JPS5923544B2 - 熱可塑性樹脂フイルムの製造法 - Google Patents

熱可塑性樹脂フイルムの製造法

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JPS5923544B2
JPS5923544B2 JP53139806A JP13980678A JPS5923544B2 JP S5923544 B2 JPS5923544 B2 JP S5923544B2 JP 53139806 A JP53139806 A JP 53139806A JP 13980678 A JP13980678 A JP 13980678A JP S5923544 B2 JPS5923544 B2 JP S5923544B2
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JP
Japan
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film
slit
thermoplastic resin
width
trimming
Prior art date
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Expired
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JP53139806A
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English (en)
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JPS5567416A (en
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浩三 色摩
利矩 前田
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性樹脂、特に結晶性熱可塑性樹脂よりな
るフィルムの製造法に関する。
熱可塑性樹脂、特にポリエステル、ポリアミド、ポリオ
レフィンの如き結晶性熱可塑性樹脂は、夫夫多くの優れ
た特性を有しているため、フィルムとして広く使用され
ている。
かかるフィルムは、通常、溶融状態の熱可塑性樹脂をス
リットより押出し固化することによつて製造される。
かかる方法においては、均一なフィルムを製造するため
、ダイに数個のヒータを設けて押出温度を調整したり、
多数の調整ボルトを設けてスリット巾を調整するように
しているが、それでもなお、得られるキャストフィルム
の両端部は所望の厚さより厚くなり、この両端部をトリ
ミングしてから捲取られる。トリミングされた両端部は
、屑として処理されるか、再度溶融チップ化し、良品チ
ップに混合し・てフィルムの原料に供される。このトリ
ミング量は、フィルムの巾、厚さ等によつても異なるが
、通常15%(重量)にも達し、このトリミング量を減
少させることは、フィルムの品質及び省エネルギー的に
みて極めて重要である。一方、製品フィルムには、用途
に応じて種々の巾のものが要求される。
従来、フィルムの巾を変更するには、所望の巾のスリッ
トを有するダイと交換するか、又はスリットの両端部に
巾調整部材を取付ける方法が行なわれている。しかしな
がら、前者の方法ではダイの取替や整備に長時間を要し
、稼動率の低下、設備コストの増大等の問題がある。ま
た後者の方法では、巾調整部材の取付部からの溶融樹脂
の漏洩、巾調整部材の内部において溶融樹脂が滞留分解
し、この分解物の混入によるフィルム品質の悪化、更に
は、巾調整部材の取付時又は取外し時等においてスリッ
トに損傷を与え易い等の重大な問題がある。本発明者は
、フィルム製造時のトリミング量を減少させる方法につ
いて鋭意検討をガuえた結果、スリットの端部を冷却し
て、この端部に溶融樹脂の固化層を形成せしめると、ト
リミング量を1A〜1/3、更にはそれ以下に著しく減
少させることができ、その上、゛この冷却域を調整すれ
ば、フィルム巾を任意に調整できることを知つた。
本発明は、この知見に基いて完成したものである。即ち
、本発明は溶融状の結晶性熱可塑性樹脂をスリットより
押出した後固化せしめて未延伸フィルムを製造するに際
し、該スリットの少なくとも一端部を該熱可塑性樹脂の
固化点以下にして該端部に該熱可塑性樹脂の固化層を形
成せしめることを特徴とする熱可塑性フイルムの製造法
である。スリツト端部を溶融押出樹脂の固化点以下にす
るには、任意の方法が採用される。例えば、スリツト端
部の周囲に冷却装置を設けて冷媒(例えば水、空気等)
を循環させる方法、スリツトは通常固定リツプと調整リ
ツプによつて構成されており、調整リツブは多数の調整
ボルトによつてスリツト巾を調整するようになつている
ので、この調整ボルトの穴を利用し、スリツト端部に相
応する位置の調整ボルトの穴に圧穴を吹付けて冷却する
方法、リツブを固定するダイには押出温度を調整するた
めに数個のヒータが設けられているので、スリツト端部
に相応する位置のヒータ温度を調整する方法等を挙げる
ことができる。また、かかる方法を2以上組合せてもよ
い。スリツト端部を押出樹脂の固化点以下にするのは、
スリツト端部に押出樹脂の固化層を形成せしめるために
行なうものであることから、スリツト端部を押出樹脂の
固化点より20℃以上低い温度にするのが好ましい。
また、このスリツト端部の−方のみに押出樹脂の固化層
を形成させてもよいが、スリツトの両端部に固化層を形
成させれば、より充分な効果を奏することができるので
好ましい。スリツト端部に押出樹脂の固化層を形成せし
めることによつて、得られるキヤストフイルムのトリミ
ング部の厚さ及び巾共に大きく減少し、トリミング量を
著しく減少させることができる。
特にトリミング部の厚さは、中央部より薄くなるため、
トリミングしなくても捲取ることができる。更に、スリ
ツト端部に押出樹脂の固化層を形成せしめることによつ
て押出されたフイルムの巾は減少する。このスリツト端
部の温度調整条件を一定に維持すれば常に一定巾で分解
物の混入しない ,品質の優れたフイルムを押出すこと
ができる。従つて、単にスリツト端部の温度調整域を調
整することによつて、極めて容易にフイルムの巾を変更
