JPS5924506Y2 - 容器 - Google Patents

容器

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Publication number
JPS5924506Y2
JPS5924506Y2 JP17532076U JP17532076U JPS5924506Y2 JP S5924506 Y2 JPS5924506 Y2 JP S5924506Y2 JP 17532076 U JP17532076 U JP 17532076U JP 17532076 U JP17532076 U JP 17532076U JP S5924506 Y2 JPS5924506 Y2 JP S5924506Y2
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JP
Japan
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thickness
layer
container
moisture permeability
synthetic resin
Prior art date
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Expired
Application number
JP17532076U
Other languages
English (en)
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JPS5393354U (ja
Inventor
友益 長井
Original Assignee
キヨ−ラク株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by キヨ−ラク株式会社 filed Critical キヨ−ラク株式会社
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、囲壁で内部に収容空間を構成して共押出ブロ
ー成形にて成形したガス遮断性の優れた容器に関するも
のである。
エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物は、酸素ガスの
ガス透過性が極めて小さい反面、透湿性が大きく、また
これのガス透過性は湿度依存性が大きく、高湿度領域で
はガス透過性が増大する欠点がある。
この欠点を補うため、エチレン−酢酸ビニル共重合体け
ん化物(以下、これをけん化物という)を用いたガス透
過性の小さい容器を作ろうとする場合、けん化物の表面
に透湿性の小さい樹脂を成層する必要があり、これまで
に共押出ブロー成形により、中間層にけん化物を、両外
層にそれぞれ異質の低透湿性の合成樹脂を積層してなる
3層容器が提案されている。
このような3層容器においては、けん化物が非常に高価
であることなどから、中間層のけん化物層の壁厚を極力
薄くすることがあらゆる面で有利であるが、中間層のけ
ん化物層の壁厚を極端に薄くすれば、共押出ダイ内のウ
ェルドに起因する膜切れ(ピンホール)が生じ、逆に容
器のガス透過性が増大すること・なり、このため、従来
の3層容器では、ピンホール発生の危険性を考慮して、
中間層のけん化物層を比較的肉厚に構成することを余儀
なくされていた。
ところが、本考案者の研究によると、けん化物よりなる
中間層を複数層とすることにより、このけん化物層を共
押出ダイ内でのウェルドを気にすることなく極めて薄く
することができ、また薄くすることによって各層間の接
着強度が著しく向上することを見い出した。
すなわち、けん化物よりなる複数の中間層の1層あるい
はさらに複数層にたとえピンホールが生じたとしても、
複数層のけん化物中間層が存在することによって充分な
ガス遮断性能を発揮し、またこのためには共押出ブロー
成形法を適用することによって、けん化物よりなる各中
間層を極めて薄くすることができ、その結果、各層間接
着強度を著しく向上できることを見い出し、本考案を完
成するに至ったものである。
すなわち、本考案の容器は、共押出ブロー成形により成
形されるものであり、ポリエチレン等の低透湿性の合成
樹脂にて構威した囲壁主体2内に、エチレン含量25〜
60モル%、けん化度90%以上のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体けん化物よりなり、かつそれぞれ0.003
mm以下の厚みを有する複数層の中間層3,4を、厚み
方向に独立離間して各中間層間に上記低透湿性の合成樹
脂を介在させて囲壁全体にわたって設け、この各中間層
3゜4にて厚み方向に仕切られる上記低透湿性の合成樹
脂からなる囲壁主体2の各層の厚さを、各中間層3,4
間の層の厚みに対して内・外層の厚みを厚くしたことを
特徴とするものであって、けん化物よりなる中間層を複
数層とすることにより、このけん化物層を共押出ダイ内
でのウェルドを気することなく極めて薄くすることがで
き、これによって各層間接着強度が強く、また安価に、
さらに機械的強度が強く、またさらにガス遮断性に対す
る安全率が極めて高い容器を提供しようとするものであ
