JPS6029450Y2 - 防護柵 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、家屋などの建築物の外壁などに沿って設置
し、積雪地方において家屋等への雪害を防止する防雪用
雪囲い、あるいは、強風地方において季節風、台風等に
よる強風から家屋を防禦する防風囲いなどの防護柵に関
する考案で、その目的とするところは、設置および解体
取払時の取扱い調整が簡単で、しかも耐候性、耐久性が
あり家屋建築物の外壁等を損傷しない防護柵を提供する
ことにある。

以下本考案を図面記載の実施例によって説明するが、明
細書の実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の必須
の構成を有するものはその実施態様において本明細書記
載の実施例と差違があっても本考案の技術的範囲に属す
ることはいうまでもない。

第１図、第２図において、１はアルミ合金、鉄などの型
材、溶接、プレスなどの加工材による金属製支柱Ａの支
柱本体（以下単に支柱１とする）でその角筒状の周囲の
対向する前後の二面に外方に開口するリップ溝２を長手
方向に通して設けである。

３は支柱１の上端部に嵌合する金属製の支柱Ａの補助支
柱で、その下端部に支柱１のリップ溝２を利用しボルト
・ナツト４により締結部すべく固定用の切欠長孔５と、
上端部に後述する支柱Ａの取付金具と締結用の孔６を有
する。

７は金属製でコ字形をした支柱Ａの取付金具で、その対
向片８．９には傾斜した軸支固定のための長孔１０を設
は長寸のボルトとナツトの締結部材１１により長孔の適
宜の位置において固定できるように構威し、対向片の連
結部１２には建築物の外壁あるいは外壁の強度が低い場
合には予め外壁に設ける捨枠などにネジなどに取付金具
７を固着する固定用の穴１３を数個設ける。

１４は支柱１の下端を軸支した支柱Ａの固定金具で固定
平板１５に支柱１を挾む二個の支持片１６を固着し支持
片の間に支柱１の下端を固定平板１５と間隔を設けて支
持軸１７により軸支する。

なお、固定平板１５はアンカー、ペグなどによって建築
物の周囲の地面などに固定する。

１８は複数の支柱１間を水平に連結する断面角筒状の中
骨で、その後部および上部にリップ溝１９お長溝２０を
中骨の長手方向に通しで設ける。

２１は第３図ａに示すような断面ハツト（帽子）形の中
骨連結金具で両側の脚部２１′で中骨のリップ溝１９に
ボルト・ナツト２２により固着すると共に支柱１のリッ
プ溝２にボルト・ナツト２３により固着する。

この際支柱１と中骨連結金具２１との間に隙間があると
中骨がガタつくので両者を密着させるとか必要である。

なおこの中骨１８は使用地の積雪量、風力に応じて適宜
に使用本数を増加して防護柵の強度を強めることができ
る。

また、防護柵の端部の支柱の場合は、中骨連結金具２１
の形状はハツト形でなく第３図すに示すように１形の形
状２１″とする。

２４は第１図および第４図に示すように支柱１の前面の
リップ溝２にボルト通孔２４′を介してボルト・ナツト
２５はよって支柱１の適宜の高さの位置に後述の上枠、
下枠を保持して固定した上下２個の枠固定金具で一続の
断面を持ち第４図ａの様に支柱１の幅よりも多少狭い幅
又は第４図すの様に支柱１の幅と同等以上の幅を有し、
かつ支柱１のボルト・ナツト固定側と反対の折曲端内側
に前記後述する上・下各粋の通しの凹溝に嵌入する突起
掛止部２６を設ける。

この枠固定金具２４には必要であれば第４図に示すよう
にボルト・ナツト固定側端部にも突起掛止部２７を設は
支柱１のリップ溝２に嵌入させ枠固定金具２４の回動を
防止する構成を附加する。

２８．２９はそれぞれアルミ合金等の金属、または合成
樹脂材料等から戊る押出型材によりつくった長尺のパネ
ル収納上枠および下枠で、各粋の前部３０に枠固定金具
２４の突起掛止部２６を嵌入する凹溝３１を枠の長手方
向に通しで設け、支柱１および枠固定金具２４と枠の当
接主面３２および枠の後部３３は、接触する相手の支柱
１および枠固定金具と主として平面的に密接するように
構威し、前部３０および後部３３を延長して後述するパ
ネルの上下各框を収納する框収納部３４を前部３０およ
び後部３の各延長縁によりパネル釣込み開口縁３５を構
成する。

