JPS5925935Y2 - 防護柵のパネル収納枠固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、家屋など建築物の外壁などに沿って設置し
家屋等への雪害を防止する防雪用重囲いあるいは強風地
方で強風から家屋を防御する防風囲いなどの防護柵のパ
ネル収納枠固定装置に関する考案でその目的とするとこ
ろは組立、設置および解体取払時の取扱い調整が簡単で
しがも耐候性、耐久性があり家屋等の外壁を損傷しない
防護柵を得るに際し、現場での穴加工などの必要なしに
支柱に対する枠の位置決めおよび固定が簡単でかつ確実
にできるパネル収納枠の固定装置を得ることにある。

以下本考案を図面記載の実施例によって説明するが、明
細書の実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の必須
の構成を有するものは、その実施態様において本明細書
記載の実施例と差違があっても本考案の技術的範囲に属
することはいうまでもない。

そして本考案の防護柵のパネル収納枠固定装置の構成を
明らかにするため以下本考案を含む防護柵全体の構成、
作用を含め説明する。

第１図、第２図において、１はアルミ合金、鉄などの型
材、溶接、プレスなどの加工材による金属製支柱Ａの支
柱本体（以下単に支柱１と称する）でその角筒状の周囲
の対向する前後の二面に外方に開口するリップ溝２を長
平方向に通して設けである。

３は支柱１の上端部に嵌合する金属製の支柱Ａの補助支
柱で、その下端部に支柱１のリップ溝２を利用しボルト
・ナツト４により締結すべき固定用の切欠長孔５と、上
端部に後述する支柱Ａの取付金具との締結用の孔６を有
する。

７は金属製でコ字形をした支柱Ａの取付金具で、その対
向片８．９には傾斜した軸支固定のための長孔１０を設
は長寸のボルトとナツトの締結部材１１にまり長孔の適
宜の位置において固定できるように構成し、対向片の連
結部１２には建築物の外壁あるいは外壁の強度が低い場
合には予め外壁に設ける捨枠などにネジなどで取付金具
７を固着する固定用の穴１３を数個設ける。

１４は支柱１の下端に軸支した支柱Ａの固定金具で固定
子板１５に支柱１を挾む二個の支持片１６を固着し支持
片の間に支柱１の下端を固定板１５と間隔を設けて支持
軸１７により軸支する。

なお、固定板１５はアンカー、ペグなどによって建築物
の周囲の地面などに固定する。

１８は複数の支柱１間を水平に連結する断面角筒状の中
骨で、その後部および上部にリップ溝１９および長溝２
０を中骨の長手方向に通しで設ける。

２１は断面バット（帽子）形の中骨連結金具で両側の脚
部２１′で中骨のリップ溝１９にボルト・ナツト２２に
より固着すると共に支柱１のリップ溝２にボルト・ナツ
ト２３により固着する。

この際支柱１と中骨連結金具１８との間に隙間があると
中骨がガタつくので両者を密着することが必要である。

なおこの中骨１８は使用地の積雪量、風力に応じて適宜
に使用本数を増加して防護柵の強度を強めることができ
る。

また、防護柵の端部の支柱の場合は、中骨連結金具２１
の形状はバット形でなく第３図に示すように上形の形状
とする。

２４は第１図および第４図に示すように支柱１の前面の
リップ溝２にボルト通孔２４′を介してボルト・ナツト
２５によって支柱１の適宜の高さの位置に後述の上梓、
下枠を保持して固定した上下２個の枠固定金具でｉ形の
断面を持ち第４図ａの様に支柱１の幅よりも多少狭い幅
又は第４図すの様に支柱１の幅と同等以上の幅を有し、
かつ支柱１のボルト・ナツト固定側と反対の折曲端内側
に前記後述する上、下各粋の通しの凹溝に嵌入する突起
掛止部２６を設ける。

この枠固定金具２４には必要であれば第４図に示すよう
にボルト・ナツト固定側端部にも突起掛止部２７を設は
支柱１のリップ溝２に嵌入させ枠固定金具２４の回動を
防止する構成を附加する。

２８．２９はそれぞれアルミ合金等の金属、または合成
樹脂材料から戒る押出型材によりつくった長尺の上枠お
よび下枠で、基枠の前部３０には枠固定金具２４の突起
掛止部２６を嵌入する凹溝３１を枠の長手方向に通しで
設け、支柱１および枠固定金具２４と枠の当接主面３２
および枠の後部３３は、接触する相手の支柱１および枠
固定金具と主として平面的に密接するように構成し、前
部３０および後部３３を延長して後述するパネルの上下
各框を収容する框収納部３４を前部３０および後部３３
の各延長縁によりパネル釣込み開口縁３５を構成する。

