JPH0239005Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ハンドルを本体ケースに錠止する錠
前をハンドル先端部に備えた平面ハンドル装置に
関するものである。

（従来の技術） 従来の錠前付き平面ハンドル装置では、ハンド
ル先端部に錠前を収容した後、錠前本体やハンド
ル先端部の一部を圧潰したり、ロツクピンを打込
んだりして錠前本体をハンドル先端部に固着して
いる。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、このような取付構造では、錠前
の固着作業の工程数が多く、労力コストの節減が
容易でない。

従つて本考案の目的は、錠前の装着固定が単一
操作によつて極めて簡単に行なえる平面ハンドル
装置を提供することである。

（問題点を解決するための手段） 以下、添付図面中の参照符号を用いて説明する
と本考案の平面ハンドル装置は、本体ケース１に
枢着され、不使用時に該本体ケース１内に嵌込ま
れるハンドル２の先端部３に、その側面に開口し
た空洞部４を設け、該空洞部４の内側面の途中に
段差溝部５を設け、ハンドル先端部３の正面側か
ら前記空洞部４に連通する透孔８を設け、前記空
洞部４に嵌入れられる錠前６の底面に傾斜板バネ
７を突設し、該板バネ７を前記段差溝部５に係合
させて錠前６をハンドル先端部３に固着したもの
である。

（作用） 空洞部４に錠前６を嵌入れると、傾斜板バネ７
が錠前６の底面側に曲折する。錠前６の嵌入れが
更に進行して板バネ７が段差溝部５の部位に到達
すると、板バネ７はその弾性力によつて段差溝部
５内に突入し、錠前６の収納完了と同時に板バネ
７の先端部が段差溝部５の内壁面と係合する。こ
れによつて錠前６は空洞部４から抜脱不能とな
り、ハンドル先端部３に固定される。

（実施例） 図示の実施例では、錠前６は薄型の箱体状のも
のであり、これに対応して空洞部４は角形に形成
されている。透孔８は錠前６の鍵孔１１に対応し
た部位に形成され、鍵は該透孔８を通つて鍵孔１
１に挿入される。該鍵で錠前６のロータを回転操
作すると、錠止板９が突出して本体ケース１のス
ロツト１０に係合し、これによつてハンドル２は
本体ケース１より突出不能に錠止される。

（考案の効果） 以上のように本考案の平面ハンドル装置では、
ハンドル２の先端部３にその側面に開口した空洞
部４を設け、該空洞部４の内側面の途中に段差溝
部５を設け、ハンドル先端部３の正面側から前記
空洞部４に連通する透孔８を設け、前記空洞部４
に嵌入れられる錠前６の底面に傾斜板バネ７を突
設し、該板バネ７を前記段差溝部５に係合させて
錠前６をハンドル先端部３に固着するものである
から、錠前６の装着固定は空洞部４に対する錠前
６の嵌込み操作のみによつてなされる。この作業
工程数の減少によつて、労力コストの節減が容易
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は平面
ハンドル装置の錠前嵌入れ前の斜視図、第２図は
錠前の背面からの斜視図、第３図は錠前嵌入れ後
のハンドル先端部の一部拡大断面図である。 １……本体ケース、２……ハンドル、３……ハ
ンドル先端部、４……空洞部、５……段差溝部、
６……錠前、７……板バネ、８……透孔、９……
錠止板、１１……鍵孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケース１に枢着され、不使用時に該本体ケ
   ース１内に嵌込まれるハンドル２の先端部３に、
   その側面に開口した空洞部４を設け、該空洞部４
   の内側面の途中に段差溝部５を設け、ハンドル先
   端部３の正面側から前記空洞部４に連通する透孔
   ８を設け、前記空洞部４に嵌入れられる錠前６の
   底面に傾斜板バネ７を突設し、該板バネ７を前記
   段差溝部５に係合させて錠前６をハンドル先端部
   ３に固着した平面ハンドル装置。