JPS5924747A - 成形性の優れたポリエチレンテレフタレ−ト系樹脂組成物 - Google Patents

成形性の優れたポリエチレンテレフタレ−ト系樹脂組成物

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JPS5924747A
JPS5924747A JP13429082A JP13429082A JPS5924747A JP S5924747 A JPS5924747 A JP S5924747A JP 13429082 A JP13429082 A JP 13429082A JP 13429082 A JP13429082 A JP 13429082A JP S5924747 A JPS5924747 A JP S5924747A
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copolymer
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Toshiro Taniguchi
谷口 俊郎
Shinichi Yokota
伸一 横田
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、優れた成形性と物性を有するフィラー強化ポ
リエチレンテレフタレート系樹脂組成物に関する。さら
に詳しくは 主として、 (A)少なくとも0.4の固有粘度を有し、かつ構成単
位の少なくとも80モル%がエチレンテレフタレート単
位よりなるポリエステル樹脂100重量部 (B)強化または充填物質30〜160重量部(C)α
−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体
の1〜3価の金属塩であり、かつ分子量が5000未満
の化合物1〜20重量部及び (D)一般式R1O−(R2O)−nR1′(ただしR
1、R1′はHまたは低級アルキル基を表わし、R_2
は炭素数2〜4のアルキレン基を表わす。また、nは5
以上の数である。)で表わされるポリアルキレングコー
ル0.1〜10重量部 より構成されるポリエステル樹脂組成物、及びさらに該
組成物に、 (E)一般式 (ただしR3、R3′はH、アルキル基、シクロアルキ
ル基、アリール基またはアルアルキル基を表わし、R3
とR3′は互いに結合していてもよい。R_4はアルキ
レン基、シクロアルキレン基、アリレン基、アルカリレ
ン基またはアルアルキレン基を表わし、これらの基はエ
ーテル基またはエステル基を有していてもよい。)で表
わされるエポキシ化合物0.1〜3重量部を配合してな
るポリエスチル樹脂組成物に関し、100℃以下の低温
金型温度における成形で優れた成形性を示すと共に力学
的強度の改善された成形品を与える新規なフィラー強化
ポリエチレンテレフタレート系樹脂組成物■■■鬘ポリ
エチレンテレフタレート(以下PETと称する)は耐熱性、
耐薬品性、機械的性質、電気的性質などに優れ、繊維、
フィルムなどとして多くの工業製品に使用されている。
特にガラス繊維等の無機フィラーで強化したPETは、
熱的性質、機械的性質において著しく向上したものとな
るが故に、近年エンジニアリング・プラスチック等の用
途に広く用いられている。
しかしながらフィラー強化PETを射出成形用途に使用
しようとする場合、PETの結晶化挙動に原因して成形
上および物性上の大きな欠点があることが知られている
。すなわち、PETは低温における結晶化速度が小さい
ため、例えば130℃以下の金型温度で射出成形した場
合に結晶化のよく進んだ成形品は得難く、表面硬度に乏
しい成形品しか得られない。しかも、得られた成形品を
2次転移点以上の温度で使用すると、結晶化が進行する
ため、形状安定性が不良となる。また、金型内で均一に
結晶化しないことによる表面荒れもおこり、射出成形樹
脂としては多くの問題点を有していた。さらに金型温度
を50℃前後にして成形を行ない、PETがほとんど結
晶化していない成形物を得た後、熱処理する方法が一部
では行なわれているが、この方法は作業能率が悪いばか
りでなく、熱処理により結晶化して成形物が体積収縮し
たり変形するなどの欠点を有している。したがってPE
Tの成形は通常は130℃以上の金型温度の得られる特
殊な成形機を用いて行なわれているが、そのような成形
