JPS59241Y2

JPS59241Y2 - 自動車用ホイ−ルカバ−固着装置

Info

Publication number: JPS59241Y2
Application number: JP1976067679U
Authority: JP
Inventors: 清井上; 芳彦石山
Original assignee: 市光工業株式会社
Priority date: 1976-05-28
Filing date: 1976-05-28
Publication date: 1984-01-06
Also published as: JPS52159524U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、合成樹脂型のホイールカバーを自動車の車輪
に固着する装置に関するものである。

合成樹脂型のホイールカバーに複数の金属板製のクリッ
プを組付けておき、そのクリップを組付けたホイールカ
バーを車輪に圧着してクリップを介しホイールカバーを
車輪に固着することは知られている。

そして、前記のクリップは、略Ｕ字状をなす弾性金属板
製のものであって、従来はホイールカバーの軸線方向に
形成したフランジ上にて組付けている。

（特開昭４９−５０６３２号公報参照）しかし、このよ
うな構成では、クリップを組付けたホイールカバーを車
輪に圧着する際の軸方向の荷重がホイールカバーとクリ
ップとの組付は部に直接作用するため、ホイールカバー
に対するクツツブの組付けが不安定となるおそれがある
。

また、車輪に固着したホイールカバーを車輪から外す場
合には、ドライバー等の先端を車輪とホイールカバーと
の間に挿入してクリップの爪と車輪との保合を解くので
あるが、従来は前記の如くホイールカバーの軸線方向に
形成したフランジ上にてクリップを組付けているので、
ドライバー等の先端がクリップに当るとクリップがホイ
ールカバーから外れて脱落するおそれがある。

本考案はこのような点を改善し、ホイールカバーに対し
クリップをきわめて安定した状態で強固に組付けること
ができ、しかも、ドライバー等を車輪とホイールカバー
との間に挿入してこしっても、ホイールカバーがらクリ
ップが脱落するおそれのない自動車用ホイールカバー固
着装置を提供せんとするものである。

以下その実施の一例を第１図および第２図に基づいて説
明する。

ホイールカバー１は合或樹脂底形品であって、その環状
部１ａの背面に軸方向に向うフランジ１ｂと、そのフラ
ンジ１ｂから半径方向内方にのび、かつ、ホイールカバ
ー１の背面とある間隔をへだてて対向する側壁１ｄを形
成し、さらにその側壁１ｄとホイールカバーの背面との
間に貫通孔ＩＣを形成する。

また、前記ホイールカバーのフランジ１ｂの上面には、
後述するクリップの孔と嵌合する突起１ｅを形成し、さ
らに、前記貫通孔１Ｃの内側のホイールカバーの背面に
後述するクリップの脚部先端が係合する係合凹部１１を
形成する。

クリップ３は、弾性のある金属板によって底形したもの
で、第２図に示すように、車輪２に当接する上部片３ａ
と、その上部片３ａに連続して屈曲部３ｂを介して形成
された下部片３Ｃと、その下部片３Ｃの端部に連続する
略Ｕ字形の脚部３ｄから構成されており、その脚部３ｄ
は、下部片３Ｃから垂下する垂下片と該垂下片から切返
して形成した立上り片とから構成されている。

そして、前記上部片３ａの両側には上方に突出する車輪
との保合用爪３ｅが形成され、また、下部片３Ｃには前
記ホイールカバーの突起１ｅを嵌合する孔３ｆが形成さ
れている。

本考案は、前記の如き構成よりなるので、クリップ３の
脚部３ｄを貫通孔ＩＣから強制的に圧入すると、側壁１
ｄとホイールカバー１の背面との間に脚部３ｄが圧縮さ
れた状態で、がっ、軸方向と交差する方向で保持され、
その脚部３ｄの垂下片が側壁１ｄに当接すると共に立上
り片の先端がホイールカバーの係合凹部１１に係合し、
かつ、突起１ｅが孔３ｆに嵌合して、きわめて安定した
状態でクリップ３をホイールカバー１に組付けることが
できる。