る。
以下本考案の構成を図面に基づいて説明する。
図中、1は本考案に係る容器であって、囲壁で内部に収
容空間を構威して共押出ブロー成形にて形成しである。
そしてこの容器1は、低密度、中密度および高密度ポリ
エチレンあるいはポリプロピレン等の低透湿性の合成樹
脂によりその囲壁主体2が構威され、この囲壁主体2内
に、エチレン含量25〜60モル%、けん化度90%以
上のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物よりなる2
層の中間層3,4が囲壁主体2の厚み方向に独立離間し
、かつ囲壁全体にわたって介在させである。
そして上記雨中間層3,4にて仕切られる上記囲壁主体
2の各層の厚さを、雨中間層3,4の厚みに対して内・
外層の厚みの方が厚くしである。
第2図は本考案に係る容器を製造する方法を示すもので
、囲壁を各層毎にわけて多層として共押出用ダイ5から
パリスン6を押出し、この多層パリスン6を成形型7に
て挾持して正圧の流体を吹込むことによりブロー成形す
る。
上記多層パリスン6を構成する各層の樹脂は、2台もし
くはそれ以上の押出機より共押出用ダイ5へ供給され、
マンドレル8の周囲方向にかつ軸方向に位置をずらせて
設けた流入口5a、 5b。
5C,5d、5eから供給される。
そしてこのとき、特に雨中間層3,4は極端に薄くする
と、流入口5b、5dから流入した中間層用の樹脂は、
マンドレル8の周方向に分流した後、流入口と反対側で
合流するウェルド部で膜切れによるピンホールが発生す
る恐れがある。
このため、この雨中間層3,4用の樹脂流入口5b、5
dをマンドレル8の円周方向にイ装置をずらせておく。
これにより、たとえ雨中間層3,4のウェルド部にピン
ホールが生じたとしても、これが互いに円周方向に位置
がずれることになってガス遮断性が低下することか゛な
くなる。
以下に本考案の実施例と従来例の容器の構成を示し、こ
れの比較をする。
実施例 内容量300 cc、重量12gの容器を、囲壁主体2
を低密度ポリエチレンで、2層の中間層3,4をけん化
物(エチレン含量35モル%、けん化度99%)で構成
し、それぞれの胴部平均肉厚が、囲壁主体のうち各中間
層3,4より外側で0.8mm、内側で0.7mm、中
間層3,4の間で0.5mmであり、また各中間層3,
4のうち外側に位置する中間層3で0.002mm、内
側に位置する中間層4で0 、003mmとなるように
して共押出ブロー成形により作った。
比較例 上記実施例と同一形状の容器を、低密度ポリエチレンで
構威した囲壁主体内に上記実施例に用いたものと同一の
けん化物で1層の中間層を介在させて構威し、それぞれ
の胴部平均肉厚が沖間層で0.008mm、囲壁主体の
うちこの中間層の外側で1゜0mm、内側で1.0mm
となるようにして共押出ブロー成形により作った。
なお、この比較例は、上記実施例との対比において、中
間層を本考案と略同程度の薄膜とし、かつ1層とした例
である。
従来例 1〜3 中間層の胴部平均肉厚をそれぞれ0.02mm(従来例
1)、 0.03mm (従来例2)および0.05m
m(従来例3)とする以外は、前記比較例と全く同−構
成の容器を共押出ブロー成形により作った。
前記実施例、比較例並びに各従来例に従って作成された
各容器について、酸素ガス透過度、透湿度および層間剥
離強度について測定した結果を第なお、各測定項目の試
験方法は以下のとおりである。
酸素ガス透過度(cc/m”・day) :容器内10
0%RH1容器外40%RH1温度27’ Cの条件で
酸素ガス透過度を測定した。
透湿度(g/ m□・day) : 容器内に水を充填し、容器外40%RH1温度2TCの
条件で透湿度を測定した。
層間剥離強度(g/15 mm) ’。
容器の一定部分を15 mm巾に切断し、温度2TC1
湿度60%RHの雰囲気下で、引張試験機を用いて、す
なわち切断片の角度をナイフで剥離した後、両端部を互
いに対向するチャックで保持して引張り、各層間の剥離
強度を測定し、その総平均値をもって層間剥離強度とし
た。
前記結果から明らかなように、中間層のけん化物層の肉
厚が薄くなるに従って酸素ガス透過度は多少低下するが
、実施例と比較例との結果を比べれば明らかなように、
中間層の総肉厚が多少薄くても2層に構成することによ
り酸素ガス透過度は向上した。
また、透湿度にはそれ程顕著な差は見られないが、中間
層の肉厚を薄くすることによって層間剥離強度は顕著に
向上した。
なお本考案における容器とは、共押出ブロー成形により
得られる中空体の総称のことであり食料品、調味料、化
粧品、工業薬品等の容器やガソリンタンク等の工業部品
をも含む。
また各層を構成するけん化物と低透湿性樹脂にはその特
性を損なわない範囲で、層間接着性や成形加工性を向上
する目的で、適宜の熱可塑性プラスチックや添加剤およ
び着色剤、帯電防止剤、紫外線防止剤等を配合してもよ
い。
さらに本考案の実施例で中間層を2層設けたところの5
層容器について説明したか°、中間層を3層以上とし、
全体を7層以上としてもよい。
本考案は以上のようになり、囲壁で内部に収容空間を構
成して共押出ブロー成形にて成形した容器において、ポ