機は一般的でないため、一般に使用される金型温度90
〜110℃以下の成形機を用いて良好な成形のできるP
ET樹脂が望まれていた。
上記の問題を解決せんがために、PETの成形性を改良
するための種々の方法が提案されている。
なかでも結晶比促進剤として有機カルボン酸の金属塩化
合物は特に有効で、安息香酸ナトリウム、ステアリン酸
ナトリウム等の芳香族または脂肪族カルボン酸のアルカ
リ金属塩が特公昭46−29977号及び特公昭47−
14502号で提案されている。
しかしこれらの化合物を添加するという問題がある。
また、特公昭45−26225号ではα−オレフィンと
α,β−不飽和カルボン酸との共重合体の添加が提案さ
れており、さらに近年、これらの結晶化促進剤と共にい
わばPETの可塑剤ともいうべき化合物を配合して、さ
らに良好な成形性を得ようとする試みがなされている。
本発明者らもこれら有機カルボン酸の金属塩やα−オレ
フィンとα,β−不飽和カルボン酸の金属塩との共重合
体にポリアルキレングリコール系化合物を組み合わせて
使用すれば、極めて結晶化速度の大きい樹脂組成物とな
り得ることを見い出し、特願昭56−32135号とし
て特許出願を行なった。
しかしこのような系にガラス繊維等のフィラーを多量に
充填する場合には、組成物ぼ溶融時の流動性が極めて劣
ったものとなり、射出成形に供するためにはフィラー充
填量をあまり大きくすることができなかった。本発明者
らは結晶化速度を低下させることなく溶融流動性を向上
させる方法について鋭意検討の結果、分子量が5000
未満のα−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸との
共重合体の1〜3価の金属塩をポリアルキレングリコー
ル系化合物とともに使用することにより目的を達成し得
ることを見い出し、本発明に到達した。
本発明において使用されるポリエステル樹脂(A)は、
少なくとも0.4の固有粘度を有し、かつ構成単位の少
なくとも80モル%がエチレンテレフタレート単位より
なるものである。フィラー強化PET系樹脂成形物の場
合、一般に重合体の固有粘度が0.4以上になると良好
な機械的性質を示し、特に固有粘度が0.5以上、好ま
しくは0.6以上の場合にバランスのとれた機械的性能
を有する樹脂が得られる。固有粘度が高くなるに従い結
晶化速度は低下するので従来の結晶化促進剤では効果が
発現しにくいが、本発明の樹脂組成物は上述のような固
有粘度の高いPET系樹脂を使用した場合にも充分に効
果が発現し、100℃以下の金型温度で充分に結晶化の
進んだ射出成形品が得られる。
なお、ここで周りの固有粘度は、1:1の重量比のフェ
ノール/テトラクロルエタン混合溶媒中30℃で測定し
た値である。また、本発明において使用されるポリエス
テル樹脂は、エチレンテレフタレート単位以外の成分を
20モル%以下の範囲で含んでいてもよい。このような
共重合可能な成分としては、イソフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セ
バシン酸等の脂肪族ジカルボン酸、ジエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール
、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等
のジオール、及びp−オキシ安息香酸当のオキシカルボ
ン酸等をあげることができる。
本発明において使用される強化または充填物質(B)と
しては、タルク、クレー、カオリン、雲母、アスベスト
、ワラストナイト、珪酸カルシウム等の珪酸塩、シリカ
、石膏、グラファイト等の無機充填剤、及びガラス繊維
、カーボン繊維、グラファイト繊維、金属炭化物繊維、
金属窒化物繊維、アラミド繊維、フェノール樹脂繊維等
の繊維状強化剤等をあげることができる。これらの強化
または充填物質は単独で使用しても、2種類以上を組み
合わせて使用してもよい。また、これらはそのまま使用
してもよいが、表面処理や集束剤処理をして使用しても
よい。上述した強化または充填物質のなかでもガラス繊
維あるいはガラス繊維と雲母の組み合わせが、成形物の
耐熱性及び機械的性質を顕著に向上せしめるので好まし
い。強化または充填物質(B)の使用量は、ポリエステ
ル樹脂(A)100重量部に対して30〜160重量部