そして、このようにしてクリップを組付けたホイールカ
バー１を車輪２に圧入すると、クリップの屈曲部３ｂが
たわんで爪３ｅが車輪２に係合して固着される。

この場合、本考案においては、クリップの下部片３Ｃの
孔３ｆとホイールカバーの突起１ｅとが嵌合しているの
で、ホイールカバー装着時にクリップに対して作用する
軸方向の荷重を孔３ｆと突起１ｅとにより支承して脚部
３ｄが前記軸方向の荷重により変形することを防止し、
従ってホイールカバーへのクリップの組付は状態は安定
した状態を維持し、このため、すべてのクリップの上部
片３ａの爪３ｅは整列状態で車輪に係合し、ホイールカ
バーを確実かつ安定した状態で車輪に固着することがで
きる。

また、この状態でホイールカバー１と車輪２との間にド
ライバー等を挿入してクリップ３の上部片３ａを押し下
げると、ホイールカバー１を車輪２から外すことができ
、その場合、ドライバー等の先端がクリップの脚部３ｄ
や下部片３Ｃ１屈曲部３ｂに衝き当っても、クリップ３
はホイールカバー１に対しフランジ１ｂ上に下部片３Ｃ
が支持されると共に突起１ｅと孔３ｆとが嵌合し、かつ
、脚部３ｄの立上り兵の先端がホイールカバーの係合凹
部１１に係合しているので、クリップ３がホイールカバ
ー１から脱落するおそれは全くない。

このように、本考案によれば、クリップの脚部３ｄをホ
イールカバーのフランジに形成された貫通孔ＩＣに圧入
すると、脚部３ｄが側壁１ｄとホイールカバーの背面と
の間に圧縮された状態で、かつ軸方向と交差する方向に
配置され、脚部の垂下片が側壁１ｄに当接されると共に
立上り片の先端がホイールカバーの背面に形成した係合
凹部１１と係合し、さらにクリップの下部片３Ｃは突起
１ｅと孔３ｆとが嵌合された状態でフランジ１ｂ上に支
持されているので、ホイールカバーに対しクリップをき
わめて安定した状態で確実に組付けることができ、また
クリップを組付けたホイールカバーを車輪に圧入固着し
てもその安定した組付は状態には何等変化がなく、さら
に、ホイールカバー取外し時にドライバー等の先端がク
リップに当ってもクリップがホイールカバーから脱落す
るおそれは全くない等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の一例を示す断面図、第２図はク
リップの斜視図である。１・・・ホイールカバー、１ａ・・・ホイールカバーの
環状部、１ｂ・・・フランジ、ＩＣ・・・貫通孔、１ｄ
・・・側壁、１ｅ・・・突起、１１・・・係合凹部、２
・・・車輪、３・・・クリップ、３ａ・・・クリップの
上部片、３ｂ・・・同屈曲部、３Ｃ・・・同下部片、３
ｄ・・・同脚部、３ｅ・・・爪、３ｆ・・・孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

合成樹脂型のホイールカバーに弾性金属板製のクリップ
を組付け、該クリップを介してホイールカバーを車輪に
固着すべくなした自動車用ホイールカバー固着装置にお
いて、前記ホイールカバーにその背面から軸方向に向う
フランジと、そのフランジから半径方向内方にのびかつ
ホイールカバーの背面と対向する側壁を形成し、前記フ
ランジのホイールカバー背面と前記側壁との間に貫通孔
を形成し、さらに、前記ホイールカバーの背面にクリッ
プの脚部先端と係合する係合凹部を形成すると共に、前
記フランジの上面に突起を形成し、前記クリップは、車
輪と係合する爪を有する上部片と、該上部片と屈曲部を
介して連続する下部片と、該下部片に連続する脚部とか
らなり、かつ該脚部は、下部片から垂下する垂下片と、
該垂下片から折返して形成した立上り片とを具備し、さ
らに前記下部片に前記フランジの突起と嵌合する孔を形
成し、前記クリップの脚部をホイールカバーのフランジ
に形成した前記貫通孔に圧入して側壁とホイールカバー
背面との間に脚部を圧縮して軸方向と交差する方向で配
設し、かつ、前記側壁に垂下片を当接せしめると共に立
上り片の先端を係合凹部に係合させ、さらに、クリップ
の下部片の孔とフランジの突起とを嵌合させてクリップ
の下部片をフランジ上に支持し、かくしてクリップを組
付けたホイールカバーを車輪に圧入してクリップの爪を
車輪に係合せしめたことを特徴とする自動車ホイールカ
バー固着装置。