第１図、第３図、第５図に於て、Ｂは本考案の防護柵の
主体となるパネルで、そのうち３６はアルミ合金、鉄板
などの金属板、金属波板、金属網板、木製戸板、耐水合
板、金属製合成樹脂製本製スノコ、脅威樹脂製波板、合
成樹脂製網板、金属製合成繊維製ネットなどから成る平
板状で方形又は長方形のパネルＢの本体、３７はパネル
本体３６の上下に附設したアルミ合金などの金属材料の
型材または合成樹脂型材、木材でつくった上下の框であ
る。

３８はパネル本体３６の両側に附設した竪框で上記同梱
と同様の金属、合成樹脂型材でつくり上下框３７と組立
結合しパネル本体３６とネジ・ビス止めなどによって強
固に固着したパネルＢとする。

３９は竪框３８の一部として竪框と一体につくりパネル
Ｂの裏側にその開口部が来るように配備したリップ溝で
、このリップ溝３９にパネルＢを中骨１８に固定する固
定金具４０を装着する。

固定金具４０は第１図、第３図、第６図に示す形状およ
び構造で、一端を中骨の長溝２０に係止体（例えばビス
）で係止する。

４１はパネル本体３６に附設した中機でビス止め、ネジ
止めなどによりパネル本体３６に固着する。

なお、取付金具７に設けた長孔１０は場合によって補助
支柱の孔６の方を長孔として取付金具の方を孔としても
よく、さらに６および７の双方を共に長孔としてもよい
。

これらの場合締結部材の締結固定に当って固定位置がみ
だりにずれないように公知のスプリングワッシャなどの
緊締補助部材を使用することがあるのはいうまでもない
。

なお取付金具７の水平部７′の長さを長くすれば防護柵
と外壁の間隔が大きくなるので、窓のある外壁部に設置
する場合や建物の出入口等に設置する場合に、窓から採
光上有利であり、また、出入の支障が少くできる。

本考案の防護柵は以上の構成を有するので第１図おぐび
第５図に示ようにその設置に際では対称とする建築物の
外壁上の強度が充分な場合は直接、強度が不足する場合
には捨枠４２などを使用して補強した後、取付金具７を
釘、木ネジ、ホルト・ナツトなどにより壁、捨枠などに
固定する。

次いで支柱１の上部先端に補助支柱３を嵌込みその切欠
長孔５と支柱１のリップ溝２に装備したボルト・ナツト
４によつ１に補助支柱３を取付けた状態で補助支柱３の
孔６を取付金具７の傾斜した長孔１０と合わせボルト・
ナツト１１によって固定するが、その際ボルト・ナツト
を弛めて取付金具７の長孔１０および支柱１のリップ溝
中を摺動することにより支柱１の取付角度、壁と距離の
調整、支柱の高さの調整などができるので壁面に対して
一度に数本の支柱を並べて立て掛ける場合、壁面の不均
一による凹凸が多少あっても支柱１を調整してパネルＢ
を面一に揃えて枠に収納できるように支柱の位置配備で
きるのでパネルＢの取付けが円滑に施工できる。

次いで数本の支柱１の中間部に中骨１８を水平に保ちな
がら中間支柱においてはハツト形、端部支柱においては
ｔ形の連結金具を支柱のリップ溝２にボルト・ナツト２
２により取付位置を調整しながら固着する。

次いで支柱底部の固定金具を建築物の周辺の地面にアン
カー、ペグなどによって固定することにより支柱の施工
は終わる。

次ぎに支柱１の通しで設けたリップ溝２に枠固定金具２
４をボルト・ナツト２５により装着し、この時上枠２８
および下枠２９の通しの凹溝３１に枠固定金具２４の突
起掛止部２６を嵌入し、次いでボルト・ナツト２５を緊
締することによって枠を支柱１に強固に固定する。