が適当である。30重量部よりも少ないと充分な補助効
果が得られず、また160重量部を越えると系の流動性
が乏しくなり成形困難となる。
本発明において使用されるα−オレフィンとα,β−不
飽和カルボン酸との共重合体の1〜3価の金属塩(全体
的に中和した塩及び部分的に中和した塩の両方を含む)
としては、例えばエチレン/メタクリル酸共重合体、エ
チレン/アクリル酸共重合体のα−オレフィンとアクリ
ル酸またはメタクリル酸との共重合体のナトリウムまた
はカリウム塩、スチレン/無水マレイン酸共重合体、エ
チレン/無水マレイン酸共重合体のα−オレフィンと無
水マレイン酸との共重合体のナトリウムまたはカリウム
塩等をあげることができる。更に又イオン性共重合体と
してグラフト共重合体を使用することも出来る。かかる
共重合体は例えばα,β−不飽和カルボン酸エステルを
ポリオレフィンにグラフト結合させ、これを酸化し、つ
いで例えば水酸化アルカリ金属と反応せしめることによ
つて得ることが出来る。また、上記の共重合体中、オレ
フィンまたは芳香族オレフィンは共重合体の50〜98
重量%を占めるものが好ましく、特に好ましいのは80
〜98重量%である。また、特に好ましい重合体はエチ
レン/メタクリル酸共重合体のナトリウム塩である。こ
れらイオン性共重合体の分子量は5000未満であるこ
とが必要である。分子量が5000以上のものを用いて
も溶融流動性は向上しないばかりか、逆に流動性が低下
する場合もあるので好ましくない。成分(C)の使用量
は、ポリエステル樹脂(A)100重量部に対して1〜
20重量部、好ましくは2〜10重量部が適当である。
20重量部を越えると成形物の機械的性質が低下し、1
重量部以下では溶融時の流動性向上効果が充分に発現せ
ず、また結晶化促進効果も不十分になる。
本発明において使用される一般式 R1O(R2O)nR1 (R1、R1′はHまたは低級アルキル基を表わし、R
2は炭素数2〜4のアルキレン基を表わす。またnは5
以上の数である。) で表わされるポリアルキレングリコール(D)としては
、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール
、ポリテトラメチレングリコール及びこれらのモノまた
はジアルキルエーテル(例えばモノメチルまたはジメチ
ルエーテル、モノエチルまたはジエチルエーテル、モノ
プロピルまたhジプロピルエーテル、モノブチルまたは
ジブチルエーテル等)をあげることができる。本発明に
おいては、成形時のポリエステル樹脂の固有粘度の低下
が少ない点でポリアルキレングリコールは両末端がアル
キルエーテルになつているものが好ましい。
片末端だけがエーテル化されたモノアルキルエーテルや
、両末端が水酸基のポリアルキレングリコールを使用し
た場合には成形時のポリエステル樹脂の固有粘度低下が
大きいので、これらを使用するときは、高重合度のポリ
エステル樹脂を使用することが必要となる。成分(D)
の重合度nは5以上であることが必要であり、5未満で
は成形物の表面に成分(D)が浮き出しやすくなるので
好ましくない。成分(D)の使用量はポリエステル樹脂
(A)100重量部に対して0.1〜10重量部、好ま
しくは1〜5重量部が適当である。10重量部より多く
なると成形物の剛性が低下し、また0.1重量部よりも
少ないと成形性の改良効果が不充分になるので不適当で
ある。
本発明において特に機械的性質の高い成形物を必要とす
る場合には、一般式 (ただしR3、R3′はH、アルキル基、シクロアルキ
ル基、アリール基またはアルアルキル基を表わし、R3
とR3′は互いに結合していてもよい。
R4はアルキレン基、シクロアルキレン基、アリレン基
、アルカリレン基またはアルアルキレン基を表わし、こ
れらの基はエーテル基またはエステル基を有していても
よい。) で表わされるエポキシ化合物(E)を併用するのが好ま
しい。成分(E)による物性改良効果は、成分(C)と
の併用により特に大きく発現する。成分(E)の具体的
な例としては、エチレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ブタンジオール−1,4−ジグリシジルエーテル、
ヘキサンジオール−1,6−ジグリシジルエーテル、1
,4−ジメチロールシクロヘキサンジグリシジルエーテ
