JPS5923711B2 - パ−ティクルボ−ド、ファイバ−ボ−ド等を製造する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、少なくとも１つのスペーサ条片付プンス板、
少なくとも１つの対向プレス板、および縁側に長く延び
たスペーサ条片が設けられており、その際スペーサ条片
が、スペーサ条片付プレス板の案内部に交換可能にそう
人されている、パーティクルボード、ファイバーボード
等を製造する装置に関する。

上記の装置において、スペーサ条片は、プレス過程の際
、プレス板の、すなわちスペーサ条片付プレス板と対向
プレス板の間隔を規定している。

その際スペーサ条片は固定止め部として機能する。

上記の間隔は、完成パーティクルボードの所定の、厚さ
と研削代との和に相当する。

研削代は、１／１０ｍｍのオーダであらかじめ極めて正
確に決めなければならない。

この研削代は、パーティクルボード、ファイバーボード
等をプレスするプレス材料の構造および組成に応じて変
化する。

研削代とは、品質上の理由または公差の理由から研削し
なければならない片側または両側の表面層の厚さのこと
である。

種々の厚さのパーティクルボード、ファイバーボード等
を作らなければならない時には、スペーサ条片は交換さ
れる。

パーティクルボード、ファイバーボード等を製造するこ
のようなそれぞれの装置においては、相応した数のスペ
ーサ条片対を用意しておかなければならない。

しかもプレス材料の構造および組成に応じて研削代は変
化する。

完成したパーティクルボード、ファイバーボード等に対
してｎ個の異った規定厚さを考慮し、かつその際ｍ個の
異った研削代が必要であるものとすれば、全体でｎＸｍ
対の異ったスペーサ条片を用意しなければならず、相応
してひんばんに交換され、それにより手間がかかる。

それ故に実際にはしばしばプレス材料には合っていない
過剰な高さの研削代の割り増しをして加工され、この割
り増し分は、プレス過程の後に手間をかけて除去するよ
うに加工しなければならない。

これら欠点を軽減するため、スペーサ条片が交換できる
ばかりでなく、くさび移動装置によって調節できる、パ
ーティクルボード、ファイバーボード等を製造する装置
が公知である（ドイツ連邦共和国特許第１２１６５３２
号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第２０２７８
０６号明細書参照）。

ここではくさび移動装置を操作して、仕上げプレスされ
たボードの規定厚さおよび選ばれたプレス材料に必要な
研削代に応じて、スペーサ条片の種々の設定を行うこき
ができる。

しかし研削代の設定は１／１０ｍｍの公差で非常に正確
に行わなければならないので、ここでは作業に手間どり
かつわずられしい設定作業が必要になる。

本発明の課題は、研削代も考慮したスペーサ条片をもは
や必要としないように、初めに述べたような装置を改善
することにある。

この課題を解決するため本発明は次のことを示している
。

すなわち対向プレス板が、縁側に長く延びた研削代調節
装置を持ち、この調節装置がスペーサ条片に当接可能で
あり、また研削代調節装置が下方くさび状条片と、この
下方くさび状条片に対して重畳配置され、しかも該条片
に対する長手方向への相対的な移動によりスペーサ条片
に対する高さ位置を変えるこきのできる上方くさび状条
片と、上記の相対的な移動をもたらす移動調節装置とを
有している。

本発明は次のことを利用している。

すなわち、パーティクルボード、ファイバーボード等を
作る際、作られたパーティクルボード、ファイバーボー
ド等の規定厚さはしばしば変えられるが、研削代はずつ
されずかなひん度でしか変えられない。