この間上枠と下枠との間隔をパネルＢの寸法に合わせ調
整することはいうまでもない。

この手順までで本考案の防護柵の枠組を終了し、次ぎに
調整の済んだ上下枠の間にパネルＢを倹鈍式により装着
腰−辺をパネルＢの竪框３８の裏面に設けたリップ溝３
９に挿入掛止し他辺を中骨１８の上面に設けた長溝２０
に係止体（例えばビス）により係止した固定金具４０で
固定することにより倹鈍式に収納装着したパネルが風に
あおられたり除雪の際の外力によってバタついたりみだ
りに外れることは無い。

以上のようにして本考案の防護柵はその組立に際し、現
場での穴加工などの必要なしにボルト・ナツトの締結操
作によって簡単確実に固定組立ができるが、一方、解体
も組立の逆にボルト・ナツトの緊締を解除することによ
って簡単に解体し取払うことができるものである。

本考案の防護柵はその構成が構造上合理的にできている
ので取付は組立及び取外し解体取払が簡単であり、従来
使用したよしずなどにしらへ防雪、防風などの耐候性、
耐久性も極めてよく、また、取付金具７あるいは補助支
柱３の一方あるいは双方に設けた長孔１０による位置の
調整、支柱１、中骨１８などの通しのリップ溝を利用し
これに装着したボルト・ナツトを摺動して上下左右の位
置の調整が簡単にでき、また、上枠２８、下枠２９の凹
溝３１と枠固定金具２４とにより上下両枠の支柱１に対
する固定が完全にでき、また、パネルＢの収納が倹純式
で簡単でまた、中骨１８の長溝２０とパネルＢの竪框３
８の裏面の長溝３９との間に装着する固定金具４０によ
ってパネルＢがバタついたり、外れたりしないなど多く
の優れた利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案防護柵の側面図、第２図は支柱Ａの一部
品別斜視図、第３図は第１図■−■における２種の固定
金具別の中骨及びパネルの構成と固定状況を示す平面図
、第４図は２種の枠固定金具の斜視図、第５図は建築物
に防護柵を取付けたａは正面図（建物は枠線で略示しで
ある）ｂは側面図、第６図ａ、ｂはパネルの固定金具の
２例を示す説明図、Ｃは竪框に固定金具を装着する説明
図である。 主要な部分を表わす符号の説明、Ａ・・・・・・支柱、
Ｂ・・・・・・パネル、１・・・・・・支柱本体、２・
・・・・・支柱本体のリップ溝、３・・・・・・補助支
柱、７・・・・・・取付金具、１０・・・・・・長孔、
１４・・・・・・固定金具、１８・・・・・・中骨、１
９・・・・・・中骨のリップ溝、２０・・・・・・中骨
の長溝、２１・・・・・・連結金具、２４・・・・・・
枠固定金具、２８・・・・・・上枠、２９・・・・・・
下枠、３５・・・・・・開口縁、３６・・・・・・パネ
ル本体、３７・・・・・・上、下の框、３８・・・・・
・竪框、３９・・・・・・竪框のリップ溝、４０・・・
・・・固定金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支柱上部側面の孔１０及び該上部へナツト付の長寸のボ
   ルト等の締結部材１１に依り軸支するコ字形をした支柱
   の取付金具７の側面に設ける締結用の孔６の一方又は双
   方を長孔として穿設した建築物の周囲の外壁等に固定し
   た取付金具７に上部を取外し自在に固定し下部を建築物
   の周囲の地面等に固定した固定金具１４に取払い自在に
   固定する複数の支柱Ａと、２等支柱Ａへ支柱Ａへの固定
   側と反対側の折曲端内側に突起掛止部２６を有するＰ形
   の断面を持ち支柱Ａの幅よりも多少狭い幅又は同等以上
   の幅を有する上下２個の枠固定金具２４に依り取外し自
   在に水平に固定した金属又は合成樹脂製の長尺の型材で
   前面に通しの凹溝３１亦夫々の対向面にパネル釣込み用
   の開口縁３５で形成した框収納部３４を配設した上枠２
   ８及び下枠２９と、上記両枠の框収納部３４間へ倹どん
   式に収納した平板状で方形又゛は長方形のパネル本体３
   ６に上下の框３７及び両側の竪框３Ｂを附設したパネル
   Ｂとから戒る防護柵。