ル、1,1−トリメチロールプロパントリグリシジルエ
ーテル、ヘキサジエン−1,5−ジエボキシド、p,p
′−ジオキシ−2,2−ジフェニルプロパンのジグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、エチレングリコール/プロピレングリコール共重合
体のジグリシジルエーテル、ポリブチレングリコールジ
グリシジルエーテル、ポリネオペンチルグリコールジグ
リシジルエーテル等をあげることができる。これらはエ
ポキシ化合物の使用量は、ポリエステル樹脂(A)10
0重量部に対して0.1〜3重量部が適当である。3重
量部より多くなると成形時に架橋反応が大量に起こり、
溶融時の流動性が極めて悪くなるので不適当である。ま
た、0.1重量部より少ないと成形物の機械的性質の改
良効果が充分ではない。
本発明の組成物は成形時の溶融流動性に優れ、比較的低
温でも結晶化速度が大きいため、汎用熱可塑性樹脂の成
形に通常使用される80〜100℃程度の金型温度の成
形でも、短い金型滑留時間で表層まで均一かつ高度に結
晶化した、しかも優れた表面光沢を持つ成形物を得るこ
とができる。
そして得られる成形物は高温においても寸法安定性、形
状安定性に優れ、反り変形も極めて小さく優れた耐熱性
を示すのみならず、成分(E)を併用した場合には高い
機械的性質をも併せ持ち、エンジニアリングプラスチッ
ク材料として極めて好ましいものである。
本発明の組成物が優れた成形性を有する理由については
明確ではないが、成分(C)の結晶化核剤効果と成分(
D)の可塑化効果の相乗作用によりポリエステル樹脂の
成形性が改良されるためと考えられる。また、成分(E
)を使用することにより架橋反応が適度に起こって弾性
率が向上するものと推定される。
本発明の組成物においては、上述した成分以外に、ポリ
エステル樹脂に普通使用される添加剤、例えば着色剤、
離型剤、酸化防止剤、紫外線安定剤、難燃剤等を含有す
ることができる。
本発明の組成物は、各成分を任意の公知の手段により混
ぜ合わせることにより製造される。例えばポリエステル
樹脂を任意の適当な混合機又は回転機中で成分(B)、
(C)、(D)、〔またはさらに(E)〕と混合し、混
合物を溶融押出しするか、あるいはポリエステル樹脂の
重合の最終段階で溶融樹脂に成分(B)、(C)、(D
)、〔またはさらに(E)〕を混合し、そのまま押出し
することもできる。また、ポリエステル樹脂に成分(C
)、(D)〔またはさらに(E)〕を溶融混練した後、
成分(B)を配合する方法、及び、逆に成分(B)を含
有するポリエステル樹脂に成分(C)、(D)、〔また
はさらに(E)〕を溶融混練する方法も採用できる。
本発明の組成物は、特殊な成形法や反応条件は必要でな
く、通常の熱可塑性樹脂の成形に用いられる条件と同様
の条件で成形することができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明はかかる実施例により何ら限定されるものでは
ない。
実施例1 PET(固有燃度0.68)43.5g、エチレン/メ
タクリル酸共重合体のナトリウム塩(平均分子量300
0)3.5g、ボリエチレングリコールジメチルエーテ
ル(ポリエチレングリコール部分の平均分子量1000
)1.3g、ガラス繊維(日東紡績社製CS6PE40
1、集束チョップドストランド、カット長6mm)21
.7gをプラストグラフ(プラベンダー社PL−300
0型、ミキシング部容量70ml、ローラー型ローター
1対設置にて275℃、30rpmの条件で5分間混練
した。5分後の混練トルクを表1に示す。また得られた
混練物を急冷した試料を差動熱量計(以下においてDS
Cと略す。バーキンエルマー社製2C型)を用い、室温
から20℃/minで昇温して結晶化温度(Thc)を
測定した。Thcが低い程、低温におけるポリマーの結
晶化速度が大きく、低温金型で実際に成形した場合に結
晶化度の高い成形品が得られる。
比較例1 実施例1においてエチレン/メタクリル酸共重合体のナ
トリウム塩として平均分子量20万のものを3.5g用
いる以外は実施例1と同じ条件で混練を行った。混練ト
ルク及び得られた組成物のThcを表1に示す。
実施例2実施例1においてポリエチレングリコールジメ
チルエーテルとしてポリエチレングリコール部分の平均
分子量が2000のものを1.3g用いる以外は実施例
