JPS5927513Y2 - 引違戸用鍵付補助錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は引違戸用補助錠に鍵を付設した引違戸用鍵付補助
錠に関するもので、サムターンを回すことによりスライ
ド板を補助錠本体より突出させ、押圧突起と固定突起と
で補助錠を引違戸の敷居と外側引戸間等に緊締し、内側
引戸の開扉走行を阻止し１．シリンダー錠の合鍵でシリ
ンダーカムを回動させ、ストッパーをギヤプレートの噛
合より係脱せしめなければ解錠不能とする引違戸用鍵付
補助錠を提供しようとするものである。

従来、サムターンを回すことにより押圧突起を付設した
スライド板を進退させる引違戸用補助錠は存するが（例
えば実公昭５８−５０１５号）該補助錠に近接したガラ
ス部分を破壊して鉄部より指頭を差し込み、サムターン
を回動すれば容易にスライド板は後退し、補助錠は解錠
されるという大なる欠点を存するものである。

然るに本案においては、ストッパーとギヤプレートとの
噛合の解放をシリンダー錠に合鍵を挿入してストッパー
をギヤプレートより係脱しなければサムターンの回動を
阻止するようにしたから、補助錠が施錠されたとき、外
部からの侵入者等が補助錠に近接するガラスを部分的に
破壊し、サムターンを回動させようとしても、ギヤプレ
ート及びギヤプレートと同軸状に固定した渦巻板カムが
作動せず、スライド板を後退させることができず、内部
から補助錠に合鍵を挿入し、ストッパーとギヤプレート
との噛合を解放する以外は、補助錠の解錠は不可能とな
り、補助錠の作用を完璧なものとするに至ったものであ
る。

今、ここに本案実施の一例を示す添付図面について詳説
する。

１は補助錠本体で、中央上面の基部にサムターン２を軸
２ａで回動自在に軸支したものである。

４はラチェット状のギヤプレートである。

５は渦巻カム板で、下端に第１図及び第２図に示す如き
渦巻状円板５ａを成形したもので、該ギヤプレート４と
共に第１図に示す如くサムターン２の軸２ａに同軸状に
固定したものである。

６はスライド板で、第３図に示す如く基部に数個のラッ
ク１６を前記渦巻カム板５の渦巻状円筒５ａが噛合する
よう突出成形し、先端を下方に彎曲して押圧突起１３と
したもので、第５図に示す如く該本体１の下方に四個所
の爪７ａにより固定された裏板７上に摺動自在とするも
のである。

８は公知のシリンダー錠で、補助錠本体１の先端部上面
にシリンダー取付ビス１５で螺着したもので、合鍵３に
よりシリンダー８ａか゛回動するものである。

９はストッパーで、中央部前方に該シリンダー８ａを挿
嵌する長孔９ａを穿設し、第１図及び第２図に示す如く
下方に垂れた側壁９ｂ、９ｂと前方壁９Ｃを成形したも
ので、シリンダー８ａを長孔９ａ内に案内することによ
り本体１内を摺動移行し、前方壁９Ｃの両側部に突出し
た突起９ ｄ 、９ ｄにストッパー作動用スプリング
１１を挿嵌し、ストッパー９をギヤプレート４方向に押
圧するよう装置し、後端に係合爪９ｅを成形し、該係合
爪９ｅをギヤプレート４に常に噛合するようにしたもの
である。

１０は前記シリンダー８ａにカム取付ビス１２で固定し
たシリンダーカムで、シリンダー錠８に合鍵３を挿嵌し
て回動することにより回転し、該カム１０が前記前方壁
９Ｃを押圧し、ストッパー９をストッパー作動用スプリ
ング１１の弾力に抗して前進あるいは該弾力により後退
させ、ギヤプレート４を係合爪９ｅより解放してサムタ
ーン２の回動を可能としたり、係合爪９ｅに噛合してサ
ムターン２の回動を不能とするものである。