従って研削代の調節は、時々しか必要でなく、その他の
点において仕上げプレスされたボードの規定厚さの変更
の際にはスペーサ条片を交換するだけでよい。

このこさは、スペーサ条片のためあり溝案内部、あり溝
半体案内部（または同様な公知の補助手段）を設ければ
簡単に行うことができる。

全体として仕上げプレスされたボードのｎ個の異った規
定厚さに対して装置を構成する場合、ｎ個の異ったスペ
ーサ条片対しか必要ない。

本発明の実施例を以下図面によって説明する。

図示された装置は、パーティクルボード、ファイバーボ
ード等を製造するために使われ、その際適当なプレス材
料マットが装置にそう人される。

本実施例においてまた本発明の有利な実施形によれば、
いわゆる単段プレスが取扱われている。

このプレスは、２つのプレス板を有する。

一方はスペーサ条片付プレス板１として動作し、もう一
方は対向プレス板２として動作する。

本実施例においては上側プレス板がスペーサ条片付プレ
ス板である。

スペーサ条片３はこのスペーサ条片付プレス板１の案内
部４内に交換可能にそう人されている。

この点においては特に第２図を参照されたい。第２図と
第３図を比較考察すれば明らかなように、対向プレス板
２は、縁側に長く延びた研削代調節装置５をもっている
。

この調節装置は、スペーサ条片３に対して当接可能であ
る。

他方において研削代調節装置５は下方くさび状条片６と
、この下方くさび状条片に対して重畳配置され、しかも
該条片に対する長手方向への相対的な移動によりスペー
サ条片３に対する高さ位置を変えるこきのできる上方く
さび状条片８さ、上記の相対的な移動をもたらす移動調
節装置７さを有している。

図示の実施例では、下方くさび状条片６は不動になされ
ており、その傾斜面９上を上方くさび状条片８が長手方
向に移動するようになされている。

下方くさび状条片６は第３図の左側で例えば約３羽の厚
さを有し、右側で約５ｍｍの厚さを有する。

上方くさび状条片８の場合は、この厚さ関係は逆になっ
ている。

下方くさび状条片６を複数の条片部分から構成してもよ
い。

上方くさび状条片８は移動調節装置７にねじ止めされて
いる。

移動調節装置を構成する板体には長手方向へ延伸するス
ロットが形成されており、これに固定のボルトが係合し
ていて、上方くさび状条片８が下方くさび状条片６に対
して矢印方向へ移動するのを許容している。

また移動調節装置７は図示されていない調節ねじ等のよ
うな適当な補助手段によって、上方くさび状条片８を長
手方向に移動するように、調節される。

調節された位置には第３図に示すようなロック装置によ
ってロック可能である。

このロック装置は移動調節装置７に形成された歯と、板
体１０に形成されていて前記の歯と噛合する歯とを有し
ている。

板体１０には縦方向へ延伸するスロットが形成されてお
り、このスロットには板体１０の縦移動を許容する固定
のボルトが差し込んであり、このボルトと噛合するナツ
トを緩めることにより、板体１０は上記の両歯が噛合し
てロック状態がもたらされるように、或いは離脱してロ
ックが解除されるように縦移動することができ、また締
め付けることにより板体１０をロック位置に固定するこ
とができる。

上記の両歯はその長手方向の寸法を適当に選択すること
により、歯の噛合を一歯づつずらせたときに上方くさび
状条片８の上面が例えば０．１ ｍｍづつ上昇または下
降するようにすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による装置の垂直断面図、第２図は、第
１図の装置の一部Ａを第１図よりも拡大して示す図、第
３図は、第１図の装置をＢの方向に見た部分側面図であ
る。 １．２・・・・・・プレス板、３・・・・・・スペーサ
条片、４・・・・・・案内部、５・・・・・・研削代調
節装置、６・・・・・・下方くさび状条片、７・・・・
・・移動調節装置、８・・・・・・上方くさび状条片。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 少なくとも１つのスペーサ条片付プレス板、少なく
   きも１つの対向プレス板、および縁側に長く延びたスペ
   ーサ条片が設けられており、その際スペーサ条片がスペ
   ーサ条片付プレス板の案内部に交換可能にそう人されて
   いる、パーティクルボード、ファイバーボード等を製造
   する装置において、対向プレス板が、縁側に長く延びた
   研削代調節装置５を持ち、この調節装置がスペーサ条片
   ３に当接可能であり、また研削代調節装置５が下方くさ
   び状条片６さ、この下方くさび状条片に対して重畳配置
   され、しかも該条片に対する長手方向への相対的な移動
   によりスペーサ条片３に対する高さ位置を変えることの
   できる上方くさび状条片８と、上記の相対的な移動をも
   たらす移動調節装置７とを有していることを特徴とする
   、パーティクルボード、ファイバーボード等を製造する
   装置。