第１図、第３図、第５図に於て、Ｂは防護柵のパネルで
、そのうち３６はアルミ合金、鉄板などの金属板、金属
波板、金属網板、木製戸板、耐水合板、金属製合成樹脂
製木製のスノコ、合成樹脂製波板、合成樹脂製網板、金
属製合成繊維製ネットなどから成るパネルＢの本体、３
７はパネル本体３６の上下に附設したアルミ合金などの
金属材料の型材または合成樹脂型材、木材でつくった上
下の框である。

３８はパネル本体３６の両側に附設した竪框で上記上下
両框と同様の金属、合成樹脂型材でつくり上下框３７と
組立結合しパネル本体３６とネジ、ビス止めなどによっ
て強固に固着しパネルＢとする。

３９は竪框の一部として竪框と一体につくりパネルＢの
裏側にその開口部が来るように配備したリップ溝で、こ
のリップ溝３９にパネルＢを中骨１８に固定する固定金
具４０を装着する。

固定金具４０は第１図、第３図、第６図に示す形状およ
び構造で、一端を中骨の長溝２０に係止体（例えばビス
）で係止する。

４１はパネル本体３６に附設した中桟でビス止め、ネジ
止めなどにより固着する。

なお、取付金具７に設けた長孔１０は場合によって補助
支柱の孔６の方を長孔とし取付金具の方を孔としてもよ
く、さらに６および７の双方を共に長孔としてもよい。

特に双方を共に長孔とする場合にはその一方の長孔は傾
斜を３０乃至４５°とせず水平または垂直の長孔とする
こともある。

また、場合によっては補助支柱３を使用せず支柱１の対
向する左右の二面に上記穴あるいは傾斜、水平、垂直な
どの長孔６を設けこれを直接取付金具７の傾斜、水平、
垂直などの長孔あるいは穴１０と合せて長尺のボルトお
よびナツト等の締結部材１１により孔の適宜個所で個定
できるように構成してもよい。

これらの場合締結部材の締結固定に当って固定位置がみ
だりにずれないように公知のスプリングワッシャなどの
緊締補助部材を使用することがあることはいうまでもな
い。

なお取付金具７の水平部７′の長さを長くすれば防護棚
と外壁の間隔が大きくなるので、窓のある外壁部に設置
する場合や建物の出入口等に設置する場合に、窓からの
採光上有利であり、また、出入の支障が少くできる。

以上説明した本考案を含む防護柵は上記の構成を有する
ので第１図および゛第５図に示すようにその設置に際し
ては対象とする建築物の外壁上部の強度が充分な場合は
直接、強度が不足する場合には捨枠４２などを使用して
補強した後、取付金具７を釘、本ネジ、ボルト・ナツト
などにより壁、捨枠などに固定する。

次いで支柱１の上部先端に補助支柱３を嵌込みその切欠
長孔５と支柱１のリップ溝２に装備したボルト・ナツト
４によって支柱１に補助支柱３を取付けた状態で補助支
柱３の孔６を取付金具７の傾斜した長孔１０と合わせボ
ルト・ナツト１１によって固定するが、その際ボルト・
ナツトを弛めて取付金具７の長孔１０および支柱１のリ
ップ溝中を摺動することにより支柱１の取付角度、壁と
の距離の調整、支柱の高さの調整などができるので壁面
に対し一度に数本の支柱を並べて立て掛ける場合、壁面
の不均一による凹凸が多少あっても支柱１を調整してパ
ネルＢを面一に揃えて枠に収納できるよう支柱の位置を
配備できるのでパネルＢの取付けが円滑に施工できる。

次いで数本の支柱１の中間部に中骨１８を水平に保ちな
がら中間支柱においてはハツト形、端部支柱においては
上形の連結金具を支柱のリップ溝２にボルト・ナツト２
２により取付位置を調整しながら固着する。

次いで支柱底部の固定金具を建築物の周辺の地面にアン
カー、ペグなどによって固定することにより支柱の施工
は終る。

ここで本考案のパネル収納枠固定装置の作用を説明する
と、支柱１の通しで設けたリップ溝２に枠固定金具２４
をボルト・ナツト２５により装着し、この時上枠２８お
よび下枠２９の通しの凹溝３１に枠固定金具２４の突起
掛止部２６を嵌入し、次いでボルト・ナツト２５を緊締
することによって枠を支柱１に強固に固定する。

この間上梓と下枠との間隔をパネルＢの寸法に合せ調整
することはいうまでもない。

また前記本考案の構成の説明に記載したように枠固定金
具２４のボルト・ナツト固定側端部に第４図に示すよう
に突起掛止部２７を設ければ、これが支柱１の通しのリ
ップ溝２に嵌入することによって枠固定金具２４の回動
を防止できるので上枠、下枠２８，２９の固定は一層確
実になる。

