JPS5925925B2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は空気調和機に関し、詳しくは改良されたファン
モータの支持構造を有する空気調和機に関する。

従来、ファンを具備する壁かげ形等の分離形空気調和機
においては、合成樹脂等で形成された本体の背面板にフ
ァンモータ固定孔を設け、この固定孔を利用してネジ等
によってファンモータを背−面に固定していた。

ここで、ファンモータはその周囲に延在する鍔部を背面
板の固定孔にネジ止めされていた。

しかしながら、背面板が合成樹脂製であるために、比較
的重量のあるファンモータおよびファンを固定するため
には背面板に十分なる板厚を与えなければならず、さら
にはこの空気調和機を需要地へ運搬する場合に振動、衝
激等のために、背面板にこれらを吸収するための構造あ
るいは板厚を加味せねばならないという欠点があった。

本発明は上記の欠点を除去するためになされたもので、
合成樹脂製本体背面に取付けたファンモータの一部を本
体背面外部に露出させ、この露出部分を本体背面外部に
設けた背面補強板にて支持することによって、本体背面
板の肉厚を減少しても十分な強度を有し、さらに輸送時
における振動衝激に十分耐え得る空気調和機を提供する
ことを目的とする。

以下、本発明を図面を参照して詳細に説明する。

第１図は本発明に係る空気調和機を断面して示すもので
あり、全体を１０で示すこの空気調和機は、合成樹脂等
で一体成形された本体１１およびこの本体１１の前面に
対して装着された前面パネル１２から箱体を構成してい
る。

この箱体内部の本体１１には、被調和空気と熱交換を行
なう熱交換器１３、この熱交換器に対して流入する被調
和空気の上流側に設けられて被調和空気中に混在する塵
埃を濾過して清浄化するエアーフィルタ１４がそれぞれ
配設され、熱交換器１３０下部にはさらにこの熱交換器
で生成するドレンを受けて貯溜するドレン受皿１５が設
けられ、図示しないホースによってこのドレンは本体外
に導出される。

また本体１１の背面板１６には開口が設げられる。

この開口はファンモータ１７の外径より若干大きく形成
される。

開口の周辺にはファンモータ１７の鍔部１８を固定する
ためのネジ穴が複数個穿設され、背面板１６とファンモ
ータ１７はこの部分で一体化される。

このファンモータ１７０本体側からはモータ軸１９が突
出して設けられ、このモータ軸１９の先端には遠心ファ
ン２０が取付けられて駆動回転する。

一方、本体の背面板１６の外部には本発明の特徴部分を
成す背面補強板２１がボルトあるいはネジ２２によって
固定されている。

第２図にこの背面補強板２１を取り出して詳細に示すと
、中央付近に円形状の開口を有しており、この円形状の
開口はファンモータ１７が背面板１６から露出して突出
した部分の周囲全体を包囲支持する支持部２３，２３が
設げられている。

この支持１２３，２３の周辺に対しては、この背面補強
板２１と背面板１６とを固定する取付部２４を設ける。

取付部２４の形状は細長く、ボルト２２によって背面板
１６と背面補強板２１を取付部２４において固定した後
も十分な余剰の開口部分を有するものであり、空気調和
機の被取付場所にあらかじめ空気調和機取付用の突起等
が設けられているときなど、この突起等を余剰の開口部
分に挿入して、空気調和機を取付けることができる。

また、第３図に示したように、取付部２５は細長い形状
に限定されることはなく円形に形成してもよい。

この場合取付部２５を複数個設け、一部の取付部２５を
使用して背面板１６と背面補強板２１を固定したのち残
りの取付部２５を使用して空気調和機を被取付場所に固
定すると良い。

また、第２図あるいは第３図に示した背面補強板２１を
使用すると例えばこの背面補強板２１を背面板１６に固
定せずに、壁面、柱等の被取付場所２６に対して直接ボ
ルトあるいはネジ２７によって固定して、この背面補強
板２１にはあらかじめ上端に係止部２８を設げる一方背
面板１６の対応部分に被係止部分２９を設げて、これら
を互いに係合させることによって空気調和機を壁面、柱
等に固定することができる。

この場合においても、ファンモータ１７が背面板１６か
ら露出する部分については背面補強板２１の支持部２３
が支持するが、露出部分の外径よりも支持部２３の内径
を若干大きく形成し、支持部２３の内周に沿わせて防振
ゴム等の弾性体で形成した緩衝体３０を設げて、ファン
モータ１７を弾性的に支持するとより良い効果が得られ
る。

以上述べたごとく本発明によれば、合成樹脂製本体背面
に取付けたファンモータの一部を本体背面外部に露出さ
せてこの露出部分を本体背面外部に設けた背面補強板に
て支持するので、背面板の板厚を薄（できて軽量化がは
かれ、ファンモータの支持がさらに確実なものとなり、
また、背面補強板自体が従来の据付板を兼ねることがで
きるので特に新たな据付用部品を必要とすることなく、
さらには輸送中の振動あるいは衝激に対しても背面板お
よびファンモータの破損防止に役立ち、その上フアンモ
ータの固定位置を後退させて被取付場所に最も近接させ
ることができるので本体内にファンモータが占める空間
を減じ得て全体の小形化および薄形化が実現できるとい
った極めて著しく有用なる効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る空気調和機の断面図、第２図は本
発明の特徴部分を成す背面補強板を第１図から取出して
示す斜視図、第３図は第２図に示した背面補強板の他の
実施例を示す斜視図、第４図は第１図に示した空気調和
機を壁面に取付けた状態を示す断面図である。 １１・・・本体、１６・・・背面板、１７・・・ファン
モータ、２１・・・背面補強板、２３・・・支持部、２
４゜２５・・・取付部、２８・・・係止部、２９・・・
被係止部、３０・・・緩衝体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 熱交換器、ファン等を内装し合成樹脂で形成された
   本体と、この本体背面外部に一部を露出するごと（本体
   に固定された前記ファンを駆動回転するファンモータと
   、前記本体に取付けられ前記ファンモータの露出部を支
   持する支持部を有するとともに前記本体背面部を補強す
   る背面補強板とを具備することを特徴とする空気調和機
   。 ２ 前記背面補強板の支持部が前記ファンモータの露出
   部の外部形状に対応した形状を具備することを特徴とす
   る特許請求の範囲１項記載の空気調和機。 ３ 前記背面補強板にを付部を具備し、この取付部にて
   前記本体に背面補嶺板を着脱自在に取付けることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の空気調和機。 ４ 前記背面補強板が、前記取付部にて空気調和機の被
   取付場所に取付けられたことを特徴とする特許請求の範
   囲第３項記載の空気調和機。 ５ 前記背面補強板が撲止部を有し、前記本体がこの係
   止部に対応する被係止部を有しこり係止部と被係止部と
   を係合することによって前記本体が前記背面補強板を介
   して空気調和機の被取付場所に取付けられたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の空気調和機。 ６ 前記背面補強板の支持部と前記ファンモータの露出
   部との間隙に緩衝体を設けたことを特徴とする特許請求
   の範囲第２項記載の空気調和機。 ７ 前記背面補強板が、前記本体と背面補強板を結合す
   る第１の取付部と、この背面板を介して本体を被取付場
   所に取付ける第２の取付部とを具備することを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の空気調和機。 ８ 前記緩衝体が、前記背面補強板の支持部と前記ファ
   ンモータの露出部との間に存在する間隙の形状に対応し
   た形状を有することを特徴とする特許請求の範囲第６項
   記載の空気調和機。