リエチレン等の低透湿性の合成樹脂にて構成した囲壁主
体2内に、エチレン含量25〜60モル%、けん化度9
0%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物より
なる複数層の中間層3,4を、厚み方向に独立離間して
また各中間層間に上記低透湿性の合成樹脂を介在させて
囲壁全体にわたって設け、この各中間層3,4にて厚み
方向に仕切られる上記低透湿性の合成樹脂からなる囲壁
主体2の各層の厚さを、各中間層3,4間の層の厚みに
対して内・外層の厚みを厚くしたから、けん化物よりな
る中間層3,4の一方にたとえピンホール等の欠陥が生
じたとしても他方の中間層で゛これを補うことかで゛き
、これによりエチレン−酢酸ビニル共重合けん化物より
なる各中間層3,4の肉厚を共押出ダイ内で゛のウェル
ドを気にすることなく数ミクロンと極く薄くすることが
できる。
従って中間層3,4と囲壁主体2との層間接着強度が増
大し、その結果耐衝撃性等の機械的強度が向上し、また
高価なけん化物を薄くすることによりガス遮断性に優れ
た容器を安価に得ることができる。
また本考案によれば、特に各中間層3,4にて厚み方向
に仕切られる低透湿性の合成樹脂からなる囲壁主体2の
各層の厚さを、各中間層3,4間の層の厚みに対して内
・外層の厚みを厚くしたことにより、中間層3,4を構
成するけん化物を容器の内、外からの湿気から十分保護
することができて、上記雨中間層3,4は常に絶乾状態
が保たれ、良好なガス遮断性を維持することができる。
また各中間層3,4の間の囲壁主体層は上記したように
内・外層より薄いことにより、多層容器としての囲壁仝
休の厚さが必要以上に厚くなるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は一部破断
正面図、第2図は本考案に係る容器の製造方法を示す説
明図である。 1は容器、2は囲壁主体、3,4は中間層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 囲壁で内部に収容空間を構成して共押出ブロー成形にて
    成形した容器において、ポリエチレン等の低透湿性の合
    成樹脂にて構成した囲壁主体2内に、エチレン含量25
    〜60モル%、けん化度90%以上のエチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体けん化物よりなり、かつそれぞれ0.00
    3 mm以下の厚みを有する複数層の中間層3,4を、
    厚み方向に独立離間して各中間層間に上記低透湿性の合
    成樹脂を介在させて囲壁全体にわたって設け、この各中
    間層3゜4にて厚み方向に仕切られる上記低透湿性の合
    成樹脂からなる囲壁主体2の各層の厚さを、各中間層3
    ,4間の層の厚みに対して内・外層の厚みを厚くしたこ
    とを特徴とする容器。
JP17532076U 1976-12-28 1976-12-28 容器 Expired JPS5924506Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP17532076U JPS5924506Y2 (ja) 1976-12-28 1976-12-28 容器

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JP17532076U JPS5924506Y2 (ja) 1976-12-28 1976-12-28 容器

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JPS5393354U JPS5393354U (ja) 1978-07-29
JPS5924506Y2 true JPS5924506Y2 (ja) 1984-07-20

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ID=28782741

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JP17532076U Expired JPS5924506Y2 (ja) 1976-12-28 1976-12-28 容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5712612A (en) * 1980-06-26 1982-01-22 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The Stretching method for film of saponified ethylene-vinyl acetate copolymer
JPS61108542A (ja) * 1984-10-31 1986-05-27 三菱瓦斯化学株式会社 多層容器
JP4735808B2 (ja) * 2004-03-29 2011-07-27 東洋製罐株式会社 多層樹脂成形物及びその製造方法

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