JPS5924908B2 - 携帯時計用外装部品の接合方法 - Google Patents

携帯時計用外装部品の接合方法

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Publication number
JPS5924908B2
JPS5924908B2 JP16227779A JP16227779A JPS5924908B2 JP S5924908 B2 JPS5924908 B2 JP S5924908B2 JP 16227779 A JP16227779 A JP 16227779A JP 16227779 A JP16227779 A JP 16227779A JP S5924908 B2 JPS5924908 B2 JP S5924908B2
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JP
Japan
Prior art keywords
alloy
exterior parts
brazing
age
plating
Prior art date
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Expired
Application number
JP16227779A
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English (en)
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JPS5686675A (en
Inventor
武 伊藤
賢一 下平
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Suwa Seikosha KK
Original Assignee
Suwa Seikosha KK
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Publication date
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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はビッカース硬度(以下Hvと略記)700〜7
50という超硬合金に匹敵する硬さを有する硬質合金よ
りなる携帯時計用外装部品の接合方法に関するものであ
る。
従来、時計用外装部品の素材としては、ステンレス鋼、
黄銅、洋白、アルミニウム合金などが用いられているが
、通常用いられるステンレス鋼でもその硬度はHv=2
0()〜300位であり、いずれも硬度が低いために表
面キズがつき易く、製造直後の装飾的効果(仕上状態)
を永く維持することが困難であつた。
この欠点を補なうものとして、炭化物、窒化物といつた
硬質金属間化合物を用いたものと、ハードステンレス鋼
があるが、炭化物、窒化物による起硬材の場合には衝撃
強度が弱く、またハードステンレス鋼の場合には耐食性
が悪いという欠点があつた。
本発明によるところの時計用外装部品素材は、上記のよ
うな従来の硬質時計用外装部品の欠点に鑑み、耐食性に
優れる高Cr−Ni合金にAlを添加してなる時効硬化
性合金であり、強度、耐食性において従来の硬質合金を
凌駕するものである。
本発明はこのような時効硬化性合金を素材とする時計用
外装部品において、更にガラス縁、飾り銚、バンドとい
つたデザイン付加部品をロウ接合によつて組合せること
により商品価値を著るしく高めるためになされたもので
ある。すなわち高Cr−Ni合金にAlを添加してなる
時効硬化体合金を素材とし、650゜C、5時間保持等
の時効硬化処理によつてHり=700〜750の硬度を
得た後、表面研摩仕上げし、かつ表面に貴金属又はその
合金のメッキを施し、しかる後にロウ接合するものであ
る。本合金の場合、時効硬化によつて得られた硬質面を
生かした鏡面仕上げを施し、ロウ付けによつてもこの表
面仕上げを維持して完成することがコスト、及び製品の
でき映えから言つても望ましい。
そこで量産性を考慮した場合にはロウ付け方法として連
続式無酸化炉によるロウ付けがよいが、本合金の時効硬
化処理限度が650℃程度であることからロウ付け温度
としてはこの温度以下であることが条件となる。しかる
に一般に連続式無酸化炉として使用されるアンモニア分
解ガス雰囲気においては、650’C以下の温度におい
ては、還元能力が十分でないため、鏡面仕上げ等の表面
仕上げされた表面が酸化により変色してしまい、ロウ付