1と同じ条件で混練を行った。混練トルク及び得られた
組成物のThcを表1に示す。
実施例3 実施例1で使用した成分の他に更にビスフェノールAジ
グリシジルエーテル0.13gを配合して、実施例1と
全く同じ条件で混練を行った。混練トルク及び得られた
組成物のThcを表1に示す。
比較例2 実施例3においてエチレン/メタクリル酸共重合体のナ
トリウム塩として平均分子量5万のものを用いる以外は
実施例3と同じ条件で混練を行った。混練トルク及び得
られた組成物のThcを表1に示す。
比較例3 固有粘度0.63のPET43.5g、ガラス繊維21
.7gを実施例1と同じ条件でプラストグラフに混練し
た。混練トルク及びThcを表1に示す。
表1 組成物の混練トルク及びThc 表よりわかるように、本発明の組成物はPET単独の場
合(比較例3)にくらべて混練トルクが低くなっている
。これに対して分子量が5000以上のエチレン/メタ
クリル酸共重合体のナトリウム塩を用いた比較例1及び
2では、PET単独の場合にくらべても混練トルクが高
く、多量の充填剤の配合は困難なことを示している。ま
た、Thcは本発明の組成物と比較例1及び2のもので
全く差がなく、本発明の組成物の結晶化促進効果は分子
量が5000以上のエチレン/メタクリル酸共重合体の
ナトリウム塩を用いた場合と同等であることがわかる。
特許出願人 株式会社クラレ 代理人 弁理士 木多 堅

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主として (A)少なくとも0.4の固有粘度を有し、かつ構成単
    位の少なくとも80モル%がエチレンテレフタレート単
    位よりなるポリエステル樹脂100重量部 (B)強化または充填物質30〜160重量部(C)α
    −オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体
    の1〜3個の金属塩であり、かつ分子量が5000未満
    の化合物1〜20重量部 及び (D)一般式R1O−(R2O)−nR1′(ただしR
    1、R1′はHまたは低級アルキル基を表わし、R2は
    炭素数2〜4のアルキレン基を表わす。また、nは5以
    上の数である。) で表わされるポリアルキレングリコール0.1〜10重
    量部 より構成されるポリエステル樹脂組成物。
  2. (2)(D)成分のR1及びR1′が低級アルキル基で
    ある特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. (3)主として (A)少なくとも0.4の固有粘度を有し、かつ構成単
    位の少なくとも80モル%がエチレンテレフタレート単
    位よりなるポリエステル樹脂100重量部 (B)強化または充填物質30〜160重量部(C)α
    −オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体
    の1〜3価の金属塩であり、かつ分子量が5000未満
    の化合物1〜20重量部 (D)一般式R1O−(R2O)−nR1′(ただしR
    1、R1′はHまたは低級アルキル基を表わし、R_2
    は炭素数2〜4のアルキレン基を表わす。また、nは5
    以上の数である。) で表わされるポリアルキレングリコール0.1〜10重
    量部 及び (E)一般式 (ただし、R3、R3′はH、アルキル基、シクロアル
    キル基、アリール基またはアルアルキル基を表わし、R
    3とRR3′は互いに結合していてもよい。R1はアル
    キレン基、シクロアルキレン基、アリレン基、アルカリ
    レン基またはアルアルキレン基を表わし、これらの基は
    エーテル基またはエステル基を有していてもよい。) で表わされるエポキシ化合物0.1〜3重量部より構成
    されるポリエステル樹脂組成物。
  4. (4)(D)成分のR1及びR1′が低級アルキル基で
    ある特許請求の範囲第3項記載の組成物。
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Cited By (2)

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