１４は固定突起で、前記底板７より下方へ突出し、押圧
突起１３と対峙して成形したものである。

１７はスライド板６先端に押圧突起１３と反対側に突出
成形した同様の押圧突起である。

１８．１９は夫々押圧突起１３．１７及び固定突起１４
を被覆する当たりゴムで、該突起１３゜１４．１７等が
当接する引違いサツシ戸の敷居２０、外側引戸２１等の
表面に傷を付けないためと、突起１３．１４．１７と敷
居２０、外側引戸２１等の間の摩擦抵抗を大とし、補助
錠による施錠をより確実にするものである。

本案は以上の如き構成で、これを使用するに当っては、
第６図に示す如く引違いサツシ戸の外側引戸２１と内側
引戸２２を閉塞した際の重合部の敷居２０に補助錠本体
１側面で内側引戸２２の開扉走行を阻止するよう補助錠
本体１の裏板７の固定突起１４を掛け、サムターン２を
所定の方向（第２図矢印ａ方向）に回転させ、サムター
ン２の軸２ａに固定された渦巻カム板５を回動させ、渦
巻状円筒５ａを基部のラック１６間に回動してスライド
板６を先端の押圧突起１３が外側引戸２１に当接する如
く突出し、ストッパー９後端の係合爪９ｅをギヤプレー
ト４のラチェットに噛合し、補助錠の施錠を完了するも
のである。

この場合サムターン２を矢印ａ方向への回転は係合爪９
ｅがギヤプレート４のラチェット上をストッパー作動用
スプリング１１の弾力に抗して後退し、支障なく行なえ
るものである。

次に施錠を完了した補助錠を、外部よりの侵入者がサツ
シ戸のガラスを部分的に破壊し、サムターン２を回動さ
せようとしても、ストッパー９の係合爪９ｅがギヤプレ
ート４のラチェットと噛合しているため、スライド板６
の後退方向（第２図矢印ａの反対方向）には回らず、合
鍵３がなければ、補助錠の解錠が不可能となり、補助錠
の作用を完璧に果すものである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本案実施の一例を示すもので、第１図は一部
断面とした側面図、第２図はスライド板及び裏板を除去
した底面図、第３図はスライド板の斜視図、第４図は平
面図、第５図は底面図、第６図は使用状態を示す一部断
面とした側面図である。 １・・・・・・補助錠本体、２・・・・・・サムターン
、２ａ・・・・・・軸、３・・・・・・合鍵、４・・・
・・・ギヤプレート、５・・・・・・渦巻カム板、５ａ
・・・・・・渦巻状円筒、６・・・・・・スライド板、
７・・・・・・裏板、７ａ・・・・・・爪、８・・・・
・・シリンダー錠、８ａ・・・・・・シノンダー、９・
・・・・・ストッパー、９ａ・・・・・・長孔、９ｂ・
・・・・・側壁、９Ｃ・・・・・・前方壁、９ｄ・・・
・・・突起、９ｅ・・・・・・係合爪、１０・・・・・
・シリンダーカム、１１・・・・・・ストッパー作動用
スプリング、１２・・・・・・カム取付ビス、１３・・
・・・・押圧突起、１４・・・・・・固定突起、１５・
・・・・・シリンダー取付ビス、１６・・・・・・ラッ
ク、１７・・・・・・押圧突起、１８．１９・・・・・
・当たりゴム、２０・・・・・・敷居、２１・・・・・
・外側引戸、２２・・・・・・内側引戸、ａ・・・・・
・矢印。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ギヤプレート４と渦巻カム板５とをサムターン２の軸２
   ａにより補助錠本体１に回動自在に同軸状に固定し、該
   本体１の一側にシリンダー錠８を装着し、合鍵３により
   回動し得るシリンダーカム１０を該シリンダー錠８に取
   付け、該カム１０により進退するストッパー９を、前記
   ギヤプレート４に対峙して設け、前記渦巻カム板５に噛
   合するラック１６を基部に成形し、先端に押圧突起１３
   を有するスライド板６を該本体１内に摺動自在に嵌装し
   、押圧突起１３に対峙して裏板７より固定突起１４を突
   設したことを特徴とする引違戸用鍵付補助錠。