け後の追工程で面仕上げを施す必要があり、コスト高の
みならず、面仕上げ時の研摩方式によつてはロウ付けさ
れた部品の位置関係からデザイン制約を受けることとな
る。本発明は表面に貴金属又はこれらの合金のメツキを
施した後にロウ接合することにより、ロウ付け時の表面
酸化による変色防止と、ロウ材のぬれ性を改善して強固
な接合を得るものである。
表面に施すメツキとしては金、銀、パラジウム、白金等
の貴金属及びこれら合金のすべてのメツキが実施できる
が、特にパラジウム(60%)−ニツケル(40%)の
合金メツキが望ましい。メツキ厚としては、ロウ付け時
に十分表面酸化を防止し、ロウ付け完了時に表面に拡散
浸透させる位の厚みが望ましく0.5〜2μがよい。次
に、素材である時効硬化性合金の成分元素としては、C
rは耐食性と時効硬化における効果を十分に発揮するに
は30%以上の添加が必要でありまた加工上から60%
が限度である。
Alは時効硬化能を与える元素であり、ごく少量の添加
によりその効力を発揮するが、本発明のねらいとするH
v=700〜750を得るためには3%以上の添加が必
要であり、また6%以上では逆に硬度低下があるため上
限は6%に限定される。以下、実施例に従い本発明を詳
細に説明する。
〔実施例 1〕重量比にてCr37.9%、Al3.8
%、残部Ni及び不可避的不純物よりなるNi合金12
00℃、13時間保持して溶体化処理を施し、H=15
0とした。
次にプレス加工にてケース、およびガラス縁を成形、機
能寸度に切削加工後、表面を荒研摩した。次に650℃
、5時間保持して時効硬化処理を行ないHv=750と
した後、荒研摩面を仕上げ研磨して金属光沢に磨きあげ
た。次に通常のメツキ前処理を行なつた後6N一塩酸水
溶液中に60秒浸漬し、更に硫酸ニツケル1009/1
1濃塩酸50mV1の水溶液中で、電流密度5A/Dr
rl、時間30秒の条件で陰極電解処理をして活性化を
施した。その後、ただちに水洗を行なつた後、パラジウ
ム(60%)−ニツケル(40%)の合金メツキを0.
5μ施した。しかる後、Au58.3%、Sn4.7%
、In2.5%、Zn2.9%、Cull,7%、残部
Agよりなるシート状金ロウをガラス縁ケースの係合部
にはさみ、アンモニア分解ガスによる連続式無酸化炉に
てベルトスピード60crIL7/分、設定温度600
′Cにてロウ付けを行なつた。その結果、ガラス縁はケ
ースに完全にロウ付けされ、表面メツキ層はケース、ガ
ラス縁に拡散浸透するも、外観上何んら色調変化なかつ
た。もちろん、ロウ付け前の鏡面状態はそのままに維持
されていた。〔実施例 2〕 実施例1と同様の合金よりなる素材を用い、同様の方法
にて鏡面仕上げされたケースを作製しこれに実施例1と
同様に活性化処理、及びパラジウムーニツケル合金メツ
キを施した。
次にCrl6%−MOl6%−Ni残部からなるNi−
CrMO合金よりなるバンドを抵抗溶接にて仮付けしこ
れを実施例1と同様のロウ材、ロウ付け方法にてロウ接
合した。その結果、ケースとバンドは強固にロウ接合さ
れ、鏡面光沢を維持した硬質時計測を得ることができた
。以上述べたように、本発明は高Cr−Ni合金にAl
を添加してなる時効硬化性合金を素材とし、時効硬化後
その表面に酸化防止及びロウ流れ性を改良する貴金属又
はこれら合金のメツキを施し、しかる後にロウ接合する
ことにより、安価でデザイン効果に富む携帯時計外装部
品を提供するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 いずれも重量比にてCr30〜60%、Al3〜6
    %、残部Niおよび不可避的不純物よりなる時効硬化性
    合金を素材とする携帯時計用外装部品において、時効硬
    化処理をなした該外装部品の表面に貴金属又はこれらの
    合金のメッキを施した後、前記硬化処理温度以下の温度
    にてロウ接合したことを特徴とする携帯時計用外装部品
    の接合方法。
JP16227779A 1979-12-14 1979-12-14 携帯時計用外装部品の接合方法 Expired JPS5924908B2 (ja)

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JPS5686675A JPS5686675A (en) 1981-07-14
JPS5924908B2 true JPS5924908B2 (ja) 1984-06-13

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