することもできる。本発明の対象とする熱可塑性樹脂は
、溶融押出 4法によつてフイルムを形成することので
きる結晶性熱可塑樹脂であれば、いかなるものでもよい
例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプチレンンテ
レフタレートの如きポリエステル、ナイロン6、ナイロ
ン66の如きポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンの如きポリオレフイン等を挙げることができる。なか
でも、ポリエステルはトリミング量の減少効果が大きい
ことから特に好ましい。また、本発明の適用可能なフイ
ルムの厚さは、固化時の厚さで50〜2500μの範囲
である。以下に実施例をあげて本発明を更に詳述する。
参考例スリツト長1500m1調整リツプに調整ボルト
用の径20?wlの穴が36Tfm間隔で41個設けら
れ、ダイには5個のプロツクヒータ(ヒータ温度270
℃)が設けられているTダイを用いて極限粘度0.65
のポリエチレンテレフタレートを樹脂温度280℃(リ
ツプ温度250℃)で押出した。
得られたキヤストフイルムは厚さ550μ、巾1460
wmであり、その断面の厚さの変化を第1図に示した。
トリミング後の製品フイルムの巾は1260w11であ
つた。実施例 1 参考例と同様のTダイを用い、両端の調整ボルトを各1
個取外し、このボルトの穴に温度25℃、2,5Kf/
CfilGの圧空を3t/分の割合で吹付ける以外は参
考例と同様に押出した。
得られたキヤストフイルムは厚さ550μ、巾1390
1!であり、その断面の厚さの変化を第1図に併記した
。トリミング後の製品フイルムの巾は1290mであつ
た。トリミング巾は参考例より半分で済み、更に第1図
より明らかな通り、トリミング部の厚さも大きく減少し
、トリミング量は参考例の約1/3であつた。
その上、製品フィルムの巾は逆に30WB広くなつてい
る。実施例 2 実施例1における押出しを中止し、更に両端の調整ボル
トを夫2個取外し(両端共夫々3個のボルトを取外す)
、各ボルトの穴に実施例1と同様に圧空を吹付けながら
30分保持した後押出しを再開した。
押出条件は、合計6個のボルト穴に圧空を吹付ける以外
は実施例1と同様にした。得られたキヤストフイルムは
厚さ550μ、巾1250?であり、トリミング後の製
品フイルムの巾は11507mで、トリミング量は実施
例1と略々同量であつた。なお、押出再開後のフイルム
の品質には何等変化は認められなかつた。実施例 3 実施例1における調整ボルト穴に圧空を吹付ける代りに
両端のプロツクヒータの温度を220℃にする以外は実
施例1と同様に押出した。
得られたキヤストフイルムは厚さ550μ、巾903m
であり、両端部は中央部より薄くなつていた。トリミン
グ後の製品フイルムの巾は863mで、トリミング量は
実施例1の更に半量以下であつた。実施例 4参考例に
おける引取速度を調整し、両端のプロツクヒータ温度を
230℃にし、更に両端から夫夫8番目と9番目の計4
個の調整ボルトを取外して各ボルト穴に実施例1と同様
の圧空を吹付ける以外は参考例と同様に押出した。
得られたキヤストフイルムは厚さ135μ、巾740m
であり、その両端は中央部よく薄くなつていた。トリミ
ング後の製品フイルムの巾は640mであつた。図面の
簡申な説明 第1図はキヤストフイルムの断面の厚さの変化を示す図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 溶融状の結晶性熱可塑性樹脂をスリットより押出し
    た後固化せしめて未延伸フィルムを製造するに際し、該
    スリットの少なくとも一端部を該熱可塑性樹脂の固化点
    以下にして該端部に該熱可塑性樹脂の固化層を形成せし
    めることを特徴とする熱可塑性樹脂フィルムの製造法。 2 結晶性熱可塑性樹脂がポリアルキレンテレフタレー
    トである特許請求の範囲第1項記載の熱可塑性樹脂フィ
    ルムの製造法。
JP53139806A 1978-11-15 1978-11-15 熱可塑性樹脂フイルムの製造法 Expired JPS5923544B2 (ja)

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JP53139806A JPS5923544B2 (ja) 1978-11-15 1978-11-15 熱可塑性樹脂フイルムの製造法

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JP53139806A JPS5923544B2 (ja) 1978-11-15 1978-11-15 熱可塑性樹脂フイルムの製造法

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Publication Number Publication Date
JPS5567416A JPS5567416A (en) 1980-05-21
JPS5923544B2 true JPS5923544B2 (ja) 1984-06-02

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ID=15253862

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JP53139806A Expired JPS5923544B2 (ja) 1978-11-15 1978-11-15 熱可塑性樹脂フイルムの製造法

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JPS5985718A (ja) * 1982-11-10 1984-05-17 Toray Ind Inc 合成樹脂シ−ト吐出成形装置

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Publication number Publication date
JPS5567416A (en) 1980-05-21

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