この手順までで本考案を含む防護柵の枠組を終了し、次
ぎに調整の済んだ上下の枠の間にパネルＢを倹鈍式によ
り装着し、一辺をパネルＢの竪框３８の裏面に設けたリ
ップ溝３９に挿入掛止し他辺を中骨１８の上面に設けた
長溝２０に係止体（例えばビス）により係止した固定金
具４０で固定することにより倹鈍式に収納装着したパネ
ルが風にあおられたり除雪の際の外力によってバタつい
たりみだりに外れることは無い。

以上のようにして本考案を含む防護柵はその組立に際し
、現場での穴加工などの必要なしにボルト・ナツトの締
結操作によって簡単確実に固定組立ができるが、一方、
解体も組立の逆にボルト・ナツトの緊締を解除すること
によって簡単に解体し取払うことができるものである。

よって本考案を含む防護柵はその構成が構造上合理的に
できているので取付は組立および取外し解体取払が簡単
であり、従来使用したよしずなどにくらべ防雪、防風な
どの耐候性、耐久性も極めてよく、また、取付金具７あ
るいは補助支柱３の一方あるいは双方に設けた長孔１０
による位置の調整、支柱１、中骨１８などの通しのリッ
プ溝を利用しこれに装着したボルト・ナツトを摺動して
位置の調整が簡単にでき、しかも、パネルＢの上下枠に
対する収納が倹前方式で簡単な操作で出来、中骨の長溝
２０とパネルＢの竪框３８裏面の長溝３９との間に装着
する固定金具４０によってパネルＢがバタついたり、外
れたりしないなど多くの優れた利点を有している。

そのうち、本考案のパネル収納枠固定装置は、パネルＢ
を収納する上下の枠にそれぞれ通しの凹溝を、取付金具
に突起掛止部を設けているため取付金具をボルトを締付
けるだけで強固に枠の固定ができ、またボルトを弛める
だけで穴加工なしに枠を簡単に移動でき取外すこともで
き、上下枠間の寸法の調整を簡便に行えるので種々の寸
法のパネルを使用することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は防護柵の側面図、第２図は支柱Ａの一部の部品
別の斜視図、第３図は第１図ＩＩ−ＩＩにおける２種の
固定金具別の中骨およびパネルの構成と固定状況を示す
平面図、第４図は２種の枠固定金具の斜視図、第５図は
建築物に防護柵を取付けたａは正面図（建物は枠線で略
示しである）ｂは側面図、第６図ａ、ｌ）はパネルの固
定金具の２例を示す説明図Ｃは竪框に固定金具を装着す
る説明図である。 主要な部分を表わす符号の説明 Ａ・・・・・・支柱、
Ｂ・・・・・・パネル、１・・・・・・支柱本体、２・
・・・・・支柱本体のリップ溝、３・・・・・・補助支
柱、７・・・・・・取付金具、１０・・・・・・長孔、
１４・・・・・・固定金具、１８・・・・・・中骨、１
９・・・・・・中骨のリップ溝、２０・・・・・・中骨
の長溝、２１・・・・・・連結金具、２４・・・・・・
枠固定金具、２８・・・・・・上枠、２９・・・・・・
下枠、３５・・・・・・開口縁、３６・・・・・・パネ
ル本体、３７・・・・・・上、下の框、３８・・・・・
・竪框、３９・・・・・・竪框のリップ溝、４０・・・
・・・固定金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建築物の外壁等に上部を取外し自在に固定し、下部を建
   築物の周囲の地面等に取払い自在に固定した、前面に外
   方へ開口するリップ溝２を長手方向に通しで設けた金属
   製支柱Ａの支柱本体１と、支柱本体１へのボルト・ナツ
   ト固定側と反対側の折曲端内側に突起掛止部２６を有す
   るＰ形の断面を持ち支柱本体１の幅よりも多少狭い幅又
   は同等以上の幅を有する枠固定金具２４と、金属又は合
   成樹脂材の長尺の型材で通しの凹溝３１を設けた上枠２
   ８及び下枠２９とから成り、支柱本体１の前面のリップ
   溝２へ摺動自在に装着したボルト２５に枠固定金具２４
   をボルト通孔２４′を介して挿通し、かつ枠固定金具２
   ４の突起掛止部２６を上枠２８及び下枠２９の通しの凹
   溝３１に嵌入して上記ボルト２５をナツトに依り緊締し
   、上記上枠２８及び下枠２９を支柱本体１に固定した防
   護柵のパネル収納枠固定装置。