にクレセント錠板の没入方向への回動
を阻止するストッパーを、−々手動により操作する必要
がない。

また、解錠に際し、スｌ〜ツバ−の先端とクレセント錠
板の偏心量の小さい周縁端との係合を解除するよう操作
片によりストッパーを回動し、そして、錠箱にクレセン
ト錠板を没入させると、クレセント錠板の周縁に先端部
の側縁が圧接状となるようバネによりストッパーを復帰
回動させるので、施錠に際しストッパーを操作する必要
がない。

さらに、一つのバネによってストッパーの復帰回動とク
レセント錠板のテ゛ットポイント通過後強制回動の両方
を兼ねる特徴がある。

なお、クレセント錠板から先端が外れるようスＩ・ツバ
−を回動させたとき、ストッパー側のバネの係止点が変
位して上記ス１〜ツバ−の復帰回動を阻止するので、片
方の手で操作片を保持して残る片方の手でレバーを回動
させるような必要がない。

即ち、片手操作が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る錠前の背面図、第２図は同上の
側面図、第３図は縦断側面図、第４図はロックされた施
錠時の背面図、第５図は同上のロックが解除された状態
の背面図である。 １・・・・・・錠箱、２・・・・・・前面壁、３・・・
・・・透孔、４・・・・・・操作レバー、５・・・・・
・軸、６クレセント錠板、７・・・・・・側壁、８・・
・・・・貫窓、９・・・・・・透孔、１０・・・・・・
ストッパー、１１・・・・・・操作片、１２・・・・・
・軸、１３・・・・・・バネ、１４・・・・・・係合部
材、１５・・・・・・フック。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付は錠箱と、この錠箱の周壁−側に設けた貫窓と、上
   記錠箱の前面壁に貫通させたレバーを有する軸と、この
   軸の内端に解錠時錠箱に納まり、かつ施錠時貫窓から外
   方に突出するよう固定したクレセント錠板とで構成した
   錠前に於て、没入しているクレセント錠板の偏心量の大
   きい周面部で周壁の他側に設けた透孔と、この透孔に末
   端に連なる操作片を貫通させ、かつ没入しているクレセ
   ント錠板の周縁に先端部の側縁が臨むよう設けたストッ
   パーと、このストッパーの末端部を軸支するよう上記前
   面壁の裏面から突出した軸と、またクレセント錠の開放
   側周縁部とストッパーの末端部との間に、上記クレセン
   ト錠板の没入状態から突出状態迄の間においてレバーを
   有する軸側にストッパーの先端を引きつけ、かつクレセ
   ント錠板の突出時レバーを有する軸から先端が離反する
   ようストッパーを回動させたとき、その離反状態を維持
   するように張設したバネとから戒る錠前。